発表年:1972年
ez的ジャンル:Prestige系グルーヴィー・ジャズ・ファンク
気分は... :もらい酒みなと旅・・・
今回は70年代ジャズ・ファンクからRusty Bryant『Friday Night Funk For Saturday Night』(1972年)です。
Rusty Bryant(1929–1991年)はウェストバージニア州出身のジャズ・サックス奏者。AORファンにも人気だった黒人男性シンガーStevie Woodsは彼の息子です。
50年代後半からリーダー作をリリースし、60年代後半から70年代前半にかけて名門Prestigeで数多くのレコーディングを行っています。
今日、最も再評価が高いのはタイトル曲が定番ドラム・ブレイクとしても人気の『Fire Eater』(1971年)でしょう。その『Fire Eater』と並んで再評価が高いのが本作『Friday Night Funk For Saturday Night』(1972年)です。
レコーディング・メンバーはRusty Bryant(as、ta)、Khalid (Kenneth Moss)(el-p、org)、Eddie Brookshire(el-b)、Fred Masey(ds)、Harold Young(g)、Norman Jones(per、congas)。プロデュースはOzzie Cadena
タイトル曲「Friday Night Funk For Saturday Night Brothers」とJoe Zawinulの名曲カヴァー「Mercy, Mercy, Mercy」という2曲のグルーヴィー・ジャズ・ファンクが本作のハイライトです。個人的にはブルースの「Blues For A Brother」も気に入っています。
レア・グルーヴ好きの方はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Friday Night Funk For Saturday Night Brothers」
Kenneth Moss作。このタイトル曲が本作のハイライト。疾走感が格好良いグルーヴィーなジャズ・ファンクです。作者Kenneth Mossのエレピもいい感じです。レア・グルーヴ好きであれば、間違いなく気に入る音だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=jqWOkodGNnU
「Down By The Cuyahoga」
Fred Masey作。ブルージー&アーシーなミディアム。ビターな味わいはいいですね。
「Have You Seen Her?」
The Chi-Lites、1971年の大ヒット曲をカヴァー(Barbara Acklin/Eugene Record作)。お馴染みのヒット曲をジャズ・カヴァーで楽しむことができます。
「Mercy, Mercy, Mercy」
Joe Zawinul作の名曲カヴァー。オリジナルは当ブログで紹介したCannonball Adderley『Mercy, Mercy, Mercy!』(1968年)に収録されています。「Friday Night Funk For Saturday Night Brothers」と並ぶ本作のハイライト。この名曲を躍動するダンシング・ジャズとして聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=CQlvoPuBy-k
「Blues For A Brother」
Rusty Bryant作。ラストはタイトル通りのブルースでシブく締め括ってくれます。主役Rustyのサックス、Harold Youngのギター、Kenneth Mossのオルガンの各ソロもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=zMLa_XbyYJM
ご興味がある方は、もう1枚の代表作である『Fire Eater』(1971年)もチェックを!
『Fire Eater』(1971年)