2018年01月14日

Mike Lebrun『Shades』

L.A.ジャズの新星、初の単独アルバム☆Mike Lebrun『Shades』
シェイズ
発売年:2017年
ez的ジャンル:新世代L.A.ジャズ
気分は... :NFL波乱は起きるか!

NFLはいよいよディビジョナルプレーオフの2日間です。
ポストシーズンでもディビジョナルプレーオフの4試合が一番面白い気がします。

AFCはペイトリオッツ、スティーラーズという上位シードの2チームが順当に勝ち進む気がしますが、NFCはアンダードッグのファルコンズ、セインツの2チームが生き残る予感がします。

結果はいかに・・・

今回は新作ジャズからMike Lebrun『Shades』です。

Mike Lebrunは、L.A.を拠点とするマルチリード奏者。

シカゴ郊外のノースウェスタン大学でジャズを学び、2009年にはシカゴを拠点とするピアニスト/キーボード奏者Josh Moshierと共同名義でアルバム『Joy Not Jaded』(2009年)をリリースしています。同時に、音楽活動と並行して、ソフトウェア業界にも10年以上身を置き、テクノロジーにも精通しているようです。

初の単独アルバムとなる本作『Shades』は自身が設立したレーベルBeakerboxからのリリースです。

Mike Lebrun自身がプロデュース/アレンジ/作曲を手掛け、レコーディングには、Mike Lebrun(ts、as、ss、fl、clarinet、prog、glockenspiel)以下、Josh Johnson(as)、Daniel Szabo(p)、Anna Butterss(b)、Nick Mancini(vibe)、Kevin Van Den Elzen(ds)、Aaron Serfaty(per)、Amber Navran(vo)といったミュージシャンが参加しています。

特に、注目のL.A.ネオソウル・バンドMoonchildの紅一点ヴォーカリストAmber Navranが注目です。また、ヴァイヴ奏者Nick ManciniKamasi Washington『Harmony Of Difference』にも参加していました。

販売元は、UKの次世代ジャズ・ユニットGoGo Penguinを引き合いに出し、L.A.の次世代ジャズという点を強く訴求しています。ジャケもGoGo Penguinっぽいですね(笑)

確かに、プログラミングも駆使し、ビートミュージック、ポストロックなどの影響も感じるL.A.ジャズは、今ジャズ好きの人であれば気に入る1枚だと思います。

特に、目新しさばかりを追求した作品ではなく、彼の考えるジャズの中に自然と今ジャズ的なエッセンスが消化されている感じがいいですね。

その意味では、インパクトよりも迷いのない潔さに共感を受けるジャズ作品という気がします。

全曲紹介しときやす。

「Flute Party」
アルバムのイントロ。今ジャズらしいビート感覚が印象的です。

「Now, Then, or Some Other Time」
プログラミングのビートをバックに、Lebrun、Josh Johnsonの二菅、Nick Manciniのヴァイヴが軽快なアンサンブルを織り成します。

「Click 'n' Slap」
シンプルなビートとLebrunのサックスのみのサウンドですが、逆にLebrunのセンスのあるプレイが際立つ格好良い演奏となっています。

「Clusterduck」
ストレート・アヘッドな演奏ですが、Lebrunのジャズ・ミュージシャンの美学のようなものを感じます。特にDaniel Szaboの繊細なピアノがいいですね。

「Going Through the Emotions」
注目のL.A.ネオソウル・バンドMoonchildの紅一点ヴォーカリストAmber Navranをフィーチャー。本作のハイライトですね。Moonchildの陽だまりのネオソウル感覚を受け継いだ演奏で、コケティッシュなAmber Navranのヴォーカルを盛り上げます。

「Saxophones Crash a Flute Party」
Lebrunのサックス&フルートにプログラミング・ビートを組み合わせたサウンドは、確かにGoGo Penguinを引き合いに出したくなるのがわかります。

「Drive There」
ミニマル感覚の演奏はライナーノーツに指摘があるようにポスト・ロック/シカゴ音響派の影響があるのかもしれませんね。

「Summon the Hope」
Lebrunの美しいフルート・アンサンブルを楽しめる演奏です。最初は「君が代」のジャズ演奏かと思いましたが。

「Melt」
爽快なドライヴ感のある演奏が心地好いです。Nick Manciniのヴァイヴがいいアクセントになっています。

「Step by Leap」
Daniel Szaboのピアノ、Lebrun、Josh Johnsonの二菅、Nick Manciniのヴァイヴらの寛いだ雰囲気の演奏が印象的です。

「Jamovaland」
30秒強の小曲。

「Eleven Toe Waggle」
電子音ビートが支配するエレクトロニカ感覚の1曲。このタイプの曲がもっとあっても面白かったかも?

「Drive Back」
Anna Butterssのベースが牽引します。ゆっくりとサウンドが表情を変えていく感じがいいですね。

「Surfer Girl」
ラストはThe Beach Boysの名曲カヴァーで締め括ってくれます。The Beach Boysのようなハーモニーもサックス、フルート、クラリネットで再現している感じがいいですね。

Josh Moshier & Mike Lebrun『Joy Not Jaded』(2009年)
Joy Not Jaded
posted by ez at 01:53| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月13日

Anthony Hamilton『Ain't Nobody Worryin'』

今聴いても味わい深いリアル・ソウル☆Anthony Hamilton『Ain't Nobody Worryin'』
Ain't Nobody Worryin
発売年:2005年
ez的ジャンル:リアル・ソウル系男性R&Bシンガー
気分は... :噛めば噛むほど味が出る・・・

今回はリアル・ソウル・シンガーAnthony Hamiltonが2005年にリリースした『Ain't Nobody Worryin'』です。

Anthony Hamiltonは、1971年ノースカロライナ州シャーロット出身の男性R&Bシンガー。

1996年にアルバム『XTC』でデビューしたものの、所属レーベルの消滅など不遇の時代を過ごすことになります。

しかし、Jermaine DupriSo So Defとの契約が彼に転機をもたらし、同レーベルからリリースした2ndアルバム『Comin' From Where I'm From』(2003年)がプラチナム・ディスクに輝きます。

続く『Ain't Nobody Worryin'』(2005年)、『The Point of It All』(2008年)といったアルバムがゴールド・ディスクとなり、本格派男性R&Bシンガーの地位を不動のものにしました。

その後も『Back to Love』(2011年)、『What I'm Feelin'』(2016年)といったアルバムをリリースしています。

実は当ブログでAnthony Hamiltonのアルバムを取り上げるのは初めてになります。『Comin' From Where I'm From』以降の主要アルバムは所有していますが、何故だか紹介しそびれていました。良いアーティストだけど、好きなアーティストという自覚が僕の中であまりなかったせいかもしれません。あとは、それなりに売れているので、当ブログで取り上げずとも良いだろうという思いもあったかも?

さて、3rdアルバムとなる本作『Ain't Nobody Worryin'』ですが、少し前に未発表音源集『Soulife』(2005年)がリリースされたばかりで、少し混乱した記憶があります。

『Comin' From Where I'm From』でサザン・ソウル色の強いソウル・ワールドで高い支持を得たAnthonyですが、本作『Ain't Nobody Worryin'』でもは前作の路線を踏襲するリアル・ソウルを聴かせてくれます。売れたからといって媚びないソウル・ワールドがいいですね。

プロデュースはMark BatsonKelvin WootenRaphael SaadiqJake & The PhatmanDre & Vidal(Andre Harris/Vidal Davis)Christopher "Wurldwyde" PottingerJames PoyserAhmir '?uestlove' Thompson、そしてAnthony Hamilton本人。

シングル曲は「Can't Let Go」「Sista Big Bones」

南部愛を感じるメロウ・ミディアム「Southern Stuff」、Dre & Vidalプロデュースの「The Truth」、Tarsha' McMillianをフィーチャーした「Preacher's Daughter」、フィリー・ソウルへのオマージュ「Change Your World」、胸に染み入るバラード「Never Love Again」あたりがオススメです。

約12年前のアルバムですが、当時聴いたよりも、今聴いた方が味わいが増したような気がします。

噛めば噛むほど味が出る・・・そんな1枚ですね。

全曲紹介しときやす。

「Where Did It Go Wrong?」
Mark Batsonプロデュース。不穏な空気の漂う哀愁ミディアムと共にアルバムはスタートします。
https://www.youtube.com/watch?v=3I_pXxl1WQw

「Southern Stuff」
Mark Batsonプロデュース。タイトルからして彼の南部愛を感じますね。ただし、レトロ一辺倒ではなく2005年らしいメロウ・ミディアムに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=iMwshhnWhEk

「Can't Let Go」
Mark Batsonプロデュース。アルバムからの1stシングルとして全米R&Bチャート第13位となっています。ヴィンテージ感のあるサウンドをバックに、彼らしいソウルフル・ヴォーカルを満喫できるバラードです。噛めば噛むほど味が出る感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qlJtQLg4bpU

「Ain't Nobody Worryin'」
Raphael Saadiq/Jake & The Phatmanプロデュース。タイトル曲はRaphael Saadiqとのタッグ。ヴィンテージ感のあるサウンドを得意とするSaadiqとHamiltonの組み合わせはマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=fsrDI4MuKGU

「The Truth」
Dre & Vidalプロデュース。落ち着いたメロウ・フィーリングにグッとくるミディアム・バラード。ジワジワくる感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=P-QNX2G4aF0

「Preacher's Daughter」
Christopher "Wurldwyde" Pottinger/Anthony Hamiltonプロデュース。Tarsha' McMillianの女性ヴォーカルをフィーチャー。世界を救うことに必死になるあまり、自身の娘を救えないでいる牧師を歌った曲。Tarshaと共にHamiltonがエモーションなヴォーカルを聴かせてくれます。Hamiltonのゴスペル・ルーツを強く感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=dDIXW0sLauo

「Pass Me Over」
Kelvin Wootenプロデュース。哀愁のメロディを丁寧に歌い上げるバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=6BnZaAWXoGI

「Everybody」
James Poyserプロデュース。意外にもレゲエ・チューンです。ジャマイカン・ルーツを持つJames Poyserと共に、ポジティブなメッセージを届けてくれます。HamiltonはBob Marleyのファンを公言しています。
https://www.youtube.com/watch?v=JQEHY2n5WHo

「Sista Big Bones」
Mark Batsonプロデュース。アルバムからの2ndシングル。南部の豊満な女性への賛歌。ブリブリのアナログ・シンセ音が雰囲気あっていいですね。南部のレトロ・フィーリングをモダンに聴かせるサウンドもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=PdIFBLMlC4s

「Change Your World」
James Poyser/Ahmir '?uestlove' Thompsonプロデュース。往年のフィリー・ソウルへのリスペクトに満ちたスウィート・バラード。この曲をネオ・フィリーなメンツがプロデュースする演出も心憎いですね。ストリング・アレンジはあのLarry Goldが務めています。
https://www.youtube.com/watch?v=rL-3xMAOReM

「Never Love Again」
Kelvin Wootenプロデュース。オーセンティックですが胸に染み入る素敵なバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=ECV0roZLZL8

「I Know What Love's All About」
Kelvin Wooten/Anthony Hamiltonプロデュース。抑えたオルガンの音色が印象的なゴスペル調バラードを聴きながら、アルバムの余韻を噛みしめ、エンディングを迎えます。
https://www.youtube.com/watch?v=p21QwMqsFCE

Anthony Hamiltonの他作品もチェックを!

『XTC』(1996年)
Xtc

『Comin' From Where I'm From』(2003年)
カミング・フロム・ウェア・アイム・フロム

『Soulife』(2005年)
Soulife

『The Point of It All』(2008年)
The Point of It All

『Back to Love』(2011年)
バック・トゥ・ラヴ

『What I'm Feelin'』(2016年)
What I'm Feelin'
posted by ez at 02:54| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月12日

Os Mutantes『Jardim Eletrico』

元祖ブラジリアン・ロック・バンド、変化の兆しの4thアルバム☆Os Mutantes『Jardim Eletrico』
Jardim Eletrico
発表年:1971年
ez的ジャンル:元祖ブラジリアン・ロック・バンド
気分は... :ジャケは不気味だけど・・・

今回はブラジルを代表するロック・グループOs Mutantesの4thアルバム『Jardim Eletrico』(1971年)です。

Os Mutantesの紹介は、サイケなデビュー・アルバム『Os Mutantes』(1968年)、中心メンバーRita Lee在籍のラスト作となった『Mutantes e Seus Cometas no Pais do Baurets』(1972年)に続き3回目となります。

また、グループの紅一点Rita Leeについて、『Build Up』(1970年)、『Bossa'n Beatles』(2001年)の2枚を紹介済みです。

『Jardim Eletrico』(1971年)は、グループにとって4thアルバムとなります。しかし、本作の前に、グループは幻のアルバム『Tecnicolor』をレコーディングしています。

『Tecnicolor』セッションは1970年のフランス滞在中にレコーディングされたものですが、その後お蔵入りとなってしまい、2000年のリリースまで日の目を見ることはありませんでした。

『Tecnicolor』(2000年)
Technicolor

『Tecnicolor』セッション後、ブラジルに戻り制作されたのが本作『Jardim Eletrico』ですが、『Tecnicolor』収録予定曲から5曲が本作に収められています。

本作におけるメンバーは、Arnaldo Baptista(vo、key)、Sergio Dias(vo、g)のDias兄弟、紅一点Rita Lee(vo、per)というオリジナル・メンバー3名に、Liminha(b)、Dinho Leme(ds)を加えた5人編成です。Arnaldo Baptistaがプロデュースを手掛けています。

サイケ・ロックの印象が強いOs Mutantesですが、本作では本格的なへヴィ・ロックなども収められ、グループに変化の兆しが感じられます。

また、Beatlesライクな楽曲、スパニッシュ・ギターを強調した楽曲など気になるサウンドのエッセンスを積極的に取り入れる雑食ぶりも本作の特徴かもしれません。

Alain Vossが手掛けた不気味なイメージのジャケのせいで、手を出しづらい方もいるかもしれませんが(笑)、内容的には案外最も聴きやすいMutantes作品かもしれません。

ジャケに惑わされず、ぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Top Top」
Arnolpho Lima Filho/Mutantes作。このグループらしいミクスチャー感覚を楽しめるロック・チューンがオープニング。どこか人を食ったヴォーカルとグルーヴィーなオルガンが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=ai-rk1ngofo

「Benvinda」
Arnaldo Baptista/Sergio Dias/Rita Lee作。UKロック調なミディアム・バラード。このグループのメロディアスな側面を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=xHexScRhRcE

「Tecnicolor」
『Tecnicolor』セッション曲その1。Arnaldo Baptista/Sergio Dias/Rita Lee作。完成度ではUSロック調の本曲が一番かも。バンドの成熟を感じる1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=x-BYs7d20Ak

「El Justiciero」
『Tecnicolor』セッション曲その2。Arnaldo Baptista/Sergio Dias/Rita Lee作。スパニッシュ・ギター+メキシカン・サウンドをバックに、スペイン語で歌われます。
https://www.youtube.com/watch?v=r71H8WqFnHo

「It's Very Nice Pra Xuxu」
Arnaldo Baptista/Sergio Dias/Rita Lee作。オルガン・ロック・バラード。Dinho Lemeのパワフル・ドラムがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=lPz0LBYrJnU

「Portugal De Navio」
Arnaldo Baptista/Sergio Dias/Rita Lee作。小粋なセンスでアルバムにアクセントを加えています。
https://www.youtube.com/watch?v=zNXrd4oqQfc

「Virginia」
『Tecnicolor』セッション曲その3。Arnaldo Baptista/Sergio Dias/Rita Lee作。Beatlesライクなミディアム・バラード。『Tecnicolor』セッションでは英語で歌われていましたが、ここではポルトガル語で歌われています。
https://www.youtube.com/watch?v=fcr2NBBH2k4

「Jardim Eletrico」
Arnaldo Baptista/Sergio Dias/Rita Lee作。タイトル曲はパワフルなヘヴィ・ロック。Sergio Diasのギターが唸りを上げます。LiminhaとDinho Lemeというリズム隊強化の効果が表れた1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Y3NrtimlzC0

「Lady Lady」
Arnolpho Lima Filho/Mutantes作。Paul McCartney的なセンスを感じる1曲。終盤にはMutantesらしいミクスチャー・サウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=XzwLo7F8C7U

「Sarava」
『Tecnicolor』セッション曲その4。Arnaldo Baptista/Sergio Dias/Rita Lee作。Mutantesのロック魂を実感できる1曲。格好良さではドライブ感のある本曲が一番かもしれませんね。「Virginia」と同じく『Tecnicolor』セッションでは英語で歌われていましたが、ここではポルトガル語で歌われています。
https://www.youtube.com/watch?v=LdiEScEtcD8

「Baby」
『Tecnicolor』セッション曲その5。ラストはCaetano Veloso作の名曲カヴァーで締め括ってくれます。デビュー・アルバム『Os Mutantes』(1968年)でもカヴァーしていた曲の再録。『Os Mutantes』ではポルトガル語によるサイケ・モードな仕上がりでしたが、ここでは英語によるメロウ・ボッサな仕上がりとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=CKYihAiz-lE

「Baby」については、トロピカリズモの金字塔アルバム『Tropicalia: ou Panis Et Circencis』収録のGal Costa & Velosoヴァージョン、『Gal Costa』収録のGal Costaヴァージョンも紹介済みです。

Rita Lee在籍時の)Os Mutantesの他作品もチェックを!また、Rita Leeの過去記事もご参照ください。

『Os Mutantes』(1968年)
Os Mutantes

『Mutantes』(1969年)
Mutantes

『A Divina Comedia Ou Ando Meio Desligado』(1970年)
Divina Comedia Ou

『Mutantes e Seus Cometas no Pais do Baurets』(1972年)
Mutantes E Seus Cometas No Pai

Rita Lee『Build Up』(1970年)
Build Up

Rita Lee『Bossa'n Beatles』(2001年)
Bossa N Beatles
posted by ez at 02:34| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月10日

Skyy『Skyylight』

エレクトリック・ファンク色を強めた1枚☆Skyy『Skyylight』
SKYYLIGHT +4
発売年:1983年
ez的ジャンル:サルソウル系ファンク・グループ
気分は... :試行錯誤の面白さ

80年代に活躍したファンク・グループSkyyの6thアルバム『Skyylight』(1983年)です。

Brass ConstructionのリーダーRandy MullerSolomon Roberts, Jr.の発案で誕生したN.Y.のファンク・グループSkyyの紹介は、Salsoul時代のベスト盤『Skyy the Best』(2003年)に続き、2回目となります。

『Skyy the Best』をエントリーした頃は、Salsoul時代のオリジナル・アルバムのCD入手が難しい状況でしたが、その後CD再発が実現し、入手しやすくなりました。

今回紹介する『Skyylight』(1983年)は、『Skyyjammer』(1982年)に続く6thアルバム。全米R&BチャートNo.1となった大ヒット・シングル「Call Me」収録の4thアルバム『Skyy Line』(1981年)の成功に伴い、レコード会社からポップ・マーケットを意識した作品を要求されたのが『Skyyjammer』でした。

しかし、このアプローチは失敗に終わり、再びファンク/R&B路線に戻ったのが本作『Skyylight』です。時代を反映したエレクトリック・ファンク色も強い1枚です。

プロデュースはグループとは切り離せない存在のRandy MullerとリーダーSolomon Roberts, Jr.

本作におけるメンバーはリーダーSolomon Roberts, Jr.(g、vo)以下、 Anibal Boochie Sierra(g)、Wayne Wilentz(key)、Gerald LeBon(b)、Tommy McConnell(ds)、Bonnie Dunning Barrino(vo)、Delores Dunning Milligan(vo)、Denise Dunning Crawford(vo)という8人。

「Married Man」「Show Me The Way」「Bad Boy」の3枚がシングル・カットされましたが、ハイライトは「Show Me The Way」でしょうね。

シングル曲以外であれば、ヴォコーダー使いの「Questions No Answers」、妖しげなアンダーグラウンド感のある「Swing It」がオススメです。

好き/嫌いの分かれるアルバムかもしれませんが、試行錯誤なの面白さがあるファンク作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Bad Boy」
Solomon Roberts, Jr.作。アルバムからの3rdシングル。本作らしいエレクトリック感が前面に出たダンス・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=w6W6vufn-YA

「Married Man」
Randy Muller作。アルバムからの1stシングル。ギター・カッティングで多少じらし気味にスタートするエレクトリック・ファンク。少しビッチなDeniseのヴォーカルが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=3dcQ8OD2650

「Questions No Answers」
Randy Muller作。Zapp「Dance Floor」Herbie Hancock「Rockit」といった雰囲気のヴォコーダー使いのエレクトリック・ファンク。妖艶な女性ヴォーカル陣も含めて僕好みの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=iFKiDqgsPOc

「Now That We've Found Love」
Anibal Boochie Sierra/Denise Dunning Crawford作。本作で唯一のバラード。エレクトリック・ファンク色が強いアルバムの中で少し浮いていますが、素敵なスロウに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=uRYSnlre_js

「Hey Girl」
Solomon Roberts, Jr.作。エレクトリック・ファンク色を前面に打ち出したファンク・チューン。ミネアポリス・ファンクっぽいエッセンスも感じられます。
https://www.youtube.com/watch?v=sP_gbGEyI8M

「Show Me The Way」
Randy Muller作。アルバムからの2ndシングル。本作のハイライトはコレかもしれませんね。Randy Mullerの手腕が光る爽快アーバン・ファンクです。煌びやかなのに爽やかなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=kCXmVVLCaDI

「She's Gone」
Solomon Roberts, Jr.作。エレクトリックなダンス・チューンですが、曲調が僕好みではありません。
https://www.youtube.com/watch?v=ALzk6bucSCQ

「Swing It」
Randy Muller作。ラストはアンダーグラウンド感のある僕好みのエレクトリック・ファンクで締め括ってくれます。妖しげなダンサブル感がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=Lt0-faskHqU

僕の保有する国内盤CDには「Married Man (Original Randy Muller 12" Long Version)」「Show Me The Way (Original 12" Version)」「Show Me The Way (Original Shep Pettibone 12" Mix)」「Bad Boy (Original 12" Version)」の4曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。Shep Pettiboneのリミックスが嬉しいですね。

「Show Me The Way (Original Shep Pettibone 12" Mix)」
https://www.youtube.com/watch?v=f8T-SdU8jHE

Skyyの他作品もチェックを!

『Skyy』(1980年)
SKYY + 5

『Skyway』(1980年)
Skyyway

『Skyyport』(1980年)
Skyyport

『Skyy Line』(1981年)
SKY LINE +5

『Skyyjammer』(1982年)
Skyyjammer

『Inner City』(1984年)
Inner City

『From the Left Side』(1986年)
FROM THE LEFT SIDE

『Start of a Romance』(1989年)
skyy start of a romance.jpg

『Nearer To You』(1992年)
Nearer to You
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2018年01月09日

Charlie Byrd『Brazilian Byrd』

ブラジル音楽に恋したUSギタリストのJobim作品集☆Charlie Byrd『Brazilian Byrd』
ブラジリアン・バード
発表年:1965年
ez的ジャンル:USボッサ・ジャズ
気分は... :敬天愛人

今回はブラジル音楽に恋したUSギタリストCharlie Byrd『Brazilian Byrd』(1965年)です。

ヴァージニア出身のUSギタリストCharlie Byrd(1925-1999年)の紹介は、Cal Tjaderとの共演作『Tambu』(1974年)に続き2回目となります。

ボサノヴァ/ブラジル音楽に傾倒したギタリストとして知られるCharlie Byrdですが、本作は全曲Antonio Carlos Jobimの作品で占められたJobim作品集となっています。

「Corcovado」「Jazz 'n' Samba (So Danco Samba)」「The Girl From Ipanema」「Dindi」といったお馴染みのJobim作品を素敵なギターの響きと共に届けてくれます。

ロマンティックなギターの音色が包み込むボサノヴァ・ワールドは心を穏やかにしてくれるはずです!

全曲紹介しときやす。

「Corcovado」
Antonio Carlos Jobim作。オーケストレーションをバックに、ロマンティックなByrdのギターを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=VS0e0WBqlc4

本曲について、当ブログではJoanie SommersCannonball AdderleyWanda Sa(Wanda De Sah)Mario Castro-Neves & Samba S.A.Diane Denoir/Eduardo MateoEarl OkinDardanellesCassandra WilsonO QuartetoJon HendricksGenaiTilleryLaurindo Almeidaのカヴァーも紹介済みです。

「Jazz 'n' Samba (So Danco Samba)」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作のボサノヴァ名曲をカヴァー。ホーン・サウンドでメリハリをつけた演奏を楽しむことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=nRABq7OJOf4

本曲に関して、当ブログではSergio Mendes & Brasil'66Wanda Sa(Wanda De Sah)Tamba TrioRoberto MenescalGimmicksJazzlife SextetStan Getz & Luiz BonfaPeter FesslerTill BronnerA Tresのカヴァーを紹介済みです。

「That Look You Wear (Este Seu Olhar)」
Antonio Carlos Jobim作。オーケストレーションを配したエレガントな雰囲気に心が和みます。
https://www.youtube.com/watch?v=SihlFnmaWmM

本曲に関して、当ブログではArto LindsayThe G/9 Groupのカヴァーを紹介済みです。

「The Girl From Ipanema」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作。お馴染み「イパネマの娘」はロマンティックかつ軽快に聴かせてくれます。名手による名曲の名演といった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Kp9sKBNj7NE

本曲について、当ブログではTamba TrioAgustin Pereyra LucenaDiane Denoir/Eduardo MateoRoberto MenescalBossacucanova & Roberto MenescalSheila Landis/Rick MatlePapikTrio 3DFreddie McCoyLaurindo Almeidaのカヴァーも紹介済みです。

「Samba Do Aviao (Song Of The Jet)」
Antonio Carlos Jobim作。ホーン・サウンドを交えたダイナミック感が印象的な演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=V3Ag5go-EN4

本曲について、当ブログではAgustin Pereyra LucenaAzymuthBeto Calettiのカヴァーも紹介済みです。

「Engano」
Antonio Carlos Jobim作。オーケストレーションをバックに、しっとりとしたギターで魅せます。
https://www.youtube.com/watch?v=9BGXgFkHzL4

「O Amor E Paz」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作。少し哀愁を帯びたギターの響きにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=Go4HFb66f2k

本曲について、当ブログではWanda Sa(Wanda De Sah)Trio 3DJon HendricksTill Bronnerのカヴァーを紹介済みです。

「Dindi」
Antonio Carlos Jobim/Aloysio de Oliveira作。個人的にも大好きなJobim作品をロマンティックに奏でます。聴いているだけで穏やかな気持ちになります。
https://www.youtube.com/watch?v=cyn1bnk9kpw

本曲について、当ブログではFlora PurimPaprika SoulClaudine LongetLenita Brunoのカヴァーを紹介済みです。

「Cancao Do Amor Demais」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作。オーケストレーションとByrdのギターが織り成す哀愁ワールドを楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=-jkqQjdWzSY

「As Praias Desertas」
Antonio Carlos Jobim作。当ブログではLuciana Souzaのカヴァーを紹介済みです。繊細なギターを聴けますが、少しオーケストレーションが強すぎるかも?
https://www.youtube.com/watch?v=hUouw8VH4dE

「Samba Torto」
Antonio Carlos Jobim/Aloysio de Oliveira作。アルバムの中でも最も明るい雰囲気の演奏です。ラストはロマンティックに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=XC4wtkRGEgk

当ブログではQuarteto Em CyThe Girls from Bahiaのカヴァーを紹介済みです。

「Someone To Light Up My Life (Se Todos Fossem Iquais A Voce)」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作。
https://www.youtube.com/watch?v=AINUQKEAgIw

CDには「Engano」の別ヴァージョンがボーナス・トラックとして追加収録しています。

Charlie Byrdの他作品もチェックを!

Charlie Byrd/Woody Herman『Bamba-Samba Bossa Nova』(1959年)
Bamba-Samba Bossa Nova

『The Guitar Artistry of Charlie Byrd』(1960年)
ザ・ギター・アーティストリー・オブ・チャリー・バード

『Mr. Guitar』(1961年)
Mr Guitar

『Blues Sonata』(1962年)
Blues Sonata

『Latin Impressions』(1962年)
Jazzplus: Latin Impressions + Bossa Nova Pelos Passaros

Stan Getz & Charlie Byrd 『Jazz Samba』(1962年)
ジャズ・サンバ

『Bossa Nova Pelo Passaros』(1963年)
Bossa Nova Pelo Passaros

Herb Ellis & Charlie Byrd『Guitar - Guitar』(1963年)
Guitar / Guitar

『Byrd at the Gate - Charlie Byrd Trio & Guests at the Village Gate』(1963年)
At the Gate by Charlie Byrd

『Byrd Song』(1965年)
Byrd Song

『Solo Flight』(1965年)
Solo Flight

『The World of Charlie Byrd』(1973年)
The World of Charlie Byrd

Cal Tjader & Charlie Byrd『Tambu』(1974年)
Tambu

『Bluebyrd』(1979年)
Bluebyrd
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