発表年:1977年
ez的ジャンル:レディソウル
気分は... :湯を沸かすほどの熱い愛・・・
今回はパワフルなレディソウル・シンガーPatti LaBelleがソロ・デビュー・アルバム『Patti LaBelle』(1977年)です。
1944年フィラデルフィア生まれ。Nona Hendryx、Sarah Dashとの3人組レディソウル・グループLabelleのメンバーとしても活躍した女性ソウル・シンガーPatti LaBelleの紹介は、『I'm In Love Again』(1983年)に続き2回目となります。
Labelle解散後の初ソロ・アルバムとなる本作『Patti LaBelle』ですが、奇をてらうことなく、ありのままのPatti LaBelleを表現した1枚だと思います。
プロデュースはLabelle時代と同じくDavid Rubinson。
Ray Parker, Jr.(g、b)、Leo Nocentelli(g、key)、David Shields(b)、George Porter, Jr.(b)、Mac Cridlin(b)、James Budd Ellison(key)、James Gadson(ds)、Natcho(harmonica)、Cecil Womack(back vo)、Curtis Womack(back vo)、Friendly Womack(back vo)、The WatersのJulia Waters(back vo)、Maxine Waters(back vo)、Oren Waters(back vo)、Norma Harris(back vo)、Rosie Casals(back vo)、Sherri Barman(back vo)、(back vo)、Yvonne Fair(back vo)、
シングル・カットされたダンス・クラシック「Joy to Have Your Love」がハイライトですかね。それ以外にもEdwin Starrのカヴァー「Funky Music」、少しビッチな「You Can't Judge a Book by the Cover」、Bob Dylanのカヴァー「Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)」といったファンキー・チューンが収録されています、
バラードであれば、シングルにもなった「You Are My Friend」、The Skylinersのカヴァー「Since I Don't Have You」が印象的です。さらにアーシーなミディアム「I Think About You」も味わい深いです。
意外に地味な存在のソロ・デビュー作かもしれませんが、なかなかの佳作だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Joy to Have Your Love」
Jeffrey Cohen/Ray Parker, Jr./Budd Ellison作。シングル・カットされたダンサブル・チューン。個人的には本作のハイライト。ダンス・クラシック然としたサウンドをバックに、Pattiのパワフルなヴォーカルが栄えます。男性ゴスペル・シンガーD'Morea Johnsonがカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=mzTkQtm9g1o
「Funky Music」
Edwin Starr、1971年のR&Bヒット「Funky Music Sho Nuff Turns Me On」をカヴァー(Barrett Strong/Norman Whitfield作)。タイトル通りのファンキー・グルーヴで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=LmHHtA10G3E
Reflection Eternal(Talib Kweli & Hi Tek) feat. De La Soul「Soul Rebels」のサンプリング・ソースとなっています。
Edwin Starr「Funky Music Sho Nuff Turns Me On」
https://www.youtube.com/watch?v=QY9pJf0FHAo
Reflection Eternal feat. De La Soul「Soul Rebels」
https://www.youtube.com/watch?v=2RyhgZWuQgI
「Since I Don't Have You」
ドゥーワップ・グループThe Skyliners、1958年のヒット曲をカヴァー(Wally Lester/Joe VerScharen/Joseph Rock/James Beaumont/Jackie Taylor作)。しっとりとした中にも風格のあるヴォーカルで歌い上げるバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=W5ZigyDPlqw
「Dan Swit Me」
Jeffrey Cohen/Ray Parker, Jr./David Rubinson/Armstead Edwards作。ファンキー・ピアノが印象的なダンサブル・チューン。Pattiのヴォーカルが躍動します。
https://www.youtube.com/watch?v=O5gpLhH3WLg
「You Are My Friend」
Patti LaBelle/Budd Ellison/Armstead Edwards作。シングル・カットもされたバラード。オーセンティックなバラードですが、Pattiの圧倒的なヴォーカルで味わい深い仕上がりになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=LpFK45IPCO8
「You Can't Judge a Book by the Cover」
Bo Diddley、1962年のヒット曲をカヴァー(Willie Dixon作)。Pattiの少しビッチなヴォーカルがフィットしたファンキー・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=ec_YwUuVIho
The Alamo「Never Judge a Book」のサンプリング・ソースとなっています。
The Alamo「Never Judge a Book」
https://www.youtube.com/watch?v=AaQ6KeAmGs0
「I Think About You」
Angelo "Funky Knuckles" Nocentelli作。Pattiのヴォーカリストとしての魅力を存分に堪能できるアーシーなミディアム・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=AZO-NoyVXHE
「Do I Stand a Chance?」
Patti LaBelle/Budd Ellison/Armstead Edwards作。Pattiの情感たっぷりのヴォーカルがたまらない感動的なバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=KuHzXAguhsc
「Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)」
Bob Dylanのカヴァー。オリジナルは名盤『Blonde on Blonde』(1966年)に収録されています。Dylan作品をPattiらしくファンキーにカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=zAevA1V86OQ
ご興味のある方は、他のソロ作もチェックしてみて下さい。
『The Spirit's in It』(1981年)
『I'm In Love Again』(1983年)
『Winner in You』(1986年)
『Be Yourself』(1989年)
『Burnin'』(1991年)
『Gems』(1994年)、
『Flame』(1997年)
LaBelleの過去記事もご参照ください。
『Pressure Cookin'』(1973年)
『Nightbirds』(1974年)
『Chameleon』(1976年)