2018年01月15日

Bohannon『Keep On Dancin'』

圧倒的なワン・コード・ファンク☆Bohannon『Keep On Dancin'』
キープ・オン・ダンシン+4
発売年:1974年
ez的ジャンル:トライバル系ワン・コード・ファンク
気分は... :魅惑のワン・パターン!

1970年代から80年代前半にかけて活躍したディスコ/ファンク・プロデューサーBohannonの2ndアルバム『Keep On Dancin'』(1974年)です。

Bohannon(本名Hamilton Bohannon)は1942年ジョージア州生まれのディスコ/ファンク系プロデューサー。

1965年から1967年までStevie Wonderのバック・バンドのドラマーを務め、その後もMotownアーティストのバックのバンド・リーダーを務めました。

70年代に入ると、自身のリーダー作をリリースするようになり、80年代前半までに18枚ものアルバムをリリースしています。最も有名なのはダンス・クラシック「Let's Start The Dance」(1978年)でしょう。

Dakar Recordsからリリースされた本作『Keep On Dancin'』は、Bohannonらしい圧倒的なワン・コード・ファンクを存分に楽しめます。

随所でFela Kutiのアフロビートをはじめとるトライバルなエッセンスが感じられるのも僕好みです。

プロデュース/アレンジ/ソングライティングはすべてBohannon本人。

レコーディングにはBohannon(ds)以下、Fernando Saunders(b)、David Pruitt(g)、Nimrod Lumpkin(key)、Lorenzo Brown(per)といったミュージシャンが参加しています。

また、ブラック・ジャズの代表的なレーベルの1つTribeで活躍していたピアニスト/コンポーザーHarold McKinneyがフィーチャリングされています。

圧倒的なワン・コード・ファンクという点では、「The Fat Man」「Keep On Dancin'」「South African Man」あたりがオススメです。

また、呪術的トライバル・グルーヴ「Rap On Mr. D.J.」、アフロ・ファンクな「Dance With Your Parno」もかなり好きです。

一度聴いたらクセになるBohannonワールドをぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Rap On Mr. D.J.」
呪術的トライバル・グルーヴに魅了されるオープニング。Fela Kutiばりの覚醒的なキーボードの音色がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=WEJUljd8kY8

「Keep On Dancin'」
うねるヘヴィ・グルーヴがたまらないタイトル曲。圧倒的なグルーヴでワン・コード・ファンクの魅力を存分に堪能できます。アフロビートなアクセントにもニンマリしてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=S_LDIv8oabE

「Truck Stop」
パーカッシヴなインスト・ファンク。重心の低いグルーヴでグイグイ突き進みます。
https://www.youtube.com/watch?v=LJ-Af4V3Iko

「Dance With Your Parno」
この曲は完全にアフロ・ファンクですね。昨今の現行アフロ・ファンクとセットで聴いても全く違和感ありません。
https://www.youtube.com/watch?v=4C9OiqhiLcs

「Have A Good Day」
Harold McKinneyとDetroit Symphony Orchestraをフィーチャー。前半はブラック・ジャズ/スピリチュアル・ジャズな展開ですが、後半はヴォーカルが加わり、キャッチーな仕上がりとなっています。

「The Fat Man」
スリリングな格好良さでいえば、このグルーヴィーなワン・コード・ファンクが一番かもしれませんね。有無を言わせないファンク・グルーヴって感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=vI_jG7Ptr6s

「Red Bone」
不穏なグルーヴの中で、能天気なカウベルの響きが不気味です。嵐の前の静けさといった趣です・・・
https://www.youtube.com/watch?v=b43cO-jUl0E

「South African Man」
シングル曲にもなりました。Bohannonらしいファンクなヘヴィ・グルーヴでグイグイきます。特にグルーヴを牽引するFernando Saundersのベースに惚れ惚れしますね!また、アフロビート調の覚醒的なキーボードの音色にもヤラれます。
https://www.youtube.com/watch?v=qIas_yxduDw

僕の保有する国内盤再発CDには、「Keep On Dancin' (Part.1)」「Keep On Dancin' (Part.2)」「South African Man (Part.1)」「Have A Good Day (Single Ver.)」の4曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

Bohannonの他作品もチェックを!

『Stop and Go』(1973年)
ストップ&ゴー+2

『Bohannon』(1975年)
ボハノン+1

『Gittin' Off』(1975年)
ギッティン・オフ+2

『Insides Out』(1975年)
インサイド・アウト

『Dance Your Ass Off』(1976年)
ダンス・ユア・アス・オフ+1

『Summertime Groove』(1978年)
Summertime Groove
posted by ez at 00:01| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする