2017年10月07日

Teena Marie『Naked To The World』

全米R&Bチャート第1位「Ooo La La La」収録☆Teena Marie『Naked To The World』
ネイキッド・トゥ・ザ・ワールド(紙ジャケット仕様)
発表年:1988年
ez的ジャンル:最強女性ブルー・アイド・ソウル・シンガー
気分は... :受け止め方次第・・・

今回は女性ブルー・アイド・ソウル・シンガーTeena Marie『Naked To The World』(1988年)です。

Rick Jamesに見出されたカリフォルニア、サンタクララ出身の女性ブルー・アイド・ソウル・シンガーTeena Marie(1956-2010年)の紹介は、R&Bチャート第3位となったダンス・クラシック「Square Biz」収録の『It Must Be Magic』(1981年)に続き2回目となります。

『Starchild 』(1984年)からのヒット・シングル「Lovergirl」(全米チャート第4位、同R&Bチャート第8位)に代表されるように、女性版Princeのイメージが強まっていたTeena Marieでしたが、同路線をさらに推し進めた次作『Emerald City』(1986年)では少しコケた感がありました。ポップ・マーケットを意識しすぎたのが裏目に出たのかもしれません。

そこでR&Bマーケットを意識して軌道修正したアルバムが本作『Naked To The World』(1988年)です。本作からは「Ooo La La La」という全米R&Bチャート第1位シングルも生まれています。

プロデュース、アレンジもTeena Marie自身。
楽曲もすべてTeena Marieのオリジナルです(共作含む)。

良くも悪くも「Ooo La La La」の素晴らしさが際立つ1枚ですかね。特にダンサブルなアップ・チューンは、今聴くと好き/嫌いが分かれるかもしれません。

「Ooo La La La」以外であれば、全米R&Bチャート第10位となった「Work It」、恩師Rick Jamesとデュエットした「Call Me (I Got Yo Number)」「The Once and Future Dream」あたりも聴き所です。

そうは言っても、まずは「Ooo La La La」をチェックしてみてください。

全曲紹介しときやす。

「Trick Bag」
ダンサブルなオープニング。前作と同路線にも聴こえますが、過度にポップになり過ぎていないのが本作らしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=bvoXKQ_UhWg

「Call Me (I Got Yo Number)」
恩師Rick Jamesとのデュエット1曲目。Allen McGrierとの共作です。妖しく誘うセクシーなミディアム・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=bICDORidP6w

「Ooo La La La」
Allen McGrierとの共作。前述のように全米R&Bチャート第1位となった素敵なメロウ・バラード。彼女のキャリアを代表する1曲です。ジャケットのように妖艶なオトナの魅力で、切々と歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=JRFBZpRZGq4

Attica Bluesがカヴァーしています。また、有名なFugees「Fu-Gee-La」をはじめ、Grand Puba「Fat Rat」、Redman feat. Erick Sermon「Whateva Man」、Donell Jones feat. Alja Kamillion「Closer I Get to You」、Raekwon「Ooh La La La」、J Stalin「When It's Real」、C.O.S.「I Got Problem'z」 、Mobb Deep feat. 50 Cent & Mary J. Blige「It's Alright」、Trey Songz「Na Na」等数多くの楽曲で引用・サンプリングされています。
Attica Blues 「Ooo La La La」
 https://www.youtube.com/watch?v=_S5pK1UR5yM
Fugees「Fu-Gee-La」
 https://www.youtube.com/watch?v=MPlb9HoOCxs
Raekwon「Ooh La La La」
 https://www.youtube.com/watch?v=Cxahm-03sJc
J Stalin「When It's Real」
 https://www.youtube.com/watch?v=Zu01qcMw0sE
C.O.S.「I Got Problem'z」
 https://www.youtube.com/watch?v=aRBc9tp8jZE
Trey Songz「Na Na」
 https://www.youtube.com/watch?v=v0Gu_Yh_keE

「Crocodile Tears」
80年代後半らしいダンサブル・チューンですが、今聴くと少しビミョーかも?
https://www.youtube.com/watch?v=ZAytbdlrHJI

「Opus III: The Second Movement」
インタールード的な小曲。

「Surrealistic Pillow」
アッパーなダンサブル・チューン。このあたりは女Prince路線を引きずっていますがキャッチーな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=41bD5NERz7w

「The Once and Future Dream」
Rick Jamesとのデュエット2曲目。正統派バラードを2人で感動的に歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=ci-mIloNdm0

「Work It」
Penny "P.J." Johnsonとの共作。「Ooo La La La」に続く2ndシングルとして全米R&Bチャート第10位のヒットとなっています。ダンサブルながらもアーバンな魅力もあるミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=9WghNnlxjhM

「The Ball」
アッパーなダンス・チューンの中ではコレが一番好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=wBsVEtasIEg

「Naked to the World」
ラストもバラードでしっとりと締め括ってくれます。切々と歌い上げるTeenaのヴォーカルにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=cpNaHEEYp_M

Teena Marieの他作品もチェックを!

『Wild and Peaceful』(1979年)
Wild & Peaceful

『Lady T』(1980年)
Lady T

『Irons in the Fire』(1980年)
Irons in the Fire

『It Must Be Magic』(1981年)
イット・マスト・ビー・マジック

『Robbery』(1983年)
Robbery - Expanded Edition

『Starchild 』(1984年)
Starchild

『Emerald City』(1986年)
Emerald City - Expanded Edition , from UK)

『Ivory』(1990年)
Ivory

『La Dona』(2004年)
Dona
posted by ez at 17:50| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする