2017年12月03日

Golden Teacher『No Luscious Life』

グラスゴー発の次世代ポスト・パンク☆Golden Teacher『No Luscious Life』
No Luscious Life [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC562)
発表年:2017年
ez的ジャンル:グラスゴー産次世代ポスト・パンク
気分は... :H組は幸運or不運?

今回は新作アルバムからGolden Teacher『No Luscious Life』です。

Primal ScreamBobby Gillespieも注目するUKグラスゴー出身の次世代ポスト・パンク・ユニットです。

Golden Teacherは、ミニマル・ダブ・デュオLadies As Pimps<のメンバーとしても活躍する紅一点Cassie Ojayと、ノイズ・ギター・デュオで活動したいたCharles Lavenacという男女ヴォーカル、ノイズ・パンク・トリオUltimate Thrushで活動していたLaurie PittOliver PittのPitt兄弟によるツイン・パーカッション、ハウス・ユニットSilk CutRichard McMasterSam Bellacosaによるエレクトロニクスからなる6人組。

Richard McMasterはGeneral Luddの活動でも知られています。

Golden Teacherはグラスゴーの音楽シーンを牽引するJD Twitchに見出され、彼のレーベルOptimo Music等から、これまで「Bells From The Deep End」(2013年)、「Do Not Go Gentle Into That Good Night」(2013年)、「Party People/Love」(2014年)、「GDDB」(2014年)、「Golden Teacher Meets Dennis Bovell At The Green Door」(2015年)、「Sauchiehall Enthrall」(2015年)、「Raveinstigator/Divine」(2016年)といったシングルをリリースしています。

そして、満を持してリリースする1stアルバムが本作『No Luscious Life』となります。

アルバム全体はポスト・パンク、ニュー・ウェイヴ、ダブ、アシッド・ハウス、アフロ/トライバルなエッセンスが交配したローファイながらもアヴァンギャルドな音世界に刺激を受けます。

UKのガールズ・ニューウェイヴ・グループThe Slits、N.Y.のガールズ・ニューウェイヴ・バンドESGといった70年代後半〜80年代ポスト・パンク/ノー・ウェイヴなグループなども引き合いに出されるようですが、スピリットは同じでもサウンドの方向性は少し異なる気がします。Golden Teacherの場合、電脳パルス的な刺激がありますね。

時代が一回りした刺激を感じる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Sauchiehall Withdrawal」
アフロ+ニュー・ウェイヴ+アシッドなオープニング。チープながらも覚醒的なグルーヴは、70年代後半〜80年代ポスト・パンク/ノー・ウェイヴ的な魔力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=GFpnkgd6iok

「Diop」
セネガルの伝説の女性シンガーAby Ngana Diopに捧げられた曲。トライバルなパーカッションの響きと共に放たれる電子パルスが脳内を刺激するアヴァンギャルドな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=WAAn80Z9vwQ

「Spiritron」
アナログのシンセの響きが支配するダンサブル・チューン。80年代後半〜90年代初めのアンダーグラウンド・ハウスあたりの雰囲気もありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=n1_41lPuiG4

「The Kazimier」
ポスト・パンク的な魅力を持ったエレクトリックなダンサブル・チューン。ダビーな雰囲気がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=ijT0y8atTEE

「Shatter (version)」
アヴァンギャルド+ダビー+ミニマルな電脳チューン。地を這うサウンドが下っ腹に響きます。

「What Fresh Hell Is This?」
ポスト・パンク/ノー・ウェイヴ的なダンス・チューン。時代が一回りしたローファイな先鋭サウンドって感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Rj5tB0F2pMQ

「No Luscious Life」
タイトル曲はダブ+トライバルな覚醒サウンドで倒錯の世界へ誘います。

「Four Faces」
国内盤ボーナス・トラック。ミニマルな音世界が展開されます。

サッカーW杯2018のグループ・リーグの組み合わせが決まりましたね。今大会は抽選方式が代わり、所謂"死のグループ"が無くなりました。公平になった分、面白味が欠ける気もしますが。

日本はポーランド、コロンビア、セネガルと同じグループH。このグループを恵まれたと見るか、かなり厳しいと見るかですが、ドイツ、ブラジルのような絶対的な優勝候補がいない分、可能性は広がったのでは?それでも日本が3連敗する可能性もかなりあると思いますが・・・

南米、アフリカのチームとの対戦が決まったことは、メンバー選考にも影響するかもしれませんね。香川あたりには逆風なのでは?

まぁ、組み合わせが決まり、来年の大会まで勝手にメンバー選考を予想するのもW杯の楽しみですからね(笑)
posted by ez at 01:56| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする