発表年:1971年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ラテン・ファンク
気分は... :高揚感がたまらない・・・
今回はラテン/ジャズ・パーカッション奏者Mongo Santamariaの『Mongo's Way』(1971年)です。
キューバ、ハバナ出身のパーカッション奏者Mongo Santamaria(1917-2003年)に関して、当ブログで紹介したのは以下の3枚。
『El Bravo!』(1965年)
『Feelin' Alright』(1970年)
『Mongo '70』(1970年)
本作はMongoがAtlanticからリリースした作品の中でも特にファンク度が高く、レア・グルーヴ方面から再評価の高い1枚です。
プロデュースはJoel Dorn。
レコーディングにはMongo Santamaria(congas)、Armando Peraza(bongos、congas)、Bernard Purdie(ds)、Don Alias(ds)、Chuck Rainey(b)、Israel "Cachao" Lopez(b)、Eddie "Gua-Gua" Riviera(b)、Eric Gale(g)、Earl Neal Creque(p、el-p)、Lou Soloff(tp)、Ray Maldonado(tp、per)、Stanley Turrentine(ts)、Grant Reed(ts)、Roger Glenn(fl、vibe)、Angel Allende(per)、Julito Collazo(shekere)、Marty Sheller(conductor、per)等のミュージシャンが参加されています。
特にフィーチャリングされているArmando Perazaや、Bernard Purdie(ds)、Chuck Rainey(b)らのファンキー・リズム隊の参加が目を引きます。
「Hippo Walk」、「Featherbed Lane」、「The Letter」、「Listen Here」、「Tell It」等レア・グルーヴ好きの人であれば歓喜しそうなラテン・ファンクがズラリと並びます。
ラテン・グルーヴ系レア・グルーヴとしては間違いない1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Tell It」
Grant Reed作。ソウルフルな女性コーラスとファンキー・ホーンが印象的なミディアム・グルーヴがオープニング。ブラックスプロイテショーンのサントラに収録されていそうな雰囲気があります。
https://www.youtube.com/watch?v=luyTcjhJKHo
「The Letter」
The Box Tops、1967年の大ヒット曲をカヴァー(Wayne Carson Thompson作)。ラテン・リズムとファンキー・サウンドが融合した本作らしいラテン・ファンクに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=r-voPW1wF6c
「Listen Here」
Eddie Harris作品をカヴァー。オリジナルは『The Electrifying Eddie Harris Jazz 』(1968年)に収録されています。都会的なファンキー・サウンドが実に格好良いですね。
「Sometimes Bread」
Sonny Henry作。Earl Neal Crequeの美しいピアノが印象的なメロウ・チューン。しっとりとした雰囲気でアルバムに落ち着きを与えてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=pLETRhnvmfM
「Geechee Girl」
Earl Neal Creque作。Eric Galeのギターが活躍する軽快なラテン・ファンク。都会的な開放感がいいですね。
「Hippo Walk」
Joel Dorn/Lew Hahn/Marty Sheller/Neal Creque作。ラテン×ファンクな格好良さでいえば、このパーカッシヴ・ロウ・ファンクが一番かもしれませんね。演奏をナビゲートするRoger Glennのフルートも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=-dsSze_iFqw
「Featherbed Lane」
Marty Sheller作。個人的には一番のお気に入り。灼熱のラテン・ファンクといった趣がたまりません。ラテン・ファンクらしい高揚感を存分に満喫できます。
「Saoco」
Armando Peraza/Raymond Perez作。Bernard Purdieらのファンキー・リズム隊とラテン・パーカッション隊による軽快なリズム・シャワーが心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=ptuBNC-V5-I
「Afro Walk」
Mongo Santamaria作。スリリングな中にも、何処となく余裕を感じるファンキー・ラテン・グルーヴ。メンバー達がセッションを楽しんでいる感じがいいですね。
「Congo Blue」
Mongo Santamaria作。ラストはコンガを存分に楽しめるデスカルガ的な演奏で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=NOcoyfd6L9o
Mongo Santamariaの他作品もチェックを!
『Sabroso』(1960年)
『Mongo Introduces La Lupe』(1963年)
『Mongo at the Village Gate』(1963年)
『Watermelon Man/Mongo Explodes』(1963/1964年)
『La Bamba』(1965年)
『El Bravo!』(1965年)
『Soul Bag/Stone Soul』(1968/1969年)
『Feelin' Alright』(1970年)
『Mongo '70』(1970年)
『At Montreux』(1971年)
『Up From the Roots』(1972年)
『Afro Indio』(1975年)
『Sofrito』(1976年)
『A La Carte』(1976年)
『Dawn (Amanecer)』(1977年)
『Red Hot』(1979年)
『Soy Yo』(1987年)