2018年04月26日

Tower Of Power『Bump City』

ブレイクを予感させるメンフィス録音の2nd☆Tower Of Power『Bump City』
バンプ・シティ
発表年:1972年
ez的ジャンル:ベイエリア・ファンク
気分は... :鶏の半身揚げ・・・

今回はベイエリア・ファンクを代表するグループTower Of Powerの2ndアルバム『Bump City』(1972年)です。

Tower Of Power(TOP)の紹介は、『Tower Of Power』(1973年)、『Urban Renewal』(1975年)に続き3回目となります。

本作『Bump City』(1972年)はWarner Bros.移籍第1弾アルバムであり、Lenny Williams(vo)加入前の作品ですが、ブレイクする次作『Tower Of Power』(1973年)への助走となるバンドのスタイルが確立されつつある作品です。意外にもレコーディング場所はメンフィスというのが興味深いです。

本作におけるメンバーはRick Stevens(vo)、Skip Mesquite(ts、fl、vo)、Emilio Castillo(ts、back vo)、Greg Adams(tp、flh、french horn、p、back vo)、Stephen Kupka(bs、back vo)、Mic Gillette(tp、tb、french horn、back vo)、Willie James Fulton(g、back vo)、David Garibaldi(ds)、Francis Rocco Prestia(b)、Brent Byars(conga ds、back vo)という10名。

TOPのヴォーカルといえば、Lenny Williamsのイメージが強いですが、本作でリード・ヴォーカルを務めるRick Stevensのソウルフルな歌声もなかなか魅力的です。

また、メンバー以外にJay Spell(p)が参加しています。

プロデュースはRon CaponeTower Of Power。また、Steve Cropperがエンジニアとして関与しています。

TOPらしいファンク・グルーヴ「You Got to Funkifize」、軽快なノリのファンク・チューン「Down to the Nightclub」、メロウな名バラード「You're Still a Young Man」、ピースフルなメロウ・ソウル「Of the Earth」、リラックスしたソウル・グルーヴ「What Happened to the World That Day?」あたりがおススメです。

次作でのブレイクを予感させる充実作だと思います。

全曲紹介しときやす。

「You Got to Funkifize」
Emilio Castillo/Stephen Kupka作。Rocco & Garibaldiのリズム隊、突き抜けたホーン・アンサンブルとTOPらしいファンク・グルーヴを満喫できるオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=VyncnceKryc

「What Happened to the World That Day?」
Emilio Castillo/Stephen Kupka作。リラックスした雰囲気のソウル・グルーヴ。ホーン・サウンドが映える緩急つけたアレンジもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=APANNdKs01s

The Jacka feat. DJ Impereal「What Happened to the World」のサンプリング・ソースとなっています。
The Jacka feat. DJ Impereal「What Happened to the World」
 https://www.youtube.com/watch?v=ox-mg_Qq1ls

「Flash in the Pan」
Emilio Castillo/Stephen Kupka作。少しイナたい感じがメンフィス録音らしいかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=YwdK8RPHkGQ

「Gone (in Memory of Jacqueline Mesquite)」
Greg Adams/Skip Mesquite作。ここではSkip Mesquiteがリード・ヴォーカルをとると同時に、印象的なフルートを聴かせてくれるメロウ・ミディアム。Greg Adamsのトランペット・ソロも楽しめます。

「You Strike My Main Nerve」
Emilio Castillo/Stephen Kupka/Lenny Williams/Albert Gordon作。Roccoのベースが格好良いリラックスしたファンク・グルーヴ。ソウルフルなホーン・アンサンブルにもグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=KbyNGwaE744

「Down to the Nightclub」
Emilio Castillo/Stephen Kupka/David Garibaldi作。アルバムからの2ndシングル。ナイトクラブ・モードの軽快なノリが魅力のファンク・チューン。タイトなリズム隊と鮮やかなホーン・アンサンブルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qNWYHSbaFBs

Fergie「London Bridge」のサンプリング・ソースとなっています。
Fergie「London Bridge」
 https://www.youtube.com/watch?v=WD33ii01kXI

「You're Still a Young Man」
Emilio Castillo/Stephen Kupka作。アルバムからの1stシングルにもなったメロウなソウル・バラード。メリハリの効いたアレンジがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=exVwi9IhIik

「Skating on Thin Ice」
Emilio Castillo/Stephen Kupka作。

「Of the Earth」
Emilio Castillo/Stephen Kupka作。Mesquiteのフルートが先導するピースフルなメロウ・ソウル。メロウ&ファンキーによる緩急が絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=jZWkYguiVaU

Illa Ghee feat. Sean Price「Price to Be Illa」のサンプリング・ソースとなっています。
Illa Ghee feat. Sean Price「Price to Be Illa」
 https://www.youtube.com/watch?v=V9FQ4W5QjHU

Tower Of Powerの70年代の他作品もチェックを!

『East Bay Grease』(1970年)
イースト・ベイ・グリース

『Tower Of Power』(1973年)
タワー・オブ・パワー

『Back to Oakland』(1974年)
バック・トゥ・オークランド

『Urban Renewal』(1975年)
オークランド・ストリート

『In the Slot』(1975年)
イン・ザ・スロット

『Ain't Nothin' Stoppin' Us Now』(1976年)
Ain't Nothin' Stoppin' Us Now

『We Came to Play!』(1978年)
We Came to Play

『Back on the Streets』(1979年)
Back on the Streets
posted by ez at 03:48| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする