2017年07月27日

Pilots On Dope『Udopeia』

ウイーン産ブラジリアン・グルーヴ☆Pilots On Dope『Udopeia』
Edopeia
発表年:2014年
ez的ジャンル:ウイーン産ブラジリアン・グルーヴ
気分は... :ウイーンからリオへ...

今回はウイーン産ブラジリアン・グルーヴPilots On Dope『Udopeia』(2014年)です。

最近、こういったクラブジャズ系のブラジリアン・グルーヴを聴いていなかったのでハマりました。

Pilots On DopeGerhard GiglerGerald TomezというDJ/プロデューサーがウイーンで結成したブラジリアン・ユニット。

本作『Udopeia』(2014年)は、ブラジル人アーティストの60〜70年代作品のカヴァーが中心です。クラブジャズ的ブラジリアン・グルーヴですが、ブラジル音楽好きの人が聴いても楽しめる1枚です。

アルバムにはRosalia De SouzaWilson Simoninhaといったブラジル人アーティストをはじめ、Jenny ChiYta Morenoといったシンガーがフィーチャリングされています。

Rosalia De Souza好きの僕としては、彼女がフィーチャリングされた「Melhor Esta Noite (Meglio Stasera)」「La Vem Salgueiro」「Tenha Fe Pois Amanha Um Lindo Dia Vai Nascer」の3曲がイチオシです。

それ以外であれば、Wilson Simoninhaをフィーチャーした「Que Isso Menina」、クラブジャズなボッサ・グルーヴ「Tudo De Voce」あたりもオススメ。

これから8月に向けてフィットするブラジリアン・グルーヴだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Take Off」
離陸の機内アナウンスと共にアルバムはスタートします。

「Que Isso Menina」
Wilson Simoninhaをフィーチャー。Wilson das Neves作品のカヴァーです。オリジナルはWilson Das Neves E Conjunto『O Som Quente E O Das Neves』(1976年)に収録されています。ノリのいいサウンドをバックに、Simoninhaのシブめのヴォーカルがいい味を出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=izgnRAYNR0U

「Tenha Fe Pois Amanha Um Lindo Dia Vai Nascer」
Rosalia De Souzaをフィーチャー。ブラジルのサンバ・ユニットOs Originais Do Sambaのカヴァー(Jorge Ben作)。オリジナルは『Exportacao』(1971年)に収録されています。Rosalia De Souzaの諸作がお好きな人であれば気に入るであろうダンサブルなボッサ・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=FB4JGWx-AG8

「Rei Do Quilombo」
Wilson Simoninhaをフィーチャー。ボサノヴァ・アーティストCarlos Leeの作品をカヴァー。Carlos Leeのオリジナルは『Bossa Maximus』(1963年)に収録されています。クラブジャズ的なキャッチーさのある1曲に仕上がっています。

「Eu E O Meu Amor」
Jenny Chi、Yta Morenoをフィーチャー。Vinicius De Moraes作。Toquinho & Viniciusヴァージョンは『10 Anos De Toquinho & Vinicius』(1979年)に収録されています。小粋なヨーロピアン・ボッサといった趣がいいですね。

「Melhor Esta Noite (Meglio Stasera)」
Rosalia De Souzaをフィーチャー。映画『The Pink Panther』(1963年)の挿入歌「It Had Better Be Tonight (Meglio Stasera)」をカヴァー(Henry Mancini/Johnny Mercer作)。僕の一番のお気に入り。DJ/プロデューサー・ユニットらしいセンスの溢れたエレガントなダンサブル感に魅了されるブラジリアン・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=1WfaLvnR7GY

「La Vem Salgueiro」
Rosalia De Souzaをフィーチャー。この曲もOs Originais Do Sambaのカヴァー(Jorge Ben作)。オリジナルは『Exportacao』(1971年)に収録されています。この曲も僕のお気に入り。開放的なサンバ・グルーヴが夏モードを盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-_S0vPB3zbI

「Isto E Samba」
Jenny Chiをフィーチャー。Miguel Angelのカヴァーです。Miguel Angelのオリジナルは『Samba Na Onda』(1965年)に収録されています。エレガントなピアノが印象的なメロウなサンバ・グルーヴです。

「Tem De Ser」
Wilson Simoninhaをフィーチャー。Orlann Divoのカヴァーです。アフロ・ブラジリアン・テイストのギターやホーン・サウンドが印象的です。

「Tudo De Voce」
Yta Morenoをフィーチャー。Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。Marcos Valleのオリジナルは『Samba "Demais"』(1964年)に収録されています。クラブジャズなボッサ・グルーヴ。エレガントなピアノやリズムの緩急でメリハリをつけているのがいいですね。

「Landing」
着陸の機内アナウンスが流れます。

「Canto Chorado」
Jenny Chiをフィーチャー。この曲もOs Originais Do Sambaのカヴァーです(Billy Blanco作)。Os Originais Do Sambaヴァージョンは『Os Originais Do Samba』(1969年)に収録されています。ラストは少しアンニュイなサンバ・グルーヴで締め括ってくれます。

旅猿の満島ひかりサイコー!
posted by ez at 01:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする