2017年12月31日

ezが選ぶ2017年の10枚

年末最後のエントリーは、毎年恒例の年末特別編『ezが選ぶ2017年の10枚』です。今年購入した新譜CDからお気に入りの10枚を紹介します(順不同)。
※全て当ブログで紹介した作品です。作品の詳細は各エントリーをご参照下さい。

Andre Mehmari/Juan Quintero/Carlos Aguirre『Serpentina』
Serpentina セルペンティーナ
「Entre Rios」
https://www.youtube.com/watch?v=V6_MDYfiEUE

Kassin『Relax』
リラックス
※ゴメンナサイ、YouTubeに音源ありません。

Lord Echo『Harmonies』
HARMONIES (ハーモニーズ)
「Just Do You」
https://www.youtube.com/watch?v=aujGcWKz59E

Noah Slee『Otherland』
アザーランド
「Told」
https://www.youtube.com/watch?v=n2wDsnGABkw

Tall Black Guy『Let's Take A Trip』
Let's Take A Trip
「Don't Box Me In」
https://www.youtube.com/watch?v=1ljOQNeL_F0

Richard Spaven『The Self』
ザ・セルフ
「The Self」(feat. Jordan Rakei)
https://www.youtube.com/watch?v=YattHO96UzI

Jose James『Love In A Time Of Madness』
ラヴ・イン・ア・タイム・オブ・マッドネス
「To Be With You」
https://www.youtube.com/watch?v=-Jqs-9DUoIg

Moonchild『Voyager』
Voyager [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (BRC549)
「Cure」
https://www.youtube.com/watch?v=Ic1rvQ44gFc

Syd『Fin』
Fin
「Know」
https://www.youtube.com/watch?v=K6o315gdcck

Stokley『Introducing Stokley』
Introducing Stokley
「U & I」(feat. Estelle)
https://www.youtube.com/watch?v=8K4rB5gOjdo

昨年は久々に南米/ブラジル作品を1枚も選びませんでしたが、今年は2枚をセレクト。南米フォルクローレ・スーパー・トリオによる『Serpentina』は期待通りの感動作でした。ブラジル新世代を代表するKassin『Relax』は進化したKassinワールドを披露してくれた傑作でした。

レゲエ/ダブをベースとしたクロスオーヴァーなダンス・ミュージックで魅了してきたLord Echoは、3rdアルバムとなる新作でもそのクロスオーヴァー・サウンドは健在でした。

NZ出身、ベルリンを拠点にする新世代R&BシンガーNoah Sleeのデビュー作は、Wayne SnowGeorgia Anne MuldrowJordan RakeiHiatus Kaiyoteといった参加メンバーも含めて、国境を超えた最新R&Bを提示してくれました。

参加メンバーの面白さでいえば、デトロイト出身の次世代ビートメイカーTall Black Guyの最新作もDiggs DukeMoonChild等の参加で話題になりましたね。故J Dillaの系譜を継ぎつつ、進化も見せてくれた濃密な1枚でした。

"今ジャズ"アーティストからはRichard SpavenJose Jamesをセレクト。Jordan Rakeiも参加した『The Self』は、現行ジャズとクラブジャズを行き来するUKの敏腕ドラマーらしい逸品でした。Jose Jamesの新作は、ジャズでは収まらないR&B寄りの1枚でしたが、狂った時代に愛を訴える僕の心に刺さった1枚でした。

L.A.ネオソウル・ユニットMoonchildのTru Thoughtsからの第2弾『Voyager』は、陽だまりのネオソウルに魅了されました。同じくL.A.の注目ユニットThe Internetの中心メンバーSydの1stソロ・アルバムは、美しくも儚いクールな音世界が印象的でした。

最後の1枚は、ベテラン男性R&BグループMint Conditionのリーダー&リード・シンガーStokley Williamsの初ソロ・アルバム『Introducing Stokley』。彼のトータルなアーティストとしての魅力を存分に満喫できる1枚でした。

次点はDiggs Duke『Civil Circus』Jordan Rakei『Wallflower』Thundercat『Drunk』Dego & Kaidi『A So We Gwarn』Terrace Martin Presents The Pollyseeds『Sounds Of Crenshaw Vol. 1』Quantic & Nidia Gongora『Curao』といったところでしょうか。

素晴らしい音楽の数々に感謝!
当ブログの閲覧者の皆様に感謝!
それでは良いお年を!
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2017年12月30日

A Tres『Vocalise』

ブラジルの爽快女性コーラス・トリオ☆A Tres『Vocalise』
a tres vocalise.jpg
発表年:1997年
ez的ジャンル:ブラジル女性コーラス・トリオ
気分は... :今年最後の1枚は・・・

今回で通常の年内エントリーは最後になります。
大晦日は毎年恒例の『ezが選ぶ2017年の10枚』をエントリーします。

さて、年内最後の1枚にセレクトしたのはブラジルの女性コーラス作品A Tres『Vocalise』(1997年)です。

A Tresはブラジル、サンパウロで結成された女性コーラス・トリオ。メンバーはLeni RequenaSolangeCibele Codonho

そんなA Tres唯一のアルバムが『Vocalise』(1997年)です。

Filo Machadoが音楽ディレクターを務め、レコーディングにはFilo Machado(g、vo、per)、Johnny Alf(vo)、Trio Tambataja(vo)、Thomas Oestreicher Codonho(vo)、Lea Freire(fl)、Silvia Goes(p)、Lito Robledo(b)、Toninho Pinheiro(ds)といったミュージシャンが参加しています。

メロウなボッサ・サウンドと美しいコーラス・ワークが調和した素敵な1枚に仕上がっています。何より、3人のコーラス・ワークの素晴らしさに惚れ惚れします。

特に、「Quem Diz Que Sabe」「Enquanto a Tristeza Nao Vem」「Aula de Canto」「Bolinha de Sabao」あたりにグループの魅力が魅力が凝縮されているのでは?

また、カフェ・ミュージックにフィットしそうな「I Love You, You Love Me」、日本人の涙腺に触れる「Triste Sem Ningueem (Sukiyaki)」もオススメです。

正直、あまり注目されてこなかったブラジル作品だと思いますが、かなり重宝する1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Quem Diz Que Sabe」
Joao Donato/Paulo Sergio Valle作。 当ブログではSebastiao Tapajos/Maria Nazareth/Arnaldo HenriquesAgustin Pereyra Lucenaのカヴァーも紹介済みです。ここでは涼しげなフルートが耳導く軽快サウンドをバックに、爽快コーラスを聴かせてくれます。

「Enquanto a Tristeza Nao Vem」
Sergio Ricardo作。メロウなボッサ・サウンドをバックに、素敵なコーラス・ワークを披露してくれます。このユニットのピュアな魅力が伝わってきます。

「Feminina」
Joyceの名曲をカヴァー(Joyce/Mauricio Maestro作)。オリジナルは名盤『Feminina』(1980年)に収録されています。この楽曲の持つ透明な雰囲気とA Tresの魅力が見事にフィットした好カヴァーに仕上がっています。

「Aula de Canto」
Leni Requena/Cibele Codonho作。メンバーのオリジナルですが、さり気ないボッサ・サウンドと美しいコーラス・ワークで聴く者を魅了します。

「Eu e a Brisa」
Johnny Alf作。美しいピアノをバックに、ロマンチックな雰囲気で歌い上げます。作者Johnny Alfもゲスト参加し、盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6CsF53i17L4

「Mulher Rendeira/Xote Das Meninas」
Ze do Norte/Luis Gonzaga作「Mulher Rendeira」とZe Dantas作「Xote Das Meninas」のメドレー。コーラス・グループとしての実力を堪能できます。

「Um Homem, Uma Mulher」
お馴染みのフランス映画『Un Homme Et Une Femme(邦題:男と女)』(1966年)の主題歌をカヴァー(Francis Lai/Pierre Barouh作)。いきなり、素晴らしいア・カペラで魅了します。その後も緩急つけながらスキャット・コーラスで楽しませてくれます。

「I Love You, You Love Me」
Durval Ferreira作。カフェ・ミュージックにフィットしそうなライト・タッチのメロウ・ボッサ。Filo Machadoのヴォーカルも気が利いています。

「Segredos do Mar」
Filo machado/Judith de Souza作。哀愁のメロディをしっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=AAczi2WXyhc

「So Danco Samba」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作のボサノヴァ名曲をカヴァー。Trio Tambatajaも加勢し、素敵なヴォーカル・アンサンブルで盛り上げてくれます。

「Triste Sem Ningueem (Sukiyaki)」
坂本九の世界的大ヒット「上を向いて歩こう(スキヤキ)」をカヴァー(永六輔/中村八大作)。ボッサ・カヴァーが見事にハマっています。また、日本語のコーラス・パートもあり、日本人が聴いてもさほど違和感のないイントネーションで歌い上げます。

「Bolinha de Sabao」
Orlandivo/Adilson de Azevedo作。オリジナルは当ブログで紹介した『Orlandivo』(1977年)に収録されています。ラストは完成度の高いメロウ・ボッサを素敵なコーラス・ワークで締め括ってくれます。

明日の恒例『ezが選ぶ2017年の10枚』もお楽しみに!
posted by ez at 01:23| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月29日

Millie Jackson『Still Caught Up』

ヒットした『Caught Up』の続編アルバム☆Millie Jackson『Still Caught Up』
Still Caught Up
発表年:1975年
ez的ジャンル:愛の修羅場系レディ・ソウル
気分は... :愛のとりこの結末は・・・

今回は姉御ソウル・シンガーとして支持されるMillie Jacksonの代表作『Caught Up』(1974年)の続編アルバム『Still Caught Up』(1975年)です。

Millie Jacksonは1944年ジョージア州生まれの女性ソウル・シンガー。

1969年にMGM Recordsと契約し、1970年にシングル「A Little Bit of Something」でデビュー。
その後、大手Polydor傘下のSpring Recordsとの契約に成功し、「Ask Me What You Want」「My Man, A Sweet Man」「It Hurts So Good」といったヒットを放ちます。

そして、4thアルバムとなる『Caught Up』(1974年)がゴールド・ディスクを獲得し、人気女性ソウル・シンガーとしての地位を確立します。

『Caught Up』(1974年)
Caught Up

『Caught Up』は夫、妻、愛人の三角関係をテーマに、オリジナルLPのA面が愛人、B面が妻の立場を歌うという愛憎劇アルバムでした。続編となる本作『Still Caught Up』(1975年)も同じく、不倫による三角関係を取り上げています。ただし、『Still Caught Up』ではA面が妻、B面が愛人の立場となっています。

本来ならば、先に『Caught Up』を取り上げるべきなのでしょうが、ユニークなアルバム・コンセプトのインパクトが強い『Caught Up』よりも、もう少し落ち着いて聴ける気がする『Still Caught Up』をセレクトしてしまいました。

プロデュースは前作『Caught Up』と同じくBrad ShapiroMillie Jackson

レコーディングにはJimmy Johnson(g)、Pete Carr(g)、Barry Beckett(key)、David Hood(b)、Roger Hawkins(ds)、Tom Roady(per)、Sandy Rhodes(back vo)、Donna Rhodes(back vo)、Charles Chalmers(back vo)、Sandra Chalmers(back vo)といったマッスル・ショールズの名うてのミュージシャン達が参加しています。

マッスル・ショールズらしいファンキー・サウンドを楽しむのであれば、「You Can't Stand the Thought of Another Me」やシングル・カットもされた「Leftovers」がオススメです。

また、妻サイドの「Loving Arms」「Making the Best of a Bad Situation」「The Memory of a Wife」「Tell Her It's Over」の味わい深さも格別です。

『Caught Up』同様に、Millie Jacksonというシンガーの魅力が凝縮された1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Loving Arms」
Kris Kristofferson & Rita Coolidgeのデュエット曲として知られるTom Jans作品をカヴァー。Elvis Presley、Dobie Gray、Etta James、The Dixie Chicks等もカヴァーしている曲です。南部らしいテイストのバラードをMillieが堂々と歌い上げます。妻の意地のようなものを感じる迫力ヴォーカルです。
https://www.youtube.com/watch?v=2xbpCvV9dAs

「Making the Best of a Bad Situation」
Richard Kerr/Gary Osborne作。修羅場を感じるタイトルですね(笑)。音自体はMillieのソウル・シンガーとしての才を感じる素晴らしいバラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=LWuB1DOEJQw

「The Memory of a Wife」
Millie Jackson/King Sterling作。ドープなミディアム。Millieのエモーショナルなヴォーカルを存分に堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=7KALTsJCnUU

「Tell Her It's Over」
Millie Jackson/King Sterling作。さり気ないですが、素敵なバッキング&バック・コーラスがMillieのヴォーカルを引き立てます。妻サイドの4曲の中ではマッスルショールズらしいコレが一番好きですね。
https://www.youtube.com/watch?v=zGegbtsWUZI

Poor Righteous Teachers「So Many Teachers」のサンプリング・ソースとなっています。
Poor Righteous Teachers「So Many Teachers」
 https://www.youtube.com/watch?v=6Zf9ypwIBZw

「Do What Makes You Satisfied」
Millie Jackson/King Sterling作。様々な感情が渦巻きながらも、自制しているような切ない女心をMillieが見事に歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=3g4KR98hO3w

「You Can't Stand the Thought of Another Me」
Phillip Mitchell作。僕の一番のお気に入り曲。前曲で抑えていたものを一気に発散させるかのようなファンキー・ソウル。さすがPhillip Mitchellは良い曲書きますね。
https://www.youtube.com/watch?v=s0poOOrbQKM

「Leftovers」
シングルにもった本曲もPhillip Mitchell作。愛の終焉を歌ったこの曲もいいですね。このあたりの歌いっぷりはMillieならではですね。マッスルショールズらしいファンキー・サウンドを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=IHrxgq9VtPI

Logilo「Do You Feel」 のサンプリング・ソースとなっています。
Logilo「Do You Feel」
 https://www.youtube.com/watch?v=EarObfGEDlw

「I Still Love You (You Still Love Me)」
Mac Davis/Mark James作。ラストは哀愁バラードを情感たっぷりに歌い上げます。このあたりの感情移入はさすがですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PTfCciJZfF8

Finale「Brothers Keeper」のサンプリング・ソースとなっています。
Finale「Brothers Keeper」
 https://www.youtube.com/watch?v=FTLGdDFZGCQ

Millie Jacksonの他の初期アルバムもチェックを!

『Millie Jackson』(1972年)
Millie Jackson

『It Hurts So Good』(1973年)
It Hurts So Good

『I Got To Try It One Time』(1974年)
I GOT TO TRY IT ONE TIME

『Caught Up』(1974年)
Caught Up

『Free and in Love』(1976年)
FREE & IN LOVE

『Lovingly Yours』(1976年)
Lovingly Yours

『Feelin' Bitchy』(1977年)
Feeling Bitchy (Reis) (Exp)

『Get It Out'cha System』(1978年)
Get It Out 'Cha System

『A Moment's Pleasure』(1979年)
Moment's Pleasure
posted by ez at 01:41| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月28日

Five Deez『Kommunicator』

ベルリンで制作されたハイブリッドな意欲作☆Five Deez『Kommunicator』
コミュニケーター
発表年:2006年
ez的ジャンル:ベルリン産ハイブリッドHip-Hop
気分は... :進化し続ける!

今回はアングラ・ジャジーHop-Hopの人気ユニットFive Deez『Kommunicator』(2006年)です。

Fat JonPase RockKyle DavidSonicの4名がオハイオ州シンシナティで結成したHip-HopユニットFive Deezの紹介は、1stアルバム『Koolmotor』(2001年)に続き、2回目となります。

本作『Kommunicator』(2006年)リリース時はドイツ、ベルリンを拠点としていたFive Deez

ジャズ、エレクトロニカ、ドラムンベース、ブレイクビーツ等のエッセンスを取り入れたハイブリッドなHip-Hopサウンドを楽しめます。ベルリンでの刺激がFat Jonをはじめとするメンバーに新たな刺激を与えた成果がアルバムに反映されています。

プロデュースはFat Jon

先行シングルになった「Fugg That」をはじめ、メロウな「Let The People Know」、Amleset Solomonの女性ヴォーカルが栄える「Black Rushmore」、ブレイクビーツ的なダンサブル・チューン「BMW」あたりがオススメです。

ベルリンの地で進化を遂げたFive Deezサウンドを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Kommunicator」
ジャズ、エレクトロニカ、ラテンなど様々なエッセンスを織り交ぜたタイトル曲。キャッチーなのにアヴァンギャルドな面もあって楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=W47Qysv5Mok

「Fugg That」
先行シングルにもなりました。エレクトロニカ/ドラムンベースのエッセンスを取り入れたハイブリッドなHip-Hopワールドを楽しめます。Fat Jonのセンスが冴えます。
https://www.youtube.com/watch?v=LXVvQnpUqlA

「Let The People Know」
アングラ・ジャジーHop-Hop好きにはたまらないメロウ・チューン。ただし、単にメロウだけでないプラスαがあるのがFive Deezですね。
https://www.youtube.com/watch?v=MrmjiC34mng

「Black Rushmore」
コズミック感のある幻想的なトラックとFat JonのユニットRebel CliqueのメンバーAmleset Solomonの女性ヴォーカルが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=JtoNCdhsXos

「When The Silence Is Gone」
ヨーロピアンな香りの漂うミステリアスなハイブリッド・サウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=qqZbssAI8-8

「So Good」
ブレイクビーツ的なアッパー・チューン。スパニッシュ風のギター・ループが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=Ax44FmN6cBo

「Fifth Degree」
エレクトロニカなインスト・チューン。幻想的サウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=AohDPoQ2yYQ

「BMW」
ブレイクビーツ的なキャッチーさのあるダンサブル・チューン。Amleset Solomonの女性ヴォーカルが華やかな雰囲気にしてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ox0BpF4gVZQ

「From Sorrow」
メロウな疾走感が心地好い1曲。一気に駆け抜けていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=otQUDakkr4o

「Sapphire」
ミステリアスなジャズ・フィーリングが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=xtNgoPkIEms

「The Last Time」
ラストはアブストラクトなインスト・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=JtoNCdhsXos

Five Deezの他作品やFat Jonのソロ作、Fat Jonがシンシナティの仲間J. Rawlsと組んだユニット3582やFat JonがAmleset Solomonと組んだユニットRebel Cliqueのアルバムもチェックを!

『Koolmotor』(2001年)
Koolmotor

『Kinkynasti』(2003年)
Kinkynasti

『Slow Children Playing』(2005年)
Slow Children Playing

Fat Jon『Humanoid Erotica』(2001年)
Humanoid Erotica

Fat Jon『Wave Motion』(2002年)
Wave Motion

Fat Jon『Lightweight Heavy』(2004年)
Lightweight Heavy

Nujabes/Fat Jon『Samurai Champloo Music Record: Departure』(2004年)
samurai champloo music record impression

Force of Nature/Nujabes/Fat Jon『Samurai Champloo Music Record: Impression』(2004年)
samurai champloo music record departure

Fat Jon『Afterthought』(2004年)
Afterthought

Fat Jon & Styrofoam『The Same Channel』(2006年)
the same channel

Fat Jon『Repaint Tomorrow』(2008年)
Repaint Tomorrow

Fat Jon As Maurice Galactica『Rapture Kontrolle』(2012年)
Rapture Kontrolle

3582『The Living Soul』(2001年)
THE LIVING SOUL

3582『Situational Ethnics』(2003年)
SITUATIONAL ETHICS

Rebel Clique『Unique Connection』(2005年)
ユニーク・コネクション

Rebel Clique『Still Curious』(2007年)
スティル・キュリアス
posted by ez at 02:06| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月26日

Force M.D.'s『Love Letters』

Hip-Hop世代の男性R&Bグループ、記念すべきデビュー作☆Force M.D.'s『Love Letters』
Love Letters
発表年:1984年
ez的ジャンル:Tommy Boy系男性R&Bヴォーカル・グループ
気分は... :オクタゴン!

今回は80年代後半に活躍した男性R&Bヴォーカル・グループForce M.D.'sのデビュー・アルバム『Love Letters』(1984年)です。

N.Y.スタテンアイランドで結成された男性R&Bヴォーカル・グループForce M.D.'sの紹介は、2ndアルバム『Chillin'』(1985年)、3rdアルバム『Touch And Go』(1987年)に続き2回目となります。

記念すべきデビュー・アルバム『Love Letters』(1984年)は、Tommy Boyからのリリースという点からも想像できるように、オールドスクールHip-Hopの影響を受けたR&B作品に仕上がっています。Hip-Hopが今のような市民権を獲得していなかった当時は、今聴く以上に新鮮だったのでは?

僕自身もForce M.D.'sをリアルタイムで聴いたのは、シングル「Tender Love」(1985年)が最初であり、本作は後追いで聴くことになりました。

本作におけるメンバーはAntoine "T.C.D." LundyTrisco PearsonCharles "Mercury" NelsonStevie D LundyJessie Danielsという5名。

プロデュースはTom SilvermanRobin Halpinも共同プロデューサーとしてクレジットされています。

「Let Me Love You」「Tears」「Forgive Me Girl」「Itchin' For A Scratch」というシングル4曲が聴き所だと思います。

それ以外にレゲエな「Don't Make Me Dance (All Night Long)」、グループのスウィートな魅力が栄える「I Just Wanna Love You」もオススメです。

正攻法なスウィート・ソウルとオールドスクールHip-Hopが違和感なく同居する、Hip-Hop世代のR&Bを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Be Mine」
Hip-Hop世代の男性R&Bグループを感じさせるオープニング。今では当たり前のスタイルですが、当時は新鮮だったのでは!
https://www.youtube.com/watch?v=HPIj038JcPM

「Don't Make Me Dance (All Night Long)」
この曲は意外にもレゲエ調。おそらく人気レゲエ・シンガーBeres Hammondが書いたRobert French「On The Dance Floor」のリメイクだと思います。大ヒットしたMusical Youth「Pass the Dutchie」と同じテイストのリラックス感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=CX_tRf7_R2g

Robert French「On The Dancefloor」
 https://www.youtube.com/watch?v=uf6I0fQbeI0

「Tears」
Force M.D.'sの魅力の1つであるスウィートなメロウ・バラードを満喫できる名曲。2ndシングルとして、全米R&Bチャート第5位となっています。「Tender Love」「Love Is A House」といった名バラードをヒットさせたForce M.D.'sですが、その源流が本曲です。Grand Puba「I Like It (I Wanna Be Where You Are)」で引用されています。
https://www.youtube.com/watch?v=_GHLMMLpfCg

「Let Me Love You」
アルバムからの1stシングル。Mr. Magicが共同プロデュース。スウィート・コーラスに違和感なくらラップを織り交ぜるあたりがにグループの特色が反映されていますね。当時流行りだった12"シングルのリミックス仕様のエレクトロなダンサブル・サウンドも80年代前半らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=8dCcEJBeHSM

5 Star Moet「Let Me Love You」のサンプリング・ソースとなっています。
5 Star Moet「Let Me Love You」
 https://www.youtube.com/watch?v=n9pMSQ1SMAA

「Itchin' For A Scratch」
Keith LeBlancが共同プロデュース。4thシングルとして、全米R&Bチャート第13位となっています。ラップに比重を置いたオールド・スクールHip-Hopな仕上がり。Hip-Hopとハウスの距離が近かった80年代らしいサウンドを楽しめます。Pieces of a Dream「Mt. Airy Groove」、Rock Master Scott & the Dynamic Three「Request Line」 をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=gq9q4dqzhmM

The S.O.S. Band feat. Kurupt「Get Hyped on This」等のサンプリング・ソースとなっています。
The S.O.S. Band feat. Kurupt「Get Hyped on This」
 https://www.youtube.com/watch?v=dYbJheZTMrE

「Forgive Me Girl」
Mr. Magicが共同プロデュース。3rdシングルにもなりました。グループのスウィートなヴォーカル・ワークとこの時代らしいダンサブル・サウンドがフィットした佳曲だと思います。MC Shy D「Rap Will Never Die (Part II)」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=T2KYKTQbDM8

「Let's Stay Together」
疾走するダンサブル・チューン。ラテン・フィーリングのアクセントがいいですね。

「I Just Wanna Love You」
ラストもグループのスウィートなヴォーカル・ワークを楽しめるキャッチーなダンサブル・チューンで締め括ってくれます。

Force M.D.'sの他作品もチェックを!

『Chillin'』(1985年)
Chillin

『Touch And Go』(1987年)
Touch & Go

『Step to Me』(1990年)
Step to Me
posted by ez at 00:19| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする