発表年:2008年
ez的ジャンル:80年代ディスコ/ファンク・リバイバル
気分は... :筋のいいサウンド!
今回は80年代ディスコ/ファンク・リバイバルの先駆的ユニットCool Millionの1stアルバム『Going Out Tonight』(2008年)です。
デンマーク人プロデューサーFrank Ryleとドイツ人プロデューサーRob HardtによるユニットCool Millionの紹介は、4thアルバム『Sumthin'Like This』(2015年)に続き2回目となります。
Tuxedoをはじめ、80年代ディスコ/ブギー・リバイバルの流れは今も続いていますが、その先駆者的な存在がCool Millionですね。
今から約9年前にリリースされた1stアルバムである本作『Going Out Tonight』(2008年)を聴けば、彼らの一貫した80年代ディスコ/ファンク愛を実感できると思います。
この1stアルバムでは、80年代に活躍したUS男性ソウル・シンガーC.J. Anthony、Cool Million作品には常連の女性シンガーLaura Jackson、当ブログでもアルバム『U Don't Want My Love』(2005年)を紹介したシカゴ出身でヨーロッパを拠点に活動する男性ソウル・シンガーDonald McCollumをはじめ、多彩なシンガーがフィーチャリングされています。
アルバム全体を通して充実した内容ですが、Cool Millionらしさ全開の「Going Out Tonight」、シングルにもなった「Naughty Girl」、Donald McCollumをフィーチャーしたモダン・ソウル「Get Up On The Floor」、華やかなメロウ・ファンク「Make Me Yours」、ブラコン好きにはグッとくる「Pullin Me Back」、完成度の高いメロウ・ファンク「Closer」が僕のオススメです。
Cool Millionの細部まで行き届いた80年代ディスコ/ファンク愛を楽しみましょう。
全曲紹介しときやす。
「Going Out Tonight」
オススメその1。Natalie Dorraをフィーチャー。タイトル曲はCool Millionらしい華やかでキャッチーな80年代モードのディスコ/ファンクに仕上がっています。Natalie Dorraのキュートな女性ヴォーカルが栄えます。
https://www.youtube.com/watch?v=VsT_yRUqFAQ
「Give Me My Love」
C.J. Anthonyをフィーチャー。マニアの心をくすぐる起用かもしれませんね。煌びやかな音色のダンサブル・サウンドが時計の針を80年代へ引き戻してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=RRoPpMfRQY4
「Get Up On The Floor」
オススメその2。当ブログでも紹介した男性ソウル・シンガーDonald McCollumをフィーチャー。Cool Millionのセンスの良さを実感できるモダン・ソウルです。気の利いたホーン・アレンジもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=HYaivfzQeKs
「It's Too Late」
Karen Grothをフィーチャー。Carole Kingの名曲カヴァー。ミディアム・ファンクになった「It's Too Late」も悪くありませんよ!
https://www.youtube.com/watch?v=fTNGN1HQc3Q
「Damn Beautiful」
Laura Jacksonをフィーチャー。気分は80年代ブラコン・モード!Cool Million作品には常連Lauraが素敵な歌声で盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=VkQ8hlQpsug
「Walk Away」
Eleanaをフィーチャー。Eleanaのキュートなヴォーカルにフィットしたアーバンなメロウ・ファンクです。
https://www.youtube.com/watch?v=O-2VBglYGXY
「Musiq」
Jahahをフィーチャー。Jahahの何処となく切ないヴォーカルと共に疾走する感じにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=vLUncCPwxkc
「Make Me Yours」
オススメその3。Diane Marshをフィーチャー。80年代モードをさらにCool Millionらしく誇張して2割増位になっている華やかなメロウ・ファンク。かなり好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=ehmARHjO90M
「Lift Me Up (To The Sky)」
Laura Jacksonをフィーチャー。アッパーなディスコ・ファンクで駆け抜けます。
https://www.youtube.com/watch?v=RyD40VN9B-Q
「Pullin Me Back」
オススメその4。C. Robert Walkerをフィーチャー。コレも80年代好きの心をくすぐる男性ブラコン調の仕上がりです。ツボを外さないのがCool Millionですね。
https://www.youtube.com/watch?v=cnr-szMBnyQ
「Everything Ain't Everything」
P.A.C.E.をフィーチャー。ミディアム・バラードで少し落ち着かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=V0dmyc7cUdc
「Pride」
Aaron Washingtonフィーチャー。Cool Millionの80年代サウンドへのこだわりを楽しめるミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=bYxTvbGT9Fc
「Leave Me」
Laura Jacksonをフィーチャー。爽快メロウ・ファンク。夜モードの曲が多い中で、この曲は昼モードな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=matDP2UWffQ
「Closer」
オススメその5。Diane Marshをフィーチャー。華のあるDianeのヴォーカルが牽引するメロウ・ファンク。ヴォーカル・アレンジも含めて完成度高いです。
https://www.youtube.com/watch?v=KkEhRo3vI7U
「Naughty Girl」
オススメその6。Lene Riebauをフィーチャー。ラストはシングルにもなったディスコ/ブギーで華やかに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=MxmMpGlP24w
Cool Millionの他作品やRob Hardtの別ユニットSeductive Soulsもチェックを!
『Back For More』(2010年)
『The Tom Moulton Session』(2010年) ※リミックス・アルバム
『III』(2012年)
『Sumthin'Like This』(2015年)
Seductive Souls『Spirit』(2010年)