2017年09月18日

Lightheaded『Pure Thoughts』

Othello、Ohmega Watts、Brailleを擁するHip-Hopユニット☆Lightheaded『Pure Thoughts』
PURE THOUGHTS
発表年:2002年
ez的ジャンル:西海岸アングラ・ジャジーHip-Hop
気分は... :ドルフィンズ初戦は・・・

今回は2000年代アングラ・ジャジーHip-HopからLightheaded『Pure Thoughts』(2002年)です。

Lightheadedは、OthelloOhmega WattsBrailleという3人のMCとカナダ出身のトラック・メイカーMuneshineの4名がポートランドで結成したHip-Hopユニット。

Lightheadedとしては、『Pure Thoughts』(2002年)、『Wrong Way』(2006年)という2枚のアルバムをリリースしています(Muneshineは『Pure Thoughts』を最後に脱退)。

このユニットの場合、3MCのソロ作品も人気がありますね。当ブログでも以下のソロ作品を紹介済みです。

 Othello & The Hipknotics『Classics』(2004年)
 Othello『Elevator Music』(2005年)
 Othello『Alive At The Assembly Line』(2006年)
 Othello Plus The Pocket Change Band『Translation Please』(2012年)
 Ohmega Watts『Watts Happening』(2007年)

本作『Pure Thoughts』(2002年)は、2004年に国内盤CDがリリースされたことで注目された1枚ですが、同じ2004年にOthelloがHip-HopバンドThe Hipknoticsと組んだ生音Hip-HopアルバムOthello & The Hipknotics『Classics』がリリースされ、アングラ・ジャジーHip-Hopファンから熱狂的に支持されました。

本作『Pure Thoughts』には、『Classics』のようなダイナミックな躍動感はありませんが、3MCの個性とMuneshineのトラック・センスが見事に合致した至極のジャジーHip-Hop作品に仕上がっています。

とりあえず「Pure Thoughts」「Completion」あたりを聴けば、本作の魅力を実感できるはずです。

CDにはボーナス・トラック3曲が追加収録されていますが、コチラも充実しています。特に、9th Wonderプロデュースの「Illuminate Part 1」は要チェックです。

2000年代アングラ・ジャジーHip-Hopの魅力を再確認するには絶好の1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Intro」
イントロ。

「Light Headed Anthem」
グループ名を冠した名刺代わりのトラック。3人のMCのマイクリレーで楽しませてくれます。Tower Of Power「Our Love」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=bTMO3fw-A2Q

「P.T. Cruise」
George Benson「The World Is a Ghetto」をサンプリングしたダンサブル・トラックで疾走します。
https://www.youtube.com/watch?v=aGtzma5AoeY

「Pure With Intention」
Muneshineのスクラッチを楽しめる小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=rPpSKRhDN64

「Blink Of An Eye」
オススメその1。Muneshineのトラック・メイカーとしてのセンスが光るメロウ&グルーヴィーな仕上がり。この時期のアングラ・ジャジーHip-Hopらしいセンスの仕上がりです。

「The Top」
オススメその2。ジャジー&メロウなトラックとATCQをはじめとするNative Tonguesをイメージさせる肩の力の抜けたフロウの組み合わせがグッド!

「Street Corners」
Nancy Wilson「In Other Words」をサンプリングし、ムーディーにスタートします。本編はハープのループが少し悲しげに響くトラックが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=Gp-hgcfveAE

「That's How It Is」
Average White Band「How Sweet Can You Get」をサンプリングしたソウルフル・トラックがキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=woxiuKUzU9s

「Selfless」
De La Soul好きの人が気に入りそうな仕上がりです。

「Never Square」
オススメその2。シングル・カットされた曲です。Donald Byrd「You and the Music」をサンプリングした軽快なパーティー・チューン。アンダーグラウンドな開放感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=4DjQW2VPF-c

「Pure Thoughts」
オススメその3。僕の一番のお気に入り。Spyro Gyra「Cascade」ネタのメロウ・エレピのループをバックに、Q-Tipを思わせるOthelloのフロウが軽やかに躍動します。僕がLightheadedやアングラ・ジャジーHip-Hopに求めるのはこういうトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=Mt7XgCRd2_Q

「Poetry In Motion」
https://www.youtube.com/watch?v=Sd2uTELzjhM

「Completion」
オススメその4。The Crusaders「My Lady」のメロウ・エレピをサンプリングしたジャジー・メロウ。ジャジーHip-Hop好きには間違いない仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=UC0jr8VD_AQ

「Outro」
アウトロで本編が終わりますが、その後に隠れトラック「Suprise Cypher」が収録されています。

ここからの3曲はボーナス・トラック。

「Lah Lah Land」
オススメその5。爽快メロウなトラックが僕好み。バカンス・モードの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=hwLCk_ORS5k

「Rock On」
ボートラらしい遊び心のあるトラックで楽しませてくれます。

「Illuminate Part 1」
オススメその6。ボーナス・トラックの目玉は9th Wonderプロデュース。9th Wonderが素晴らしいトラックでLightheadedを後押しします。
https://www.youtube.com/watch?v=u_XnIqGK2vo

ご興味がある方は『Wrong Way』(2006年)もチェックを!

『Wrong Way』(2006年)
Wrong Way by Lightheaded

OthelloOhmega Wattsの過去記事もご参照ください。

Othello & The Hipknotics『Classics』(2004年)
Classic

Othello『Elevator Music』(2005年)
Elevator Music

Othello『Alive At The Assembly Line』(2006年)
Alive At The Assembly Line

Othello Plus The Pocket Change Band『Translation Please』(2012年)
TRANSLATION PLEASE (トランスレイション・プリーズ)

Ohmega Watts『Watts Happening』(2007年)
Watts Happening
posted by ez at 04:10| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする