2017年08月19日

『今の気分は...2017年8月19日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。

今回は80年代カテゴリーから夏モードの10曲をセレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Aurra「In My Arms」
https://www.youtube.com/watch?v=SmtbP7jZU6Y
From 『A Little Love』(1982年)
A LITTLE LOVE +5

Perry & Sanlin「Off On Your Love」
https://www.youtube.com/watch?v=AOIv7cocPR8
From 『For Those Who Love』(1980年)
perry & sanlin for those who love.jpg

Weekend「Summerdays」
https://www.youtube.com/watch?v=7nIYOJbEyoM
From 『La Variete』(1982年)
La Variete

Maxi Priest「Love Train」
https://www.youtube.com/watch?v=FOJRgcUlF0Y
From 『Intentions』(1986年)
Intentions

Batida「Ponteio」
http://www.youtube.com/watch?v=yuc_wahSqd4
From 『Batida』(1984年)
バチーダ

Monika Linges Quartet「Running」
https://www.youtube.com/watch?v=j0BPDmsawe0
From 『Floating』(1982年)
Floating

Judy Roberts「Common Ground」
http://www.youtube.com/watch?v=A105YLJ3dC0
From 『Nights In Brazil』(1981年)
Nights in Brazil

Soul Liberation「Touch Me Again」
https://www.youtube.com/watch?v=bmjNbBmfJRs
From 『Who Are You』(1980年)
Who Are You

Ted Coleman Band「What A Lovely Way To Spend A Lifetime」
https://www.youtube.com/watch?v=XLLtqrAQsIc
From 『Taking Care Of Business』(1980年)
テイキング・ケア・オブ・ビジネス(紙ジャケット仕様)

Con Funk Shun「California 1」
https://www.youtube.com/watch?v=u11DWbzHcDs
From 『7』(1981年)
7
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2017年08月18日

Ben & The Platano Group『Paris Soul』

アフロ/ラテンなフレンチ・ジャズ・ファンク☆Ben & The Platano Group『Paris Soul』
Paris Soul -
発表年:1971年
ez的ジャンル:謎のフレンチ・ジャズ・ファンク
気分は... :トリコロールをなびかせて・・・

今回は謎のフレンチ・ジャズ・ファンク作品、Ben & The Platano Group『Paris Soul』(1971年)です。

Ben & The Platano Groupはパリのナイト・クラブで演奏していたグループのようで、本作『Paris Soul』(1971年)が唯一のアルバムです。

90年代ヨーロッパのクラブ・ジャズ・シーンで発掘され、再評価が高まった1枚です。

アルバムとしては全曲インストのアフロ/ラテン色の強いワイルドなジャズ・ファンク作品です。系統としては、N.Y.で結成され、渡仏してパリで成功を収めたLafayette Afro-Rock Bandなんかと同タイプだと思います。その一方で、クロスオーヴァー/フュージョン・バンドのような都会的エッセンスが散りばめられていたりもします。

あるいはファンキー&パーカッシヴなグルーヴに、ギターが絡むサウンドは、SantanaAztecaMaloSapoEl Chicano等に代表される70年代US西海岸のチカーノ系ラテン・グルーヴ好きの人にもフィットするかもしれません。

とりあえず「Platano Split」「Salute To Santa」「Paris Soul」「Art Pino Pasta」の4曲を聴いてもらえれば、このアルバムの格好好さ、魅力を実感できると思います。

きっと一度聴けば、ハマる人も結構いるアルバムだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Platano Split」
オススメその1。Evaristo Nata/Manuel Itturia作。アフロ/ラテン・フレイヴァーのファンキー&パーカッシヴ・グルーヴをバックに、ワウ・ギターがスパークルするオープニング。このバンドの格好良さが一発で分かります。
https://www.youtube.com/watch?v=gElKVSGayD8

「Salute To Santa」
オススメその2。Evaristo Nata/Manuel Itturia作。US西海岸のチカーノ系ラテン・グルーヴと同じようなノリの格好好いサウンドでグルーヴィーに躍動します。
https://www.youtube.com/watch?v=zcqVm8M2lsc

「Black Waders」
Dante Crescini/Evaristo Nata作。少しテンポを落としたミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=akVniKxJmr8

「Woluwe Strip」
Evaristo Nata作。ファンキーなホーン・アンサンブルが牽引するラテン・ジャズ・ファンク。

「Cabaret」
John Kander/Fred Ebb作。ブロードウェイ・ミュージカル『Cabaret』の主題歌。Liza Minnelliが主演を演じた映画も有名ですね。ここでリラックスしたは開放的な演奏でカヴァーしています。

「Paris Soul」
オススメその3。Evaristo Nata/Manuel Itturia作。タイトル曲には西海岸チカーノ系ラテン・グルーヴ調のキャッチーな格好好さがあります。初期Santanaあたりと一緒に聴いても違和感ないのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=q2ORopW5GqE

「Culzean」
Evaristo Nata/Manuel Itturia作。フュージョン調サウンドにファンキーなワウワウ・ギターとロッキン・ギターが加わります。
https://www.youtube.com/watch?v=pARfUK345KA

「Castill Battle」
Evaristo Nata作。ライト・フュージョン+ラテン・グルーヴなファンキー・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=c2-FfB9bpYQ

「Hang Out」
Evaristo Nata/Manuel Itturia作。前曲と同じくライト・フュージョンとオルガン・ラテン・グルーヴを絶妙に融合させています。

「Art Pino Pasta」
オススメその4。Evaristo Nata/Manuel Itturia作。ラストはワイルドなアフロ/ラテン・グルーヴでファンキー&パーカッシヴに躍動して締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=dcPGuka1S_M

今、たまたまNHK BSでBob Dylanがエレクトリック・サウンドへの転向を図った1965年ニューポート・フォーク・フェスティヴァルにおける伝説のライヴ映像を観ています。固定観念で縛られた聴衆に対して、ブーイングを浴びようと、自らの信念に基づき変革を断行するDylanの姿は何度観ても格好好いですね。
posted by ez at 01:53| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月17日

Eric Roberson『Esoteric...』

実力派男性R&Bシンガーの1stアルバムの新装盤☆Eric Roberson『Esoteric...』
Esoteric
発表年:2004年
ez的ジャンル:実力派男性R&Bシンガー/ソングライター
気分は... :飾らない素晴らしさ・・・

今回は実力派男性R&Bシンガーの1stアルバムの新装盤Eric Roberson『Esoteric...』(2004年)です。

1976年生まれ、ニュージャージー出身の男性R&Bシンガー/ソングライター/キーボード奏者であるEric Robersonの紹介は、Phonteとの共演アルバムPhonte & Eric Roberson『Tigallerro』(2016年)に続き、2回目となります。

ちなみに、『Tigallerro』は、当ブログ年末恒例の『ezが選ぶ2016年の10枚』でセレクトしたお気に入りアルバムでした。

さて、そのEric Robersonですが、2017年内に3枚シリーズの作品リリースを宣言し、既に『Earth』『Wind』という2枚がリリースされ、さらに第3弾『Fire』も10月リリース予定です。いずれもアルバムというよりミニ・アルバムといった感じですが。

『Earth』(左)、『Wind』(右)、
EarthWind

作品をリリースしてくれるのは嬉しいですが、短期間での連作リリースって、少し手が出しづらいですよね・・・

1994年にデビュー・シングル「The Moon」をリリースし、その後、くa href="http://eastzono.seesaa.net/article/201077098.html">Musiq Soulchild、Jill ScottPhajja112 等に楽曲提供を行い、ソングライターとしての実績を積んできたEric Robersonが、限定リリースで制作したデビュー・アルバムが『Esoteric Movement』(2001年)です。

本作『Esoteric...』(2004年)は、『Esoteric Movement』のオリジナル12曲から1曲削除し、2曲追加した全13曲の新装盤です。

新装盤となり、程良くダンサブルでキャッチーな楽曲と、インディR&Bらしい飾らないサウンドでEricのシンガー&ソングライターとしての魅力がダイレクトに伝わってくる楽曲がバランス良く構成されています。

ダンサブルな楽曲であれば、「Runaway」「Crazy...」、楽曲の良さを実感できる「Morning After...」「What Is Love Made Of...」、サマー・モードにフィットする「Rain On My Parade...」「Funny Feelings...」「Maybe...」あたりが僕のオススメです。

Eric Robersonを聴くのであれば、本作から入るのがベターだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Genesis」
Eric Roberson/Parris Bowensプロデュース。荘厳な雰囲気のイントロ的なオープニング。

「4u」
新装追加の1曲目。Eric Roberson/Parris Bowens/Tye Tribbettプロデュース。哀愁モードのダンサブル・チューンです。

「Runaway」
オススメその1。新装追加の2曲目。Dana Sorey/Keith Brown/Eric Robersonプロデュース。これは嬉しい追加曲。Eric Robersonの魅力を実感できる素敵なダンサブル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=PMWlT_D6tFk

「Morning After...」
オススメその2。Redhead Kingpinプロデュース。インディR&Bらしい魅力に溢れたメロディアスなミディアム・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=h6ZfzyRAUro

「Crazy...」
オススメその3。Eric Robersonプロデュース。John Baptistのラップをフィーチャー。オリジナル12曲の中では最もシングル向きのキャッチーな仕上がりのアップ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=qOR5bw_FYxk

「Rain On My Parade...」
オススメその4。Osunladeプロデュース。今の時期に聴くとフィットするサマー・モードのメロウ・ミディアム。Ericの歌声が優しく包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=QZGnwWNbm_4

「Miles Away...」
Eric Robersonプロデュース。くa href="http://eastzono.seesaa.net/article/201077098.html">Musiq Soulchildあたるに通じるネオソウル調の粘っこいヴォーカルによるミステリアスな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=B4sFt8yVARc

「Funny Feelings...」
オススメその5。Eric Roberson/Osunladeプロデュース。112に楽曲提供した曲のセルフ・カヴァーです。夏向けの素敵なアコースティック・ソウルに仕上がっています。112ヴァージョンは『Room 112』(1998年)に収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=APvqIjlpqSo

「She Went Away...」
Christopher Jennings/Eric Robersonプロデュース。素敵なヴォーカル・ワークが印象的なアコースティック・ソウル。前曲の「Funny Feelings...」に続き、Frankie Ramonoの美しいアコギの音色がグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=KWy0aNqKgaQ

「Maybe...」
オススメその6。Eric Robersonプロデュース。インディR&Bならではの自然体に好感が持てるアコースティック・メロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=RS81QH0VTN8

「What Is Love Made Of...」
オススメその7。Eric Roberson/Parris Bowens/William (Tippy Swing) Lockwoodプロデュース。ネオソウル好きの人は気に入るであろうミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=vbpk8xa4oW0

「New Born Child...」
Redhead Kingpinプロデュース。子どものために優しく語り掛けるビューティフル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=9LlhrQg5nUE

「Woman...」
Frank Ramono/Parris Bowens/Terry Tribbettプロデュース。ラストも余計な装飾はせず、Eric自身のヴォーカル&楽曲の良さで勝負しています。
https://www.youtube.com/watch?v=M_p4AAgM6w8

Eric Robersonの他作品もチェックを!

『The Vault, Vol. 1.5』(2004年)
Presents: The Vault 1.5

『The Appetizer』(2005年)
Appetizer

『...Left』(2007年)
Left

『Music Fan First』(2009年)
Music Fan First

『Mister Nice Guy』(2011年)
Mr. Nice Guy

『The Box』(2014年)
The Box

Phonte & Eric Roberson『Tigallerro』(2016年)
TIGALLERRO (ティガレロ) (直輸入盤帯付国内仕様)
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2017年08月16日

Mad Professor『A Caribbean Taste Of Technology』

カリビアン・テイストの人気ダブ・アルバム☆Mad Professor『A Caribbean Taste Of Technology』
A CARIBBEAN TASTE OF TECHNOLOGY +2 (ボーナス・トラック・日本語解説付き国内盤)
発表年:1985年
ez的ジャンル:Ariwa系UKレゲエ/ダブ
気分は... :表と裏・・・

本当は夏らしいレゲエ・アルバムThe Paragons『The Paragons』(1985年)あたりを考えていたのですが、天候的にフィットしない感じなので急遽変更することに・・・

差し替えた作品は、今回はUKレゲエ/ダブ・シーンの第一線で活躍し続ける鬼才プロデューサー/エンジニアMad Professorの人気ダブ・アルバムMad Professor『A Caribbean Taste Of Technology』(1985年)です。

同じレゲエ/ダブでもMad教授らしいダビー・サウンドは雨模様に聴いても違和感がないのでは?

Mad Professor名義の作品を当ブログで紹介するのは初めてですが、これまで当ブログではMad ProfessorがプロデュースしたAriwaラヴァーズとして、以下の5枚を紹介済みです。

 Sandra Cross『Comet In The Sky』(1988年)
 Kofi『Black...with Sugar』(1989年)
 Sandra Cross『Foundation Of Love』(1992年)
 Carroll Thompson『The Other Side of Love』(1992年)
 Susan Cadogan『Soulful Reggae』(1992年)

Mad ProfessorことNeil Fraserは1955年ガイアナ生まれ。UKレゲエ/ダブ・シーンを牽引するレーベルAriwaを設立し、数々のレゲエ/ダブ名作をシーンに送り出しています。

Ariwaといえば、Mad教授プロデュースによるメロウなラヴァーズ作品でも人気ですが、もう1つの顔が人気シリーズDub Me Crazyをはじめとするダブ作品群です。

そんな中でも本作『A Caribbean Taste Of Technology』(1985年)は、普段ダブ・アルバムを聴かないような人でもスンナリ入れるカリビアン・テイストのダブ作品に仕上がっています。僕自身も前述のAriwaラヴァーズと同じ時期に本作を頻繁に聴いていました。

レコーディングにはF. M. Band(vo)、Glen Brown(vo)、Pato Banton(vo)、Ranking Ann(vo)、Sandra Cross(vo)、Black Steel(b、g、p、key、per、vo)、Bernard Cumberbatch(b)、Kirk Service(b)、Preacher(b)、The Robotiks(ds)、Drumtan Ward(ds、per)、Patrick Augustus(steel pan)、Jeffrey Beckford(g)、Cleveland Neunie(key)、Errol Reid(key)、Michael "Bami" Rose(horns)、Roger & Patrick(horns)、Vin Gordon(horns)、Kate Holmes(fl)、Roger Thomas(fl)、Bobby Beckingham(violin)、といったミュージシャンが参加しています。

一般の音楽リスナーには、とっつきにくいイメージがあるダブ・アルバムのカテゴリーですが、そんなダブ・サウンドをキャッチーさと毒っ気をバランス良く聴かせるのが、ラヴァーズとダブを両方を手掛けるMad教授ならではの手腕だと思います。

本作のお題は「カリビアン」ということも含めて、カリビアン・サウンドらしいスティール・パンの音色が響く「Fresh And Clean」「Berbice Mad House」があたりが本作のハイライトだと思います。

それ以外にもMad教授ならではの聴きやすいダビー・サウンドにはかき氷のようなヒンヤリ感があるはずです。

Mad Professor『A Caribbean Taste Of Technology』 ※Full Album
https://www.youtube.com/watch?v=ewDTHfJqLwI

全曲紹介しときやす。

「Fresh And Clean」
スティール・パンの音色が夏らしいオープニング。ダブをあまり聴かない人にも聴きやすいクール&メロウなダビー・サウンドです。Ariwaラヴァーズと組み合わせて聴くのもいいのでは?

「Hurricane Gloria」
ダークなベースにハリケーンをイメージしたホーン・サウンドが絡むダビー・サウンドがグッド!淡々とした中にマッドな香りがじんわりと滲み出てきます。

「Obeah Power」
夏らしい開放的なレゲエ・サウンドをMad教授がダビーに調理しています。ラガ調ヴォーカルがいいアクセントになっています。

「Buccaneer's Cove」
ルーツ調レゲエをダブ処理しています。ホーン・アンサンブルの響きが印象的です。程良いマッドネスがいい感じです。

「The Heart Of The Jungle」
タイトルの通り、ジャングル・モードのトライバル・サウンドが支配する密林ダブといったところでしょうか。

「Civil Unrest」
淡々としたダビー・サウンドに潜む静かなる狂気のような雰囲気にグッときます。

「Capadulla」
ダンサブルなダビー・サウンドがいい感じです。キャッチーさと毒っ気がバランスしたセクシーなサウンド感覚がグッド!

「1011 Digital」
クール&ダークなダビー・サウンドを聴いているだけで体温が少し下がる気がします。

「Berbice Mad House」
再びスティール・パンの音色が心地好く響くカリビアン・レゲエ/ダブ。「Fresh And Clean」と並ぶ僕のお気に入り。

「Uncle Sam's Back Yard」
ラストはゲーム・サウンドのエッセンスを巧みに取り入れたメロディアスなダビー・サウンドで締め括ってくれます。

僕の所有CDには未収録ですが、最近の国内再発CDには初期12"シングル「Bengali Skank (3 Cuts) 」「Mystic Loving」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

ご興味がある方はMad Professorの人気ダブ・シリーズDub Me Crazy諸作やMad ProfessorがMassive Attack『Protection』(1994年)をリミックスしたMassive Attack v Mad Professor『No Protection』(1995年)もチェックしてみては?

『Dub Me Crazy』(1982年)
DUB ME CRAZY !! PART.1 +5 (ボーナス・トラック・日本語解説付き国内盤)

『Beyond The Realms Of Dub (Dub Me Crazy, Pt.2)/The African Connection (Dub Me Crazy, Pt.3)』(1982/1983年) ※2in1CD
DUB ME CRAZY VOL. 2+3 (2in1仕様 日本語解説付き国内盤)

『Escape To The Asylum of Dub (Dub Me Crazy, Pt.4)』(1984年)
Escape to the Asylum Of Dub

『Who Knows The Secret Of The Master Tape (Dub Me Crazy, Pt.5)』(1985年)
Who Knows The Secret Of The Master Tape?

『Schizophrenic Dub (Dub Me Crazy, Pt.6)』(1986年)
Schizophrenic Dub: Dub Me Crazy Vol.6

『Adventures Of A Dub Sampler (Dub Me Crazy, Pt.7)』(1987年)
The Adventures Of A Dub Sampler: Dub Me Crazy Part 7

『Experiments Of The Aural Kind (Dub Me Crazy, Pt.8)』(1988年)
Experiments Of The Aural Kind

『Science And The Witchdoctor (Dub Me Crazy, Pt.9)』(1989年)
Dub Me Crazy 9: Science & the Witchdoctor

『Psychedelic Dub (Dub Me Crazy, Pt. 10)』(1990年)
Psychedelic Dub

『Hijacked To Jamaica (Dub Me Crazy, Pt.11)』(1992年)
Hijacked To Jamaica

『Dub Maniacs On The Rampage (Dub Me Crazy, Pt.12)』(1993年)
Dub Maniacs On The Rampage

Massive Attack v Mad Professor『No Protection』(1995年)
No Protection

Mad ProfessorプロデュースによるAriwaラヴァーズ諸作の過去記事もチェックを!

Sandra Cross『Comet In The Sky』(1988年)
Comet In The Sky

Kofi『Black...with Sugar』(1989年)
ブラック...ウィズ・シュガー(紙ジャケット仕様)

Sandra Cross『Foundation Of Love』(1992年)
Foundation Of Love

Carroll Thompson『The Other Side of Love』(1992年)
The Other Side of Love

Susan Cadogan『Soulful Reggae』(1992年)
ソウルフル・レゲエ(紙ジャケット仕様)
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2017年08月14日

Gal Costa『India』

Gal Costa第2ステージのスタートとなったアルバム☆Gal Costa『India』
インディア
発表年:1973年
ez的ジャンル:ミューズ系MPB
気分は... :悩殺ジャケ・・・

MPBの歌姫Gal Costaが1979年にリリースした『India』(1973年)です。

これまで当ブログで紹介したGal Costa作品は以下の9枚。

 『Gal Costa』(1969年)
 『Gal』(1969年)
 『Cantar』(1974年)
 『Gal Canta Caymmi』(1976年)
 『Gal Tropical』(1979年)
 『Aquarela Do Brasil』(1980年)
 『Fantasia』(1981年)
 『Minha Voz』(1982年)
 『Lua De Mel Como O Diabo Gosta』(1987年)

本作『India』(1973年)は、『Legal』(1970年)以来、約3年ぶりとなるスタジオ・アルバムとなります。その間、当時のブラジル軍事政権から反体制分子と見なされ、ロンドンへの亡命を余儀なくされたトロピカリズモの盟友Caetano VelosoGilberto Gilが母国へ戻り、トロピカリズモから一歩先へ踏み出した活動へ進んでいます。

そんなトロピカリズモの盟友に呼応するように、Galも新たなステージに突入することになります。そんなGal Costa第2ステージのスタートと位置づけられるのが本作『India』(1973年)です。

何といっても、Gal本人を大胆な構図で切り取った赤パン・ジャケのインパクトが大ですね。僕の場合、本作は3〜4枚目位に購入したGal Costa作品でしたが、正直ジャケ買いでした(笑)

同じく1973年にリリースされたCaetano Veloso『Araca Azul』も赤パン・ジャケですね。その意味で、この2枚には兄妹アルバムというイメージがあります。わが家のCD棚では、この2枚を並べて整理しています。『Araca Azul』も、そのうち紹介したいと思います。

Caetano Veloso『Araca Azul』(1973年)
アラサー・アズール+2(紙ジャケット仕様)

Gilberto Gilが音楽ディレクターを務め、アレンジにはArthur Verocaiの名もクレジットされています。

レコーディングの主要メンバーはGilberto Gil(g)以下、Dominguinhos(accordion)、Toninho Horta(g)、Luiz Alves(contrabass)、Roberto Silva(ds)、Chico Batera(per、special effects)。

さらにTenorio Jr.(p)、Wagner Tiso(org)、Roberto Menescal(g)、Chacal(per)がゲスト参加しています。

また、Caetano Velosoが2曲を楽曲提供しています。

良くも悪くも多様なサウンドが楽しめるアルバムです。個人的にはブラジリアン・フォーキー「Presente Cotidiano」Tenorio Jr.のピアノをバックに歌う「Volta」、アヴァンギャルドな「Relance」、ファンキー&ミステリアス・グルーヴ「Pontos de Luz」、Jobimのボサノヴァ名曲カヴァー「Desafinado」あたりがオススメです。

このジャケに悩殺された方は、ぜひサウンドもチェックを(笑)

全曲紹介しときやす。

「India」
Jose Asuncion Flores/Manuel O. Guerrero/Jose Fortuna作。ウルグアイの名曲カヴァーがオープニング。ストリングを配したノスタルジックな雰囲気に意表を突かれます。
https://www.youtube.com/watch?v=rjdjZ-fi3k0

「Milho Verde」
パラグアイのフォルクローレをカヴァー。トライバルなパーカッションの音色が印象的なフォルクローレです。この変化球な前半2曲に戸惑う人も多いかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=wlndfJO7RLg

「Presente Cotidiano」
Luiz Melodia作。本曲はArthur Verocaiがアレンジを担当。Galの歌声が優しく包み込んでくれるブラジリアン・フォーキーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=eFtIh3viCaU

「Volta」
Lupicinio Rodrigues作。Tenorio Jr.の素晴らしいピアノをバックに、しっとりと歌い上げる感動バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=dZvECKc-uPQ

「Relance」
Caetano Veloso/Pedro Novis作。反復するリズムの中にアヴァンギャルドなテイストも感じる仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=VweK7N67CN0

「Da Maior Importancia」
Caetano Veloso作。シンプルながらもレイジーなサウンドをバックに、Galが艶やかなヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=RU7sUofnbTc

「Passarinho」
Tuze de Abreu作。秘境のようなミステリアス感が漂う本作らしい1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=_i8C7n-EDXc

「Pontos de Luz」
Jards Macale/Waly Salomao作。ファンキー&ミステリアスなグルーヴ感がグッドな1曲。サウンド的には一番キャッチーなのでは?と思ったら、Arthur Verocaiのアレンジでした。
https://www.youtube.com/watch?v=__3OJdgizqA

「Desafinado」
Antonio Carlos Jobim/Newton Mendonca作。ラストはJobim作のボサノヴァ名曲カヴァーで締め括ってくれます。Roberto Menescalの素敵なギターをバックに、Galがソフトリーなヴォーカルで輝きます。
https://www.youtube.com/watch?v=6IZ3yVsjzIY

本曲に関して、当ブログではこれまでNara LeaoRoberto MenescalGary McFarlandTania MariaOs 3 MoraisO Quartetoのヴァージョンを紹介済みです。

Gal Costaの過去記事もご参照下さい。

『Gal Costa』(1969年)
Gal Costa

『Gal』(1969年)
Gal

『Cantar』(1974年)
カンタール

『Gal Canta Caymmi』(1976年)
Gal Canta Caymmi

『Gal Tropical』(1979年)
Gal Tropical by Gal Costa (2010-09-24)

『Aquarela Do Brasil』(1980年)
Aquarela Do Brazil

『Fantasia』(1981年)
Fantasia

『Minha Voz』(1982年)
Minha Voz

『Lua De Mel Como O Diabo Gosta』(1987年)
Lua De Mel Como O Diabo Gosta
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