2017年08月25日

Cecilio & Kapono『Elua』

フォーキーなハワイアン・メロウ名盤☆Cecilio & Kapono『Elua』
Elua
発表年:1975年
ez的ジャンル:ハワイアン・フォーキー・メロウ
気分は... :日本代表候補発表・・・

8.31対オーストラリア戦に向けて、サッカー日本代表候補27名が発表されましたね。

個人的には今野、金崎あたりも入ると思っていたのですが・・・

杉本は今の調子を踏まえれば、選ばれて当然かもしれませんが、大一番での抜擢は荷が重すぎる気もします。

大迫のコンディション次第で最終メンバーの人選が変わりそうですね。個人的には海外でしっかり出場機会を確保し、結果を残しているメンバーを優先して欲しいですね。その意味では乾あたりを大胆に抜擢して欲しいです。批判も多いですが、鮮烈なメキシコ・デビューを果たした"持っている男"本田にも期待してしまいます。香川は今の感じならばベンチ・スタートが妥当なのかな・・・

コンテンポラリー・ハワイアン・ミュージックのパイオニアCecilio & Kaponoの2ndアルバム『Elua』(1975年)です。

メキシコ人とヤキ族インディアンの混血のCecilio Rodriguezとハワイ出身のHenry Kaponoのデュオであり、Kalapanaと並ぶハワイアン・サーフ・ロックを代表するユニットCecilio & Kaponoの紹介は、3rdアルバム『Night Music』(1977年)に続き2回目となります。

本作は『Cecilio & Kapono』(1974年)に続く2ndアルバムとなります。

LA録音であり、レコーディングにはCecilio Rodriguez(vo、g)、Henry Kapono(vo、g、harmonica)以下、Joe Osborn(b)、Leland Sklar(b)、Jim Gordon(ds)、Mike Baird(ds)、David Paich(key)、Larry Muhoberac(key)、Bobbye Hall(per)、Gary Coleman(per)、Jay Dee Maness(steel g)、Al Garth(fiddle)といったミュージシャンが参加しています。

プロデュースはDavid Kershenbaum

アルバム全体としては、フォーキーな味わいのハワイアン・メロウに仕上がっています。

「Someday」「Highway In The Sun」の2曲あたりがハイライトだと思いますが、「You And Me」「About You」あたりもオススメです。

雨が多くて夏気分からは程遠かった今夏ですが、フォーキーなハワイアン・メロウで過ぎ行く夏の余韻に浸るのもいいでのは?

全曲紹介しときやす。

「Goodnight And Goodmorning」
Daryl Hall & John Oatesのカヴァー。オリジナルはアルバム『Whole Oats』(1972年)に収録されています。オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、ハワイアン・ブリーズが香るフォーキー・メロウに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=S4SzJ-xfed8

オリジナルと聴き比べるのも楽しいのでは?
Daryl Hall & John Oates「Goodnight And Goodmorning」
 https://www.youtube.com/watch?v=Mfhk1ge0-HQ 

「You And Me」
オススメその1。Kapono作。SSW的な魅力のあるフォーキー・メロウ。Kaponoのハーモニカもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=v5xENITjX40

「I Am The Other Man」
Cecilio作。このユニットのフォーキーな魅力が伝わってきます。味わい深いヴォーカル・ワークがグッド!

「About You」
オススメその2。Cecilio作。サンセット・モードが似合う素敵なラブ・バラード。ゆっくりと時間が流れていく感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=f__Q2VnnfE8

「Someday」
オススメその3。Kapono作。本作のハイライトといえばコレですね。フリーソウル好きの人も気に入るであろう爽快メロウ・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=dwfYP1QZl24

「Home (And I'm Staying This Time)」
Cecilio作。ジワジワと潮風の香りが漂うフォーキー・チューン。さり気ないないですが、いい味出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=v5xENITjX40

「6 O'Clock Bad News」
Kapono作。ハワイアン・フォーキーならではの味わいのある1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ppzcj7Be1AQ

「Highway In The Sun」
オススメその4。Kapono作。「Someday」と並ぶ人気曲。ハワイアン・メロウらしい素敵なフォーキー・メロウです。
https://www.youtube.com/watch?v=S4xR4q62yWw

「Summer Lady」
Cecilio作。サマー・モードのセンチメンタル感が印象的なフォーキー・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=cr6H7dynyLo

「Railway Stations」
C. Souza作。ラストはハワイアンなカントリー調でほのぼのと締め括ってくれます。僕好みのタイプではありませんが(笑)

Cecilio & Kaponoの他作品もチェックを!

『Cecilio & Kapono』(1974年)
Cecilio & Kapono

『Night Music』(1977年)
ナイト・ミュージック

『Together Live』(1982年)
Together Live

『Goodtimes Together』(1988年)
Goodtimes Together

『Summerlust』(1992年)
SUMMERLUST
posted by ez at 04:13| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月24日

The Escoffery's『Opinions』

90年代のUKらしい姉妹ゴスペル・グループ作品☆The Escoffery's『Opinions』
Opinions
発表年:1991年
ez的ジャンル:姉妹系UK女性ゴスペル/R&Bグループ
気分は... :スピルオーヴァー・・・

今回は90年代のUKらしい姉妹ゴスペル・グループ作品The Escoffery's『Opinions』(1991年)です。

The Escoffery'sはロンドン出身のSharonSandraMarciaMichelleというEscoffery姉妹によるゴスペル・ヴォーカル・グループ。

メンバーのうち、一番下の妹であるMichelle Escofferyは、当ブログでも紹介したUKの女性R&BグループTruceのメンバーにもなっています。MichelleはBugz In The Attic『Back In The Doghouse』(2006年)でもフィーチャリングされています。

話をThe Escoffery'sに戻すと、グループ唯一のアルバムが本作『Opinions』(1991年)です。ゴスペル・グループの作品ですが、内容的には女性R&Bグループ作品として聴くことができます。

プロデュースは前述のTruceBeverley Knightも手掛けたUKのプロデュース・チームEthnic Boyz(Marcus Johnson/Steve Campbell)。彼らはSoul II SoulMica ParisNu Colours等のリミックスも手掛けています。

そんなEthnic Boyzの貢献もあり、本作『Opinions』はグラウンド・ビートをはじめ、当時のUKらしいサウンドを楽しめるダンサブルな1枚です。海外のレビューで本作を"Soul II Soul meets En Vogue"と評しているものを目にしましたが同感です。

シングルにもなった「Look Who's Loving Me」「I Can't Wait」といったUKらしいダンサブル・チューン、「Don't Let (Opinions)」「Unreservedly」といったグラウンド・ビート、「When I Hear His Voice」「Where Is Your Love」といった素晴らしいヴォーカル・ワークを満喫できる美メロ・バラードあたりが僕のオススメです。

メインのリード・ヴォーカルはSandraであり、ソングライティングやヴォーカル・アレンジでも大きく貢献しています。

日本では殆ど注目されなかったグループですが、UK女性ソウル/R&B好きの人はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Look Who's Loving Me」
シングルにもなったオープニング。本作を象徴する"Soul II Soul meets En Vogue"なダンサブル・チューン。Ethnic BoyzのセンスとEscoffery'sのヴォーカル・ワークが噛み合ったキャッチーな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=xRoQU5HrzSo

「Between Friends」
UK/USの区別なく90年代女性R&Bグループがお好きな人であれば気に入るであろうミディアム・グルーヴ。生音ならではの臨場感のあるグルーヴがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=4lfXtIKO904

「Best Part Of My Life」
ア・カペラのイントロをはじめ、キャッチーなヴォーカル・ワークが栄えるハネハネ系ダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=hMcKxgIUnWk

「When I Hear His Voice」
グループのヴォーカル・ワークの魅力を満喫できる美メロのミディアム・バラード。透明感のあるヴォーカルが優しく包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=nO9tkeEDdIM

「Don't Let (Opinions)」
当時のUKらしいグラウンド・ビート調の仕上がり。ただし、サウンド頼みではなく、女性ヴォーカル・グループらしい魅力もしっかり伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=xJctaSzRPHs

「L'Amour Nu (Naked Love)」
しっとり落ち着いた雰囲気の哀愁ミディアム。オトナな雰囲気で聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=TZwRCwCFByM

「Unreservedly」
再びグラウンド・ビート調の仕上がり。Caron Wheelerあたりに通じるクールなグルーヴ感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Rpb05pTYHKE

「Where Is Your Love」
素晴らしいヴォーカル・ワークで魅了するクワイエット・ストームなミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=bn_mg3cwEDc

「Unobtainable (Standing In Need)」
オーセンティックな美メロ・バラード。実力派グループなので、このタイプの曲は間違いありません。
https://www.youtube.com/watch?v=Bc1GtMULTRI

「Soul Searching」
Jam & Leis系の音と一緒に聴きたい感じのメロウ・ミディアム。本作らしくないのかもしれませんが、何処となく惹かれます。
https://www.youtube.com/watch?v=3oeaYI3eKNQ

「Taking Life Easy」
この曲もグラウンド・ビート調。パターン化しているかもしれませんが、好きな人にとってはコレでいいんです(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=3yqmEBhbHiI

「I Can't Wait」
「Look Who's Loving Me」と同タイプのキャッチーなダンサブル・チューン。Mica Parisあたりと一緒に聴きたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=kJ7Qu7d-7PA

「House Of Love」
ラストはトライバル&エスニックな雰囲気の変化球で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=9pOdueN6UMk

ご興味がある方は、一番下の妹であるMichelle Escofferyが在籍していたTruceの記事もご参照ください。

Truce『Nothin' But The Truce』(1995年)
Nothin' But The Truce
posted by ez at 01:08| Comment(2) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月23日

Maysa『Barquinho』

早熟の女性シンガーによるボサノヴァ作品☆Maysa『Barquinho』
ボサノヴァの小舟(期間生産限定盤)
発表年:1961年
ez的ジャンル:魔性の女系ボサノヴァ
気分は... :波乱万丈・・・

今回は60年代ボサノヴァ作品からMaysa『Barquinho(邦題:ボサノヴァの小舟)』(1961年)です。

Maysa(本名:Maysa Matarazzo)(1936-1977年)はサンパウロ出身の女性シンガー。

1956年にデビュー。早熟のオトナな歌声で"サンバ・カンサフォンの女王"と称賛され、ブラジルで全国的の人気を誇ると同時に、酒や恋愛をめぐるトラブルも多い波乱万丈な女性シンガーだったようです。1977年に自動車事故で死去。

本作『Barquinho』は、詩人のRonaldo Boscoliと組み作ったボサノヴァ作品です。ボサノヴァをブラジル全土に広めたヒット作となりましたが、当時Boscoliの婚約者であったNara Leaoから恋人を奪うという略奪愛のオマケ付きになってしまいました。ただし、略奪愛は長くは続きませんでしたが・・・

レコーディングにはLuiz Eca(p)、Bebeto(b)、Helcio Milito(ds)というグループ結成直前のTamba TrioのメンバーやRoberto Menescal(g)等も参加しています。Luiz Ecaはオーケストレーションも手掛けています。

12曲中7曲をRonaldo Boscoliが作詞しています。そのうち4曲がRoberto Menescal、2曲がLuiz Ecaの作曲です。

オーケストレーションを伴うノスタルジックな雰囲気の演奏も多く、そのあたりで好き/嫌いが分かれるかもしれません。ただし、そういったサウンド以上に、Maysaの妖艶ヴォーカルの魅力をメインに聴くべきアルバムだと思いますので、あまり気にせず聴きましょう(笑)

波乱万丈の人生を送った早熟の女性シンガーならではのボサノヴァを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Barquinho」
Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作の名曲「小舟」がオープニング。Maysaが艶やかなヴォーカルでボサノヴァ名曲を歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=lZ7xA-EGhXU

本曲について、当ブログではElis Regina『Elis, Como e Porque(Como & Porque)』『Elis Regina in London』『Aquarela Do Brasil』収録の3ヴァージョンやO QuartetoStacey KentTamba TrioHerbie Mann & Tamiko Jonesのカヴァーを紹介済みです。

「Voce E Eu」
Carlos Lyra/Vinicius De Moraes作の名曲カヴァー。涼しげなフルートに先導され、Maysaが早熟なオトナの妖艶ヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=q3vgtMmgmWQ

本曲について、当ブログではNara LeaoRoberto MenescalPaul Winter With Carlos LyraAdam DunningJoyceChristiane LegrandJon Hendricksのヴァージョンを紹介済みです。

「Dois Meninos」
Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作。ピアノとオーケストレーションをバックに、しっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=xiK0ktNWcPY

「Recado A Solidao」
Francisco Feitosa作。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。小粋なアレンジと艶やかなMaysaのヴォーカルがフィットした軽快なボッサ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=PmTT-lSsohk

「Depois Do Amor」
Normando/Ronaldo Boscoli作。オーケストレーションをバックに、吐息交じりのMaysaのヴォーカルが切なく響きます。
https://www.youtube.com/watch?v=GAtKQMXhfPw

「So Voce (Mais Nada)」
Paulo Saudade作。郷愁感たっぷりの仕上がり。Maysaのクールな低音ヴォーカルが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=mXDTq8xuLN8

「Maysa」
Luiz Eca/Ronaldo Boscoli作。雄大なオーケストレーションをバックに、雰囲気たっぷりの哀愁ヴォーカルを聴かせてくれます。

「Errinho A Toa」
Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作。当ブログではWalter Wanderleyのカヴァーも紹介済みです。「Recado A Solidao」と並ぶ僕のお気に入り。軽快なボッサ・グルーヴが艶やかなMaysaのヴォーカルを引き立てます。
https://www.youtube.com/watch?v=5lM3F9xCmVo

「Lagrima Primeira」
Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作。情感たっぷりの哀愁ヴォーカルで歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=6xiFkTN0JIY

「Eu E O Meu Coracao」
Inaldo Villarin作。クラリネットの音色が印象的なジャズ・フィーリングのボッサ・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=YRWj5dR-cAY

「Cala Meu Amor」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius De Moraes作。しっとりとした雰囲気の中で、早熟のシンガーMaysaの魅力を存分に堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=RjkQ5cTaaKQ

「Melancolia」
Luiz Eca/Ronaldo Boscoli作。ラストは素敵なオーケストレーションをバックに、ロマンティックな雰囲気で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=92JM0ujTlaQ

Maysaの他作品もチェックを!

『Maysa』(1957年)
マイーザの世界へようこそ (BOM1112)

『Convite Para Ouvir Maysa No.2』(1958年)
マイーザの世界へようこそ No.2 (BOM1113)

『Maysa E Maysa... E Maysa, E Maysa!』(1959年)
Maysa E Maysa

『Maysa Canta Sucessos』(1960年)
Canta Sucessos

『Voltei』(1960年)
Voltei

『Songs Before Dawn』(1961年)
MAYSA SINGS SONGS BEFORE DAWN

『Maysa, Amor... E Maysa』(1961年)
Maysa Amor E Maysa

『Maysa』(1964年)
Maysa: Serie Elenco

『Maysa』(1966年)
Maysa

『Canecao Apresenta Maysa』(1969年)
Canecao Apresenta Maysa
posted by ez at 03:25| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月21日

T-Connection『T-Connection』

ダンス・クラシック「At Midnight」、「Saturday Night」収録☆T-Connection『T-Connection』
T-コネクション
発表年:1978年
ez的ジャンル:T.K.系ファンク/ディスコ
気分は... :ホットマン!

今回はバハマ、ナッソー出身のファンク・バンドT-Connectionの3rdアルバム『T-Connection』(1978年)です。

T-Connectionは、リーダーのTheophilus Coakleyを中心に、西インド諸島のバハマ、ナッソーで1975年に結成されたファンク・バンド。

その後USマイアミへ渡り、 T.K. Productions傘下のDashとの契約に成功し、1976年シングル「Disco Magic」でデビュー。1977年には1stアルバム『Magic』をリリースしています。

その後、80年代前半までにDashで3枚、Capitolで4枚のアルバムをリリースしています。その間、「Do What You Wanna Do」(1977年)、「On Fire」(1977年)、「Let Yourself Go」(1978年)、「At Midnight」(1979年)、「Saturday Night」(1979年)、「Everything Is Cool」(1981年)といったダンス・ヒットを放っています。

バハマ、ナッソー出身のファンキー・サウンドで真っ先に思う浮かぶのはThe Beginning Of The Endですが、その先輩バンドの後を追ったのがT-Connectionといったところでしょうか。

3rdアルバムとなる本作『T-Connection』(1978年)におけるメンバーは、Theophilus Coakley(vo、key、g、per)、Kurt Coakley(b、back vo)、Berkley Van Byrd(b、back vo)、Monty Brown(g、back vo)、Tony Flowers(ds、back vo)、David Mackey(g、back vo)という6名。

本作からは「At Midnight」「Saturday Night」といったダンス・ヒットが生まれています。

アルバム前半4曲が粘度の高いファンク、後半3曲がディスコ、ラストがメロウ・ミディアムという構成です。軽快なギター・カッティングとシンセ・サウンドが飛び交います。

前述のシングル2曲がハイライトですが、ファンクな「Coming Back For More」「Funky Lady」、メロウ・ミディアム「Love Supreme」あたりもオススメです。

パーティー・モードにフィットするファンク/ディスコ・アルバムだと思います。

楽曲はすべてメンバーらのオリジナルです。 

全曲紹介しときやす。

「Funkannection」
オープニングはP-Funk調ですが、爽快なギター・カッティングがあるので、粘度があるのにメロウな香りもします。
https://www.youtube.com/watch?v=P7T0shdtL44

「Coming Back For More」
コレかなり好きです。Theophilus Coakleyの派手めのシンセ・サウンドが牽引するキャッチーなミディアム・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=sJfTVGrrO5U

「Funky Lady」
ファンク・バンドとしての魅力が伝わってくる重量ファンク。ゴリゴリした中でもキャッチーな魅力があるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=sAtMaDKHtWY

「Don't Stop The Music」
軽快なノリのファンク・チューン。正にDon't Stop The Music!といった感じのパーティー・ファンクです。
https://www.youtube.com/watch?v=opeJ2HJzEXI

「Saturday Night」
前述のようにシングルにもなった夜遊びモードのディスコ・チューン。軽快なギター・カッティングがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=DYP8ubfjmGU

「At Midnight」
アルバムのハイライトと呼べるガラージ・クラシック。シングルにもなっています。「Saturday Night」とセットで聴くと最強です!中盤のパーカッション・ブレイクもグッド!ダンス系の楽曲のサンプリング・ソースとしても人気です。
https://www.youtube.com/watch?v=6_BWlbG6dZo

「Midnight Train」
哀愁モードの都会的ディスコ・チューン。日本人には♪Choo choo train♪のフレーズが耳に残ります。
https://www.youtube.com/watch?v=yhNcDHJFLkk

「Love Supreme」
ラストは素敵なメロウ・ミディアムでロマンティックに締め括ってくれます。DJ Clue feat. Jermaine Dupri & R.O.C.「Bitch Be a Ho」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=PN-4Hh_aYFE

T-Connectionの他作品もチェックを!

『Magic』(1977年)
Magic

『On Fire』(1977年)
On Fire (CD-R)

『Totally Connected』(1979年)
トータリー・コネクテッド

『Everything Is Cool』(1981年)
Everything Is Cool

『Pure and Natural』(1982年)
Pure and Natural

『The Game of Life』(1983年)
The Game of Life

『Take It to the Limit』(1984年)
Take It to the Limit
posted by ez at 02:50| Comment(2) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月20日

Stokley『Introducing Stokley』

Mint Conditionのリーダーの初ソロ☆Stokley『Introducing Stokley』
Introducing Stokley
発表年:2017年
ez的ジャンル:永遠の若大将系男性R&B
気分は... :フォーエヴァー・ヤング!

新作アルバムからベテラン男性R&BグループMint Conditionのリーダー&リード・シンガーStokley Williamsの初ソロ・アルバムStokley『Introducing Stokley』です。

90年代から活躍するセルフ・コンテインド男性R&BグループMint Conditionに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Definition Of A Band』(1996年)
 『Livin' The Luxury Brown』(2005年)
 『E-Life』(2008年)

遂にStokleyが。50歳にして初のソロ・アルバムをリリースしました。元々グループのリード・シンガーに止まらず、プロデューサー、ソングライター、マルチ奏者という総合力のあるミュージシャンであったStokleyが、今までソロ・アルバムを作らなかったのが不思議な位ですよね。まぁ、Mint Conditionのアルバム内でソロに近い作品作りをしていたので、わざわざソロ名義で作品をリリースする必要もなかったのかもしれませんが・・・

しかも、タイトルが『Introducing Stokley』。実績・知名度のあるミュージシャンである彼がこのようなタイトルで初ソロを出すところに、50歳にしてもう一皮剥けようとする彼の意気込みを感じます。

プロデュースはStokley本人以外に、売れっ子プロデューサー・チームCarvin & Ivan(Carvin "Ransum" Haggins/Ivan "Orthodox" Barias)、さらにはJohnnie "Smurf" SmithSam Dewが起用されています。

また、Robert GlasperEstelleWaleOmiといったアーティストがフィーチャーされています。

アルバムの中身は、Mint Conditionのファンであれば、十二分に楽しめる充実の1枚になっています。とても50歳とは思えない、永遠の青年のようなStokleyの若々しいヴォーカル&サウンド・センスと、円熟したプロデューサー/マルチ奏者としての実力が融合したStokley Williamsというアーティストの魅力をトータルで余すことなく伝えてくれるのがいいですね。Mint Condition作品でもお馴染み、Stokley自身が叩くスティール・パンの音色も随所に登場します。

R&B界の永遠の若大将に拍手を!

全曲紹介しときやす。

「Level」
Stokley Williamsプロデュース。PVも制作されたオープニング。50歳を迎えたとは思えない、若々しい歌声でセクシーに歌い上げる絶品ミディアムです。このオープニングを聴けば、アルバムへの期待が否が応でも高まります。実力派女性R&BシンガーLedisiやStokleyの息子Arionがバック・コーラスを務めます。
https://www.youtube.com/watch?v=phOiiWL_Ljg

「Organic」
Carvin & Ivan/Stokley Williams/Johnnie "Smurf" Smithプロデュース。しっとりと歌い上げる哀愁ミディアム。楽曲自体が良いし、オートチューンも交えたヴォーカル・ワークも巧みです。
https://www.youtube.com/watch?v=skNvXZ6stjs

「Think About U」
Carvin & Ivan/Johnnie "Smurf" Smithプロデュース。アルバムからのリード・シングル。シングルに相応しい素敵なミディアム・バラード。若々しさとオトナな魅力が同居するStokleyらしい1曲に仕上がっているのでは?Stokleyのスティール・パンがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Kt6mSfkolCc

「Cross The Line」
Carvin & Ivanプロデュース。何処となくMichael Jackson「I Can't Help It」を連想させるメロディのせいか、StokleyのヴォーカルもMJ調に聴こえてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=CpNDg1fra-8

「Art In Motion」
Ivan "Orthodox" Barias/Stokley Williamsプロデュース。Robert Glasperをフィーチャー。StokleyがGlasperの出世作『Black Radio』(2012年)へ参加しことへのお礼かもしれませんね。中身は哀愁モードのミディアムR&Bです。哀愁サウンドの中で美しく響くGlasperのピアノが演奏全体に余韻を与えます。
https://www.youtube.com/watch?v=Wps1m0qB_vw

「Hold My Breath」
Stokley Williamsプロデュース。トランペット以外のすべての楽器をStokleyが演奏するダンサブル・チューン。Stokleyらしいディスコ/ブギーに仕上がっているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=aitox5JDAQI

「Victoria」
Stokley Williamsプロデュース。トライバル・リズムとスティール・パンの音色が印象的な異色の仕上がり。ソングライティングはStokleyではなくSam Dewです。
https://www.youtube.com/watch?v=RfEfOK85HJw

「U & I」
Carvin & Ivanプロデュース。Estelleをフィーチャー。Harold Melvin & The Blue Notes「Pretty Flower」のピアノ・フレーズを引用した美しいソウル・バラードをEstelleとのデュエットで歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=8K4rB5gOjdo

「Way Up」
Stokley Williamsプロデュース。Waleのラップをフィーチャー。StokleyはWale作品に何度も客演しています。サウンドはStokley一人で手掛けており、Stokleyのトラック・メイカー的センスを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=BWqWLygx6Wg

「Be With U」
Stokley Williamsプロデュース。この曲もStokley一人ですべて作り上げています。聴き応えのある素晴らしいミディアム・バラードですね。ここでもスティール・パンの音色が効果的に使われています。これを一人で出来てしまうのであれば、確かにソロ・アルバム作りたくなるはずですね。
https://www.youtube.com/watch?v=_pQuHpFyGQU

「Forecast」
Stokley Williams/Sam Dewプロデュース。Sam Dew作によるダーク・トーンの哀愁チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=DfKZ2u5dkdI

「Victoria (Reprise)」
Stokley Williamsプロデュース。「Victoria」のリプライズ。

「We/Me」
Ivan "Orthodox" Barias/Stokley Williamsプロデュース。Stokleyの永遠の青年ヴォーカルが見事にハマるダイナミックなサウンドのミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=msBSQewDzrs

「Now」
Stokley Williamsプロデュース。50歳にして初ソロ・アルバムを制作したStokleyの思いが伝わってくるような渾身のバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=7iOybt6gSN0

「Wheels Up」
Stokley Williamsプロデュース。Omiをフィーチャー。ラストはスティール・パンの音色がハマる夏らしいカリビアン・グルーヴで締め括ってくれます。開放的かつ華やかなダンサブル・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=syO7UgcFiH4

Mint Conditionの諸作もチェックを!

『Meant to Be Mint』(1991年)
Meant to Be Mint

『From the Mint Factory』(1993年)
From the Mint Factory

『Definition Of A Band』(1996年)
Definition of a Band

『Life's Aquarium』(1999年)
Life's Aquarium

『Livin' The Luxury Brown』(2005年)
Livin the Luxury Brown

『E-Life』(2008年)
E-ライフ

『7』(2011年)
7

『Music at the Speed of Life』(2012年)
Music at the Speed of Life
posted by ez at 02:35| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする