![ダスト・ユアセルフ・オフ [解説付き]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51Gy3pkbvsL._SL160_.jpg)
発表年:1975年
ez的ジャンル:ウエストコースト系クロスオーヴァー・ファンク
気分は... :爽やか!
今回はジャズ・ファンク・グループPleasureのデビュー・アルバム『Dust Yourself Off』(1975年)です。
オレゴン州ポートランドで結成されたジャズ・ファンク・グループPleasureに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の4枚。
『Accept No Substitutes』(1976年)
『Joyous』(1977年)
『Get To The Feeling』(1978年)
『Special Things』(1980年)
Pleasureのアルバムはいずれも魅力ですが、デビュー・アルバムである本作『Dust Yourself Off』(1975年)は印象的なラクダ・ジャケも含めてグループを代表する1枚だと思います。
プロデュースは彼らのデビューを後押ししたWayne Henderson(Crusaders)のAt-Home Productionsです。
本作におけるメンバーはMarlon "The Magician" McClain(g、vo)、Donald Hepburn(vo)、Dan Brewster(tb、vo)、Dennis Springer(ts)、Nathaniel Phillips(b、vo)、Bruce Carter(ds)、Bruce Smith(per、vo)、Sherman Davis(vo)という8名。
さらにJoe Sample(p、el-p、clavinet、syn)、Dan Mason(bs)が演奏に加わっています。
The Blackbyrdsと比較されることも多いPleasureですが、クロスオーヴァーな爽快ファンク/ソウルを楽しめる、このデビュー作を聴けば、比較したくなるのが頷けます。
全9曲どれも素晴らしいですが、特に定番サンプリング・ソースとしても大人気の「Bouncy Lady」、EW&F調の「Reality」、素敵なメロウ・ミディアム「My Love」、爽快ジャズ・ファンク「Plastic People」クロスオーヴァーな「Straight Ahead」あたりが僕のオススメです。
当ブログでは他作品が先になってしまいましたが、最初に聴くべきPleasureのアルバムかもしれませんね。
全曲紹介しときやす。
「Dust Yourself Off」
Donald Hepburn作。濃密なインスト・ジャズ・ファンクのタイトル曲がオープニング。ホーン・アンサンブルをはじめ、インストゥルメンタル・バンドとしての魅力を存分に楽します。
https://www.youtube.com/watch?v=pFlju-prEes
「Reality」
Marlon McClain作。爽快コーラスが印象的なファンキー・グルーヴ。EW&F好きの人はきっと気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=F0WoL_Zl7wI
当ブログでも紹介したDe La Soul「Church」のサンプリング・ソースとなっています。
De La Soul「Church」
https://www.youtube.com/watch?v=ntg7oifwfuk
「My Love」
Marlon McClain作。僕好みのメロウ・ミディアム。サンセット・モードがよく似合うジェントル・ヴォーカルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=sJ4AEHQjWCs
9th Wonder「So Fine」のサンプリング・ソースとなっています。
9th Wonder「So Fine」
https://www.youtube.com/watch?v=tvlxltQVVac
「Midnight at the Oasis」
Maria Muldaurの大ヒット曲をカヴァー(David Nichtern作)。あの爽快メロウ・グルーヴを意表を突くファンキー・モードでカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=AASyLN7XbM4
「Music Is My Life」
Marlon McClain作。このバンドらしい爽快ジャズ・ファンクですが、彼らがThe Blackbyrdsと比較される理由がよく分かる演奏なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=MMNP1cn1VI4
「Plastic People」
Marlon McClain作。爽快ヴォーカルワークが心地好いジャズ・ファンク。ヴォーカル&インストゥルメンタル・グループとしての総合力を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=LzHrHR3XNlk
「Bouncy Lady」
Donald Hepburn作。今日的には本作のハイライトと呼べるファンキー・ディスコ。爽快ファンキーなヴァイヴにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=ui3tG9Tvyv8
本曲のブレイクは定番サンプリング・ソースとしても大人気です。
Biz Markie「Cool V's Tribute to Scratching」、DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince「Brand New Funk」、Big Daddy Kane「Word to the Mother (Land)」、Salt-N-Pepa「Solo Power (Let's Get Paid)」、3rd Bass「Who's on Third」、Madonna「Justify My Love (The Beast Within Mix)」、Ice-T「The Tower」 、Ice-T & Ice Cube「Trespass」、Run-D.M.C. feat. 、Pete Rock & C.L. Smooth「Down With the King (Ruffness Mix)」 、Carleen Anderson「True Spirit」 、Jeru the Damaja「Ain't the Devil Happy」をはじめ100曲以上でサンプリングされています。
DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince「Brand New Funk」
https://www.youtube.com/watch?v=u68UmIY0lFQ
Big Daddy Kane「Word to the Mother (Land)」
https://www.youtube.com/watch?v=zIOjrC91fvk
3rd Bass「Who's on Third」
https://www.youtube.com/watch?v=XcvpBIoBIpU
Madonna「Justify My Love (The Beast Within Mix)」
https://www.youtube.com/watch?v=TGJQjxnRy2s
Ice-T「The Tower」
https://www.youtube.com/watch?v=xH-Ydt-S-pY
Ice-T & Ice Cube「Trespass」
https://www.youtube.com/watch?v=Z_Z7IdjGogM
Run-D.M.C. feat. Pete Rock & C.L. Smooth「Down With the King (Ruffness Mix)」
https://www.youtube.com/watch?v=305C6sJ4I6w
Jeru the Damaja「Ain't the Devil Happy」
https://www.youtube.com/watch?v=qkJpjc3IU0M
「What Is Slick」
Dan Brewster作。格好良いホーン・アンサンブルに魅了されるライトなファンキー・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=9d7LY5y-si4
「Straight Ahead」
Marlon McClain作。ラストはクロスオーヴァーな爽快ジャズ・ファンク。中盤にはこのバンドのジャズな側面を楽しむことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=Q2lIy5XSEbc
Pleasureの他作品もチェックを!
『Accept No Substitutes』(1976年)

『Joyous』(1977年)

『Get To The Feeling』(1978年)

『Future Now』(1979年)

『Special Things』(1980年)

『Give It Up』(1982年)
