2018年02月09日

Lloyd Price『Music-Music』

往年の人気R&Bシンガーのメロウ・ソウル作品☆Lloyd Price『Music-Music』
ミュージック・ミュージック
発表年:1976年
ez的ジャンル:R&Bレジェンド系メロウ・ソウル
気分は... :Love Music!

往年の人気R&B/ロックンロール・シンガーLloyd Priceが、1976年にリリースしたメロウ・ソウル作品『Music-Music』(1976年)です。

Lloyd Priceは 1933年ルイジアナ州生まれの男性R&Bシンガー。

1952年の全米R&BチャートNo.1ヒット「Lawdy Miss Clawdy」を皮切りに、「Just Because」「Stagger Lee」「Personality」「I'm Gonna Get Married」等のヒットを生み出した50年代の人気R&B/ロックンロール・シンガーでした。

その意味で自身のレーベルLPGからリリースした全本作『Music-Music』(1976年)は、従来のLloyd Priceのイメージとは異なるメロウ・ソウル作品です。

むしろ、後にAl Johnson『Peaceful』(1978年)をプロデュースするLloyd Priceをイメージして聴いた方がしっくりきます。

ただし、収録曲の録音場所・時期はバラバラであり、アルバムの統一感はありませんが、個々の曲はそれぞれ充実しています。

シングルにもなったメロウ・ミディアム「What Did You Do With My Love」Frederick Knight作の人気曲「Uphill Peace Of Mind」、Sam Dees作の「You Brought It On Yourself」ニューソウルな「Love Music」、フリーソウルな「Street Love」あたりが僕のおススメです。

隠れた逸品をぜひ!

全曲紹介しときやす。

「What Did You Do With My Love」
Lloyd Price作。シングルにもなったメロウ・ミディアム。ムーグが印象的なニューソウル・サウンドをバックに、Lloydが円熟のヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=C4EG14Q7nbs

Prince Paul「Central Booking」、Sureshot Symphony「Seductive」、Arce「THC」のサンプリング・ソースとなっています。
Arce「THC」
 https://www.youtube.com/watch?v=BCBXPyGEUEY

「Music-Music」
Lloyd Price作。Johnny Bristol的なメロウ・サウンドを楽しめますが、本人は歌っていないようです。
https://www.youtube.com/watch?v=vk-dtctlrzc

「Love Music」
Lloyd Price作。ニューソウルなダンサブル・サウンドとLloydのヴォーカルがマッチした1曲。Curtis Mayfieldあたりと一緒に聴きたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=ltrA8fZ3N7A

「Mr. & Mrs. Untrue」
Irwin Levine/Toni Wine作。これは70年代初めのマッスルショールズ録音らしいです。カントリー・ソウル調の仕上がりは他の曲とは異なる雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=tZCSsPqQEjw

「Street Love」
Lloyd Price作。カリビアン・エッセンスも取り組んだ開放的なダンサブル・チューン。フリーソウル好きの人は気に入ると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=0NDiD1ApSr4

「You Brought It On Yourself」
Sam Dees作。オリジナルはBarbara Hallです。これもマッスルショールズ録音みたいです。アーシーな味わいのダンサブル・サウンドとLloydのビターなヴォーカルがフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=PJNphti6suI

「Uphill Peace Of Mind」
Frederick Knight作。作者Frederick Knightも自身のヴァージョンをリリースしていますが、元々はThe Gospel Truth(後のFacts Of Life )に楽曲提供されたものです。同ヴァージョンは当ブログでも紹介したFacts Of Life『Sometimes』 (1977年) にも収録されています。また、本作と同年にリリースされたKid Dynamiteヴァージョンはサンプリング・ソースとしても人気ですね。個人的にはそれらヴァージョン以上にモダンで格好良いグルーヴィー・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=lkeXywWbNW8

他ヴァージョンと聴き比べも楽しいと思います。
Frederick Knight「Uphill Peace Of Mind」
 https://www.youtube.com/watch?v=B4of9lPKXwM
The Gospel Truth「Uphill Peace Of Mind」
 https://www.youtube.com/watch?v=f3-C-mutE_0
Kid Dynamite「Uphill Peace Of Mind」
 https://www.youtube.com/watch?v=dV8jGorGmI8

「N'sele」
Lloyd Price作。ラストは哀愁モードのインストで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6DsRf17_pq0

本作とはテイストが異なりますが、Lloyd Priceの他作品もチェックを!

『20th Century Masters - The Millennium Collection: The Best of Lloyd Price』(2002年)※ベスト盤
Millennium Collection-20th Century Masters

『Mr.Personality/The Exciting Lloyd Price』(1959年) ※2in1CD
The Exciting Lloyd Price  + Mr.

『Cookin' With Lloyd Price』(1961年)
COOKIN'+15 BOUNS TRACK

『This Is My Band』(1963年)
This Is My Band

『Now!』(1969年)
Now

『To the Roots and Back』(1972年)
To Roots and Back

『The Nominee』(1978年)
The Nominee
posted by ez at 02:40| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする