発表年:2005年
ez的ジャンル:US双子デュオR&B/ゴスペル
気分は...:リカバリー!
今回はUSコンテンポラリー・ゴスペル・デュオKloud 9の2ndアルバム『On Kloud 9』(2005年)です。
シカゴ生まれのKelvis DuffieとKendall Duffieによる双子の兄弟ユニットKloud 9の紹介は、1stアルバム『On Kloud 9』(2002年)に続き2回目となります。
テネシー州ナッシュビルを拠点にしつつ、IncognitoのリーダーJean-Paul "Bluey" Maunickとの交流がきっかけに、UKソウルの優良レーベルExpansionから1stアルバム『On Kloud 9』(2002年)をリリースし、UKで評価されるようになったKloud 9。
2ndとなる本作もExpansionからのリリースです。
Kelvis DuffieとKendall Duffieに加え、前作にも参加していたUSコンテンポラリー・ゴスペル・グループCommissionedのメンバーMitchell Jones、ナッシュビルのR&B/ゴスペル系プロデューサーRoger Ryanの両名もプロデュースを務めています。
前作にもIncognitoをフィーチャーした「Promise」が収録されていましたが、本作でもIncognitoをフィーチャーした「So Many Reasons」が収録され、アルバムからのリード・シングルになっています。
アルバム全体としては、1st同様に、コンテンポラリー・ゴスペルというより、アーバン・メロウなR&B作品に仕上がっています。
個人的にはアーバンな魅力を満喫できる「Special One」、「Happy」、「Gimme Gimme Gimme」や、「Can't Be Love」、「Yearning To Love」といった素敵なスロウ、グルーヴィーな「I Like It」あたりがオススメです。
日本ではあまり話題にならないアーティストですが、なかなかの逸品だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Special One」
オススメその1。Mitchell Jones/Kendall Duffie/Kelvis Duffieプロデュース。このユニットの魅力が伝わってくる素敵なアーバンなモダン・ソウルです。
https://www.youtube.com/watch?v=KnjZjEEHv6s
「Crave」
Kendall Duffie/Kelvis Duffieプロデュース。哀愁モードのミディアム・グルーヴ。Kelvis & Kendallの息の合ったヴォーカル・ワークがいいですね。
「Happy」
オススメその2。Kendall Duffieプロデュース。オトナR&Bな魅力がたまらないアーバン・メロウ。僕好みの素敵なミディアム・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=4zPLpQLMG58
「Gimme Gimme Gimme」
オススメその3。Kendall Duffieプロデュース。ムーディーなサックスと共に始めるセクシー・ミディアム。週末アーバン・ナイトな気分にフィットしそうなラブ・バラードなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=a5xGgYSM4gg
「A Step Away」
Kendall Duffie/Kelvis Duffieプロデュース。Tonia Hughesの女性ヴォーカルをフィーチャー。2000年代らしいアーバン感覚のR&Bデュエットに仕上がっています。
「Can't Be Love」
オススメその4。Mitchell Jones/Kendall Duffieプロデュース。Mitchell Jonesのヴォーカルをフィーチャー。さり気ないですが、素敵な美メロ・バラードだと思います。この甘く切ないムード大好き!
https://www.youtube.com/watch?v=d2fDFuzCNoA
「I Like It」
オススメその5。Mitchell Jones/Kendall Duffie/Kelvis Duffieプロデュース。オーガニックな質感とプログラミングの組み合わせが絶妙なR&Bグルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=W3TqgneK8sI
「Wanna Show You Love」
Kendall Duffieプロデュース。哀愁ミードのアーバン・ミディアム。どこまでもスムージーなのがこのユニットの魅力ですね。
「So Many Reasons」
オススメその6。Kendall Duffie/Roger Ryanプロデュース。本作のハイライト。Incognitoをフィーチャーした爽快メロウ・ダンサー。Bluey以外にも、Blueyの息子Daniel MaunickやSki OakenfullといったUKミュージシャンが参加しています。Kloud 9というより、殆どIncognitoな仕上がりですが、いいものはいいです(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=f3GJb9aR9Qg
「Yearning To Love Interlude」
「Yearning To Love」
オススメその7。Kendall Duffieプロデュース。タイトル曲はセクシーなミディアム・バラード。ジワジワと込み上げてくるオトナR&Bバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=NUbE7NE4Urg
「The Kind Of Man I Am」
Kendall Duffieプロデュース。スムーズなヴォーカル・ワークが栄えるミディアム・グルーヴ。
「Don't Take It Personal」
Kendall Duffieプロデュース。Michael Fair(flh)とKirk Whalum(sax)をフィーチャーしたスムース・ジャズ色の強いアーバン・ソウル。どこまでもムーディーです。
「Just Another Day」
Kendall Duffie/Kelvis Duffie/Russell Whiteプロデュース。Russell Whiteのヴォーカルをフィーチャー。この曲はコンテンポラリー・ゴスペル全開の仕上がりです。彼らの原点はココにあります。
「Ready, Willing, Wanting」
Kendall Duffieプロデュース。ジェントルなアコースティック・ソウル。
「So Many Reasons (Copyright Remix)」
「So Many Reasons」のハウシーなリミックス。
Kloud 9の他作品もチェックを!
『On Kloud 9』(2002年)
『Enjoy The Ride』(2008年)
『Everything Is Good 2Nite』(2009年) ※ベスト盤