発表年:2004年
ez的ジャンル:早熟男性R&B
気分は... :フロー体験!
今回は2000年代男性R&B作品からUrban Mystic『Ghetto Revelations』(2004年)です。
Urban Mystic(本名Brandon Williams)は1984年フロリダ生まれの男性R&Bシンガー。
これまで『Ghetto Revelations』(2004年)、『Ghetto Revelations II』(2006年)、『GRIII: Old School 2 Nu Skool』(2009年)、『Love Intervention』(2013年)、『Soulful Classics』(2015年)という5枚のアルバムをSoBe Entertainmentからリリースしています。
デビュー・アルバムとなる本作『Ghetto Revelations』(2004年)リリース時の年齢19歳。20歳前とは思えない早熟ヴォーカルを披露してくれる本格派R&B作品に仕上がっています。
Kay Gee(Naughty by Nature)、El DeBarge、Troy Taylor、The Beat Boyz、The Marxmen、Jer-z & Clay、Redd等多彩なプロデューサーが起用されています。
シングルにもなった代表曲「Where Were You」、オープニングを飾る「Long Ways」というKay Geeプロデュース2曲がアルバム全体を象徴しているかもしれません。
Jackie-Oをフィーチャーした「Satisfy」、Charles Earland & Odyssey「Shining Bright」をサンプリングした「Hit Me」という爽快メロウ2曲が個人的にはお気に入り。
また、Willie Hutch「Brother's Gonna Work It Out」をサンプリングした「In Da Ghetto」、Bobby Womackのカヴァー「Woman Gotta Have It」といったソウルフル・トラックもグッド!
早熟の男性R&Bは聴き応え十分です。
全曲紹介しときやす。
「Long Ways」
Kay Gee/Darren Lighty/Eddie Fプロデュース。落ち着き払ったシブめのバラードがオープニングというあたりが本作を象徴しているのでは?Al Green「Something」をサンプリングしたソウルフル・トラックが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=NRE2Z5nPNgI
「Where Were You」
Kay Gee/Troy Taylorプロデュース。シングルにもなった代表曲。Cannonball Adderley「Capricorn」をサンプリングしたメロウ・トラックに乗って、早熟のソウルフル・ヴォーカルを聴かせてくれる至極のバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=lQugidLauqA
「Givin' It Up」
The Marxmenプロデュース。シンフォニック・モードのミディアム・グルーヴ。こういった曲でも浮ついた感じがないのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=_Vgh1124EDw
「Mystic Spot」
El DeBargeプロデュース。リラックスしたヴィンテージ感が印象的な仕上がり。
「Satisfy」
The Beat Boyzプロデュース。Jackie-Oをフィーチャー。Curtis Mayfield「Never Stop Loving Me」をサンプリングした爽快メロウなR&Bグルーヴは僕好みの仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=GDt7Nt6eppI
「F*ck Song」
Jer-z & Clay/Dave Wrightプロデュース。タイトルはXXXな感じですが、本格的なR&Bバラードは聴き応え十分です。
https://www.youtube.com/watch?v=g9joZ1PGFb4
「Watch Out」
Reddプロデュース。この時代らしいダーク・トーンのHip-Hop調ダンサブル・チューン。本作では少し浮いている気もしますが・・・
「Ah Yeah」
Jer-z & Clayプロデュース。Act I「Friends or Lovers」をサンプリングした哀愁トラックが印象的なバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=54V3u0GQrnI
「In Da Ghetto」
The Marxmenプロデュース。Willie Hutch「Brother's Gonna Work It Out」をサンプリングしたソウルフル・トラックを活かしたバラード。早熟ヴォーカルを満喫できます。
「Woman Gotta Have It」
Reginald Flowersプロデュース。Bobby Womackのカヴァー。オリジナルは『Understanding』(1972年)に収録されています。前曲からの流れが絶妙ですね。彼のヴォーカル・スタイルにフィットしたグッド・カヴァーに仕上がっています。
「Hit Me」
The Beat Boyzプロデュース。Charles Earland & Odyssey「Shining Bright」をサンプリングした爽快トラックが心地好いメロウR&B。 The Staple Singers「I'll Take You There」のフレーズの引用もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=AtAYvEBiIls
「Gotta Get U Home」
The Marxmenプロデュース。少しダークでオラオラなダンサブル・チューン。
「Shopping Spreez」
Reddプロデュース。少し90年代の香りも漂うダンサブルR&B。
「Mama's Song」
Urban Mystic/Reddプロデュース。ラストは感動バラードで締め括ってくれます。
Urban Mysticの他作品もチェックを!
『Ghetto Revelations II』(2006年)
『GRIII: Old School 2 Nu Skool』(2009年)
『Love Intervention』(2013年)
『Soulful Classics』(2015年)