2017年08月20日

Stokley『Introducing Stokley』

Mint Conditionのリーダーの初ソロ☆Stokley『Introducing Stokley』
Introducing Stokley
発表年:2017年
ez的ジャンル:永遠の若大将系男性R&B
気分は... :フォーエヴァー・ヤング!

新作アルバムからベテラン男性R&BグループMint Conditionのリーダー&リード・シンガーStokley Williamsの初ソロ・アルバムStokley『Introducing Stokley』です。

90年代から活躍するセルフ・コンテインド男性R&BグループMint Conditionに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Definition Of A Band』(1996年)
 『Livin' The Luxury Brown』(2005年)
 『E-Life』(2008年)

遂にStokleyが。50歳にして初のソロ・アルバムをリリースしました。元々グループのリード・シンガーに止まらず、プロデューサー、ソングライター、マルチ奏者という総合力のあるミュージシャンであったStokleyが、今までソロ・アルバムを作らなかったのが不思議な位ですよね。まぁ、Mint Conditionのアルバム内でソロに近い作品作りをしていたので、わざわざソロ名義で作品をリリースする必要もなかったのかもしれませんが・・・

しかも、タイトルが『Introducing Stokley』。実績・知名度のあるミュージシャンである彼がこのようなタイトルで初ソロを出すところに、50歳にしてもう一皮剥けようとする彼の意気込みを感じます。

プロデュースはStokley本人以外に、売れっ子プロデューサー・チームCarvin & Ivan(Carvin "Ransum" Haggins/Ivan "Orthodox" Barias)、さらにはJohnnie "Smurf" SmithSam Dewが起用されています。

また、Robert GlasperEstelleWaleOmiといったアーティストがフィーチャーされています。

アルバムの中身は、Mint Conditionのファンであれば、十二分に楽しめる充実の1枚になっています。とても50歳とは思えない、永遠の青年のようなStokleyの若々しいヴォーカル&サウンド・センスと、円熟したプロデューサー/マルチ奏者としての実力が融合したStokley Williamsというアーティストの魅力をトータルで余すことなく伝えてくれるのがいいですね。Mint Condition作品でもお馴染み、Stokley自身が叩くスティール・パンの音色も随所に登場します。

R&B界の永遠の若大将に拍手を!

全曲紹介しときやす。

「Level」
Stokley Williamsプロデュース。PVも制作されたオープニング。50歳を迎えたとは思えない、若々しい歌声でセクシーに歌い上げる絶品ミディアムです。このオープニングを聴けば、アルバムへの期待が否が応でも高まります。実力派女性R&BシンガーLedisiやStokleyの息子Arionがバック・コーラスを務めます。
https://www.youtube.com/watch?v=phOiiWL_Ljg

「Organic」
Carvin & Ivan/Stokley Williams/Johnnie "Smurf" Smithプロデュース。しっとりと歌い上げる哀愁ミディアム。楽曲自体が良いし、オートチューンも交えたヴォーカル・ワークも巧みです。
https://www.youtube.com/watch?v=skNvXZ6stjs

「Think About U」
Carvin & Ivan/Johnnie "Smurf" Smithプロデュース。アルバムからのリード・シングル。シングルに相応しい素敵なミディアム・バラード。若々しさとオトナな魅力が同居するStokleyらしい1曲に仕上がっているのでは?Stokleyのスティール・パンがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Kt6mSfkolCc

「Cross The Line」
Carvin & Ivanプロデュース。何処となくMichael Jackson「I Can't Help It」を連想させるメロディのせいか、StokleyのヴォーカルもMJ調に聴こえてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=CpNDg1fra-8

「Art In Motion」
Ivan "Orthodox" Barias/Stokley Williamsプロデュース。Robert Glasperをフィーチャー。StokleyがGlasperの出世作『Black Radio』(2012年)へ参加しことへのお礼かもしれませんね。中身は哀愁モードのミディアムR&Bです。哀愁サウンドの中で美しく響くGlasperのピアノが演奏全体に余韻を与えます。
https://www.youtube.com/watch?v=Wps1m0qB_vw

「Hold My Breath」
Stokley Williamsプロデュース。トランペット以外のすべての楽器をStokleyが演奏するダンサブル・チューン。Stokleyらしいディスコ/ブギーに仕上がっているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=aitox5JDAQI

「Victoria」
Stokley Williamsプロデュース。トライバル・リズムとスティール・パンの音色が印象的な異色の仕上がり。ソングライティングはStokleyではなくSam Dewです。
https://www.youtube.com/watch?v=RfEfOK85HJw

「U & I」
Carvin & Ivanプロデュース。Estelleをフィーチャー。Harold Melvin & The Blue Notes「Pretty Flower」のピアノ・フレーズを引用した美しいソウル・バラードをEstelleとのデュエットで歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=8K4rB5gOjdo

「Way Up」
Stokley Williamsプロデュース。Waleのラップをフィーチャー。StokleyはWale作品に何度も客演しています。サウンドはStokley一人で手掛けており、Stokleyのトラック・メイカー的センスを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=BWqWLygx6Wg

「Be With U」
Stokley Williamsプロデュース。この曲もStokley一人ですべて作り上げています。聴き応えのある素晴らしいミディアム・バラードですね。ここでもスティール・パンの音色が効果的に使われています。これを一人で出来てしまうのであれば、確かにソロ・アルバム作りたくなるはずですね。
https://www.youtube.com/watch?v=_pQuHpFyGQU

「Forecast」
Stokley Williams/Sam Dewプロデュース。Sam Dew作によるダーク・トーンの哀愁チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=DfKZ2u5dkdI

「Victoria (Reprise)」
Stokley Williamsプロデュース。「Victoria」のリプライズ。

「We/Me」
Ivan "Orthodox" Barias/Stokley Williamsプロデュース。Stokleyの永遠の青年ヴォーカルが見事にハマるダイナミックなサウンドのミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=msBSQewDzrs

「Now」
Stokley Williamsプロデュース。50歳にして初ソロ・アルバムを制作したStokleyの思いが伝わってくるような渾身のバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=7iOybt6gSN0

「Wheels Up」
Stokley Williamsプロデュース。Omiをフィーチャー。ラストはスティール・パンの音色がハマる夏らしいカリビアン・グルーヴで締め括ってくれます。開放的かつ華やかなダンサブル・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=syO7UgcFiH4

Mint Conditionの諸作もチェックを!

『Meant to Be Mint』(1991年)
Meant to Be Mint

『From the Mint Factory』(1993年)
From the Mint Factory

『Definition Of A Band』(1996年)
Definition of a Band

『Life's Aquarium』(1999年)
Life's Aquarium

『Livin' The Luxury Brown』(2005年)
Livin the Luxury Brown

『E-Life』(2008年)
E-ライフ

『7』(2011年)
7

『Music at the Speed of Life』(2012年)
Music at the Speed of Life
posted by ez at 02:35| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする