発表年:2007年
ez的ジャンル:ブラジリアン男性シンガー・ソングライター
気分は... :素直に楽しめないモヤモヤ感・・・
オリンピックは短時間に日本人メダリストが3名誕生しましたが、できることならば高木選手と高梨選手にはもっといい色のメダルを獲らせてあげたかったですね。3名とも感動をありがとう!
一方、スノーボード女子スロープスタイルはTVで観ていても日本人選手も含めて選手たちが気の毒で仕方がありませでした。4年間の努力の集大成の場があれほど劣悪な条件とは・・・選手たちのやりきれない気持ちを思うと言葉がありません。
そんな事もあってか、今回のオリンピックは素直に楽しめないモヤモヤ感がありますね。
今回はブラジリアン男性シンガー・ソングライターPaulo Munizの2ndアルバム『Sine Qua Non』(2007年)です。
1976年リオ・デ・ジャネイロ生まれのブラジル人SSW、Paulo Munizの紹介は『Trying To Fool Destiny』(2007年 ※国内盤)、『Your Love』(2012年)に続き3回目となります。
Paulo Munizと言えば、2007年に国内盤がリリースされた『Trying To Fool Destiny』(オリジナルは2006年)で日本のブラジル音楽ファンを魅了した現在進行形のボサノヴァ作品でした。
『Trying To Fool Destiny』は、ソフト&ジェントルな歌声と爽快メロウ・サウンドで当時の僕のヘビロテの1枚でもありました。
その勢いに乗ってリリースされた2nd『Sine Qua Non』(2007年)は、前作のソフト&ジェントルな歌声と爽快メロウ・サウンドを受け継ぎつつ、サウンドのバリエーションを増したジャジー/AORフィーリングが加わった1枚に仕上がっています。
楽曲はすべてPaulo Munizのオリジナルです。
他のPaulo Muniz作品同様に、親しみやすいソフト&メロウな音世界を満喫できる日本人込みのボッサ作品に仕上がっています。
優しい歌声と爽快メロウなボッサ・サウンドを求めている方はチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Last Try」
小粋なボッサ・フィーリングにフルート&ピアノによるジャジー・フィーリングが加わった洗練されたオープニング。スキャット・コーラスもいいですね。晴れた日の朝に聴くと、何か良いことが起きそうな予感しそう!
「Esqueca」
Paulo Munizらしい現在進行形ボサノヴァを堪能できる日本人好みの1曲に仕上がっているのでは?Munizのジェントル・ヴォーカルが実に心地好いですね。
「Sweet Delusion」
少しテンポを落としたスウィート・フィーリングの仕上がり。ストリングスが雰囲気を盛り上げてくれます。
「Um Acidente So」
ジャジー・サックスと共に始まるメロウ・チューン。ブラジル人SSWらしいメロディのジャジー・メロウを楽しめます。
「Even Better, Somehow」
ハーモニカがいいアクセントになっている爽快メロウ・ボッサ。どこまでも爽やかに疾走していく感じがPaulo Munizらしいですね。
「Tantas vezes」
シンプルなギターの弾き語りですが、逆にはMunizのジェントルな魅力が伝わってきます。
「Perdao」
『Trying To Fool Destiny』国内盤ボーナス・トラックとして収録されていた楽曲の正式ヴァージョン。ファンなら納得の洗練された爽快メロウに仕上がっています。涼しげなフルートとスキャット・コーラスもグッド!
「Sine Qua Non」
タイトル曲はエレガントなストリングスを配したロマンティックなボッサ・チューン。素敵なアレンジがいいですね。
「Ate O Final」
小粋なジャズ・サンバ調の仕上がり。60年代ジャズ・サンバの2000年代仕様にアップデートした感じがいいですね。素敵なサックスが盛り上げてくれます。
「Perdi」
ブラジル人SSWらしいメロディを楽しめる爽快メロウ。クラリネットのアクセントがいいですね。
「Any Further」
ラストは落ち着いた雰囲気のオトナのジャジー・メロウで締め括ってくれます。
Paulo Munizの他作品もチェックを!
『Trying To Fool Destiny』(2007年 ※国内盤)
『Your Love』(2012年)