発表年:1981年
ez的ジャンル:メロウ/ディスコ系女性ヴォーカル・グループ
気分は... :年始はキュートな女性ヴォーカルで!
2018年初っ端の1枚はキュートな女性ヴォーカルが聴きたい気分!
セレクトしたのはAlton McClain & Destiny『Gonna Tell The World』(1981年)です。
Alton McClain、Robyrda Stiger、D'Marie Warrenの3人による女性ヴォーカル・トリオAlton Mcclain & Destinyの紹介は、1stアルバム『It Must Be Love』(1978年)に続き2回目となります。
Alton Mcclain & Destinyといえば、フリーソウル・クラシックとしても大人気の「Crazy Love」、「It Must Be Love」という2大キラー・チューンでお馴染みですね。
「Crazy Love」
https://www.youtube.com/watch?v=3OVjwuZiWgA
「It Must Be Love」
https://www.youtube.com/watch?v=fjd2deVl7Qw
その意味で「Crazy Love」、「It Must Be Love」という2大キラー・チューンが収録されているアルバム『It Must Be Love』(1978年)が圧倒的に目立つグループですが、それ以外に『More of You』(1980年)、『Gonna Tell The World』(1981年)という2枚のアルバムをリリースしています。
今回紹介する3rdアルバム『Gonna Tell The World』のプロデューサーはSkip Scarborough。その後Alton McClainはSkip Scarboroughはプライベートでも親密になり、結婚することになります。
それが原因だったのかは定かではありませんが、結局本作がグループ最後のアルバムとなってしまいます。そして、Alton以外のRobyrda Stiger、D'Marie Warrenは新たな女性ヴォーカル・グループKrystolを結成することになります。
さて、話を『Gonna Tell The World』に戻すと、グループのラスト作という点で少し損をしている感がありますが、中身はダンス良し、メロウ良しの好アルバムに仕上がっています。
レコーディングにはSkip Scarborough(key)、Herbie Hancock(syn)、Patrice Rushen(key)、Charles Mims, Jr.(key)、Charles Williams(key)、Ernest Slaughter(key)、Jerry Peters(key)、Louis Russell(g)、Paul Jackson, Jr.(g)、John W. Rowin, Jr.(g)、Robert Russell(b)、David Straughter(ds)、Nate Neblett(ds)、Ollie Brown(ds)、Paulinho Da Costa(per)、Don Myrick(sax)、Dorothy Wade(harp)等のミュージシャンが参加しています。
また、Skip Scarborough、Clay Draytonがリズム・アレンジ、Tom Tom 84、Patrice Rushen、Jerry Peters、David Crawfordがホーン&ストリングス・アレンジを手掛けています。
僕の一番のお気に入りはフリーソウルな爽快メロウ「Answer To My Prayer」。
ダンス・チューンであれば、シングルにもなったミディアム・ダンサー「My Destiny」、ラブリーなメロウ・ダンサー「Love Notes」、華やかなディスコ・チューン「We're Gonna Make It」、James Mtume/Reggie Lucas風の「Simple Things」がオススメです。
また、「Making Room For Love」、「Why Did You Let Me Love You」といった素敵なメロウ・バラードにもグッとくるはず!
「Crazy Love」、「It Must Be Love」に止まらないグループの魅力を満喫してください。
全曲紹介しときやす。
「My Destiny」
Alton McClain/Skip Scarborough作。シングルにもなったミディアム・ダンサー。このグループらしい華のあるダンス・ワールドを満喫できます。Tom Tom 84のアレンジ・センスが冴え渡ります。
https://www.youtube.com/watch?v=taXQru_R4UU
「Answer To My Prayer」
Skip Scarborough作。フリーソウル好きの人は気に入るであろう爽快メロウ・チューン。僕の一番のお気に入りです。曲良し、ヴォーカル良し、サウンド良しで聴く者を幸せな気分にさせてくれます。EW&FのThe Phenix HornsのメンバーであったDon Myrickがサックス・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=kbeP2sEn-As
「Making Room For Love」
Clay Drayton/Judy Wieder/Paul Jackson, Jr.作。この曲も人気の高いメロウ・バラードなのでは?ロマンティック・ムードに浸りたい人にはオススメです。
https://www.youtube.com/watch?v=4U2tzuIpo68
「Simple Things」
Robyrdaと後にKrystolで同僚となるTina Scottとの共作。James Mtume/Reggie LucasをイメージさせるN.Y.テイストのアーバンなダンス・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=VUP3zx8yvWc
「We're Gonna Make It」
Dee Marie Warren/Skip Scarborough作。Herbie Hancockがシンセで参加しているディスコ・チューン。80年代らしい華やかなディスコ・サウンドで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=TEYLD-p-Ei8
「Love Notes」
Deniece Williams/Skip Scarborough作。作者Deniece Williamsもアルバム『Niecy』(1982年)で歌っている爽快メロウ・ダンサー。透明感のあるAltonのヴォーカルが栄えるラブリーなダンス・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=oUogTI3OzyU
「Why Did You Let Me Love You」
Skip Scarborough作。素敵なメロウ・バラード。Altonの透明感のあるラブリー・ヴォーカルが栄えます。
https://www.youtube.com/watch?v=oeystb-qWUQ
Camp Lo「Sunglasses」のサンプリング・ソースにもなっています。
Camp Lo「Sunglasses」
https://www.youtube.com/watch?v=H1VhxIAK7JY
「Bring It Back」
Drayton Clay/Jonah Ellis/Judy Wider作。女性ヴォーカル・グループらしいヴォーカル・ワークを楽しめる爽快ダンサー。どこまでも爽やかです。
「Love And Learn」
Skip Scarborough作。オーセンティックなバラードですが、それまでの出来と比較すると印象が薄いかも?
https://www.youtube.com/watch?v=7ajymIfvYnI
「Because Of You」
Carol Williams作。ラストはオーケストレーションを配したバラードでしっとりと締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=T64ZT8pQ2bY
再発CDにはボーナス・トラックとして「My Destiny (12" Mix)」が追加収録されています。
Alton Mcclain & Destinyの他作品もチェックを!
『It Must Be Love』(1978年)
『It Must Be Love/More of You』(1978/1980年)