発表年:1993年
ez的ジャンル:セクシー男性R&B
気分は... :いよいよ決戦日・・・
いよいよサッカーW杯アジア最終予選の大一番「日本対オーストラリア」戦ですね。
昨日、サウジアラビアがUAEに敗れたため、日本にとっては勝利のみを追求する(引き分けは意味がない)一戦、オーストラリアは負けさえしなければ、引き分けOKの一戦という構図が明確になりました。
日本にとっては、最悪引き分けでもOKという状況よりも、やるべきことがハッキリしたのはいいかもしれませんね。一方、オーストラリアがどんな出方をしてくるのかが気になりますね。引き分け狙いで守備的に戦ってきた場合、日本の攻撃が手詰まりにならないかが心配です。
最終メンバー23名の決定にも、こうした両国の構図が反映されているのかもしれませんね。個人的には植田、武藤、小林が外れたのは意外でしたが・・・ハリルがどんな先発11名を起用するのかが興味深いですね。
何としてもこの一戦でW杯の切符を手にして欲しいですね。
今回は90年男性R&B作品からRAab『You're The One』(1993年)です。
RAab(Robert Stevenson)は、唯一のソロ・アルバムとなる本作『You're The One』(1993年)をRip-It Recordsからリリースした後、元Basic BlackのDarryl "Dezo" AdamsとWalter "Mucho" Scottの3名で男性R&Bグループ911(9*1*1)を結成します。
911は、アノTeddy Rileyプロデュースにより、アルバム『The Pressure』(1994年)を制作しましたが、結局お蔵入りになってしまったようです。その後、RAabはグループを離れ、代わりにMarkus Vance がグループに加入しています。
さて、本作RAab『You're The One』ですが、90年代前半の男性R&Bの魅力が伝わってくる佳作だと思います。
アルバム前半はスロウ〜ミディアム系バラード、後半はNJSをはじめとするダンサブル・チューンという構成になっていますが、バラードもダンサブル・チューン共に充実しています。
バラード系は濃厚すぎず、RAab自身の多重録音も含めてヴォーカル・ワークを重視しているの僕好みです。ダンサブル系はNJS調もありますが、むしろメロディアスなミディアム・グルーヴ系にRAabの魅力を感じます。Teddy Pendergrassの名曲カヴァー「Close The Door」もいい感じです。
傑出したキラー・チューンはありませんが、アルバム全編いい曲が揃っていると思います。
プロデュースはRip-It RecordsのオーナーBarry DuFae。
ジャケも含めて、90年代男性R&Bらしさに溢れた1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Try My Love」
セクシーなミディアム・バラードがオープニング。いかにも90年代前半の男性R&Bらしいメロディ&ヴォーカルにグッときます。女性コーラスが花を添えてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=qDHmX-qFYDg
「Foreplay」
シングルとして全米R&Bチャート第22位になったミディアム・バラード。この時期の男性R&Bらしいセクシーに歌い上げるバラードですが、濃厚すぎないのが僕好みです。
https://www.youtube.com/watch?v=KZaMwCPkLfo
「Where She At?」
インタールード。この時期よくあった電話パターンですが、スマホ時代の今聴くと時代を感じますね(笑)
「Feel Me」
この曲もシングルになりました。RAab自身の多重録音によるヴォーカル・ワークが印象的な男性R&Bグループ的な1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=x5PeiDhdWhw
「Give In To Me」
美しい鍵盤の音色をバックに、しっとりと歌い上げるバラード。切ない感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SlBReabdW0c
「Give It A Try」
Tyrone Wilsonとリード・ヴォーカルを分け合っていますが、このタッグがかなりいい感じです。楽曲の良さも含めて、かなり好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=z1nWAACSSQY
「You're The One」
タイトル曲はNJSなダンサブル・チューン。派手さはありませんがNJS好きの人であれば満足できる仕上がりなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=s8v_iUNT9mE
「Close The Door」
Teddy Pendergrass、1978年の全米R&BチャートNo.1となった名曲をカヴァー(Kenny Gamble/Leon Huff作)。Teddy Pendergrassのオリジナルは『Life Is A Song Worth Singing』に収録されています。少しダンサブルなカヴァーで、オリジナルとは異なる魅力を伝えてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=TLqe0ha-vks
「Can't Let Go」
妖艶な女性コーラスも含めてセクシーな哀愁ミディアム。サマー・モードにフィットする哀愁感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=WEwgEZkDaJQ
「Good Lovin」
美メロのミディアム・グルーヴ。RAabの声質の良さが伝わってきます。The Generalのラガ調ヴォーカルがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=L58GgUR4Ne8
「It's Just Like That」
ラストはEPMD「So Wat Cha Sayin'」をサンプリングしたダンサブル・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=R7sGrCL_aXg
未入手ですが、911『The Pressure』も欲しいですね。さらにRAabの歌声を聴きたい方は、RAabと入れ替わりで911に加入したMarkus Vance のソロ・アルバム『Caught Up』 (2001年)にてRAabが6曲フィーチャリングされているのでチェックしてみては?、
Markus Vance『Caught Up』 (2001年)