発表年:2017年
ez的ジャンル:新世代ネオソウル・バンド
気分は... :ドリーミー&チル!
新作アルバムから新世代ネオソウル・バンドSpace Captainのデビュー・アルバムSpace Captain『All Flowers in Time』です。
Space Captainは2013年にN.Y.ニュースクール大学の仲間らで結成されたネオソウル・バンド。
メンバーはMaralisa Simmons-Cook(vo)、Gray Hall(g)、Mike Haldeman(g)、Alex Pyle(b)、Joy Morales(key)、Joey Ziegler(ds)、Lessie Vonner(tp)という6名。
これまでUKの人気レーベルTru Thoughtsから「In Memory」(2015年)、「Two」(2015年)という2枚のEPをリリースしています。
Tru Thoughts所属のネオソウル・バンドということで、同じTru Thoughts所属のL.A.ネオソウル・バンドMoonchildが引き合いに出されますが、確かにMoonchild好きの人であれば気に入る"陽だまりのネオソウル"的なサウンドだと思います。
あるいはHiatus KaiyoteやThe Internetあたりが好きな人の嗜好にも合致するはずです。
紅一点のヴォーカルMaralisa Simmons-Cookのコケティッシュなヴォーカルとドリーミー&チルなサウンドが織り成す音世界は、"新世代ネオソウル"という括りに惑わされずに聴いた方が楽しめると思います。きっと、音響ポップ好きの人はフィットするはずです。
何も考えず、マッタリしながら聴いていたい1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Side Eye」
透明感のあるフォーキー・チューンがオープニング。ドラムが加わり、リズミック&ドラマチックになる中盤以降の展開もグッド!
「Blue」
少し気怠いメロウネスが印象的です。Maralisaのコケティッシュなヴォーカルが栄えます。
https://www.youtube.com/watch?v=DcuvC-_-zF0 ※スタジオ・ライブ音源
「Daybreak」
タイトル通り、夜明けモードの柔らかなメロウ・サウンドにグッとくる小曲。1分で終わってしまうのが残念です。もっと長尺で聴きたいですね。
「Sycamore」
アルバムからの先行シングル。ドリーミー&チルな雰囲気にグッときます。Maralisaのヴォーカルが非日常的な夢の世界へ誘ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=RQyJmqJ20Jw
「Loveline/The Drive Home」
ボッサ・フィーリングの仕上がり。Maralisaのコケティッシュ・ヴォーカルがボッサ・サウンドによくマッチします。
「Cells」
Moonchildに通じる陽だまりフィーリングが魅力の1曲。マッタリ・モードにぴったりです。
「Hollow」
空虚なドリーミー・ワールドに惹き込まれます。この音響ポップな雰囲気も新世代ネオソウル・バンドらしいかもしれませんね。。
「Hours」
アコースティック・ギターの響きとMaralisaのヴォーカルがシンクロした1曲。この曲も音響ポップな魅力があります。
「Flood」
ラストは新世代ネオソウル・バンドらしいオルタナな魅力に溢れた1曲で締め括ってくれます。
未聴の方は同じTru Thoughts所属のL.A.ネオソウル・バンドMoonchildもチェックを!
Moonchild『Please Rewind』(2014年)
Moonchild『Voyager』(2017年)