発表年:2009年
ez的ジャンル:女性R&B/ネオソウル
気分は... :しなやかに生きる!
Yolanda JohnsonはN.Y.ブルックリン生まれの女性R&Bシンガー。
彼女の父親はキーボード奏者で1977年はアルバム『My Music』をリリースしているSamuel Jonathan Johnson。
さらにCharlie WilsonをはじめとするThe Gap BandのWilson兄弟を叔父に持つという音楽家系に生まれました。
L.A.に移住後にプロ・シンガーとしてのキャリアをスタートし、2003年にEP「Sweet Yesterday」でデビュー。2006年には1stアルバム『Violet Flower』をリリース。今回紹介する本作『Breathing』(2009年)は2ndアルバムとなります。
アルバムはR&B/ソウル、Hip-Hop、ファンク、ジャズ・ファンク、ジャズ、フュージョン・ソウル、さらにはトライバル&エキゾチックなエッセンスまで取り入れた幅広いサウンドを楽しめる構成になっています。
個人的にはファンク・サウンドを楽しめる「Can't Fight The Feeling」や「Music And Faith」、フュージョン・ソウルな「Living」、Hip-Hop調トラックの「When I See You」、The O'Jays「Family Reunion」をサンプリングした「Over You」あたりがお気に入りです。
楽曲はすべてYolanda Johnsonのオリジナルです(共作含む)。
意外に間口の広い女性R&B/ネオソウル作品だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Inhalelude」
懐かしい80'sヒットKajagoogoo「Too Shy」をサンプリングし、甘く危険な香りが漂うオープニング。
「Music And Faith」
スペイシーなシンセ・サウンドが印象的なミディアム・ファンク。Erykah Badu好きの人は気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=cMlQOzKbZRo
「In Need You」
ドリーミー・サウンドをバックに艶めかしく歌い上げるバラード。夢の中のネオソウルといった趣でしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=JWgp5PhW4bk
「Living」
スラップベースの響きが印象的なフュージョン・ソウル。Yolandaのヴォーカル、演奏共に躍動感があっていいですね。
「When I See You」
レトロ・ソウルのエッセンスを取り入れたHip-Hop調トラックがキャッチーなミディアム・グルーヴ。
「Walk Away」
トライバル・リズムを取り入れたエキゾチック・モードのミディアム。不思議なムードが漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=I7Q_sez1Qpw
「Strut」
パワフルなファンク・チューン。ホーン隊を含むファンキー・サウンドをバックに、Yolandaが貫禄のあるヴォーカルで存在感を示します。
「Intervention」
T3のラップをフィーチャー。ノスタルジックなジャズ・サウンドがいいアクセントになっています。
「Exhalude」
夢の中のミステリアス・ワールドといった趣の2分弱の小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=AOvx8G6hRRM
「Over You」
The O'Jays「Family Reunion」をサンプリングしたミディアム・バラード。Yolandaのシンガーとしての魅力を満喫できる1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Nj65qGnA1EU
「Can't Fight The Feeling」
妖しげなファンクネスが支配する中でYolandaが艶やかなヴォーカルを披露します。かなり僕好みの1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=3D_45SRPnLY
「Love Is A Game」
レトロ・ジャジー・サウンドをバックに歌うノスタルジックな仕上がり。
「Lose Control」
ダイナミックなファンキー・サウンドとミステリアス・モードの緩急のコントラストが鮮やかな1曲。なかなか巧みな作りです。
「On The Inside」
ジャズ・ファンク的なアプローチで爽快に疾走します。UKジャズ・ファンクがお好きな人は気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=NJ-o_OP3GxA
「Can't Get You Out Of My Head」
コケティッシュなヴォーカルで歌い上げるバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=QKH3Qd8qwlc
「Breathing」
ラストは妖艶なミディアムのタイトル曲で締め括ってくれます。
『Violet Flower』(2006年)