2017年07月08日

Beverley Knight『The B-Funk』

UKソウル・ディーヴァのデビュー作☆Beverley Knight『The B-Funk』
B Funk
発表年:1995年
ez的ジャンル:UKソウル・ディーヴァ
気分は... :寛容さを持って・・・

昨晩は超ムカつくことがありましたが、一呼吸して冷静に・・・
いくらでも文句を言い、自分を論理的に正当化できるとも思いましたが、某芸能人夫妻のおぞましい離婚調停騒ぎの記事を目にしたら、無駄なことにパワーを割くことの虚しさを感じ、怒りの感情を封じ込めることができたようです。

UKソウルのディーヴァBeverley Knightのデビュー・アルバム『The B-Funk』(1995年)です。

イギリス、ウォルヴァーハンプトン出身、大英帝国勲章のメンバー(MBE)にもなったUKを代表する女性R&BシンガーBeverley Knightの紹介は、USナッシュビルで録音したソウル回帰作品『Music City Soul』(2007年)に続き2回目となります。

UKの優良レーベルDomeからリリースされた本作は、数あるUK産の90年代女性R&Bアルバムの中でも評価の高い1枚です。と言いつつ僕の場合、リアルタイムで聴けたにも関わらず、スルーしていました(泣)。当時はUSのR&B作品を追いかけるだけで精一杯だったもので。

2B3 Productions(Neville Thomas/Pule Pheto)をメイン・プロデューサーに据え、それ以外にEthnic BoyzTony Olabode/Victor Redwood-SawyerFelix Weber/Irmgard KlarmannColin Burke/Dwayne Burkeがプロデュースを手掛けています。

「Flavour Of The Old School」「Down For The One」「Moving On Up (On The Right Side)」「Mutual Feeling」といったシングル曲をはじめ、「Steppin' On My Shoes」「So Happy」「U've Got It」あたりが僕のオススメです。

改めて聴き直し、UK女性R&Bの傑作であることが実感できました。
USの女性R&Bファンが聴いても、相当満足度が高い1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「The B-Funk」
アルバムのイントロ。ア・カペラで魅了します。

「Moving On Up (On The Right Side)」
Ethnic Boyzプロデュース。アルバムからの3rdシングル。僕の一番のお気に入りです。Curtis Mayfield「You're So Good to Me」をサンプリングしたメロウ・グルーヴなヒップ・ホップ・ソウル。Mary J. Blige「Be Happy」と同じサンプリング・ソースということもあり、セットで聴きたくなりますね。
https://www.youtube.com/watch?v=aTHmWwFq9bQ

Mary J. Blige「Be Happy」
 https://www.youtube.com/watch?v=6OZwGkJDZEA

「Mutual Feeling」
Tony Olabode/Victor Redwood-Sawyerプロデュース。アルバムからの4thシングル。90年代R&Bらしいヴァイヴスがあっていいですね。キャッチーなフックがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=gRCdZj4zits

「Flavour Of The Old School」
2B3 Productionsプロデュース。記念すべき彼女のデビュー・シングルです。A Tribe Called Quest「Hot Sex」ネタを織り込んだグルーヴにのって、Beverleyの美しく初々しい歌声が躍動します。途中、男性ラップでアクセントをつけています。suteki
https://www.youtube.com/watch?v=4LURVwZTbRg

「Remedy」
Felix Weber/Irmgard Klarmannプロデュース。少し哀愁モードのミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=3h2PCrTHhxs

「Down For The One」
2B3 Productionsプロデュース。アルバムからの2ndシングル。George Clinton「Atomic Dog」をサンプリングした重量ファンク・サウンドをバックに、ここでのBeverleyは妖艶に歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=kj0O7V_L9z4

「Steppin' On My Shoes」
Colin Burke/Dwayne Burkeプロデュース。シングル曲以外であれば、コレが一番好きです。キャッチーなUKフレイヴァーのグルーヴをバックに、しなやかかつキュートな歌声でBeverleyが輝きます。
https://www.youtube.com/watch?v=0i0U0O4RDVQ

「Promise You Forever」
2B3 Productionsプロデュース。雨音と共に始まるスロウ。USの90年代女性R&Bグループ的な雰囲気があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=zEo1W_hg2_8

「It's Your Time」
2B3 Productionsプロデュース。グルーヴィーなオルガンが印象的なファンク・チューン。改めて聴き直すと、UKアシッド・ジャズからの影響も感じられるのが興味深いですね。

「So Happy」
2B3 Productionsプロデュース。素敵なヒップ・ホップ・ソウルの本曲も大好き!曲タイトルも含めてポジティブ・ヴァイヴが伝わってくるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=b20wj2V61vE

「Cast All Your Cares」
2B3 Productionsプロデュース。アルバムからの5thシングル。しっとりと歌い上げる美メロのミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=VMmBijFTvDU

「U've Got It」
Felix Weber/Irmgard Klarmannプロデュース。爽快ファンキー・グルーヴは今日のような土曜モードにピッタリ!終盤のコーラス・ワークは90年代版スウェイ・ビートと呼びたくなります。こんな曲を聴きながら少しプチ贅沢したくなる・・・
https://www.youtube.com/watch?v=Mc9I9JThAAo

「In Time」
2B3 Productionsプロデュース。美しいバラードをしっとりと歌い上げる。素敵なヴォーカル・ワークに魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=hA_AGOJhmwY

「Goodbye Innocence」
しっとりとしたピアノ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=qyNh_MIyu1g

Beverley Knightの他の作品もどうぞ!

『Prodigal Sista』(1998年)
Prodigal Sista

『Who I Am』(2002年)
Who I Am

『Affirmation』(2004年)
Affirmation

『Music City Soul』(2007年)
Music City Soul (Hk)

『100%』(2009年)
100 Percent

『Soul UK』(2011年)
Soul UK

『Soulsville』(2016年)
Soulsville
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2017年07月07日

Osmar Milito『Ligia』

コンテンポラリーなブラジリアン・ラウンジ・ジャズ☆Osmar Milito『Ligia』
LIGIA (1978)
発表年:1978年
ez的ジャンル:ブラジリアン・ラウンジ・ジャズ
気分は... :目立ちませんが、いい仕事しています・・・

今回はブラジル人名アレンジャーOsmar Milito『Ligia』(1978年)です。

サンパウロ生まれのコンポーザー/アレンジャー/キーボード奏者Osmar Militoに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『... E Deixa O Relogio Andar!』(1971年)
 『Nem Paleto, Nem Gravata』(1973年)
 『Viagem』(1974年)

これまで紹介してきた3枚と比較して、少し埋もれている感のあるOsmar Milito作品かもしれませんね。

しかしながら、Osmar Militoらしいサウンド・センスを感じる極上の1枚に仕上がっています。全体としてはコンテンポラリーなブラジリアン・ラウンジ・ジャズといったところでしょうか。

参加ミュージシャンはOsmar Milito(p、el-p、org、syn)以下、Ugo Marotta(org、syn)、Lincoln Olivetti(oberheimer)、Mauricio Heinhorn(harmonica)、Sergio Barroso(b)、Nelson Serra (ds)、Wilson Das Neves(per)、Hermes Contesini(per)、Jose Carlos(g)、Hedys Barroso(chorus)、Alda Regina(chorus)、Mauricio Duboc(chorus)、Roberto Quartin(chorus)、Fernando Maxnuk(chorus)です。

Jobim作品のカヴァー「O Morro」「Andorinha」Joao Donatoのカヴァー「Jodel」Chico Buarqueのカヴァー「O Que Sera(A Flor Da Terra)」Wynton Kellyのカヴァー「Little Tracy」あたりが僕のオススメです。

目立ちづらいアルバムですが、Osmar Militoにご興味がある方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Ligia」
Antonio Carlos Jobim作。Jobim作品をジャジー・テイストで聴かせてくれます。エレガントなMilitoのピアノにグッときます。当ブログではTill Bronnerのカヴァーも紹介済みです。
https://www.youtube.com/watch?v=PuEGONTB2pw

「Atras da Porta」
Chico Buarque/Francis Hime作。哀愁のメロディをしっとりと聴かせてくれます。中盤以降の
Mauricio Heinhornのハーモニカもいいアクセントになっています。

本曲に関して、当ブログではElis ReginaLuciana SouzaGaetano Partipiloのカヴァーも紹介済みです。

「Estrada Branca」
「This Happy Madness」のタイトルでも知られるAntonio Carlos Jobim/Vinicius De Moraes作の名曲をカヴァー。当ブログではDiana PantonStacey Kentのカヴァーも紹介済みです。個人的にも大好きなJobim作品を品良くスッキリと聴かせてくれます。

「O Morro」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius De Moraes作の名曲をカヴァー。僕好みのパーカッシヴな疾走感のあるカヴァーに仕上げています。

本曲に関して、当ブログではSambalanco TrioWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De Valenca Stan Getz & Luiz Bonfaのカヴァーを紹介済みです。

「Morning」
Clare Fischer作。この曲はラテン・フィーリングのアレンジと爽快コーラスの組み合わせで聴かせてくれます。

「Daulphine」
Luiz Eca作。しっとりとしたボッサ・ピアノが落ち着きを与えてくれます。

「Andorinha」
Antonio Carlos Jobim作。当ブログではAgustin Pereyra Lucenaのカヴァーも紹介済みです。ムーディーで美しいMilitoのピアノ、さり気に格好良いSergio Barrosoのベースらが織り成すサウンドがいいですね。薄っすらと抑えたシンセやMauricio Heinhornのハーモニカも効果抜群です。

「Mentiras」
Joao Donato作。当ブログでは『Quem e Quem』収録の本人ヴァージョンやCal Tjaderのカヴァーを紹介済みです。グッと抑えたトーンのピアノ・トリオ演奏がいいですね。

「O Que Sera(A Flor Da Terra)」
Chico Buarque作。当ブログではTill BronnerWillie Colonのカヴァーを紹介済みです。ここではラテン調リズムの哀愁メロウなカヴァーで聴かせてくれます。

「Jodel」
Joao Donato作。当ブログでは『Sambou, Sambou(Muito a Vontade)』(1962年)、『A Bad Donato』(1970年)、『Quem e Quem』(1973年)におけるDonato本人のヴァージョンを紹介済みです。僕好みの小粋なブラジリアン・メロウに仕上がっています。Mauricio Heinhornのハーモニカがサンセットな雰囲気でいいですね。

「Little Tracy」
Wynton Kelly作。本作で一番リズミックで派手なサウンドかもしれません。パーカッシヴ・リズムにシンセ・サウンドも絡むフュージョン/クロスオーヴァーな仕上がりです。

「Ho Ba-la-la」
Joao Donato作。ラストはムーディーなコーラス隊を配したエレガントな演奏で締め括ってくれます。

Osmar Militoの他作品もチェックを!

『... E Deixa O Relogio Andar!』(1971年)
E Deixa O Relogio Andar

『Nem Paleto, Nem Gravata』(1973年)
ネン・パレトー、ネン・グラヴァッタ(紙ジャケット仕様)(BOM24124)

『Viagem』(1974年)
ヴィアージェン BOM1131
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2017年07月06日

Big Daddy Kane『Long Live The Kane』

記念すべきデビュー・アルバムはクラシック作品!☆Big Daddy Kane『Long Live The Kane』
big daddy kane long live the kane.jpg
発表年:1988年
ez的ジャンル:色男系Hip-Hop
気分は... :プリミティブな魅力!

今回はHip-Hopシーンを代表する色男として人気を博したBig Daddy Kaneのデビュー・アルバム『Long Live The Kane』(1988年)です。

1968年N.Y.ブルックリン地区出身のラッパーBig Daddy Kaneの紹介は、2ndアルバム『It's A Big Daddy Thing』(1989年)に続き2回目となります。

Marley Marlを中心にBiz Markie、Roxanne Shante、MC Shan、Kool G Rapらが在籍した伝説のクルーJuice Crewに参加していましたKaneの記念すべきデビュー・アルバムが本作『Long Live The Kane』(1988年)です。

Marley Marlが全面プロデュースし、80年代後半らしいHip-Hopのプリミティブな魅力が伝わってくるトラック作りでアルバムに貢献しています。勿論、主役である色男ラッパーKaneのセクシーなフロウも魅力的です。

「Ain't No Half-Steppin'」「Raw (Remix)」「Set It Off」「Just Rhymin' with Biz」「Mister Cee's Master Plan」といったHip-HopクラシックはHip-Hopファンを魅了するはず!

また、「I'll Take You There」「The Day You're Mine」のようなHip-Hopファン以外の人にも訴求するキャッチーな楽曲があるのもBig Daddy Kane作品の魅力かもしれませんね。

個人的には「On the Bugged Tip」「Word to the Mother (Land)」あたりにもグッときます。

久しぶりにアルバムを聴き直しましたが、クラシック感の風格が漂うHip-Hopアルバムだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Long Live the Kane」
挨拶代わりのオープニング。トラックの質感、フロウの節回し感、スクラッチにHip-Hopのプリミティブな魅力があります。The Meters「Here Comes the Meter Man」、「Hey! Last Minute」、James Brown「Say It Loud, I'm Black and I'm Proud」、Thurl Ravenscroft「Tony the Tiger」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=sUGx9slQ6jo

「Raw (Remix)」
アルバムに先駆けて1987年にシングル・リリースされたHip-Hopクラシック「Raw」のリミックス。一聴すると、Bobby Byrd「Hot Pants (Bonus Beats)」、Lyn Collins「Mama Feelgood」をサンプリングした躍動するトラックに合わせてKaneがフロウをキメるシングル・ヴァージョンとあまり変わりないように思われます。ただし、James Brown「Escape-Ism」の声ネタ・スクラッチ部分にTeena Marie「Square Biz」の声ネタも加えられている点は少し異なりますが。Big Daddy Kaneらしい格好良さがストレートに伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=nZAOqSUWctQ

あまり変わりはありませんが、オリジナル・ヴァージョンと聴き比べてみては?
「Raw(Original Version)」 ※single version
https://www.youtube.com/watch?v=9WAOXCcak_Q

「Set It Off」
この曲もHip-Hopクラシック。James Brown「Get Up, Get Into It, Get Involved」ネタとGrady Tate「Be Black Baby」のドラム・ブレイクで疾走するトラックに合わせて、Kaneのフロウが捲くし立てます。さらにKevie Kev「All Night Long (Waterbed)」の声ネタやBooker T. & the M.G.'s「Grab Bag」のギター・ネタも効果的に加わっていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=CikybHxxOB0

「The Day You're Mine」
メロウな仕上がりがいいですね。ジャケ・イメージと合致するセクシー&メロウなキャッチーさがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=NNLJGnehWkI

Gang Starr「Step in the Arena」でプリモ先生のスクラッチ・ネタになっています。
Gang Starr「Step in the Arena」
 https://www.youtube.com/watch?v=FNj-m_s0ngA

「On the Bugged Tip」
Scoob Loverをフィーチャー。Fab 5 Freddy「Down by Law」ネタのトラックが大好きです。DeBarge「I Like It」やTeddy Pendergrass「Only You」のリリックの引用にも親しみが持てます。当時、僕がイメージしていたHip-Hopらしい魅力に満ちた仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=hYyIrx7Jmx0

「Ain't No Half-Steppin'」
シングルにもなったHip-Hopクラシック。The Emotions「Blind Alley」、ESG「UFO」をサンプリングしたメロウ・トラックがキャッチーですね。途中からMonk Higgins & The Specialties「Big Water Bed」のサックス・ネタも加わります。後半にはHeatwave「Ain't No Half Steppin'」、Billy Squier「The Big Beat」ネタも加わります。Marley Marlのトラック作りのセンスとBig Daddy Kaneの魅力が見事に噛み合ったHip-Hopクラシックです。
https://www.youtube.com/watch?v=wTCGw0wizRo

「I'll Take You There」
シングルにもなりました。The Staple Singers「I'll Take You There」をサンプリングしたソウルフル・トラックが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=47iDDFYndUQ

「Just Rhymin' with Biz」
Biz Markieをフィーチャー。1stシングル「Get Into It」にも収録されていたトラックです。80年代Hip-Hopならではのプリミティブな魅力が伝わってきます。Julie Andrews & Dick Van Dyke「Supercalifragilisticexpialidocious」、Run-D.M.C. 「Hollis Crew (Krush Groove 2)」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=c_Mc3Go-RKg

「Mister Cee's Master Plan」
Mister Ceeのスクラッチをフィーチャー。The Kay-Gees「Who's the Man? (With the Master Plan)」の声ネタと共にスタートします。The Turtles「I'm Chief Kamanawanalea (We're the Royal Macadamia Nuts)」、The Jimmy Castor Bunch「I Promise to Remember」をサンプリングしたファンキー・トラック、Kaneのフロウ、Mister Ceeのスクラッチが躍動する様は、80年代Hip-Hopらしい魅力が伝わってきます。Stevie Wonder「Skeletons」、Maze Featuring Frankie Beverly「Before I Let Go」もサンプリングされています。
https://www.youtube.com/watch?v=47ku2OsLxu0

「Word to the Mother (Land)」
シングル「Raw」のB面曲だった曲です。Pleasure「Bouncy Lady」、Le Pamplemousse「Gimmie What You Got」をサンプリングした格好良いファンキー・トラックにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=zIOjrC91fvk

Gang Starr「Manifest」をはじめとする数多くのHip-Hopトラックのサンプリング・ソースとなっています。
Gang Starr「Manifest」
 https://www.youtube.com/watch?v=qMHa7J9TREU

Big Daddy Kaneの他作品もチェックを!

『It's A Big Daddy Thing』(1989年)
It's a Big Daddy Thing

『Taste of Chocolate』(1990年)
big daddy kane taste of chocolate.jpg

『Prince of Darkness』(1991年)
Prince of Darkness

『Looks Like a Job For...』(1993年)
big daddy kane looks like a job for.jpg

『Daddy's Home』(1994年)
Daddy's Home

『Veteranz Day』(1998年)
Veteranz Day
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2017年07月05日

Bobbi Boyle『Bobbi Boyle Sings』

シンプルながらも美しいラウンジ・ジャズ☆Bobbi Boyle『Bobbi Boyle Sings』
シングス
発表年:1969年
ez的ジャンル:ラウンジ・ジャズ
気分は... :質素ながらも美しく・・・

今回は60年代作品からBobbi Boyle『Bobbi Boyle Sings』(1969年)です。

1931年ボストン生まれの女性ピアニスト/シンガーBobbi Boyleの紹介は、『A Day in The Life』(1967年)に続き2回目となります。

サロン・ジャズ×ソフト・ロックな逸品『A Day in The Life』(1967年)で再評価が高まったBobbi Boyleが、『A Day in The Life』の2年後にリリースしたのが本作『Bobbi Boyle Sings』(1969年)です。

サロン・ジャズ、ソフト・ロック、ボサノヴァ的な魅力があった『A Day in The Life』と比較すると、少し地味で大人しい印象のアルバムかもしれません。

しかしながら、Bobbi Boyle(vo、p、vibes)、Jimmy Stewart(g)、Chris Clark(b)、らによるシンプルな編成で聴かせるラウンジ・ジャズには、しみじみと心に響く魅力があります。

質素ながらも、工夫次第で感動的な音世界を生み出すことができることを実感できる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Something」
オープニングはGeorge Harrison作のBeatles名曲をカヴァー。オリジナルは『Abbey Road』に収録されています。この美しい名曲をBobbiはしみじみと歌い上げるグッド・カヴァーです。

「No Easy Way Down」
Gerry Goffin/Carole King作。Jackie DeShannonDusty SpringfieldBarbra Streisand等もカヴァーしている曲です。アルバムでの一番のお気に入り。心打たれる感動的なバラードを披露してくれます。

「Love, Please Tell Me」
Ric Marlow/Bobbi Boyle作。唯一のオリジナル曲をボッサ仕立てで聴かせてくれます。彼女のソフトリーな魅力を堪能できます。

「You've Made Me So Very Happy」
Brenda Holloway/Berry Gordy作。Brenda Hollowayのヒット曲をカヴァー。Blood, Sweat & Tearsのカヴァー・ヒットでも知られる曲ですね。シンプルながらも、うまくメリハリをつけているのがいいですね。

「Get Together」
Youngbloodsの大ヒットで知られる曲をカヴァー。Quicksilver Messenger Serviceの活動で知られるDino Valenti(Chet Powers)の作品です。ロック・フィーリングを採り入れた躍動感のあるカヴァーでこの名曲の魅力を再認識させてくれます。

Youngbloodsヴァージョンは『The Youngbloods』に収録されています。当ブログではYoungbloods『RIde The Wind』のライブ・ヴァージョン、The Dave Pell SingersWe Fiveのカヴァーも紹介済みです。

「I'll Never Fall In Love Again」
Hal David/Burt Bacharach作。ミュージカル『Promises, Promises』のために書かれた名曲です。当ブログではBirgit LystagerGrant Greenのカヴァーを紹介済みです。派手さはありませんが、小粋なアレンジがいい感じです。

「Windmills Of Your Mind」
Alan Bergman/Marilyn Bergman/Michel Legrand作。Steve McQueen主演の映画『The Thomas Crown Affair(邦題:華麗なる賭け)』(1968年)の主題歌をカヴァー。当ブログではDorothy AshbyPaige Claireのカヴァーを紹介済みです。哀愁バラードを味わい深く歌い上げます。夏というより秋モードの曲ですね。

「Rain Sometimes」
Arthur Hamilton作。Nancy Wilsonヴァージョンで知られる楽曲ですね。ラストは美しいバラードを伸びやかに歌い、締め括ってくれます。

『A Day in The Life』(1967年)もセットでどうぞ!
『A Day in The Life』(1967年)
ア・デイ・イン・ザ・ライフ+2
posted by ez at 02:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月03日

Pleasure『Dust Yourself Off』

クロスオーヴァーな爽快ファンク/ソウル☆Pleasure『Dust Yourself Off』
ダスト・ユアセルフ・オフ [解説付き]
発表年:1975年
ez的ジャンル:ウエストコースト系クロスオーヴァー・ファンク
気分は... :爽やか!

今回はジャズ・ファンク・グループPleasureのデビュー・アルバム『Dust Yourself Off』(1975年)です。

オレゴン州ポートランドで結成されたジャズ・ファンク・グループPleasureに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の4枚。

 『Accept No Substitutes』(1976年)
 『Joyous』(1977年)
 『Get To The Feeling』(1978年)
 『Special Things』(1980年)

Pleasureのアルバムはいずれも魅力ですが、デビュー・アルバムである本作『Dust Yourself Off』(1975年)は印象的なラクダ・ジャケも含めてグループを代表する1枚だと思います。

プロデュースは彼らのデビューを後押ししたWayne HendersonCrusaders)のAt-Home Productionsです。

本作におけるメンバーはMarlon "The Magician" McClain(g、vo)、Donald Hepburn(vo)、Dan Brewster(tb、vo)、Dennis Springer(ts)、Nathaniel Phillips(b、vo)、Bruce Carter(ds)、Bruce Smith(per、vo)、Sherman Davis(vo)という8名。

さらにJoe Sample(p、el-p、clavinet、syn)、Dan Mason(bs)が演奏に加わっています。

The Blackbyrdsと比較されることも多いPleasureですが、クロスオーヴァーな爽快ファンク/ソウルを楽しめる、このデビュー作を聴けば、比較したくなるのが頷けます。

全9曲どれも素晴らしいですが、特に定番サンプリング・ソースとしても大人気の「Bouncy Lady」EW&F調の「Reality」、素敵なメロウ・ミディアム「My Love」、爽快ジャズ・ファンク「Plastic People」クロスオーヴァーな「Straight Ahead」あたりが僕のオススメです。

当ブログでは他作品が先になってしまいましたが、最初に聴くべきPleasureのアルバムかもしれませんね。

全曲紹介しときやす。

「Dust Yourself Off」
Donald Hepburn作。濃密なインスト・ジャズ・ファンクのタイトル曲がオープニング。ホーン・アンサンブルをはじめ、インストゥルメンタル・バンドとしての魅力を存分に楽します。
https://www.youtube.com/watch?v=pFlju-prEes

「Reality」
Marlon McClain作。爽快コーラスが印象的なファンキー・グルーヴ。EW&F好きの人はきっと気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=F0WoL_Zl7wI

当ブログでも紹介したDe La Soul「Church」のサンプリング・ソースとなっています。
De La Soul「Church」
 https://www.youtube.com/watch?v=ntg7oifwfuk

「My Love」
Marlon McClain作。僕好みのメロウ・ミディアム。サンセット・モードがよく似合うジェントル・ヴォーカルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=sJ4AEHQjWCs

9th Wonder「So Fine」のサンプリング・ソースとなっています。
9th Wonder「So Fine」
 https://www.youtube.com/watch?v=tvlxltQVVac

「Midnight at the Oasis」
Maria Muldaurの大ヒット曲をカヴァー(David Nichtern作)。あの爽快メロウ・グルーヴを意表を突くファンキー・モードでカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=AASyLN7XbM4

「Music Is My Life」
Marlon McClain作。このバンドらしい爽快ジャズ・ファンクですが、彼らがThe Blackbyrdsと比較される理由がよく分かる演奏なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=MMNP1cn1VI4

「Plastic People」
Marlon McClain作。爽快ヴォーカルワークが心地好いジャズ・ファンク。ヴォーカル&インストゥルメンタル・グループとしての総合力を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=LzHrHR3XNlk

「Bouncy Lady」
Donald Hepburn作。今日的には本作のハイライトと呼べるファンキー・ディスコ。爽快ファンキーなヴァイヴにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=ui3tG9Tvyv8

本曲のブレイクは定番サンプリング・ソースとしても大人気です。
Biz Markie「Cool V's Tribute to Scratching」、DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince「Brand New Funk」、Big Daddy Kane「Word to the Mother (Land)」、Salt-N-Pepa「Solo Power (Let's Get Paid)」、3rd Bass「Who's on Third」、Madonna「Justify My Love (The Beast Within Mix)」、Ice-T「The Tower」 、Ice-T & Ice Cube「Trespass」、Run-D.M.C. feat. 、Pete Rock & C.L. Smooth「Down With the King (Ruffness Mix)」 、Carleen Anderson「True Spirit」Jeru the Damaja「Ain't the Devil Happy」をはじめ100曲以上でサンプリングされています。
DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince「Brand New Funk」
 https://www.youtube.com/watch?v=u68UmIY0lFQ
Big Daddy Kane「Word to the Mother (Land)」
 https://www.youtube.com/watch?v=zIOjrC91fvk
3rd Bass「Who's on Third」
 https://www.youtube.com/watch?v=XcvpBIoBIpU
Madonna「Justify My Love (The Beast Within Mix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=TGJQjxnRy2s
Ice-T「The Tower」
 https://www.youtube.com/watch?v=xH-Ydt-S-pY
Ice-T & Ice Cube「Trespass」
 https://www.youtube.com/watch?v=Z_Z7IdjGogM
Run-D.M.C. feat. Pete Rock & C.L. Smooth「Down With the King (Ruffness Mix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=305C6sJ4I6w
Jeru the Damaja「Ain't the Devil Happy」
 https://www.youtube.com/watch?v=qkJpjc3IU0M

「What Is Slick」
Dan Brewster作。格好良いホーン・アンサンブルに魅了されるライトなファンキー・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=9d7LY5y-si4

「Straight Ahead」
Marlon McClain作。ラストはクロスオーヴァーな爽快ジャズ・ファンク。中盤にはこのバンドのジャズな側面を楽しむことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=Q2lIy5XSEbc

Pleasureの他作品もチェックを!

『Accept No Substitutes』(1976年)
Accept No Substitutes

『Joyous』(1977年)
Joyous

『Get To The Feeling』(1978年)
Get To The Feeling

『Future Now』(1979年)
Future Now

『Special Things』(1980年)
スペシャル・シングス

『Give It Up』(1982年)
GIVE IT UP
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