発表年:2017年
ez的ジャンル:P-Funkアイコン系べーシスト(☆_☆)
気分は... :現役バリバリ!
新年一発目の新作はP-Funkアイコン、ウルトラ・ファンキー・べーシストBootsy Collinsの久々の新作『World Wide Funk』です。
新年一発目に相応しい、爆裂P-Funkサウンドを満喫できる1枚です。
これまで当ブログで紹介したBootsy Collins作品は以下の5枚。
『Bootsy? Player of the Year』(1978年)
『This Boot Is Made For Fonk-N』(1979年)
『Ultra Wave』(1980年)
Sweat Band『Sweat Band』(1980年)
『The One Giveth, The Count Taketh Away』(1982年)
2011年の『Tha Funk Capital of the World』以来となるBootsyの新作です。
僕の場合、ベテラン・アーティストの新作に対して、必ずしも好意的ではなく、本作に対しても「Bootsyにかつてのようなサウンドは期待できないのでは?」なんて懸念していました。しかしながら、そんな事は杞憂でした。
多彩なゲスト陣のサポートも受けながら、Bootsyらしい爆裂P-Funkサウンドを満喫できます。
オールドスクールHip-Hopを代表するラッパー/ビートボクサーDoug E. Fresh、覆面ギタリストBuckethead、スイス生まれの女性ベーシストAlissia Benveniste、Victor Wooten、Stanley Clarke、Manou Galloという実力派ベーシストの面々、オークランド出身のラッパーDru Down、アーティスト・コレクティブBlvckseeds、クリスチャン・トークボクサーMr. Talkbox、Musiq Soulchild、Big Daddy Kane、コンプトン出身のラッパーMC Eiht、コロンビア人女性シンガーKali Uchis、男性R&BシンガーOctober London、盟友Dr. G. Bernie Worrell、ナッシュビルを拠点とするブルース・アーティストJustin Johnson、メンフィス出身のブルース・ロック・ギタリストEric Gales、敏腕ドラマーDennis Chambers、Public EnemyのリーダーChuck D等がフィーチャーされています。
それ以外にDJ QuikやSnoop Dogg等も参加しています。
キュートな爽快ファンク「Candy Coated Lover」、トークボックスを交えた重量ファンク「Pusherman」、キャッチーなディスコ・ファンク「Hot Saucer」、新旧ベース・プレイヤーの競演「Bass-Rigged-System」、DJ Quikが関与した「Ladies Nite」、セクシーなディスコ・ファンク「Snow Bunny」、パワフルなファンク・ロック「Illusions」がオススメです。
Bootsyが現役バリバリであることを強烈に印象づける1枚です。
全曲紹介しときやす。
「World Wide Funk」
オールドスクールHip-Hopを代表するラッパー/ビートボクサーDoug E. Fresh,覆面ギタリストBuckethead,スイス生まれの女性ベーシストAlissia Benvenisteをフィーチャー。ゴジラのような雄叫びと共にスタートするタイトル曲。怒涛のファンキー・サウンドで本作の本気度が伝わってきます。
「Bass-Rigged-System」
オススメその1。Victor Wooten, Stanley Clarke, Manou Gallo,Alissia Benvenisteという新旧ベース・プレイヤーおよびWorld-Wide-Funkdriveをフィーチャー。ベース好きにはたまらないファンキー・ベースの競演です!これぞBootsyワールド!
https://www.youtube.com/watch?v=wn7-cPIX5dM
「Pusherman」
オススメその2。オークランド出身のラッパーDru Down, アーティスト・コレクティブBlvckseeds,そしてクリスチャン・トークボクサーMr. Talkboxをフィーチャー。Mr. Talkboxのトークボックスやターンテーブルがいいアクセントになっているキャッチーな重量ファンク・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=BBbNRmLoEoo
「Thera-P」
Tyshawn Colquittとスイス生まれの女性ベーシストAlissia Benvenisteをフィーチャー。Alissiaのベース・プレイが格好良いヘヴィー・ファンク。
「Hot Saucer」
オススメその3。Musiq Soulchild & Big Daddy Kaneという大物R&Bシンガー&ラッパーをフィーチャー。キャッチーなディスコ・ファンクで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=e4sw54XwFpU
「Heaven Yes」
美しいバラードで一度落ち着かせてくれます。
「Ladies Nite」
オススメその4。コンプトン出身のラッパーMC Eiht,アーティスト・コレクティブBlvckseedsをフィーチャー。さらにはDJ Quikも加わったウエッサイな1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=nVL7WUPvjnc
「Candy Coated Lover」
オススメその5。X-Zact, コロンビア人女性シンガーKali Uchis,World-Wide-Funkdriveをフィーチャー。僕の一番のお気に入り。疾走感が心地好い爽快ファンク・チューン。キュートなKali Uchisのヴォーカルもサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=VmIboR12D40
「Snow Bunny」
オススメその6。Tyshawn Colquitt, Snowbunny & World-Wide-Funkdriveをフィーチャー。セクシーなディスコ・ファンクで妖しく盛り上がります。ホーン・サウンドもグッド!
「Hi-On-Heels」
男性R&BシンガーOctober Londonをフィーチャー。トラック作りにはSnoop Doggも参加しています。妖しげなムードのミディアム。
「A Salute To Bernie」
P-Funkの盟友Dr. G. Bernie Worrellをフィーチャー。BootsyとBernieの共演を楽しむスペイシー・ミディアム。
「Boomerang」
ナッシュビルを拠点とするブルース・アーティストJustin Johnsonをフィーチャー。ブルース・ロック的な演奏で楽しませてくれます。
「Worth My While」
コロンビア人女性シンガーKali Uchisをフィーチャー。Kali Uchisの透明感のあるヴォーカルを生かしたミディアム・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=xgqPq3MKbcI
「Come Back Bootsy」
メンフィス出身のブルース・ロック・ギタリストEric Gales, 敏腕ドラマーDennis Chambers,World-Wide-Funkdriveをフィーチャー。Dennis Chambersのドラムをはじめ、ライブ感のある演奏が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=XgWDcsKaPMU
「Illusions」
オススメその7。Public EnemyのリーダーChuck D, 覆面ギタリストBuckethead,アーティスト・コレクティブBlvckseedsをフィーチャー。ラストはパワフルなファンク・ロックで締め括ってくれます。Chuck Dのラップにはこういう重量サウンドがフィットしますね。
https://www.youtube.com/watch?v=fV6k2bNAj4I
Bootsy Collinsの過去記事もご参照下さい。
『Bootsy? Player of the Year』(1978年)
『This Boot Is Made For Fonk-N』(1979年)
『Ultra Wave』(1980年)
Sweat Band『Sweat Band』(1980年)
『The One Giveth, The Count Taketh Away』(1982年)