2017年12月21日

Mel Brown『Blues For We』

ブルージーなレア・グルーヴ作品☆Mel Brown『Blues For We』
ブルース・フォー・ウィ / Blues For We
発表年:1969年
ez的ジャンル:Impulse!系ブルース/ジャズ・ギタリスト
気分は... :青緑の魅力・・・

今回はブルース・ギタリストMel Brown『Blues For We』(1969年)です。

Mel Brown(1939-2009年)はミシシッピ州ジャクソン出身。

そのブルース・ミュージシャンでありながらジャズの名門レーベルImpulse!との契約に成功し、『Chicken Fat』(1967年)、『The Wizard』(1968年)、『Blues for We』(1969年)、『I'd Rather Suck My Thumb』(1969年)、『Mel Brown's Fifth』(1971年)、『Big Foot Country Girl』(1973年)といったアルバムをリリースしています。

本作『Blues for We』(1969年)はImpulse!での第3弾アルバムであり、『Mel Brown's Fifth』(1971年)あたりと共にレア・グルーヴ方面からの再評価も高い作品です。

プロデュースはBob ThieleMel Brown(g、vo)以外にAbraham Miller(ds)等が参加しています。

レア・グルーヴ的な魅力という点では、「Blues for We」「Indian Giver」「Son of a Preacher Man」の3曲がオススメです。

また、「Twist and Shout」「Ob-La-Di, Ob-La-Da」 というThe Beatlesでお馴染みの2曲のカヴァーもレア・グルーヴ的な仕上がりです。

ブルージーなレア・グルーヴをお楽しみください。

全曲紹介しときやす。

「Twist and Shout」
Phil Medley/Bert Russell作。The Isley BrothersThe Beatlesでお馴染みの名曲をヴォーカル入りでカヴァー。ホーン・サウンドのせいか、N.Y.ラテン・ソウルあたりと一緒に聴きたくなるサウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=mOmmXnAC5Dc

「Blues for We」
Jules Chaiken/Max Hardy作。格好良いドラム・ブレイクと共に始まるタイトル曲。ホーン隊も加わった、この人らしいブルース・ファンクに仕上がっています。レア・グルーヴ方面で再評価が高いのも納得です。Mr. Lif「Live From the Plantation」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=X8zmIRXuzNk

「Ob-La-Di, Ob-La-Da」
The Beatlesの名曲カヴァー(John Lennon/Paul McCartney作)。お馴染みのビートルズ・ソングをグルーヴィーなオルガンが印象的なソウル・ジャズ的なカヴァーで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=iJty2PN4llw

「Son of a Preacher Man」
Dusty Springfield、1968年のシングル曲をカヴァー(John Hurley/Ronnie Wilkins作)。ブルージーなBrownのギターとファンキー・ホーン隊のバランスが絶妙です。Organized Konfusion「Fudge Pudge (Bob T Mix)」、Cut Chemist「Live Lesson E」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=jrZUhPHWfkc

「Set Me Free」
Curly Putman、1967年のシングル曲をカヴァー。リラックスした雰囲気のプレイで和ませてくれます。

「Freaky Zeke」
Tom Scott作品をカヴァー。オリジナルはBob Thiele Emergency『Head Start』(1969年)に収録されています。ブルージーなBrownのギターと重厚なホーン・アンサンブルの組み合わせが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=mKxI5-fEchg

「Indian Giver」
1910 Fruitgum Company、1969年のヒット・シングルをカヴァー(Robert Bloom /Ritchie Cordell/Bo Gentry)。僕の一番のお気に入り。格好良いブレイクのイントロに惹かれるファンキー・グルーヴ。軽快な疾走感とBrownの鮮やかなギター・プレイがいいですね。レア・グルーヴ好きの人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=ZVsO9GAMrFc

「Stranger on the Shore」
Mr. Acker Bilk & the Leon Young String Chorale、1961年UKシングル・チャートの大ヒット曲をカヴァー(Acker Bilk/Robert Mellin作)。ラストは美しいアレンジが栄えるバッキングを従え、Brownのブルージー&ジャジーなギター・プレイを存分に堪能できます。

Mel Brownの他作品もチェックを!

『Chicken Fat』(1967年)
Chicken Fat (Dig)

『The Wizard/Blues For We』(1968/69年)
The Wizard / Blues For We (Impulse 2-on-1)

Snooky Pryor & Mel Brown『Double Shot!』(2000年)
Double Shot

『Neck Bones & Caviar』(2001年)
Neck Bones & Caviar

『Homewreckin Done Live』(2001年)
Homewreckin Done Live

『Blues: Beautiful Thing』(2006年)
Blues: Beautiful Thing

『Love Lost & Found』(2010年)
Love Lost & Found
posted by ez at 03:00| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする