2018年01月10日

Skyy『Skyylight』

エレクトリック・ファンク色を強めた1枚☆Skyy『Skyylight』
SKYYLIGHT +4
発売年:1983年
ez的ジャンル:サルソウル系ファンク・グループ
気分は... :試行錯誤の面白さ

80年代に活躍したファンク・グループSkyyの6thアルバム『Skyylight』(1983年)です。

Brass ConstructionのリーダーRandy MullerSolomon Roberts, Jr.の発案で誕生したN.Y.のファンク・グループSkyyの紹介は、Salsoul時代のベスト盤『Skyy the Best』(2003年)に続き、2回目となります。

『Skyy the Best』をエントリーした頃は、Salsoul時代のオリジナル・アルバムのCD入手が難しい状況でしたが、その後CD再発が実現し、入手しやすくなりました。

今回紹介する『Skyylight』(1983年)は、『Skyyjammer』(1982年)に続く6thアルバム。全米R&BチャートNo.1となった大ヒット・シングル「Call Me」収録の4thアルバム『Skyy Line』(1981年)の成功に伴い、レコード会社からポップ・マーケットを意識した作品を要求されたのが『Skyyjammer』でした。

しかし、このアプローチは失敗に終わり、再びファンク/R&B路線に戻ったのが本作『Skyylight』です。時代を反映したエレクトリック・ファンク色も強い1枚です。

プロデュースはグループとは切り離せない存在のRandy MullerとリーダーSolomon Roberts, Jr.

本作におけるメンバーはリーダーSolomon Roberts, Jr.(g、vo)以下、 Anibal Boochie Sierra(g)、Wayne Wilentz(key)、Gerald LeBon(b)、Tommy McConnell(ds)、Bonnie Dunning Barrino(vo)、Delores Dunning Milligan(vo)、Denise Dunning Crawford(vo)という8人。

「Married Man」「Show Me The Way」「Bad Boy」の3枚がシングル・カットされましたが、ハイライトは「Show Me The Way」でしょうね。

シングル曲以外であれば、ヴォコーダー使いの「Questions No Answers」、妖しげなアンダーグラウンド感のある「Swing It」がオススメです。

好き/嫌いの分かれるアルバムかもしれませんが、試行錯誤なの面白さがあるファンク作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Bad Boy」
Solomon Roberts, Jr.作。アルバムからの3rdシングル。本作らしいエレクトリック感が前面に出たダンス・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=w6W6vufn-YA

「Married Man」
Randy Muller作。アルバムからの1stシングル。ギター・カッティングで多少じらし気味にスタートするエレクトリック・ファンク。少しビッチなDeniseのヴォーカルが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=3dcQ8OD2650

「Questions No Answers」
Randy Muller作。Zapp「Dance Floor」Herbie Hancock「Rockit」といった雰囲気のヴォコーダー使いのエレクトリック・ファンク。妖艶な女性ヴォーカル陣も含めて僕好みの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=iFKiDqgsPOc

「Now That We've Found Love」
Anibal Boochie Sierra/Denise Dunning Crawford作。本作で唯一のバラード。エレクトリック・ファンク色が強いアルバムの中で少し浮いていますが、素敵なスロウに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=uRYSnlre_js

「Hey Girl」
Solomon Roberts, Jr.作。エレクトリック・ファンク色を前面に打ち出したファンク・チューン。ミネアポリス・ファンクっぽいエッセンスも感じられます。
https://www.youtube.com/watch?v=sP_gbGEyI8M

「Show Me The Way」
Randy Muller作。アルバムからの2ndシングル。本作のハイライトはコレかもしれませんね。Randy Mullerの手腕が光る爽快アーバン・ファンクです。煌びやかなのに爽やかなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=kCXmVVLCaDI

「She's Gone」
Solomon Roberts, Jr.作。エレクトリックなダンス・チューンですが、曲調が僕好みではありません。
https://www.youtube.com/watch?v=ALzk6bucSCQ

「Swing It」
Randy Muller作。ラストはアンダーグラウンド感のある僕好みのエレクトリック・ファンクで締め括ってくれます。妖しげなダンサブル感がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=Lt0-faskHqU

僕の保有する国内盤CDには「Married Man (Original Randy Muller 12" Long Version)」「Show Me The Way (Original 12" Version)」「Show Me The Way (Original Shep Pettibone 12" Mix)」「Bad Boy (Original 12" Version)」の4曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。Shep Pettiboneのリミックスが嬉しいですね。

「Show Me The Way (Original Shep Pettibone 12" Mix)」
https://www.youtube.com/watch?v=f8T-SdU8jHE

Skyyの他作品もチェックを!

『Skyy』(1980年)
SKYY + 5

『Skyway』(1980年)
Skyyway

『Skyyport』(1980年)
Skyyport

『Skyy Line』(1981年)
SKY LINE +5

『Skyyjammer』(1982年)
Skyyjammer

『Inner City』(1984年)
Inner City

『From the Left Side』(1986年)
FROM THE LEFT SIDE

『Start of a Romance』(1989年)
skyy start of a romance.jpg

『Nearer To You』(1992年)
Nearer to You
posted by ez at 03:03| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする