録音年:1965年
ez的ジャンル:ハードバップ系トランペッター
気分は... :!ハイヒール・スニーカー?
今回はハードバップ期の人気ジャズ・トランペッターBlue Mitchellの『Down With It』(1965年)です。
フロリダ州マイアミ出身のジャズ・トランペッターBlue Mitchell(1930-1979年)の紹介は、Blue Note第1弾アルバム『The Thing to Do』(1964年)に続き、2回目となります。
本作『Down With It』(1965年)は、『The Thing to Do』(1964年)に続くBlue Noteからの第2弾アルバムです。
レコーディング・メンバーも、前作『The Thing to Do』と同じくBlue Mitchell(tp)、Junior Cook(ts)、Chick Corea(p)、Gene Taylor (b)、Al Foster(ds)という5名。
Horace Silverのグループ時代の盟友Junior Cook、Gene Taylor に、Chick Corea、Al Fosterという若き才能が加わった編成です。
レア・グルーヴ方面からも人気のジャズ・ロック「Hi-Heel Sneakers」、日野皓正作の美しいバラード「Alone, Alone, and Alone」あたりがハイライトだと思いますが、ラテン・フレイヴァーの効いた「Perception」、ボッサ・グルーヴな「Samba de Stacy」、スリリングな「One Shirt」あたりもオススメです。
全6曲。コンパクトにジャズを満喫できる、ジャズ初心者も楽しめる1枚なのでは?
全曲紹介しときやす。
「Hi-Heel Sneakers」
Robert Higginbotham(Tommy Tucker)作。Tommy Tucker、1964年のR&Bヒットをカヴァー。レア・グルーヴ方面からも人気の高いのはファンキーなジャズ・ロック。Al Fosterのダイナミックなドラミングをバックに、Mitchell、Cookの二管が快調なプレイを聴かせています。Coreaの小粋なピアノ・ソロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=JbopFaIXm_s
「Perception」
Chick Corea/Blue Mitchell作。軽くラテン・フレイヴァーの効いた端正な演奏がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=nCwVZM9j8W0
「Alone, Alone, and Alone」
日野皓正(Terumasa Hino)作。日本が誇るジャズ・ミュージシャン作の本演奏を本作のハイライトに挙げる人も多いのでは?1965年の来日時に本曲をセッションし、気に入ったMitchellに日野氏が贈ったのだとか。繊細なリズム・セクションをバックに、Mitchellが素敵なソロを披露する美しいバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=Hhj4pDqJc-U
「March on Selma」
Blue Mitchell作。タイトルの通り、スウィンギーなマーチです。リラックスした中にも小粋な雰囲気があるのがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=NhnLT5EyAIk
「One Shirt」
William Boone作。スリリングな格好良さがいいですね。Mitchell、Cookの二管のアンサンブル、ソロが鮮やかです。
https://www.youtube.com/watch?v=RZnt-meHDe8
「Samba de Stacy」
William Boone作。ラストは僕好みのボッサ・グルーヴな演奏で締め括ってくれます。Mitchell、Cookの二管の伸びやかなプレイが実に心地好いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=OaMhO3uAjWY
ご興味がある方はBlue Note、Mainstream時代のBlue Mitchell作品もチェックを!
『The Thing to Do』(1964年)
『Bring It Home to Me』(1966年)
『Boss Horn』(1966年)
『Heads Up』(1967年)
『Bantu Village』(1969年)
『Blue Mitchell』(1971年)
『The Last Tango = Blues』(1973年)
『Graffiti Blues』(1973年)
『Many Shades of Blue』(1974年)