2018年03月10日

Shalamar『The Look』

Howard Hewett、Jody Watley、Jeffrey Daniel最強布陣のラスト作☆Shalamar『The Look』
Look
発表年:1983年
ez的ジャンル:Solar系R&B/ファンク
気分は... :新陳代謝!

今回はダンス・クラシック「A Night to Remember」で知られるR&BグループShalamar『The Look』(1983年)です。

80年代R&B/Soulファンには欠かせない重要レーベルSolarLakesideDynastyMidnight Star、Whispers、Klymaxx等と並びSolarを代表するアーティストであるShalamarの紹介は、『Friends』(1982年)、『Big Fun』(1979年)に続き3回目となります。

前回『Big Fun』を記事をアップしたのが2007年なので、11年ぶりのShalamarの記事になります。

3rdアルバムとなる『Big Fun』(1979年)でJody WatleyHoward HewettJeffrey Danielという最強布陣が揃い、黄金期に突入したShalamar

7thアルバムとなる本作『The Look』(1983年)は、その最強布陣3名によるラスト・アルバムです。本作を最後にJody WatleyとJeffrey Danielはグループを去りました。確かに、本作ではHoward Hewettが目立っている分、Jody Watleyの存在感は薄く、脱退止む無しという気もします。

プロデュースは勿論Leon Sylvers。グループも共同プロデューサーとしてクレジットされています。

時代を反映してシンセ・ポップ的な楽曲もいくつか収録されており、そのあたりで好き/嫌いが分かれるかもしれません。僕もそうしたシンセ・ポップ的な楽曲を手放しで歓迎する訳ではありませんが、一方で、そういた曲も含めてこの時代らしいアルバムとして楽しんでいる部分もあります。

シングル・ヒットしたシンセ・ポップ調の「Dead Giveaway」がアルバムを象徴しているのかもしれませんが、僕のおススメは「Right Here」「Over And Over」「Closer」「You Won't Miss Love (Until Its Gone)」といったアーバンなファンク・チューンです。

Howard Hewettのヴォーカルを満喫できるスロウ系の「You Can Count On Me」「You're The One For Me」あたりもグッド!

Shalamar黄金期の終幕をぜひチェックしてみてください。

全曲紹介しときやす。

「Closer」
Solar好きの人にはグッとくるであろうエレクトリック・ブギー。昨今のブギー/ディスコ・ブームの流れにも符号するダンサブル・チューンだと思います。Howard Hewettのヴォーカルも快調です。
https://www.youtube.com/watch?v=tfP6PfHx958

「Dead Giveaway」
アルバムからの1stシングル。USチャート第22位、同R&Bチャート第10位、UKチャート第8位のヒットとなりました。本作を反映するシンセ・ポップ的なダンサブル・チューン。ど派手なギター・ソロも目立ちます。
https://www.youtube.com/watch?v=cfaPmaG0Yx8

「You Can Count On Me」
本作のハイライトに推す人も多いであろうHoward Hewettがしっとりと歌い上げるビューティフル・バラード。レーベル・メイトである女性R&BシンガーCarrie Lucasもソングライティングの1名としてクレジットされています。
https://www.youtube.com/watch?v=I4Xs_ipEpPA

「Right Here」
僕の一番のお気に入り。Jody Watley、Howard Hewettのツイン・ヴォーカルを満喫できるメロウ・ファンク。DynastyのKevin Spencerがキーボード&ソングライティングで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=xaVTySpZPb8

「No Limits (The Now Club)」
「Dead Giveaway」と同タイプのダンサブルなシンセ・ポップ。決して僕好みのサウンドではありませんが、リアルタイムで80年代を過ごしてきた者としては、何故か愛着が湧いてきます(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=E-x8Unnhi-k

「Disappearing Act」
Jody Watleyがリード・ヴォーカルをとるダンサブルなシンセ・ファンク。音は正直???ですが、キュートなJody Watleyのヴォーカルはいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=TbI5W_W7Idc

「Over And Over」
シングルにもなったアーバンなミディアム・ファンク。ブラコン好きの人であれば気に入ると思います。リード・ヴォーカルはHoward Hewett。「Right Here」と並ぶ僕のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=pEAHDR1qaco

Cheryl "Pepsii" Riley「(So Glad) This Love Affair Is Over」のサンプリング・ソースとなっています。
Cheryl "Pepsii" Riley「(So Glad) This Love Affair Is Over」
 https://www.youtube.com/watch?v=7psWVHpJ5mc

「You're The One For Me」
Howard Hewettのファルセット・ヴォーカルが映えるアーバンなミディアム・バラード。Howard Hewett好きの人にはおススメです。
https://www.youtube.com/watch?v=eqEbFNHpiw4

「You Won't Miss Love (Until Its Gone)」
Solarらしいダンサブル・サウンドを楽しめるアーバン・ダンサー。なかなか雰囲気があって好きです。リード・ヴォーカルはHoward Hewett。
https://www.youtube.com/watch?v=ESN8moPCx0o

「The Look」
ラストは人気ベーシストStanley Clarkeが演奏&ソングライティングで貢献しているタイトル曲。ドラムはEd Greene。強力リズム隊とシンセ・サウンドを融合させたこの時代ならではのファンク・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=3Y9ot0k3V7o

Shalamarの他作品もチェックを!

『Uptown Festival』(1977年)
Uptown Festival

『Big Fun』(1979年)
Big Fun

『Three for Love』(1980年)
Three for Love

『Go for It』(1981年)
Go for It

『Friends』(1982年)
フレンズ

『Circumstantial Evidence』(1987年)
CIRCUMSTANTIAL EVIDENCE

『Wake Up』(1990年)
Wake Up
posted by ez at 05:39| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする