2017年10月30日

Claudia Rezende『Movimentos Raros』

兄Nico Rezendeプロデュース☆Claudia Rezende『Movimentos Raros』
クラウジア・レゼンデ
発表年:2008年
ez的ジャンル:ピュア・ヴォイス系ブラジル人女性シンガー
気分は... :清らかな歌声が欲しい・・・

今日は透明感のあるブラジル人女性シンガー作品が聴きたい気分・・・
セレクトしたのはClaudia Rezende『Movimentos Raros』(2008年)です。

Claudia Rezendeはブラジル、サンパウロ出身の女性シンガー。彼女の兄は有名な男性シンガー・ソングライターNico Rezende

そんな兄の影響も受けながら音楽の世界に飛び込んだClaudiaのデビュー・アルバムが本作『Movimentos Raros』です。

Nico Rezendeがプロデュースを手掛け、レコーディングにはClaudia Rezende(vo)、Nico Rezende(p、el-p、g、b)以下、Alberto Continentino(b)、Allen Pontes(ds)、Sidinho Moreira(per)、Milton Guedes(harmonica)、Jair Oliveira(vo)、Leo Gandelman(fl、sax)、Miguel Gandelman (sax)といったミュージシャンが参加しています。

さらに新世代ボサノヴァ・ユニットBossacucanovaのメンバーAlex Moreiraがリミックスを手掛けた楽曲も収録されています。

Claudiaの清らかで透明感のあるヴォーカルが栄えるメロウな1枚に仕上がっています。アルバムは兄Nicoの楽曲やJoyceEd Mottaのカヴァー、有名ソウル・ヒット曲のカヴァーといった構成です。

個人的にはMilton Guedesのハーモニカが栄える「O Fim do Verao」「Signo de Ar」といったメロウ・チューン、兄Nicoのサポートが光る「Alem Daseducao」アーバン・メロウな「Como Dois Cristais」Joyceのカヴァー「Misterios」、Alex Moreiraによるリミックス「Cafe com Leite (Remix)」あたりがオススメです。

コアなブラジル音楽好きにとって、こういった作品は"イメージ先行"と映るかもしれませんね。僕の場合、美人シンガーのブラジリアン・メロウ大好きなので(笑)

兄Nicoを中心にClaudiaの盛り立てようとしている感じが好感持てる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「O Fim do Verao」
オススメその1。Nico Rezende作。兄Nicoのカヴァーがオープニング。オリジナルは『Paraiso invisivel』(2007年)に収録されています。ソフトリーなメロウ・チューンが心を穏やかにしてくれます。Milton Guedesのハーモニカがいい味出しています。

「Cafe com Leite」
Jair Oliveira/Joao Suplicy作。作者Jair Oliveiraとのデュエットによるメロウなアコースティック・サンバ。リラックした雰囲気がさり気なくていいですね。

「Let's Stay Together」
Al Greenの大ヒット・ソウル名曲をカヴァー(Al Green/Al Jackson Jr./Willie Mitchell)作。お馴染みの名曲を、ピアノをバックにClaudiaがしっとりと歌い上げます。

「Movimentos Raros」
Nico Rezende作。兄Nicoのカヴァー2曲目。オリジナルは『Nico』(1989年)に収録されています。哀愁のメロディを愁いを帯びたヴォーカルで切々と歌います。

「Como Dois Cristais」
オススメその2。Ed Motta/Ronaldo Bastos作。Ed Mottaのオリジナルは『Manual Pratico Para Festas, Bailes E Afins Vol. 1』(1997年)に収録されています。エレピのメロウ・サウンドが心地好いアーバンな仕上がりは僕好み!

「September」
Earth, Wind & Fire(EW&F)の人気曲をカヴァー(Maurice White/Al Mckay/Allee Willis作)。メロウ・ボッサな「September」も意外に悪くありません。

「Signo de Ar」
オススメその3。Nico Rezende/Jorge Vercilo作品のカヴァー。Jorge Verciloのオリジナルは『Signo de Ar』(2005年)に収録されています。Milton Guedesの素敵なハーモニカと共に始まるメロウ・チューン。サンセット・モードにフィットするロマンティックな仕上がりです。

「Misterios」
オススメその4。Joyceの名曲をカヴァー(Joyce/Mauricio Maestro作)。オリジナルは名盤『Feminina』(1980年)に収録されています。Claudiaの愁いを帯びたヴォーカルが栄えるエレガントなサウダージ感がいいですね。

「Alem Daseducao」
オススメその5。Nico Rezende/Claudio Rabello作。兄Nicoのカヴァー3曲目。オリジナルは『Tudo Ficou Pra Tras』(1991年)に収録されています。さり気ないですが、Claudiaの透明感のあるヴォーカルが栄える素敵なメロウ・チューンに仕上がっています。兄Nicoが素敵なピアノで妹をサポートします。

「Theme From the Valley of the Dolls」
Dionne Warwick、1967年のヒット曲をカヴァー(Dory Previn/Andre Previn作)。ゆったりと時間が流れていくようなメロウ・ボッサに仕上がっています。

「Cafe com Leite (Remix)」
オススメその6。新世代ボサノヴァ・ユニットBossacucanovaのメンバーAlex Moreiraによる「Cafe com Leite」のリミックス。Bossacucanova好きの僕としは嬉しいクラブ仕様のリミックスです。

ご興味がある方は兄Nico Rezendeの作品もチェックしてみては?

『Curta a Vida』(2001年)
Curta a Vida by Nico Rezende

『Paraiso Invisivel』(2007年)
Paraiso Invisivel
posted by ez at 01:40| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする