発表年:1974年
ez的ジャンル:個性派ブラジリアン・ソフトサイケ
気分は... :スーパーボウル出場チームは!
いよいよNFLはAFC、NFCのチャンピオンシップです。
先週の僕の予想は見事に大ハズレとなり、AFCは「ペイトリオッツ対ジャガーズ」、NFCは「イーグルス対バイキングス」という対戦になりました。
この4チームであれば、史上初のホームスタジアムでのスーパーボウル出場を目指すバイキングスを応援したいですね。AFCはドルフィンズ・ファンの僕はアンチ・ペイトリオッツなのでジャガーズを応援しますが、ペイトリオッツが1枚上ですかね。
今回はブラジル人男性シンガー・ソングライターSidney Millerの『Linguas de Fogo』(1974年)です。
Sidney Millerは1945年リオデジャネイロ生まれ。
『Sidney Miller』(1967年)、『Brasil, Do Guarani Ao Guarana』(1968年)、『Linguas de Fogo』(1974年)、『Projeto Almirante』(1982年)という4枚のソロ・アルバムをリリースしています。
Sidney Millerの名前を有名にしたのは当ブログでも紹介したNara Leao『Vento De Maio』(1967年)です。同作でSidneyは5曲を楽曲提供し、それが契機となりElencoから初ソロ・アルバム『Sidney Miller』をリリースすることになりました。
それ以外にも、当ブログで紹介した作品でいえば、Terra Trio『Terra A Vista』(1969年)のプロデュースを手掛けています。
3rdアルバムとなる本作『Linguas de Fogo』(1974年)は、Som Livreからリリースされました。正式なレコーディング・メンバーは不明ですが、Toninho Horta等が参加している模様です。
アルバム全体としては、素敵なメロディを聴かせつつ、ファズギターが随所で鳴り響く個性的なソフトサイケ作品という印象です。
楽曲がすべてSidney Millerのオリジナルです。
Sidney Millerの個性的な音世界を楽しみましょう。
全曲紹介しときやす。
「Cicatrizes」
トロピカリズモの残像も感じるソフトサイケなオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=iCJT11UonL4
「Um Dia Qualquer」
後期Beatlesがお好きな人は気に入りそうな曲調、サウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=iCJT11UonL4
「Linguas De Fogo」
Sidneyのソングライターとしての才を感じるメロディアスな楽曲ですが、良くも悪くもファズ・ギターがかき回しています(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=0-jDwKqqHpQ
「Dos Anjos」
少しクセのあるサイケなドリーミー・サウンドが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=SmSQV-dRh2c
「Alo」
Sidneyのポップ・センスを楽しめるソフトロック調の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=yNNSHr7_LMg
「Pala-Palavra」
独特のポップ感覚に魅せられる1曲。終盤の電脳感も刺激的です。
https://www.youtube.com/watch?v=zua_aDp24mo
「No Quarto Das Mocas」
これはクセが少なく、素直にメロディアスなSidney Millerワールドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=X_6_b3GiuGE
「Sombrasileiro」
ミステリアスなフォーキー・チューンでスタートしますが、気づけばソフトサイケな音世界に・・・
https://www.youtube.com/watch?v=YyJ0WMTiDnU
「Espera」
フリーソウル好きの人も気に入りそうな幻想的なアコースティック・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=kMDLtv6px9Y
「Alento」
哀愁のメロディを切々と歌い上げます。美しいギターの音色が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=61e9wmIhgw8
「Dois Toques」
ラストはファズ・ギターが唸るポップなロック・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=wzXsDyn4BkY
『Sidney Miller』(1967年)