2018年02月05日

The Stanky Brown Group『If The Lights Don't Get You The Helots Will』

AOR度の増した2nd2nd☆The Stanky Brown Group『If The Lights Don't Get You The Helots Will』
If the Lights Don't Get You the Helots Will
発表年:1977年
ez的ジャンル:メロウ・ロック系AOR
気分は... :いよいよスーパーボウル!

いよいよ目を覚ませば、NFLスーパーボウルです。

ペイトリオッツ対イーグルスという対戦カードですが、ドルフィンズ・ファンでアンチ・ペイトリオッツの僕はイーグルスを応援したいと思います。

実力や経験値という意味で王者ペイトリオッツが有利だと思いますが、イーグルスには挑戦者の立場で積極的なプレーを期待したいです。序盤でモメンタムを引き寄せて、王者を慌てさせる展開へ持ち込んで欲しいです。

今回は70年代メロウ・ロックからThe Stanky Brown Group『If The Lights Don't Get You The Helots Will』(1977年)です。

ニュージャ―ジー出身のグループThe Stanky Brown Groupの紹介は、1stアルバム『Our Pleasure To Serve You』(1976年)、Stanky Brown名義でリリースした3rdアルバム『Stanky Brown』(1978年)以来、3回目となります。

今回紹介する2ndアルバム『If The Lights Don't Get You The Helots Will』(1977年)は、フリーソウル・クラシックとしても知られる「You've Come Over Me」収録の1stアルバム『Our Pleasure To Serve You』(1976年)と比較して、AOR度が強まり、メロウ・ミディアムが充実した1枚に仕上がっています。

本作におけるメンバーはJames Brown(key、vo)、Richard Bunkiewicz(b)、Jerry M. Cordasco(ds、per、vo)、Jeffrey Leynor(g、vo)、Allan Ross(sax、cla、fl)、Frank Greene(lryics)の6名。

プロデュースはDave Appell/Hank Medress

メンバー以外に売れっ子セッション・シンガーDavid Lasley(back vo)、当時Lasleyとブルーアイド・ソウルなヴォーカル・トリオRosieを組んでいたLynn Pitney(back vo)、Steely Dan作品等でお馴染みのElliott Randall(g)、さらにJimmy Miller(g)、Werner Fritzsching(g)、Jimmy Maelen(congas)、Arnold McCuller(back vo)といったミュージシャンが参加しています。

「Stop In the Name of Love」The Supremesのカヴァー)、「Coaltown」「Confident Man」の3曲がシングル・カットされています。

個人的には「Woman, Don't Let It Slip Away」「Alone Tonight」「Good To Me」「As a Lover, I'm a Loser」といった美しいコーラスワークを生かしたメロウ・ミディアムがおススメです。

AOR/メロウ好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Coaltown」
Jeffrey Leynor作。シングルにもなりました。初期Steely Danのような曲調が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=UaTPzEcns4A

「Life Beyond」
James Brown/Frank Greene作。メロディアスなミディアム。フルートの音色とコーラスワークが印象的です。

「Woman, Don't Let It Slip Away」
James Brown/Frank Greene/Jeffrey Leynor作。素敵なヴォーカル・ワークを生かした込み上げ系哀愁メロウ。70年代後半らしい甘酸っぱい感じが好きです。

「Confident Man」
James Brown作。シングルにもなりました。メロディアスなポップ・ロック。Jimmy Millerがギター・ソロで盛り上げてくれます。

「Faith In the Family」
James Brown/Frank Greene作。ドラマティックなバラードですが、 僕には少し仰々しいかな?

「Alone Tonight」
James Brown/Frank Greene作。このグループの持ち味が出ている メロディアスなミディアム。シンセを効果的に使っているのもグッド!

「Good To Me」
James Brown作。小粋なメロウ・ミディアム。David Lasley、Lynn PitneyといったRosieメンバーのバック・コーラスが見事にハマっています。

「As a Lover, I'm a Loser」
James Brown作。黄昏モードのメロウ・バラード。透明感のあるコーラスワークとアコースティック・サウンドがよくフィットしています。

「Stop In the Name of Love」
The Supremesの大ヒット曲をカヴァー(Holland–Dozier–Holland作)。シングルにもなりました。ポップ・ロックな魅力に溢れた素敵なカヴァーに仕上がっています。

「Free and Easy」
Jeffrey Leynor作。ラストは自由に向かって羽ばたくようなビューティフル・バラードで締め括ってくれます。

1stアルバム『Our Pleasure To Serve You』(1976年)、3rdアルバム『Stanky Brown』(1978年)もチェックを!

『Our Pleasure To Serve You』(1976年)
Our Pleasure to Serve You

『Stanky Brown』(1978年)
スタンキー・ブラウン
posted by ez at 00:43| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月04日

Chris Dave And The Drumhedz『Chris Dave And The Drumhedz』

最も旬のドラマーが提示する最新形ブラック・ミュージック☆Chris Dave And The Drumhedz『Chris Dave And The Drumhedz』
クリス・デイヴ&ザ・ドラムヘッズ
発表年:2018年
ez的ジャンル:最新形ドラマー系ブラック・ミュージック
気分は... :ビートに抱かれて・・・

新作からジャンルの枠を超えて活躍する今最も旬のドラマーChris Daveの正式なデビュー・アルバム『Chris Dave And The Drumhedz』です。

個人的に今年最も心待ちにしていた新作アルバムが遂にリリースされました。

Chris Daveは1973年テキサス州ヒューストン生まれ。

Mint ConditionKenny GarrettMeshell Ndegeocelloらのレコーディングに参加し、キャリアを積み重ねていきます。

そして、現代ジャズ・シーンを牽引するジャズ・ピアニストRobert Glasperとの出会いが彼の運命を切り開きます。

その決定打となったのが、ジャズとHip-Hop/R&Bを統合させた名盤Robert Glasper Experiment『Black Radio』(2012年)です。

グラミー最優秀R&Bアルバム賞を受賞した同作で、リーダーのGlasperと共に、Hip-Hop世代のドラミングでジャズ・ドラムに革新をもたらしたChris Daveが注目を浴びました。

また、Adele『21』(2011年)、D'Angelo & The Vanguard『Black Messiah』(2014年)、Justin Bieber『Purpose』(2015年)等ジャンルの枠を超えて重要作品のレコーディングに参加しています。

そんな今最も旬のドラマー、待望のフル・アルバムが本作『Chris Dave And The Drumhedz』です。

Chris Dave And The Drumhedz名義でも、これまで『Mixtape』(2013年)、『Radio Show』(2017年)といった作品をリリースしていますが、正式には本作をデビュー・アルバムと位置付けていいと思います。

まず参加メンバーが僕の好みにジャスト・フィットしています。

本作でフィーチャリングされているアーティストはSiRAnderson .PaakBilalTweetKendra FosterStokley WilliamsGoapeleShafiq HusaynSa-Ra (Sa-Ra Creative Partners))、ElzhiEric RobersonPhonte ColemanThe Foreign Exchange)、Anna Wiseといった面々。

さらにレコーディングには、Robert Glasper Experimentの盟友Robert Glasper(el-p、p)とCasey Benjamin(vo)、D'Angelo & The Vanguardの仲間であるPino Palladino(b)とIsaiah Sharkey(g)、RC & The Gritzの名義作品が昨年話題となったR.C. Williams(moog b)、The Soulquariansメンバーとしてお馴染みJames Poyser(key、p)、当ブログでもお馴染みの女性R&BシンガーSy Smith(vo)、A Tribe Called QuestAli Shaheed Muhammad(vo)、L.A.のラッパーKrondon(vo)、レジェンドDJ Jazzy Jeff(dj)、L.A.ジャズの重要人物Miguel Atwood-Ferguson(strings)、今ジャズ注目のトランぺッターKeyon Harrold(tp)等さまざまなジャンルから多彩なミュージシャンが参加しています。

長く当ブログをご覧の方であれば、このメンツがモロに僕好みであることをご理解頂けると思います。

参加メンバーからはR&B寄りの作品をイメージするかもしれないし、名門Blue Noteからのリリースという点を考慮すれば、ジャズ作品なのかもしれません。

実際の音を聴くと、ジャンル云々を語ることは意味のないことに思えます。アルバム全体に漂うコズミック感覚も含めて、Chris Daveならではの音に挑戦しているブラック・ミュージック作品という印象を受けます。ただし、ジャズの枠を超えたサウンドを発信しつつ、本人にとっての一丁目一番はR&Bではなくジャズなのであろうと感じます。

RGE『Black Radio』のような作品をイメージすると、案外地味なので肩透かしうを食うかもしれません。しかしながら、丁寧に聴き込めば、音の新しさ、懐の深さに魅了される1枚になるのではないかと思います。

さり気ない刺激に満ちた1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Rocks Crying」
コズミック・フィーリングの電化サウンドが印象的なオープニング。

「Universal Language」
Robert Glasper、Krondon、Sy Smithらが参加。Erykah Baduを彷彿させるSy Smithのキュートなヴォーカルが映える今ジャズ的な電化ネオソウルといった感じです。R.C. Williamsのムーグ・ベースが効いています。

「Dat Feelin'」
当ブログでもプッシュしていた西海岸R&Bシンガー・ソングライターSiRをフィーチャー。Chris Daveの今ジャズ・フィーリングのR&BサウンドとSiRの持つアトモスフィアな雰囲気がうまく合体した1曲に仕上がっているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=5WEXTZ0fIUA

「Black Hole」
旬なR&B/Hip-HopアーティストAnderson .Paakをフィーチャー。Paak色が強く出る共演と思いきや、意外にもシタール入りのアフロ・ジャズといった展開。でもこれが絶品!Chris Daveならではのハイパー・アフロ・ジャズになっているのがいいですね。Keyon Harroldも演奏&ソングライティングで貢献しています。
https://www.youtube.com/watch?v=OXRLE9K1SlQ

「2N1」
Chris Dave、Pino Palladino、Isaiah Sharkey、Andre Harrisによるインタールード的なインスト。

「Spread Her Wings」
Bilal、Tweetをフィーチャー。今ジャズ・フィーリングとネオソウル・フィーリングがいい塩梅でバランスしたメロウ・チューンに仕上がっています。

「Whateverer」
Shafiq Husayn、Ali Shaheed Muhammadらがヴォーカルで参加。さり気ないですが、リラックスした雰囲気で和ませてくれます。

「Sensitive Granite」
D'Angelo & The Vanguardで一緒であった女性R&BシンガーKendra Fosterをフィーチャー。浮遊した音空間の中で、最新形ドラマーらしいプレイを披露してくれます。

「Cosmic Intercourse」
Mint Conditionを通して旧知の中であるStokley Williamsのヴォーカルをフィーチャー。RGEの盟友Casey BenjaminのヴォコーダーやMiguel Atwood-Fergusonのストリングスも加わり、壮大かつ感動的なコズミック・サウンドが展開されます。本編に続き、ゴスペル調のスキットが挿入されています。

「Atlanta, Texas」
Goapele、Shafiq Husaynをフィーチャー。タイトル通りに南部のアーシーなテイストがある一方で、Chris Daveが参加したMe'Shell Ndegeocello『Comfort Woman』(2003年)に通じるダビー感覚も漂います。

「Destiny N Stereo」
Elzhi、Eric RobersonPhonte Colemanをフィーチャー。Phonte & Eric Roberson『Tigallerro』(2016年)が大好きだった僕としては嬉しい顔合わせです。Chris DaveによるJ Dilla的ビートを楽しめる1曲に仕上がっています。あのDJ Jazzy Jeffも参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=PSyB5rtMgSs

「Clear View」
Anderson .PaakSiRをフィーチャー。インディー・ロック的なオルタナ感のある演奏です。コズミックな演出は本作らしいですね。終盤はAnderson .Paak色を前面に出し、Paak節を楽しめます。

「Job Well Done」
Anna Wise、SiRをフィーチャー。人力クラブミュージック的なイントロに続き、SiRらしい音世界を打ち出した美しい本編へ展開します。ゆっくりと流れていくようなアトモスフィア感覚がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2x3dOieDGoU

「Lady Jane」
The New Tony Williams Lifetime「Lady Jade」のカヴァー。オリジナルは『Million Dollar Legs』(1976年)に収録されています。新しい音に挑戦するChris Daveの姿を革新的ジャズ・ドラマーの先輩Tony Williamsと重ねたくなりますね。

「Trippy Tispy」
ラストはコズミック&トライバルなジャズ演奏で締め括ってくれます。

『Black Radio』(2012年)、『Black Messiah』(2014年)はマストとして、それ以外のChris Dave参加作や本作に参加しているアーティストの作品を再チェックするのも楽しいと思います。ここでは当ブログで紹介した作品の中から3枚プッシュしておきます。3枚共にChris Dave参加作品です。

Me'Shell Ndegeocello『Comfort Woman』(2003年)
Comfort Woman

SiR『Seven Sundays』(2015年)
Seven Sundays

RC & The Gritz『The Feel』(2016年)
Feel
posted by ez at 03:10| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月03日

WC And The Maad Circle『Ain't A Damn Thang Changed』

濃厚ファンクネスの西海岸ギャングスタ・ラップ☆『WC And The Maad Circle『Ain't A Damn Thang Changed』
エイント・ア・ダム・サング・チェンジド
発表年:1991年
ez的ジャンル:西海岸ギャングスタ・ラップ
気分は... :ギャングスタ・ラップ!

たまたま深夜に伝説的ヒップホップ・グループN.W.A.の歴史を描いた映画『Straight Outta Compton』(2015年)を観ていたら、気分がウエスト・コーストHip-Hop/ギャングスタ・ラップモードになってきました。

『Straight Outta Compton』(2015年)
ストレイト・アウタ・コンプトン [DVD]

(熱曲的Hip-Hopリスナーであった訳ではありませんが)当時の僕自身のHip-Hop嗜好はイースト・コースト寄りであり、ウエスト・コーストのギャングスタ・ラップは斜め目線で眺めていたので、N.W.A.を偉そうに語れる身分ではありません。

それでも(当ブログで紹介したことはありませんが)N.W.A.やDr. Dre関連のCDも一応所有しており、N.W.A.Dr. DreIce Cubeが音楽シーンに与えた影響はリアルタイムで実感していました。

その意味で『Straight Outta Compton』は実に興味深い映画でした。Eazy-EDr. DreIce Cubeという中心メンバー3名それぞれの目線で描かれていたのが良かったですね。

映画でも描かれていましたが、結局、才能ある音楽グループを崩壊させるのはメンバーではなく、グループが生む莫大な金に群がる連中というのは、いつの時代も同じなのですね。

前置きが長くなりましたが、そんな気分でセレクトした西海岸ギャングスタ・ラップ作品がWC And The Maad Circle『Ain't A Damn Thang Changed』(1991年)です。

本当はベタにN.W.A.『Straight Outta Compton』(1988年)、Dr. Dre『The Chronic』(1992年)あたりにすればいいのかもしれませんが、いずれも歴史的作品だけに生半可な記事を書けないと思い、逃げました(笑)

WC And The Maad Circleは、Hip-HopデュオLow ProfileのメンバーであったWC(William Calhoun)がデュオ解消後にL.A.で結成したHip-Hopユニット。

ちなみにMinority Alliance of Anti-Discriminationを意味するThe Maad Circleというユニット名は、Ice Cubeが命名したものです。

結成時のメンバーはWCChilly ChillBig GeeSir JinxCoolioDJ Crazy Toones。1995年に「Gangsta's Paradise」で大ブレイクするCoolioもメンバーでした。

グループは『Ain't A Damn Thang Changed』(1991年)、『Curb Servin'』(1995年)という2枚のアルバムをリリースしており、どちらもIce Cubeが関与しています。

また、リーダーWCは、Ice CubeMack 10とのギャングスタ・ラップ・スーパー・ユニットWestside Connectionを結成し、『Bow Down』(1996年)、『Terrorist Threats』(2003年)という2枚のアルバムを大ヒットさせています。

1stアルバムとなる本作『Ain't A Damn Thang Changed』は、1991年リリースということで、まだG-Funk前夜ですが野太いハードコア感が漂うギャングスタ・ラップ作品に仕上がっています。

必ずしもギャングスタ・ラップ好きではなかった僕が、なぜ本作をリアルタイムで購入したのか全く覚えていません。多分、ファンクネス濃厚なトラックが多いので、ショップで試聴して気に入ったのかもしれません。

「Ghetto Serenade」「You Don't Work, U Don't Eat」「Ain't A Damn Thang Changed」「Behind Closed Doors」「Get Up On That Funk」「Back To The Underground」あたりで当時の西海岸らしい重量ファンク・サウンドとギャングスタ・ラップを楽しめます。

もう一回、『Straight Outta Compton』が観たくなってきました!

全曲紹介しときやす。

「Intro」
アルバムのイントロ。

「Ain't A Damn Thang Changed」
The Sequence「Funk You Up」ネタのトラックにJames Brown「The Payback」、Kurtis Blow「AJ Scratch」、Low Profile「Funky Song」の声ネタが絡む重量ファンク。後半にはThe Brothers Johnson「Ain't We Funkin' Now」のベース・ネタも加わり、パワー・アップします。西海岸ギャングスタ・ラップ然としたタイトル曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=pvaaEPu-kiI

「The Break Up (Skit)」
短いスキットですが、Parliament「Do That Stuff」Parliament「Agony of Defeet」、The Staple Singers 「I'll Take You There」、Digital Underground 「The Humpty Dance」といったネタ満載です。
https://www.youtube.com/watch?v=RPbLIoiiL4Q

「Behind Closed Doors」
Fred Wesley & The J.B.'s「More Peas」のホーン・ネタ、Digital Underground 「The Humpty Dance」ネタの重量トラックに、N.W.A「Gangsta Gangsta」、Dana Dane「Cinderfella Dana Dane」ネタが絡む不穏なギャングスタ・ラップ。
https://www.youtube.com/watch?v=7FvBICxisfo

「Out On A Furlough」
Sly & The Family Stone「Thank You for Talkin' to Me Africa」ネタのミディアム・ファンク・トラックが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=pvDAwY5w3_c

「A Crazy Break」
1分にも満たないトラックですが、Marvin Gaye「What's Going On」Bloodstone 「Who Has the Last Laugh Now」、Bo Diddley「Hit or Miss」、James Brown「Get Up (I Feel Like Being A) Sex Machine」、、「Funky President (People It's Bad) 」、「Coldblooded」、Melvin Bliss「Synthetic Substitution」 ネタのファンキー・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=lpTASI_tLCs

「Caught N A Fad」
ラガ/レゲエ調のアクセントと途中のTears for Fears「Shout」ネタの挿入が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=-xzSVLpdhHw

「Fuck My Daddy」
ギャングスタ・ラップらしい挑発的なリリックを畳みかけます。
https://www.youtube.com/watch?v=1vviS0uC44k

「Back On The Scene」
このトラックも1分強しかありませんが、The Isley Brothers「Fight the Power」Earth, Wind & Fire「Fantasy」、Rick James「Mary Jane」、The Dramatics「Get Up and Get Down」、Rufus Thomas「Do the Funky Penguin」という大ネタで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Oqyz7eibRKw

「Get Up On That Funk」
Average White Band「Your Love Is a Miracle」ネタのトラックにJames Brown「Get Up Offa That Thing」のフレーズを引用した重量ファンク感が魅力の1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=23AZO6hnmHM

「Gettin' Looped/Dress Code」
「Dress Code」としてシングル・カットもされました。The Mar-Keys「Black」のトラックに、N.W.A「A Bitch Iz a Bitch」、Grandmaster Flash & The Furious Five feat. Grandmaster Melle Mel & Duke Bootee 「The Message」、Joeski Love「Pee-Wee's Dance」、The O'Jays「Back Stabbers」ネタが絡むデンジャラスなギャングスタ・ラップに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=4i1_FPGb93A

「Smokers La La Bye」
インタールード的なトラック。

「You Don't Work, U Don't Eat」
Ice Cube、 J-Dee、MC Eihtをフィーチャー。Zapp「More Bounce to the Ounce」 、Johnny Guitar Watson「Superman Lover」
One Way「Pull Fancy Dancer/Pull」ネタの超重量ファンク・トラックに、Ice Cube「You Can't Fade Me/JD's Gafflin'」、Rollin' Wit' the Lench Mob by 「Rollin' Wit' the Lench Mob」、James Brown「Mind Power」、Ohio Players「Skin Tight」、Malcolm Xネタが絡み、ウエッサイな雰囲気を存分に楽しめます。The Headhunters「God Make Me Funky」、Fred Wesley & The J.B.'s「You Can Have Watergate Just Gimme Some Bucks and I'll Be Straight」ネタも使われています。
https://www.youtube.com/watch?v=tyImtXh4n-E

「Grandma Locked Out (Skit)」
放送禁止用語が聞こえっぱなしのスキット。

「Ghetto Serenade」
僕の一番のお気に入り。One Way feat. Al Hudson「Pop It」、Parliament「Gamin' on Ya!」ネタにB.T. Express「You Got Something」のベース、James Brown「Funky Drummer」、Joe Tex「Papa Was Too」のドラムが絡むファンクネスたっぷりのトラックが格好良すぎます。James Brown「Stone to the Bone」、Big Bird「Big Bird Writes a Poem」ネタも使われています。
https://www.youtube.com/watch?v=aj1E0As3IgY

「Back To The Underground」
The Soul Searchers「Ashley's Roachclip」ネタのドラムに、James Brown「Say It Loud, I'm Black and I'm Proud」、The Jimmy Castor Bunch「Troglodyte (Cave Man) 」、T La Rock and Jazzy Jay「It's Yours」、Digital Underground 「The Humpty Dance」の声ネタが絡む強力ファンク・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=9j85ac-maDA

「A Soldiers Story」
ラストはSun「My Woman」ネタの哀愁モードが、中盤に一転し、Bobby Demo「More Ounce (Rap)」ネタの重量ファンク・トラックへ変貌します。
https://www.youtube.com/watch?v=QoRLtyUjPvQ

ご興味がある方は2nd『Curb Servin'』(1995年)やWestside Connectionの他作品もチェックを!

『Curb Servin'』(1995年)
Curb Servin

Westside Connection『Bow Down』(1996年)
バウ・ダウン

Westside Connection『Terrorist Threats』(2003年)
Terrorist Threats
posted by ez at 15:56| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月02日

The Buddy Rich Big Band『Mercy, Mercy』

エキサイティングなビッグバンド・ジャズ☆The Buddy Rich Big Band『Mercy, Mercy』
マーシー、マーシー +3
発表年:1968年
ez的ジャンル:凄腕ドラマー系ビッグバンド
気分は... :ビッグバンドの魅力!

今回はジャズ・ドラマーBuddy Richがビッグバンドを率いたライブ作品The Buddy Rich Big Band『Mercy, Mercy』(1968年)です。

凄腕ドラマーBuddy Richの紹介は、『The Roar Of '74』(1973年)に続き2回目となります。

本作『Mercy, Mercy』(1968年)は、ラスベガスCaesars Palaceでのライヴ・レコーディングです。

参加メンバーは、Buddy Rich(ds)以下、Art Pepper(as)、Walter Namuth(g)、Gary Walters(b)、Joe Azarello(p)、Charles Owens(as)、Pat LaBarbera(ts)、Don Menza(ts)、John Laws(bs)、Jim Trimble(tb)、Rick Stepton(tb)、Peter Graves(btb)、Al Porcino(tp)、David Culp(tp)、Kenneth Faulk(tp)、Bill Prince(tp)といった面々。

注目すべきは1950年代ウエストコースト・ジャズを代表する白人アルト・サックス奏者Art Pepperの参加です。当時、ドラッグやアルコール依存で音楽シーンから殆ど姿を消していたPepperをビッグバンド・メンバーで音楽監督の役割を実質的に担っていたDon Menzaが声を掛け、ラスベガスでのショーに合流した模様です。

The Kenny Clarke-Francy Boland Big Bandあたりと同じく、従来のビッグバンドのイメージを覆すビッグバンド・サウンドが本作の魅力です。勿論、大暴れするリーダーBuddy Richのドラミングも随所で楽しめます。

Richによる格好良いドラム・ブレイクがサンプリング・ソースとしても人気のタイトル曲「Mercy, Mercy, Mercy」、クラブジャズ好きの人も楽しめる「Channel One Suite」、鮮やかなアレンジの「Goodbye Yesterday」、ワイルド&エキサイティングな「Ode to Billie Joe」あたりが僕のおススメです。

Buddy Richならではの豪快なドラミングが牽引するエキサイティングなビッグバンド・ジャズを満喫しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Mercy, Mercy, Mercy」
Joe Zawinul作の名曲カヴァー。オリジナルは当ブログで紹介したCannonball Adderley『Mercy, Mercy, Mercy!』(1968年)に収録されています。Richの格好良いドラムブレイクと共に始まり、ビッグバンドらしい重厚なホーン・アンサンブルを楽しめます。Walter Namuthのギター・ソロもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=N8WAvTmJuKk

本曲に関して当ブログではOsmar MilitoHeraldo Do MonteWillie BoboRusty Bryantのカヴァーを紹介済みです。

また、本演奏のRichによる格好良いドラム・ブレイクはDeee-Lite「I.F.O. (Identified Flying Object)」、Pizzicato Five「Pizzicatomania」、「Darlin' of Discotheque」、DJ Format「English Lesson」、Micatone「Got to Give It Up」、Keaton & Hive「Resolution」、Soopasoul feat. Nikeya Booker「Brand Nu (Lack of Afro Remix)」のサンプリング・ソースとなっています。
Deee-Lite「I.F.O. (Identified Flying Object)」
 https://www.youtube.com/watch?v=rbrupJLEZaE
Pizzicato Five「Darlin' of Discotheque」
 https://www.youtube.com/watch?v=VKHlyXGrGW4
DJ Format「English Lesson」
 https://www.youtube.com/watch?v=yf-6aTiTnoc
Micatone「Got to Give It Up」
 https://www.youtube.com/watch?v=RX2BBUOw-m0
Soopasoul feat. Nikeya Booker「Brand Nu (Lack of Afro Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=gkRnwyldgG0

「Preach and Teach」
Johnny Burke作。このバンドならではのビッグバンドの美学を感じる演奏です。決して野暮ったくならない、ヴィヴィッド感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6wEUfKP-2Ks

「Channel One Suite」
Bill Reddie作。緩急織り交ぜた組曲。スリリングかつ重厚なビッグバンドならではの演奏とメンバーのソロを楽しめます。特にクラブジャズを先取りしていたかのような格好良いアンサンブルに魅了されます。ここでもRichのドラムが大暴れし、楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=SB3mI6lMpuw

Showbiz & A.G.「Silence of The Lambs(Remix)」、L*Roneous「No Limitations」のサンプリング・ソースとなっています。
Showbiz & A.G.「Silence of The Lambs(Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=LqssdJ6L_Is
L*Roneous「No Limitations」
 https://www.youtube.com/watch?v=F2YhyS5nbMM

「Big Mama Cass」
Don Sebesky作。ここでもRichの格好良いドラム・ブレイクと共にスタート!ダイナミックなホーン・アンサンブルを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=L1uyXNAfq7M

「Goodbye Yesterday」
Don Piestrup作。ビッグバンドならではのアンサンブルを重視したアレンジの妙が光る華やかな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=1WIUqyZp3ak

「Acid Truth」
Don Menza作。ここではブルージーな演奏で少しアクセントをつけてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=etEFn8AWyis

「Alfie」
Burt Bacharach/Hal David作。Dionne Warwickが歌った映画『Alfie』の主題歌となった名曲のカヴァーです(オリジナル・レコーディングはCilla Black)。Vanessa Williamsなどのカヴァーでもお馴染みですね。当ブログではDelfonicsChristopher Scottのカヴァーも紹介済みです。Art Pepperのアルト・サックスを主役に据えたロマンティックな演奏です。

「Ode to Billie Joe」
女性カントリー・シンガーBobbie Gentry、1967年の大ヒット曲をカヴァー。ラストはRichらしい少しワイルドなビッグバンド・サウンドでエキサイティングな気分にさせて締め括ってくれます。当ブログでは本曲に関して、Lou DonaldsonNicola ConteEllen McIlwaineのカヴァーも紹介済みです。
https://www.youtube.com/watch?v=qGXXaApWiiw

再発CDには「Chavala」「Mr. Lucky」「Chelsea Bridge」の3曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

Buddy Richの他作品もチェックを!

『Big Swing Face』(1967年)
Big Swing Face

『A Different Drummer』(1971年)
ア・ディファレント・ドラマー

『Stick It』(1972年)
Stick It

『The Roar Of '74』(1973年)
ザ・ロアー・オブ’74

『Very Live at Buddy's Place』(1974年)
ヴェリー・ライヴ・アット・バディズ・プレイス[再発/廉価盤]

『Big Band Machine』(1975年)
ビッグ・バンド・マシーン

『Speak No Evil』(1976年)
Speak No Evil

『Buddy Rich Plays and Plays and Plays』(1977年)
Plays & Plays & Plays
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2018年02月01日

Ray Barretto『Que Viva La Musica』


『Our Latin Things』のオープニングを飾った名曲「Cocinando」収録☆Ray Barretto『Que Viva La Musica』
Que Viva La Musica
発表年:1972年
ez的ジャンル:Fania系N.Y.ラテン/サルサ
気分は... :雪の日に灼熱のラテン/サルサ!

今夜も雪ですかね。これから外出するので少し不安が・・・
寒い日ですが、灼熱のラテンが聴きたい気分です。

今回はN.Y.ラテン/サルサからRay Barretto『Que Viva La Musica』(1972年)です。

ラテン・グルーヴの帝王"ハード・ハンズ"Ray Barrettoについて、これまで当ブログで紹介したのは以下の5枚。

 『Senor 007』(1965年)
 『Acid』(1968年)
 『The Message』(1972年)
 『Can You Feel It』(1978年)
 『La Cuna』(1981年)

本作『Que Viva La Musica』(1972年)は、N.Y.ラテン/サルサの絶頂期にFaniaからリリースされたアルバムであり、ハード・ドライヴィング・サルサな魅力を持った評価の高い1枚です。

レコーディング・メンバーはRay Barretto(congas、per)、Luis Cruz(p、el-p)、Roberto Rodriguez(tp)、Rene Lopez(tp)、Joseph Roman(tp)、Orestes Vilato(timbales、caja)、John Rodriguez(bongos、congas)、David Perez(b)、Adalberto Santiago(vo、guiro)。

プロデュースはRay Barretto自身。アレンジはRay BarrettoとLuis Cruz。

本作が人気作である要因の1つは、N.Y.サルサの伝説的な音楽ドキュメンタリー映画『Our Latin Things』のオープニングを飾った名曲「Cocinando」の収録だと思います。

『Our Latin Things』オープニング
https://www.youtube.com/watch?v=N3D-XwcsD8o

「Cocinando」以外にも「Que Viva La Musica」「La Pelota」「El Tiempo Lo Dira」「Alafia Cumaye」といったFaniaらしいN.Y.ラテン/サルサを満喫できる曲が収録されています。

まずはハイライト「Cocinando」を聴いてみてください。この1曲だけでも価値のあるアルバムだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Que Viva La Musica」
Roberto Rodriguez作。打楽器を強調したグァグァンコー調のタイトル曲。コンガを通してラテン音楽の魅力を伝えてくれます。伝統にリスペクトしつつ、当時のN.Y.ラテン・フィーリングにアップデートされている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Md4p-Du7Zhg

「Bruca Manigua」
偉大なキューバ人ミュージシャンArsenio Rodriguezの名曲をカヴァー。ノスタルジックにスタートしますが、ラテンらしい華やかな雰囲気の中で少し表情を変えていく感じがいいですね。ラテン作品ならでの色気のある男性ヴォーカル&コーラスがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=f3AaXgGGUN4

「La Pelota」
Ray Barretto作。僕好みのパーカッシヴ&エキサイティングなN.Y.ラテンを満喫できる1曲。聴いているだけでアドレナリンが分泌しそうなアッパー感がいいですね。鮮やかなホーン・アンサンブルにも魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=wekrRBwA9DA

「El Tiempo Lo Dira」
Roberto Rodriguez作。開放的なラテン・リズムをバックに、Adalberto Santiagoのヴォーカルの魅力を実感できる1曲。作者Roberto Rodriguezのトランペットも快調です。
https://www.youtube.com/watch?v=SojQcSmt7nQ

「Cocinando」
Ray Barretto作。前述のように本作のハイライトであり、映画『Our Latin Things』のオープニングを飾った曲です。映画でもそうでしたが、このイントロを聴いただけでワクワク感がありますね。覚醒的なLuis Cruzのエレピの音色が新時代のN.Y.ラテンを感じさせます。主役Rayの"ハード・ハンズ"なコンガは勿論、ティンバレス、ボンゴとラテン・パーカッションの魅力を存分に堪能できます。10分超の長尺ですが、思わず何度もリピートしたくなってしまう名曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=6Z0HaqXS3Bs

「Triunfo El Amor」
Tony Fuentes作。Adalberto Santiagoがムーディーに歌い上げるボレロ。
https://www.youtube.com/watch?v=VhURfsVQIno

「Alafia Cumaye」
Tite Curet Alonso作。ラストはハード・ドライヴィング・サルサで格好良く締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=LA7_u9j4aoc

Ray Barrettoの過去記事もご参照ください。

『Senor 007』(1965年)
Senor 007

『Acid』(1968年)
Acid

『The Message』(1972年)
The Message

『Can You Feel It』(1978年)
キャン・ユー・フィール・イット

『La Cuna』(1981年)
ラ・クーナ
posted by ez at 13:40| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする