2017年07月20日

Sounds Good『Midnight Music』

アングラ・ジャジーHop-Hopの逸品☆Sounds Good『Midnight Music』
MIDNIGHT MUS
発表年:2006年
ez的ジャンル:アングラ・ジャジーHop-Hop
気分は... :ピンときちゃった!

今回は2000年代アングラHop-Hop作品からSounds Good『Midnight Music』(2006年)です。

Sounds Good『Midnight Music』Joe GoodMiles Bonnyがカンザスシティで結成したHip-Hopユニット。

『Sounds Good』(2002年)、『Biscuits & Gravy』(2005年)という2枚のオリジナル・アルバムをリリースしています。

本作を紹介するきっかけとなったのが、今年紹介した新作アルバムの1枚、Tall Black Guy『Let's Take A Trip』です。同作にMiles Bonnyがフィーチャーされており、久々に彼らの存在を思い出しました。

ちなみにMiles Bonnyは、当ブログで紹介したアーティストでいえば、Freddie JoachimRaashan AhmadShawn Leeの作品でもフィーチャリングされています。

本作『Midnight Music』(2006年)は、日本の良質なHip-HopレーベルであったSubcontact監修の日本限定アルバムです。

Subcontactといえば、当ブログでもChoice37『Diligence』(2007年)、Freddie Joachim『In With Time』(2008年)といったアルバムを紹介しています。どちらも大好きなジャジー&メロウHip-Hop作品でした。

『Midnight Music』の実態は、前年リリースされた『Biscuits & Gravy』とほぼ同じ構成ですが、一部曲を差し替え、曲順も変わり、ジャケを新装した日本独自アルバムです。

当時頻繁に聴いていたジャジーHip-Hopアルバムです。当ブログでも紹介したいと思っていたのですが、Amazonでの扱いが無かったので断念した記憶があります(当ブログは基本的にAmazonで扱いのあるアルバムを紹介しています)。

久々に通しで聴きましたが、新たな発見もあり、楽しく聴くことができました。

大好きだった「Basic」のYouTube音源がなかったのが残念ですが、ジャジーHip-Hopらしい「Everything」、哀愁モードの「World Wide」Marvin Gayeへのオマージュ「Marvin」あたりを聴くと、本作の魅力が伝わると思います。

全曲紹介しときやす。

「Take Ya Time」
オススメその1。アーバンな疾走感が心地好いオープニング。ジャジー・ギターのメロウな音色がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Kg3WjpwaUE0

「Basic」
オススメその2。ジャズ・フィーリングで躍動する小粋なメロウ・トラックにグッときます。当時はコレが一番好きだったかも!

「Listen」
ゆったりと流れる美しいストリングスをバックに、フロウを畳み掛けます。ソウルフルな女性コーラスがグッド!

「Everything」
オススメその3。アーバンなジャジー・トラックがMidnight Musicって感じでいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SdUaVIIORkI

「Back To The Breez」
少しミステリスな雰囲気のトラックと2人のフロウの一体感がいい感じです。

「World Wide」
オススメその4。Joc Maxをフィーチャー。少し哀愁モードのクール・トラックをバックに、力強いフロウを刻みます。
https://www.youtube.com/watch?v=isGGmEW9oqY

「I Know」
Miles Bonnyをフィーチャー。ダークなジャジー・トラックは実に都会的サウンド・スケープ的です。

「Fresh」
Gunn Jackをフィーチャー。オールド・スクール風の仕上がりです。

「Pacin'」
Asa Barnesをフィーチャー。トラック&ラップがリズミックに疾走します。

「Gotta Get Up」
オススメその5。このトラックは実にキャッチー!女性コーラスとの絡みがセクシーです。

「Saturday」
オススメその6。Gunn Jackをフィーチャー。畳み掛けるフロウが実にリズミックでパンチが効いています。ブロークン・ビーツ的なUKクラブミュージックとの相性もいいかも?

「Money」
Asa Barnesをフィーチャー。ジャジーHip-Hopらしい哀愁モードの仕上がりです。哀愁ギターがいい味出しています。

「S.Goodlude」
ジャジーなインタールード。

「Dreams」
ヴァイヴの音色が心地好いジャジー・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=Hf36c2pswds

「Livin Life」
オススメその6。アルバムで唯一『Sounds Good』収録曲からのセレクトです。このユニットの原点を感じられるジャジーHip-Hopチューンです。

「Marvin」
オススメその7。Asa Barnesをフィーチャー。タイトルの通り、名曲「Inner City Blues」を引用したMarvin Gayeへのオマージュです。ある意味、アルバムで一番キャッチーかも?

「Ms.Brown」
Ms. Sandra Brownをフィーチャー。ラストは小粋なピアノが印象的なジャジーHip-Hopで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=4S5bvduEuAU

ご興味がある方は、本作と同じSubcontactからリリースされたChoice37『Diligence』(2007年)、Freddie Joachim『In With Time』(2008年)あたりも再チェックしてみては?どちらも良質なジャジー&メロウHop-Hop作品だと思います。

Choice37『Diligence』(2007年)
ディリジェンス

Freddie Joachim『In With Time』(2008年)
イン・ウィズ・タイム
posted by ez at 02:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする