2017年12月19日

Eddie Palmieri『The Sun Of Latin Music』

グラミーBest Latin Recording受賞作品☆Eddie Palmieri『The Sun Of Latin Music』
ザ・サン・オブ・ラテン・ミュージック (BOM1202)
発表年:1974年
ez的ジャンル:N.Y.サルサ/ラテン
気分は... :スッキリ!

今回紹介するのはグラミーBest Latin Recordingの受賞作品Eddie Palmieri『The Sun Of Latin Music』(1974年)です。

ニューヨーク・サルサ/ラテンを代表するピアニストEddie Palmieriに関して、これまで当ブログで紹介した作品は以下の4枚です。

 『Vamonos Pal Monte』(1971年)
 Harlem River Drive『Harlem River Drive』(1971年)
 『Sentido』(1973年) 
 『Unfinished Masterpiece』(1975年)

グラミーに新設されたBest Latin Recordingの初回ウィナーとなった本作『The Sun Of Latin Music』では、当時16歳であった天才シンガーLalo Rodriguezを大きくフィーチャーしています。実質的になRodriguezのデビュー作ですね。

Cocoレーベルからのリリースであり、レーベル・オーナーのHarvey Averneがプロデュースを手掛けています。

レコーディングにはEddie Palmieri(p)以下、Lalo Rodriguez(vo)、Jimmy Sabater(coro)、Willie Torres(coro)、Nicky Marrero(timbales、per)、Tommy Lopez(bongos、congas、per)、Eladio Perez (congas)、Eddie "Gua-Gua" Rivera(b)、Jose Rodriguez(tb)、Barry Rogers(tb、tuba)、Vitin Paz(tp)、Virgil Jones(tp)、Tony Price(tuba)、Mario Rivera(bs、fl)、Ronnie Cuber(bs、fl)、Peter Gordon(french horn)、Alfredo De La Fe(violin)といったミュージシャンが参加しています。

個人的にはPalmieriを中心としたグルーヴィーなN.Y.サルサ・サウンドと若き天才シンガーLalo Rodriguezの魅力がケミストリーを起こした「Nada De Ti」「Nunca Contigo」の2曲がオススメです。

また、15分の大作「Un Dia Bonito」やクンビアを取り入れた「Mi Cumbia」も聴き応え十分です。

Palmieriの充実ぶりを実感できる間違いないサルサ/ラテン作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Nada De Ti」
Eddie Palmieri作。格好良すぎるサルサ名曲がオープニング。ダイナミックなホーン・アンサンブルとPalmieriのピアノをバックに、Lalo Rodriguezのヴォーカルが躍動します。レア・グルーヴ方面でも再評価されているAlfredo De La Feのヴァイオリンもいいアクセントになっています。レア・グルーヴ好きも気に入るサルサ・サウンドといった感じですね。僕の一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=fTTdvbs6Ohk

「Deseo Salvaje」
Lalo Rodriguez作。Rodriguezが自作のボレロを歌い上げます。16歳とは思えない早熟の歌声を披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=WVXlv-24wm4

「Una Rosa Espanola」
Eddie Palmieri作。哀愁モードで始まりますが、次第にリズミックになり、ホーンも加わった重厚サウンドで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=xtCMR2nE944

「Nunca Contigo」
Eddie Palmieri作。開放的なサウンドと色気のあるRodriguezのヴォーカルに惹かれるグルーヴィー・サルサ!「Nada De Ti」と並ぶ僕のお気に入り。エキサイティングなホーン&ティンヴァレスもサイコー!
https://www.youtube.com/watch?v=jyBsmmd30sU

「Un Dia Bonito」
Eddie Palmieri作。約15分の大作。前半はアヴァンギャルドなピアノ・プレイで魅せます。中盤以降はNuyorican Soul好きの人あたりも食いつきそうなパーカッシヴなラテン・グルーヴを展開します。
https://www.youtube.com/watch?v=AJ_R4KmT1Qo

「Mi Cumbia」
Eddie Palmieri作。ラストはタイトルの通りクンビアで締め括ってくれます。ニューヨリカン・テイストのクンビアに仕上がっているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-knNgOeUT6c

Eddie Palmieriの70年代の諸作もチェックを!

『Justicia』(1969年)
Justicia

『Superimposition』(1970年)
Superimposition

『Vamonos Pal Monte』(1971年)
Vamonos Pa'l Monte

Harlem River Drive『Harlem River Drive』(1971年)
Harlem River Drive

Eddie Palmieri With Harlem River Drive『Recorded Live At Sing Sing』(1972年)
Recorded Live at Sing Sing

『Sentido』(1973年)
センティード(BOM1439)

『In Concert at the University of Puerto Rico』(1973年)
イン・コンサート・アット・ザ・ユニヴァーシティ・オブ・プエルト・リコ (BOM1812)

『Unfinished Masterpiece』(1975年)
アンフィニッシュド・マスターピース(紙ジャケット仕様)

『Lucumi, Macumba, Voodoo』(1978年)
ルクミ、マクンバ、ヴードゥー
posted by ez at 00:55| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする