2018年03月20日

Wilson Bros.『Another Night』

Steve Lukatherが全面参加したAOR作品☆Wilson Bros.『Another Night』
アナザー・ナイト
発表年:1979年
ez的ジャンル:兄弟AOR
気分は... :Ticket To My Heart

今回はAORファンから支持の高い1枚、Wilson Bros.『Another Night』(1979年)です。

TotoSteve Lukatherのギター・プレイを全編で聴くことができるアルバムとしても人気の高い1枚ですね。

The Wilson Brothers(Wilson Bros.)は、Steve WilsonKelly Wilsonの兄弟デュオ。

彼らが書いた「If The World Ran Out Of Love Tonight」England Dan & John Ford Coley『Some Things Don't Come Easy』(1978年)でカヴァーされたことで、England Dan & John Ford ColeyのプロデューサーKyle Lehningの目に留まり、制作されたのが、The Wilson Brothers唯一のアルバム『Another Night』(1979年)です。

プロデュースはKyle Lehning。レコーディングの多くはナッシュビルで行われました。

レコーディングにはSteve Wilson(vo、g)、Kelly Wilson(vo、g、key)以下、Steve Lukather(g)、元Area Code 615Kenneth Buttrey(ds)、Jack Williams(b)、Bob Wray(b)、Jon "Git" Goin(g)、Steve Gibson(g)、Shane Keister(key)、Farrell Morris(per)、Ernie Watts(ss、ts)、Billy Puett(ts、bs、fl、recorder)、Don Sheffield(tp)、Dennis Good(tb)等のミュージシャンが参加しています。

Steve Lukatherの全面参加が目立つアルバムですが、仮にLukatherの参加がなくても充実したAOR作品だと思います。

シングルになったのはタイトル曲「Another Night」The Holliesのカヴァー)と「Feeling Like We're Strangers Again」

個人的なハイライトは、Stevie Woodsのカヴァーでもお馴染み「Take Me To Your Heaven」。それ以外に、Ernie Wattsのサックス・ソロが素敵な「Thanking Heaven」Todd Rundgrenの名曲カヴァー「Can We Still Be Friends」、リラックスした爽快メロウ「Ticket To My Heart」あたりもおススメです。

アルバム全体を通して、いい雰囲気が貫かれたAOR作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Feeling Like We're Strangers Again」
Kelly Wilson/Mark O'Leary作。本作のセンスの良さを感じるオープニング。甘すぎないビター・スウィートなAORって感じがいいですね。Steve Lukatherのギター・プレイもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=nq7Q-CUyDTs

「Another Night」
タイトル曲はThe Holliesのカヴァー(Allan Clarke/Terry Sylvester/Tony Hicks作)。The Holliesのオリジナルは『Another Night』(1976年)に収録されています。AORらしいアーバンな雰囲気がたまらないメロウ・ミディアムは。シングルにもなりました。ヴォーカルワークも含めてAOR然としているのはいいですね。ここでのギター・ソロはLukatherではなくJon "Git" Goin。
https://www.youtube.com/watch?v=Qz1lprqusyo

「Thanking Heaven」
Kelly Wilson作。Ernie Wattsの素敵なサックス・ソロと共に始まるメロウ・ミディアム。この曲もAOR好きにはグッとくる天国気分な1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=93JCrwfO5AM

「Shadows」
Alice Keister/Shane Keister作。ポップ・フィーリングのミディアム・グルーヴですが、Lukatherの気の利いたギターも含めてなかなかいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=aLx-lmWN4Rc

「Just Like A Lover Knows」
Kelly Wilson/Robin Reynolds作。曲自体の派手さはありませんが、その分Lukatherのギターが目立っています。
https://www.youtube.com/watch?v=B_MbI1TYaSA

「Lost And Long Way From Home」
Steve Wilson/Kelly Wilson作。ドラマティックなサウンドが目立ちますが、僕には少し仰々しいかな?
https://www.youtube.com/watch?v=7qe-femaM8I

「Can We Still Be Friends」
Todd Rundgrenの名曲をカヴァー。Toddのオリジナルは『Hermit Of Mink Hollow』(1977年)に収録されています。Toddの名曲をオリジナルよりも少しテンポを上げて、サラッとさり気ない雰囲気でカヴァーしています。Todd好きの僕には嬉しいカヴァーです。
https://www.youtube.com/watch?v=8VwTzp_kY7c

「Ticket To My Heart」
Steve Wilson作。晴れた日の朝に聴きたい!リラックスした爽快メロウ。The Cherry Sistersによる女性バック・コーラスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=PEhcmeZ82bQ

「Take Me To Your Heaven」
Steve Wilson/Kelly Wilson作。Stevie Woodsがアルバム『Take Me To Your Heaven』(1981年)でカヴァーしたことでも知られる名曲。個人的にも本作のハイライト。ブリージンな爽快メロウは、いつ聴いても心をときめかせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=37NcsCoL1lQ

「Like Yesterday」
Steve Wilson/Kelly Wilson作。ラストはストリングスを配したバラードでしっとりと締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=gYI-TfgTrf0

今日はまた冬モードですね。
温度差がこたえますな。
posted by ez at 04:05| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする