2017年07月31日

Special Delivery『Special Delivery』

スウィート・ソウルだけではない魅力が詰まった1枚☆Special Delivery『Special Delivery』
スペシャル・デリヴァリー[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5652)
発表年:1978年
ez的ジャンル:T.K.系ソウル・ヴォーカル・グループ
気分は... :嫌われる勇気・・・

今回は70年代ソウル・グループ作品からSpecial Delivery『Special Delivery』(1978年)です。

Special Deliveryの前身は、70年代前半、Raeford Geraldを中心に結成されたソウル・グループAct 1

1973年に「Friends Or Lovers」「Takes Two Of Us」の2曲を全米R&Bチャートへ送り込み、1974年には唯一のアルバム『Act 1』をリリースしています。

しかし、中心メンバーのRaeford Geraldが離脱し、グループは活動停止状態に・・・

そこでグループに加入したのが、元Andy & The MarglowsのメンバーであったTerry Huff。彼の加入を機にグループはSpecial Deliveryを名乗るようになります。

1975年にSpecial Deliveryとしての初シングル「I Destroyed Your Love」をリリースしますが、新加入のTerryと他メンバーの間の溝が深まり、1976年のTerry Huff & Special Delivery名義のデビュー・アルバム『The Lonely One』は、Terry主導で制作され、先のデビュー・シングル以外にはTerryを除くメンバーは参加せず、代わりにあのAl Johnsonがサポートしていました。

そんな状態でグループを継続できるはずもなく、Terryはグループを去ることになります。

残ったGeorge BarkerChet FortuneReginald Rossの3人に、紅一点の新メンバーVeronica Martiが加わり、新生Special DeliveryとしてT.K.傘下のShieldからリリースしたアルバムが本作『Special Delivery』(1978年)です(がディストリビューター)。

グループはさらにメンバー・チェンジを経て1981年にアルバム『Living On The Run』をリリースしています。

Terry Huff & Special Delivery名義の『The Lonely One』(1976年)のスウィート・ソウルなイメージが強いグループかもしれませんが、本作『Special Delivery』はT.K.傘下のShieldからリリースということもあり、スウィート・バラードのみならず、ファンキー&ダンサブルな楽曲も充実しています。

一般的にはシングルにもなった王道スウィート・ソウル「Oh Let Me Know It」がハイライトなのでしょうが、個人的には素敵なスウィート・バラード「Your Love Is My Love Song」、夏らしいファンキー・メロウ「Do It」、フリーソウルなメロウ・グルーヴ「This Kind Of Love」がイチオシです。

アルバム全体のバランスの良い1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Your Love Is My Love Song」
オススメその1。Chet Fortune/Nick Mann/Bill Beard作。素敵なスウィート・バラードでアルバムは幕を開けます。スロウ系ではコレが一番好き!
https://www.youtube.com/watch?v=HEj5X_owGHo

「Day Dreamer」
Chet Fortune/George Parker/Reginald Ross/Veronica Martin作。ファルセット・ヴォーカルで迫るファンキー・ディスコ。
https://www.youtube.com/watch?v=igutKt1WtuA

「Do It」
オススメその2。George Parker作。夏らしいギター・カッティングのイントロだけでグッとくるファンキー・メロウ。突き抜けた解放感がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=zfseh8J-L-U

「You Say」
George Parker/Veronica Martin作。Veronicaのヴォーカルを前面に打ち出したバラード。アルバムのいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Za-jVe5kXjY

「This Kind Of Love」
オススメその3。Chet Fortune/George Parker/Reginald Ross/Veronica Martin作。フリーソウル好きの人はグッとくるであろうメロウ・グルーヴ。T.K.プロダクション好きの人にもフィットするサマー・モードの仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=NMygR8ZBvoY

「I've Got To Be Free」
George Parker作。ホーン・サウンドが雰囲気を盛り上げてくれる哀愁バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=UM3vUIDxvyI

「Oh Let Me Know It」
オススメその。Chet Fortune/George Parker/Reginald Ross/Veronica Martin作。シングルにもなったスウィート・バラード。少しイナたい感じがいい本格的なソウル・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=IN7ElBRXy00

「Get Up-Express Yourself」
オススメその5。George Parker作。ラストはファンキー・ディスコで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZrCSnFxM1FY

CDにはボーナス・トラックとして「Oh Let Me Know It Pt.1 (Single Version)」「Oh Let Me Know It Pt.2 (Single Version)」が追加収録されています。

少し集中力が低下気味・・・
生活にメリハリをつけないといけませんな。
posted by ez at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする