2018年02月10日

Portrait『All That Matters』

ジェントル&メロウな魅力の男性R&Bグループ作品☆Portrait『All That Matters』
All That Matters
発表年:1994年
ez的ジャンル:セルフプロデュース系男性R&Bグループ
気分は... :五輪モードへ...

今回は90年代男性R&Bグループ作品からPortrait『All That Matters』(1994年)です。

L.A.で結成された男性R&BグループPortraitの紹介は、1stアルバム『Portrait』(1992年)に続き2回目となります。

1st『Portrait』がNJS良盤として評価の高いグループですが、2ndとなる本作は1stとは異なる魅力に満ちたメロディアスなR&B作品に仕上がっています。

メンバーは1stと同じく、サウンド面を牽引するMichel Angelo SaulsberryPhillip JohnsonEric KirklandIrving Washingtonという3人のリード・シンガーの4名。

セルフ・プロデュース作品であり、楽曲もBee Geesカヴァー「How Deep Is Your Love」以外はグループのオリジナルです。

全体的に少し抑えたトーンで、ジェントルなヴォーカルやメロディを際立たせているのがいいですね。

バラード系であれば、「Hold Me Close」「All That Matters」「Much Too Much」、そして前述のBee Geesカヴァー「How Deep Is Your Love」がおススメ。

メロウなミディアム系であれば、「Heartstrings」「Lovin' U Is Ah-Ight」というサンプリングを効果的に用いた2曲、ダンサブル系であれば、「I Can Call You」「Friday Night」「Me Oh My」がおススメ。

1stの注目度の高いグループですが、穴場の2ndも要チェックです!

全曲紹介しときやす。

「Here's A Kiss」
ミッド・グルーヴでアルバムは幕を開けます。落ち着きのあるグルーヴ感が本作の雰囲気を象徴しているかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=fS9WhsVzdqk

「I Can Call You」
キャッチーなダンサブル・チューンですが、抑えたトーンでメロディ重視、ヴォーカルワーク重視で聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=cOUwlNgbGAs

「All That Matters」
タイトル曲はオーセンティックなバラード。エモーショナルに熱唱しすぎないところが僕好みかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=kKe3YR-SkYw

「All Natural Girl」
スムースなミディアム・グルーヴ。さり気ないですが、この雰囲気嫌いじゃありません。
https://www.youtube.com/watch?v=u_7R-1h3n3k

「Friday Night」
腰にくるグルーヴとセクシー・モードのヴォーカルが印象的なミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=8RLPk8K9F_E

「Interlude: Michael's Mood」
メロディアスなインタールード。

「Hold Me Close」
グループの本領発揮の絶品バラード。美しいヴォーカルでロマンティック・ムードを素敵に盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=9Z8yk0SULoM

「Lovin' U Is Ah-Ight」
Grover Washington Jr.「Paradise」をサンプリングしたメロウR&Bグルーブ。キャッチーなトラックを生かしたメロウ・ヴァイヴが僕好みです。
https://www.youtube.com/watch?v=_i6i_0WnOy4

Proof「Why?」のサンプリング・ソースとなっています。
Proof「Why?」
 https://www.youtube.com/watch?v=QwQ9SiA-dBM

「Much Too Much」
優しいヴォーカルが包み込んでくれるビューティフル・バラード。ひたすらジェントルな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=eYM8sC8vtog

「Heartstrings」
Bobby Caldwell「My Flame」をサンプリングしたメロウ・ミディアム。「My Flame」大好きな僕としては大歓迎の1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=yYUmYbJT7cw

「Lay You Down」
この時代らしいメロディですが、押しまくるのではなく、少し引いたトーンで聴かせるのが本作らしいかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=xXB8nq39C2E

「Me Oh My」
ファンクネスの効いた少しレイジーなミディアム・グルーヴ。少し抑えたトーンながらもセクシーに迫ってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=sh1mwS0v1DU

「How Deep Is Your Love」
ラストはBee Gees、1977年のヒット曲「愛はきらめきの中に」(大ヒット・サントラ『Saturday Night Fever』収録)をカヴァー。この曲とカヴァーといえば、昨年リリースされたPJ Morton『Gumbo』のヴァージョンも紹介しましたが、アコースティック・ギターをバックに優しく歌い上げる本ヴァージョンはかなりの好カヴァーだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=IO2FVJhMjqg

『Portrait』(1992年)
Portrait
posted by ez at 02:37| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする