発表年:1994年
ez的ジャンル:至宝系ロック・ステディ/レゲエ
気分は... :癒しのスウィート・ヴォーカル!
今回はロック・ステディの至宝として人気の高いジャマイカ人アーティストCarlton Manningの作品からCarlton & The Shoes『Sweet Feeling』(1994年)です。
ロック・ステディ期から活動するCarlton & The Shoesの紹介は、再評価が高まった人気曲「Give Me Little More」を含む『This Heart Of Mine』(1982年)に続き2回目となります。
本作『Sweet Feeling』(1994年)は、『Love Me Forever』(1976年)、『This Heart Of Mine』(1982年)に続く、Carlton & The Shoes名義の3rdアルバムとなります。
正直、アルバムとしてのまとまりには欠ける印象も受けますが、彼の場合、あのヴォーカル&ハーモニーを聴ければ、それだけでいい!という感じですかね(笑)
プロデュースはCarlton Manning本人。
レコーディング・メンバーとして、Carlton Manning(vo、g、per)、Trevor Roper(g)、Ervin "Allah" Lloyd(p)、Keith Francis(b)、Prince Manning(ds)、Robert Lynn(syn)の名がクレジットされています。
至極のラヴァーズ「All My Love」、クールな「You(Part1)」、Carltonらしい自由へのメッセージ「Freedom Is Coming」、正にスウィート・フィーリングなタイトル曲、大きな愛を感じる「Won't Stop Loving」が僕のオススメです。
この人の歌声を聴いていると、目前の不満や不安が些細なことに感じられます。
精神安定剤のような癒しのスウィート・ヴォーカルをぜひ!
全曲紹介しときやす。
「Sweet Feeling」
本作の詳細をきちんと把握しているわけではありませんが、このタイトル曲は70年代の音源だと思います。録音状態を気にしなければ、Carltonらしいスウィート・ハーモニーを満喫できる1曲に仕上がっています。正にスウィート・フィーリング!
https://www.youtube.com/watch?v=Yqtld8xdxUk
「I'm In Love」
ビター・スウィートな魅力があるラブソング。後期Bob Marleyのラブソングあたりと一緒に聴きたくなる雰囲気です。
「Forever And Always」
哀愁メロディと愁いを帯びたヴォーカル・ワークの組み合わせがレゲエ独特の雰囲気を醸し出します。
「Freedom Is Coming」
自由へのメッセージ・ソング。悲壮感を表に出すのではなく、Carltonらしい語り口で自由を訴える感じがいいですね。かなり好きな1曲。
「All My Love」
個人的には本作のハイライト。Carltonのスウィート・ヴォーカルが栄える至極のラヴァーズ!聴いているだけでハッピーな気分になること間違いなし!
「You(Part1)」
浮遊するようなCarltonのヴォーカル&ハーモニーとソリッドなリディムの組み合わせが実にクールで格好良い1曲。「All My Love」と並ぶ僕のお気に入り。
「Society」
Carlton流のルーツ・レゲエを楽しめます。Carltonのリード・ギターも楽しめます。
「Never Never」
後期Bob Marley作品と一緒に聴きたくなるタイプの仕上がり。Carltonの静かなるタフネスを感じます。
「Won't Stop Loving」
ラストはCarltonらしい語り口で愛を訴えて締め括ってくれます。彼が歌うと大きな愛を感じますね。味のあるギター・プレイもいい感じです。
Carlton & The Shoesの他作品もチェックを!
『Love Me Forever』(1976年)
『This Heart Of Mine』(1982年)
『Music For Lovers』(2002年)
『Heart Throbs』(2011年)