2017年07月01日

Smith & Mighty『Bass Is Maternal』

ブリストル・サウンドの代表格!☆Smith & Mighty『Bass Is Maternal』
Bass Is Maternal
発表年:1995年
ez的ジャンル:ブリストル・サウンド・レジェンド
気分は... :そうだ、Lord Echoだ!

今回はブリストル・サウンドを代表するユニットSmith & Mightyの1stアルバム『Bass Is Maternal』(1995年)です。

Smith & MightyRob SmithRay Mightyによるユニット(第3のメンバーPeter Dも加えて説明した方が適切なのかもしれませんが)。

1988年の「Walk On...」「Anyone... 」というBurt Bacharach作品「Walk On By」「Anyone Who Had a Heart」の大胆なカヴァーで、Massive Attackと並ぶブリストル・サウンドの代表格として注目を浴びるようになります。

「Walk On...」
 https://www.youtube.com/watch?v=6dPVVKLCHcs
「Anyone... 」
 https://www.youtube.com/watch?v=HDpod3A8UDw

アルバムとしては、『Bass Is Maternal』(1995年)、『Big World Small World』(1999年)、『Life Is』(2002年)という3枚をリリースしています。

Rob SmithはSmith & Mightyと並行して、Peter DとのユニットMore Rockersや、Peter D、The AngelとのユニットJaz Klashとしても作品をリリースしています。

さらに2000年代半ば以降のRob SmithRSD名義でダブ・ステップ系の作品をリリースしています。

Massive AttackPortisheadTrickyらと並ぶブリストル・サウンドを代表するアーティストです。

そんなSmith & Mightyの1stアルバム『Bass Is Maternal』(1995年)は、ブリストルらしいレゲエ、ダブ、ヒップホップを取り込んだダビー&ヘヴィなサウンドを満喫できます。元祖UKベース的な魅力もあります。

昔はこのタイプのサウンドに、さほど惹かれなかったのですが、近年本作の魅力がようやく実感できるようになりました。

その理由がわからず、少しモヤモヤ感があったのですが、記事を書いている最中にその答えがわかりました。

キーワードは"Lord Echo"。

レゲエ/ダブをベースとしたクロスオーヴァーなダンス・ミュージックで音楽好きを魅了するNZのアーティストLord Echo作品と本作に共通の魅力を感じます。多分、今の僕の音楽嗜好としてレゲエ/ダブをベースとしたクロスオーヴァー・サウンドがフィットするのだと思います。

そういう観点で聴けば、過去の名盤に止まらない魅惑の1枚として聴けるのでは?

全曲紹介しときやす。

「Hold On (Strange Mix)」
ロッキン・フィーリングのギターが織り成すダークネスが印象的なオープニング。

「Jungle Man Corner」
ダブ×ラガ×ジャングルな仕上がり。ブリストル・サウンドらしくて大好きです。

「Closer」
ダビーなレゲエ・サウンドがダークな音世界へ誘います。
https://www.youtube.com/watch?v=oYMZaNnayRE

「Walking」
元祖UKベース的な腹にくるサウンドにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=D8K9GIJoi5E

「Evolve」
美しくも儚いダビー&ブレイクビーツな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=BE0xrPr50zY

「Drowning」
Felixのヴォーカルをフィーチャー。ダビーなダンサブル・サウンドがアンダーグラウンド感があっていいですね。

「Accept All Contrasts」
FlynnのラップをフィーチャーしたHip-Hop調の仕上がり。

「Bass Is Maternal」
タイトル曲はダークなアッパー感が魅力です。時代が一回りしたのか、今聴き直すと実にフィットします。
https://www.youtube.com/watch?v=MFScevburDc

「Down In Rwanda」
Andy Scholesのヴォーカルをフィーチャー。ブリストル・サウンドならではのドープなダビー感が魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=M6eAsbuTXlE

「Higher Dub」
Marilyn McFarlaneヴォーカルをフィーチャー。タイトル通りのダビー・サウンドを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=Pg5SDlnsh7g

「Maybe For Dub」
地を這うダビーなトリップ・ホップを楽しめます。哀愁のダビー・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PH21-Qzu-UQ

「Time」
Felixのヴォーカルをフィーチャー。最もヴォーカル曲らしいので、ある意味アルバムで一番キャッチーかも?
https://www.youtube.com/watch?v=-oAgsXfyYq0

「U Dub」
ダビー&ダンサブルな本曲を聴いて確信しました。そうだ、Lord Echoだ!
https://www.youtube.com/watch?v=ndkNzcmooiQ

「Yow He Koh」
引きずるダビー感がたまりません!クールなダビー・サウンドは今の僕にしっくりきます。

「Odd Tune For Piano」
ラストはトロピカル&ダブ&レゲエ×哀愁モードな仕上がり。少しチープな感じが今聴くと、確信犯のように思えてきます。

Smith & Mightyの作品もチェックを!

『Big World Small World』(1999年)
Big World Small World

『Life Is』(2002年)
Life Is

More Rockers『Dub Plate Selection Volume 1』(1995年)
Dub Plate Selection Volume 1

More Rockers『Selection 2』(1998年)
Selection 2

More Rockers『"Selection 3" Tried & Tested』(2004年)
セレクション3-トライド・アンド・テスティド

Jaz Klash『Thru the Haze』(1996年) ※オリジナルとジャケが異なります
Thru the Haze by Jaz Klash (1998-09-08)

RSD『Go In A Good Way』(2011年)
Go In A Good Way [帯解説 / 日本独占盤] 廉価盤 (ZTM-005X)

AMJ Meets RSD『Sky Blue Love 』(2016年)
スカイ・ブルー・ラヴ
posted by ez at 05:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする