2017年08月08日

Mike Campbell『Secret Fantasy』

スウィンギー+ブラジリアン/ラテンな魅力の男性ジャズ・ヴォーカル作品♪Mike Campbell『Secret Fantasy』
Secret Fantasy
発表年:1982年
ez的ジャンル:スウィンギー男性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :スウィングしなけりゃ!

今回は80年代の男性ジャズ・ヴォーカル作品からMike Campbell『Secret Fantasy』(1982年)です。

Mike Campbellはハリウッド生まれのUS男性ジャズ・ヴォーカリスト。

自身の作品としては、本作『Secret Fantasy』(1982年)、ジャズ・ピアニストTom Garvinと共同名義の『Blackberry Winter』(1984年)、『One On One』(1994年)、『Easy Chair Jazz』(1994年)、『Loving Friends』(1995年)、『My Romance』(1997年)、『Let's Get Away From It All』(1999年)といったアルバムをリリースしています。

また、当ブログでも紹介したブラジル人アーティストMoacir Santos『Saudade』(1974年)、『Carnival Of The Spirits』(1975年)といったアルバムへの参加、楽曲提供も印象的です。

さて、本作『Secret Fantasy』(1982年)は、ブラジリアン/ラテン・フィーリングの「And It All Goes Round and Round」「Soft Strum Blues」といった楽曲で再評価の高い1枚ですが、アルバム自体はスウィンギーな魅力の男性ジャズ・ヴォーカル作品に仕上がっています。

レコーディング・メンバーはMike Campbell(vo)以下、Tom Garvin(p)、Dan Sawyer(g)、John Heard (b)、Peter Donald(ds)、Tom Peterson(ts)、Steve Huffsteter(tp)、Dave Shank(per)。

ちなみに参加メンバーのうち、John Heard 、Steve HuffsteterはMike Campbellと共にMoacir Santos『Saudade』のレコーディングに参加していたメンバーです。

スウィンギーな男性ジャズ・ヴォーカルの魅力を楽しめる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「And It All Goes Round and Round」
Benard Ighner作。オリジナルはJon Lucien『Premonition』(1976年)収録ヴァージョンです。作者Ighner自身のヴァージョンはアルバム『Little Dreamer』(1978年)に収録されています。 前述のように、本作のハイライトと呼べるな高速ジャズ・サンバです。聴いていると、自然と体が動きだしてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=p1jnB1dhCqk

「Ya Got Me Crazy for Your Love」
Mike Campbell/Tom Peterson作。リラックスしたスウィンギー感が印象的です。

「Easy Chair」
Mike Campbell/John Heard作。オリジナルのブルージーなバラードですが、男性SSW作品好きの人もグッとくるであろう味わい深い1曲に仕上がっています。

「Honeysuckle Rose」
スウィング・ジャズ黎明期に活躍したジャズ・ピアニストFats Wallerの作品をカヴァー。小粋なビ・バップ調のスキャットでキメてくれます。

「Soft Strum Blues」
Octavio Bailly/Al Jarreau作。「And It All Goes Round and Round」と並ぶハイライト。ラテン・フレイヴァーの軽快なメロウ・グルーヴはサバービア好きの人は間違いなく気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=p6KQNvkjf6Q

「'Round Midnight」
Thelonious Monkの名曲カヴァー。John Heardのベースのみをバックに、Campbellが名曲を歌い上げます。

「Secret Fantasy」
Mike Campbell/John Heard作。都会的サウンドの哀愁バラード。Steve Huffsteterのトランペット・ソロが男の哀愁に満ちていてグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=UcKHejtnw7M

「Little Taste」
Dave Frishberg/Johnny Hodges作。スウィンギーながらもジェントルな雰囲気にグッとくる1曲。

「I Love You in 3/4 Time」
Mike Campbell作。Campbellが夫人のために書いた曲なのだとか。二人の記念日の失敗を書いたユーモラスな作品ですが、そんな雰囲気が曲調からも伝わっています。曲自体は実に軽快で、Campbellの快調なスキャットも楽しめます。

「The Legacy」
Tommy Wolf/Alf Clausen作。バラードをしっとりと歌い上げます。

「I'm Always Drunk in San Francisco」
Tommy Wolf作。John HeardのベースもCampbellのヴォーカルも酔いどれモードです(笑)

「With a Song in My Heart (the Song Is You)」
Lorenz Hart/Richard Rodgers作。1929年のミュージカル『Spring Is Here』挿入歌をカヴァー。スタンダードを軽快スウィンギーに歌い上げます。

CDには「Early」「Another Star」「Baseball ( Take Me out to the Ballgame)」「Dat Dare」「Songbird」「Alone Again」「Mystery」「Close Enough for Love」「High Wire」「Once More」の10曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

Stevie Wonder『Songs In The Key Of Life』収録の名曲カヴァー「Another Star」が目を引きます。

ご興味がある方はMike Campbellの他作品もチェックを!

Mike Campbell & Tom Garvin『Blackberry Winter』(1984年)
Blackberry Winter

『One on One』(1994年)
One on One

『Easy Chair Jazz』(1994年)
Easy Chair Jazz

『Loving Friends』(1995年)
Loving Friends

『My Romance』(1997年)
My Romance

『Let's Get Away From It All』(1999年)
Lets Get Away From It All
posted by ez at 02:22| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月07日

Musique『Keep On Jumin'』

ディスコ・クラシック「Keep On Jumpin'」収録☆Musique『Keep On Jumin'』
Keep on Jumpin'
発表年:1978年
ez的ジャンル:Patrick Adams系N.Y.ディスコ
気分は... :あのはな・・・

N.Y.ディスコを代表するプロデューサーPatrick Adamsによるディスコ作品Musique『Keep On Jumin'』(1978年)です。

MusiquePatrick Adamsによるディスコ・プロジェクト。70年代後半から80年代初めにかけて数多くの匿名ディスコ・プロジェクトで作品をリリースしたPatrick Adamsですが、Musiqueもそんなプロジェクトの1つです。

ちなみに、これまで当ブログではPatrick Adams絡みのN.Y.ディスコ作品として、Donna McGhee『Make It Last Forever』(1978年)、Phreek『Patrick Adams Presents Phreek』(1978年)、Inner Life『I'm Caught Up (In A One Night Love Affair) 』(1979年)、Rainbow Brown『Rainbow Brown』(1981年)を紹介しています。

Musique名義では『Keep On Jumin'』(1978年)、『Musique II』(1979年)という2枚のアルバムをリリースしています。

1stとなる本作『Keep On Jumin'』(1978年)には、ディスコ・ヒットした「Keep On Jumpin'」をはじめ、「In The Bush」「Summer Love」といったディスコ・クラシックが収録されています。

また、本作にはガラージの歌姫Jocelyn Brownが参加している点にも注目です。Jocelyn以外にAngela HowellChristine WiltshireGina Tharpsがヴォーカルを務めています。

実質、「Keep On Jumpin'」をはじめ、「In The Bush」「Summer Love」「Glide」の4曲のみのアルバムですが、匿名プロジェクト系のディスコ・アルバムってそんな感じですかたらね。

Patrick AdamsらしいN.Y.ディスコ・サウンドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「In The Bush」
「Keep On Jumpin'」と並ぶハイライト。一気に気持ちがアゲアゲ・モードになるディスコ・ブギー!妖しげな夜遊びモードのジャケそのままの音です。Coolio「1, 2, 3, 4 (Sumpin' New)」、Phife Dawg「Ben Dova」で本曲のフレーズが引用されています。
https://www.youtube.com/watch?v=lvhok_wzASs

「Summer Love」
華やかなストリングスが盛り上げる、タイトルの通りのサマー・モードのディスコ・チューン。中盤の少し悲し気な鍵盤の音色でアクセントをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=mREFIWGfe3E

「Keep On Jumpin'」
タイトル曲はディスコ・ヒットしたガラージ・クラシック。歌姫Jocelyn Brownをはじめとする女性ヴォーカルが栄える華のあるN.Y.ディスコ・サウンドを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=mtX6tnewbgg

「Summer Love Theme」
「Summer Love」のインスト・ヴァージョン。サウンド的にはヴォーカルなしのインスト・ディスコの方がしっくりくるかも?

「Glide」
Francois Kevorkianがリミックスを手掛けたアッパーなディスコ・チューン。ガラージ好きの人であればグッとくるはず!「Keep On Jumpin'」、「In The Bush」、「Summer Love」という3曲の陰に隠れがちですが、個人的には「Keep On Jumpin'」と並ぶお気に入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=l33hHws4Eu8

CDには「In The Bush (Remix)」「Keep On Jumpin' (Remix)」「Summer Love (Radio Edit)」「Summer Love Theme (Radio Edit)」「Keep On Jumpin' (Radio Edit)」「In The Bush (Radio Edit)」というボーナス・トラック6曲が追加収録されています。

『Musique II』(1979年)
Musique II

Patrick Adams関連作品の過去記事もご参照下さい。

Donna McGhee『Make It Last Forever』(1978年)
Make It Last Forever

Phreek『Patrick Adams Presents Phreek』(1978年)
パトリック・アダムス・プレゼンツ・フリーク

Inner Life『I'm Caught Up (In A One Night Love Affair) 』(1979年)
I'm Caught Up

Rainbow Brown『Rainbow Brown』(1981年)
レインボウ・ブラウン+2(紙ジャケット仕様)
posted by ez at 01:38| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月06日

Dwight Trible With Matthew Halsall『Inspirations』

魂のジャズ・ヴォーカリスト、UKジャズ・トランぺッターとの共演作☆Dwight Trible With Matthew Halsall『Inspirations』
インスピレーションズ(with マシュー・ハルソール)
発表年:2017年
ez的ジャンル:深遠系男性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :9秒台突入なるか・・・

間もなく世界陸上男子100Mの準決勝です。サニブラウン選手の日本人初の9秒台突入を期待してしまいます。

今回は新作アルバムから、L.A.ジャズ・シーンで活躍する男性ジャズ・シンガーDwight TribleがUKのジャズ・トランぺッターMatthew Halsallと共演したDwight Trible With Matthew Halsall『Inspirations』です。

Dwight Tribleはオハイオ州シンシナティ出身の男性シンガー。L.A.ジャズの重要人物Carlos Ninoによるスピリチュアル・ジャズ・ユニットBuild An Arkへの参加でも知られるL.A.を拠点に活動するシンガーです。

そんなL.A.ジャズを代表するヴォーカリストのDwight Tribleですが、本作『Inspirations』は共演者Matthew Halsallの拠点であるUKでの録音となっています。

マンチェスター出身のMatthew Halsallは、ジャズ・トランぺッターであると同時に、インディペンデント・レーベルGondwana Recordsの主宰者でもあります。同レーベルからは、UKの今ジャズを代表するユニットGoGo Penguinの1stアルバム『Fanfares』(2012年)、2ndアルバム『V2.0』(2014年)もリリースされています。

そんなMatthew Halsallがジャズ・フェスティバルでDwight Tribleと知り合い、ロンドンでのライブにTribleを招き、その流れ2曲を共にレコーディングしたのがアルバム制作のきっかけとなったようです。勿論、本作『Inspirations』Gondwana Recordsからのリリースです。

レコーディング・メンバーはDwight Trible(vo)、Matthew Halsall(tp)以下、Taz Modi(p)、Gavin Barras(b)、 Jon Scott(ds)、Luke Flowers(ds)、Rachael Gladwin(harp)。Matthew Halsallがプロデュースも務めています。さらに、Nostalgia 77としての活動で知られるBenedic Lamdinがレコーディング・エンジニアを務めています。

アルバムはすべてカヴァーで占められており、Tribleの低音ヴォーカルが栄えるバラードが中心の構成となっています。

Build An Arkでもカヴァーした「What The World Needs Now Is Love」「Tryin' Times」、Tribleの以前からのレパートリー「Dear Lord」John Coltraneのカヴァー)あたりが目立つかもしれません。

個人的には、Dorothy Ashbyのカヴァー「Heaven & Hell」、トラディショナル・フォークソング「Black Is The Colour Of My True Love's Hair」、感動的な黒人霊歌「Deep River」というラスト3曲に、かなりグッときました。

派手さはありませんが、聴く者の心を揺さぶる素晴らしい男性ジャズ・ヴォーカル作品です。

全曲紹介しときやす。

「What The World Needs Now Is Love」
Burt Bacharach/Hal David作。Jackie DeShannonのヒットで知られるBacharach作品のカヴァー。Build An Arkも『Love Part 2』(2010年)でカヴァーしていた楽曲です(国内盤ボーナス・トラック)。Tribleのヴォーカルが栄える深遠な仕上がりです。Rachael Gladwinのハープの響きが雰囲気があっていいですね。

「Tryin' Times」
Donny Hathaway/Leroy Hutson作。オリジナルはRoberta Flack 『First Take』(1969年)のヴァージョンです。Donny Hathaway本人のヴァージョンは『Everything Is Everything』(1970年)に収録されています。Trible自身はBuild An Ark『Love Part 2』(2010年)でも本曲をCarmen Lundyとのデュエットでカヴァーしています。雰囲気としては、Build An Arkヴァージョンに近いブルージーな仕上がりです。

「I Love Paris」
Cole Porter作のスタンダードをカヴァー。Tribleが情感たっぷりに歌い上げるバラード。男の哀愁が伝わってきます。Halsallの哀愁トランペットもいい雰囲気です。

「Feeling Good」
ミュージカル『The Roar of the Greasepaint – The Smell of the Crowd』(1964年)のために書かれたAnthony Newley/Leslie Bricusse作品をカヴァー。Nina Simoneヴァージョンでも知られる楽曲です。Gregory Porterも『Water』(2011年)でカヴァーしていました。ドライブ感のあるピアノ・トリオのバッキングに牽引されるようにTribleのヴォーカルも躍動します。僕好みの演奏です。

「Dear Lord」
John Coltrane作品にTribleが詩をつけてカヴァー。Coltraneのオリジナルは『Transition』(1965年録音)に収録されています。Tribleという男性ヴォーカリストの立ち位置がよく分かる深遠なバラードに仕上がっています。聴いているだけで、心が澄み切ってきます。

「Heaven & Hell」
ジャズ・ハープ奏者Dorothy Ashbyのカヴァー。オリジナルは『The Rubaiyat Of Dorothy Ashby』(1970年)に収録されています。Halsallによるカヴァー・セレクトのようですが、Tribleにマッチした楽曲であり、彼のヴォーカルの魅力を存分に味わえるバラードに仕上がっています。

「Black Is The Colour Of My True Love's Hair」
トラディショナル・フォークソングのカヴァー。Tribleの低音ヴォーカルが腹に響いてくるブルージーな仕上がり。黒人としての誇りを歌い上げるTribleのヴォーカルが感動的です。抑えたバッキングの美しさにも魅了されます。

「Deep River」
黒人霊歌のカヴァー。ラストはピアノをバックにTribleが感動的なヴォーカルを聴かせてくれます。

Dwight Tribleの他作品もチェックを!

『Horace』(2001年)
Horace

『Living Water』(2004年)
Living Water [帯解説・国内仕様輸入盤] (BRZN126)

Dwight Trible & The Life Force Trio『Love Is The Answer』(2005年)
Love Is The Answer [解説付・国内盤仕様・2CD] (BRZN108)

『Cosmic』(2011年)
Cosmic
posted by ez at 00:01| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月05日

Marcos Valle『Nova Bossa Nova』

Marcos復活!Far Outからの第1弾アルバム☆Marcos Valle『Nova Bossa Nova』
Nova Bossa Nova
発表年:1997年
ez的ジャンル:ブラジル最高のメロディ・メーカー
気分は... :♪虫、虫♪

ブラジルを代表するシンガー・ソングライターMarcos Valle『Nova Bossa Nova』(1997年)です。

当ブログでこれまで紹介したMarcos Valle作品は以下の11枚。

 『Samba '68』(1968年)
 『Viola Enluarada』(1968年)
 『Mustang Cor De Sangue』(1969年)
 『Marcos Valle (1970)』(1970年)
 『Garra』(1971年)
 『Vento Sul』(1972年)
 『Previsao Do Tempo』(1973年)
 『Marcos Valle (1974)』(1974年)
 『Vontade De Rever Voce』(1981年)
 『Pagina Central』(2009年) ※Celso Fonsecaとの共演作
 『Esphera』(2010年)

UKの人気レーベルFar Out Recordingsからリリースされた本作『Nova Bossa Nova』(1997年)は、80年代半ばからアルバムをリリースしていなかったMarcosが健在ぶりを示した復活アルバムです。

プロデュースはJoe DavisMarcos Valle

Marcos Valle(vo、g、key)以下、Marcosの公私のパートナーPatricia Alvi(vo)、Paulo Ceasar Barros(b)、Ivo "Stick" Caldes (ds)、Caneca(g)、Ricardo Pontes (sax、fl)、Don Chacal(per)、Zezinho (per)、Roc Hunter(prog)等のメンバーがレコーディングに参加しています。

楽曲はすべてMarcosのオリジナルです。

Far Out色の強い楽曲、インスト重視の楽曲、Patricia Alviをフィーチャーしている楽曲などもあり、Marcosらしさ全開という感じのアルバムではありません。しかしながら、復活の第一歩としては十分満足できますし、いろいろ模索している感じが逆にアルバムにバリエーションを与えて楽しめるのでは?

Far OutならではのMarcos作品に仕上がっていると思います。

全曲紹介しときやす。

「Novo Visual (New Look)」
メロウ・エレピの音色が心地好いオープニング。都会的かつ爽快なブラジリアン・サウンドを楽しめます。Canecaのギター・ソロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=DInC8VB0R2g

「Abandonu (Abandon)」
Marcosらしいメロディを楽しめる1曲。少しミステリアスな雰囲気もいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=PUbIvWz5Odk

「Cidade Aberto (Open City)」
Patricia Alviのヴォーカルと共に始まる爽快ブラジリアン・メロウ。Marcosらしい感じはしませんが、涼しげなフルートも含めてサマー・モードにフィットします。
https://www.youtube.com/watch?v=XNf_ElzZ4ZE

「Bahia Blue」
タイトルの通り、バイーアのトライバルなエッセンスを強調したインスト・チューン。アルバムの中でいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=H5dDruAvAWM

「Freio Aerodynamico」
Far Outらしいクラブ仕様のダンス・チューンに仕上がっています。Marcosの鍵盤が軽やかな響きに魅了されるブラジリアン・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=D5tXjgSJHaQ

「Mushi Mushi」
ブラジル最高のメロディ・メーカーMarcosならではの1曲に仕上がっているのでは?Marcosが鎌倉に訪れて食した"くずきり"にインスパイアされて作った楽曲で、タイトルは日本語の「もしもし」のことらしいです。空耳アワー的には♪虫、虫♪に聴こえてしまいますが(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=OExPFGkXTdY

「Nova Bossa Nova (New Bossa)」
タイトル曲はタイトルの通り、アップデートされたボッサ・グルーヴです。オトナのビター・スウィートな感覚がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=YBwMeilZGzo

「Nordeste (North East)」
バイーアの香りがするヴォーカル入りのイントロに続き、本編はブラジリアン・メロウ・グルーヴのインストに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=r7Xrbc67TuY

「Bar Ingles (English Bar)」
Marcosらしいとは思いませんが、Far Outらしさでいえば、ダンサブルなブラジリアン・グルーヴのコレが一番かも?
https://www.youtube.com/watch?v=IBJRJ6bBLwE

「A Vontage de Rever Voce (Rocking You)」
ラストはPatricia Alviを前面にフィーチャーし、Marcos自身は演奏にも参加せず裏方に専念しています。特に終盤に一気にスパークルする瞬間にグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=73BnP3dKCKs

Marcos Valleの過去記事もご参照下さい。

『Samba '68』(1968年)
サンバ’68

『Viola Enluarada』(1968年)
ヴィオラ・エンルアラーダ

『Mustang Cor De Sangue』(1969年)
Mustang Cor De Sangue Ou Corcel Cor De Mel

『Marcos Valle(1970)』(1970年)
marcos valle 1970.jpg

『Garra』(1971年)
Garra

『Vento Sul』(1972年)
ヴェント・スル

『Previsao Do Tempo』(1973年)
Previsao Do Tempo

『Marcos Valle (1974)』(1974年)
マルコス・ヴァーリ(1974)

『Vontade De Rever Voce』(1981年)
ヴォンタージ・ジ・レヴェール・ヴォセ

『Pagina Central』(2009年)
パジナ・セントラウ [ボーナス・トラック付]

『Esphera』(2010年)
ESPHERA
posted by ez at 02:51| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月04日

Silver『Silver』

ヒット曲「Wham Bam」収録のウエスト・コーストAOR☆Silver『Silver』
ファースト(期間生産限定盤)
発表年:1976年
ez的ジャンル:AOR系ウエスト・コースト・ロック
気分は... :恋のバンシャガラン・・・

今回は70年代ウエスト・コースト・ロック/AORからSilver『Silver』(1976年)です。

SilverはL.A.で結成されたロック・バンド。

Eric Andersen『Sweet Surprise』(1976年)のレコーディングで知り合った、元Batdorf & RodneyJohn Batdorfと、後にGrateful Deadへ加入するBrent Mydlandが意気投合したのがSilver結成のきっかけです。

やがて、John Batdorf(vo、g)、Greg Collier(vo、g)、Tom Leadon(vo、b)、Brent Mydland(vo、key)※EaglesのBernie Leadonの弟、Harry Stinson(vo、ds)という5名のラインナップが揃い、BatdorfがBatdorf & Rodneyとして所属していたAristaとの契約に成功します。

1年にも満たない短命バンドでしたが、シングル3枚、アルバム1枚をリリースしています。中でもシングル「Wham Bam」を全米チャート第16位のヒットとなりました。

僕の場合、世代的に少しだけ下なので、リアルタイムで聴くことができなかったアルバムですが、いつ聴いても懐かしい気分にさせてくれる1枚です。

ヒットしたデビュー・シングル「Wham Bam」をはじめ、「Memory」「Musician (It's Not An Easy Life)」という3枚のシングルが目立ちますが、個人的には「All I Wanna Do」「It's Gonna Be Alright」「No Wonder」「Climbing」あたりもかなりオススメです。

プロデュースはSilver自身とTom Sellers
楽曲はすべてメンバーのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Musician (It's Not An Easy Life)」
3rdシングルになったメロウ・バラード。ミュージシャンとしての生き方を歌った感動バラードです。ミュージシャンとして生きていくのは楽じゃない・・・
https://www.youtube.com/watch?v=geMC_LDXt1Y

「All I Wanna Do」
僕の一番のお気に入りはコレ。素敵なコーラス・ワークと共に始まる爽快ウエスト・コースト・ロックです。西海岸らしいヴァイヴスに満ちています。
https://www.youtube.com/watch?v=SAKYGFymDZs

「Memory」
アルバムからの2ndシングル。美しいハーモニーを聴かせるメロディアスなバラードはSilverの魅力がよく伝わってくる1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=W10qO9WqR8Q

「No Wonder」
サンセット・モードなメロウネスにグッとくるミディアム。夏のサンセット・タイムにジャスト・フィットするのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=QBEDTHtWxUU

「Trust In Somebody」
ウエスト・コーストらしい開放的なロック・チューン。ウエスト・コースト・ロック好きの人であれば、気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=EfSB5hX4va0

「It's Gonna Be Alright」
「All I Wanna Do」と並ぶ僕のお気に入りがコレ。さり気ないですが、素敵なコーラス・ワークと寛いだ雰囲気のメロウネスに魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=yOFpzfPoXcI

「Climbing」
このグループらしいコーラス・ワークが栄えるメロディアスなミディアム。自分たちの魅力を心得た音作りがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Fq-R8CtKZcQ

「Wham Bam」
邦題「恋のバンシャガラン」。前述のように全米チャート第16位のヒットとなったデビュー・シングル。甘く切ないヴォーカル・ワークと印象的な込み上げギターにグッとくるメロウなミディアム・ロックです。エヴァーグリーンな魅力を持った名曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=zB5dsglj25o

「Right On Time」
カントリー・ロック調でマッタリと・・・。イモ臭いカントリーが苦手な僕ですが、彼らの場合にはメロウな味わいも加味されているので大丈夫!
https://www.youtube.com/watch?v=5ZgM73B-CGo

「Goodbye, So Long」
ラストはカントリー・バラードを美しいヴォーカルで歌い上げて締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ThovKF_LVi4

今日は更新がかなり遅め・・・
この2日間かなり集中して仕事に取り組んだので脳がかなりお疲れモード!
殆ど寝ていないので、少し仮眠します・・・
posted by ez at 18:00| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする