発表年:1980年
ez的ジャンル:デンマーク産ブラジリアン・フュージョン
気分は... :冬季五輪と北欧・・・
冬季オリンピックを観ていると、北欧の国々が気になってきますね。
ということで、今回はデンマーク産ブラジリアン・フュージョン作品、Ariel『Ariel』(1980年)です。
Arielは1979年から1984年まで活動していたデンマークのジャズ/フュージョン・バンド。
『Ariel』(1980年)、『Solens Born』(1980年)という2枚のアルバムをリリースしています。
1stアルバムとなる本作『Ariel』におけるメンバーはPer Goldschmidt(sax)、Anders Muller (key)、Klavs Hovman (b)、Luiz Carlos "Chuim" De Siqueira (ds、per)、Lei Moe(vo)。
2ndアルバム『Solens Born』では、1stのメンバーからLuiz Carlos "Chuim" De Siqueiraが抜け、新たにNicolai Gromin(g)、Lars Beijbom(ds)、Atilla Engin(per)が加わっています。
1stアルバムとなる『Ariel』(1980年)は、北欧ブラジリアン・フュージョン作品として、サバービア、ブリザ・ブラジレイラでも紹介されたことで再評価が高まりました。
そして、2008年に日本で世界初CD化が実現しました。しかも、CDにはボーナス・トラックとして、2ndアルバム『Solens Born』(オリジナルはデンマーク語)の英詞ヴァージョンにあたる未発表盤『Children Of The Sun』から7曲が追加収録されるという嬉しい特典付きです。
本編のハイライトは、クールなブラジリアン・フュージョン「The Girl With Three Faces」、サンバ・フュージョン「7:47 To Rio」、フリーソウルなブラジリアン・メロウ・グルーヴ「Black Wing」の3曲。この3曲のみで大満足できるはずです。
ボーナス・トラックの中では「Treasures」、「Jacuma Blue」の2曲がおススメ。1stにはないギター・フュージョンを楽しめます。ただし、全般的なクオリティは1stに及びませんが・・・
北欧ブラジリアン・フュージョン好きの方はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「The Girl With Three Faces」
本編の3大ハイライトその1。サンバ・ホイッスルとコズミック・シンセが印象的なブラジリアン・フュージョン。リズミックながらもクールな美学が貫かれている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FiQwBe99h3M
「Black Wing」
本編の3大ハイライトその2。Lei Moeの女性ヴォーカルをフィーチャーしたフリーソウルなブラジリアン・メロウ・グルーヴ。僕の一番のお気に入りでもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=DkuEhTRw_s8
「Circles In The Air」
メロウな中にもミステリアスな雰囲気が漂う演奏です。純粋にフュージョンを楽しむのであれば、こういうのもいいのでは?
「Would You」
荒々しいビートに煽られて、サックスのテンションも上がっていくフュージョン・チューン。
「From Dusk Towards Dawn」
縦横無尽のサックスと滑らかなベース・ソロが格好良いアップテンポのブラジリアン・フュージョンです。
「When I Close My Eyes」
再びLei Moeのヴォーカルをフィーチャーしたメロウ・ミディアム。せっかくのメロウネスを叩きすぎのドラムがぶち壊している気もしますが(笑)
「Travelling」
「7:47 To Rio」
本編の3大ハイライトその3。本編のラストはサンバ・フュージョンで盛り上げてくれます。躍動するサンバ・リズムにのってサックスが軽やかにブロウします!
https://www.youtube.com/watch?v=lURjcjzoK_Q
ここまでの8曲がオリジナル。ここからの7曲が未発表盤『Children Of The Sun』からのボーナス・トラックです。
「Baltic Park」
個人的にはボートラの目玉2曲と並んでボートラのお気に入り曲。ブラジリアン・フュージョンらしい魅力があります。終わり方が少しあっけないですが・・・
「When You Walked Out On Me」
悪くないけど、ヴォーカル・メインなのか演奏メインなのか少し中途半端な気も・・・
「Treasures」
ボートラの目玉その1。Lei Moeのヴォーカルをフィーチャーしたメロウ・フュージョン。2ndから加入のNicolai Grominのギター・プレイもグッド!
「Blue Rooms」
Lei MoeのヴォーカルとNicolai Grominのギターが映えるメロウ&ミステリアスな演奏です。
「Loneliness」
全くロンリネスな感じはない(笑)躍動感のある演奏です。
「Jacuma Blue」
ボートラの目玉その2。Lei Moeのヴォーカルをフィーチャーしたアップテンポのブラジリアン・フュージョン。全体的にキレがある躍動感がいいですね。
「Nonsense」
ラストはメロウ・バラードですが、音源が悪く気になって音に集中できません。
冬季オリンピックで、ここ数日、ついついカーリングの試合を観てしまいますが、意外に試合時間が長く、終わる頃には結構ぐったりです(笑)
それより今日のフィギュア男子フリーで、ようやく今大会初の日本人金メダリストを見ることができそうですね。