2017年10月29日

30/70『Elevate』

期待のオージー・ソウル・コレクティヴ☆30/70『Elevate』
エレヴェイト
発表年:2017年
ez的ジャンル:オージー・ソウル・コレクティヴ
気分は... :新鮮な驚き!

今回は新作アルバムからオーストラリアのソウル・コレクティヴ、期待の新作30/70『Elevate』です。

30/70はオーストラリア、メルボルンを拠点とするソウル・コレクティヴ。中核メンバーはAllysha Joy(vo)、Jarrod Chase(el-p)、Tom Mansfield(g、syn)、Ziggy Zeitgeist(ds、per)、Henry Hicks(b)。

2015年に1stアルバム『Cold Radish Coma』をリリース。本作『Elevate』は2ndアルバムとなります。

オーストラリアの次世代ネオソウルということで、同郷のHiatus KaiyoteJordan Rakeiあたりに通じる魅力があります。

実際、Hiatus KaiyoteやNZ出身、ベルリンを拠点にする新世代R&BシンガーNoah Sleeを輩出したWondercore Island Recordsがマネジメントを手掛け、Hiatus KaiyotePaul Benderが本作のミックスを手掛けるといったように、注目の新世代アーティストとの接点もあるようです。

プロデュース&ソングライティングは30/70自身。
Rhythm Section Internationalからのリリースです。

‎前述の5名以外にDanika Smith(back vo)、Tiaryn Griggs(back vo)、Josh Kelly(sax)、Nathaniel Sametz(tb)、Reuben Lewis(tp)、Alex Vella-Horne(vo)がレコーディングに参加しています。

ボーナス・トラックを除く8曲のうち、1分半に満たない小曲が2曲があり、中身はフル・アルバムというよりもミニ・アルバムというのが実態です。しかしながら、そんな尺の短さを補う充実した内容になっています。

実際聴いてみると、思っていた以上にソウル/R&B、ファンク、ジャズ、Hip-Hopが融合したクロスオーヴァー感覚があります。個人的にはHip-Hop、ジャズのエッセンスが特に印象に残りました。その意味では"今ジャズ"的な聴き方をしても楽しめると思います。

フューチャー・ソウル/クロスオーヴァーという点では、Jordan Rakeiあたりよりも新鮮な驚きのある1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Slangin」
フューチャー・ソウルなクロスオーヴァー感覚に惹かれるオープニング。このユニットが只者ではないことを実感できるはずです。
https://www.youtube.com/watch?v=afXA2_cuPe0

「Lucid」
ドリーミー&トライバルな繋ぎの小曲。

「Nu Spring」
躍動するリズムと鮮やかなホーン・アンサンブルと共に疾走するアッパー・チューン。ジャンルの枠を軽々と飛び越えている感じがいいですね。今ジャズ好きの人も楽しめる1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=R0TZN_YQAZ0

「Breaking (For This World to Change)」
Allysha Joyの少しハスキーなヴォーカルとHip-Hopのエッセンスも取り込んだ変幻自在のビートに魅了されます。フューチャー・ソウル的な魅力と今ジャズ的な面白さが同居しているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=rRPSM_Y--_4

「Misrepresented」
アルバムからのリード・トラック。ジャズ・フィーリングの強い仕上がりですが、一筋縄ではいかない少しダークな空気感に惹かれます。Allysha Joyの少しクセのあるヴォーカルがよく似合います。

「Get to Me」
乾いたビートと浮遊するヴォーカル&鍵盤の組み合わせが僕好みの小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=Qj0Z5hmSaL8

「Steady Hazin」
Hip-Hop経由の次世代ネオソウルといった感じでしょうか。次世代ソウル・コレクティヴらしい乾いたビート感覚がクセになります。
https://www.youtube.com/watch?v=SkCpnUyzNZE

「Takin Me Back」
本編のラストは80年代ブラコンの香り漂うメロウ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=RANhL_dWzHo

「Nu Spring (Live at The Night Cat)」
ボーナス・トラック。「Nu Spring」のライヴ・ヴァージョン。このユニットのクロスオーヴァーな魅力をライブ・サウンドで実感できます。

今週のNFLは我がドルフィンズがレイブンズ相手に0対40という完敗。
生放送で観ていましたが、救いようのない内容の酷さに、さすがに途中で観るのを止めました。次週以降の奮起を期待します。
posted by ez at 00:54| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする