発表年:2018年
ez的ジャンル:Stones Throw系R&B
気分は... :レトロ&モダンな魅力...
日曜なので新作紹介デーです。
最近は先々週のSons Of Kemet『Your Queen Is A Reptile』、先週のBlue Lab Beats『Xover』とロンドン発の新作紹介が続いています。本当は今回もロンドン発の作品を取り上げようと思いましたが、偏りがあるのは当ブログらしくないので見送ることにしました。
今回はL.A.の気鋭レーベルStones Throwからの新作Stimulator Jones『Exotic Worlds and Masterful Treasures』です。
Stimulator Jonesは1985年生まれのプロデューサー/マルチ・インストゥルメンタリスト。
バージニア州を拠点に活動し、これまで『Scuffed Suede Music』(2014年)をはじめ、数枚のアルバムを自主制作しています。
その後、Stones Throwからのコンピ・アルバム『Sofie's SOS Tape』に本作にも収録された「Soon Never Comes」が取り上げられたことがきっかけで、本作『Exotic Worlds and Masterful Treasures』が制作される運びとなりました。
個人的に、ここ数週間のiPhoneでのヘヴィプレイがThe S.O.S. Bandの『Just the Way You Like It』(1984年)、『Sands of Time』(1986年)というJam & Lewis絡みのアルバム2枚からお気に入り曲をセレクトしたプレイリストでした。
そんなThe S.O.S. Bandのようなブラコン・モードの音楽マインドに、ジャスト・フィットした新作アルバムが本作『Exotic Worlds and Masterful Treasures』です。
80年代ブラコンと90年代R&Bのフィーリングを絶妙にブレンドしてモダンなR&Bサウンドに仕上げているのが本作の魅力です。全曲オリジナルですが、曲作りのセンスも抜群ですね。特に甘く切ないメロディにグッときてしまいます。また、Jonesのハイ・トーン・ヴォーカルも曲、サウンドとマッチしているのがいいですね。
特にお気に入りは前述の「Soon Never Comes」とリード・シングル「Need Your Body」の2曲。
それ以外に「Give My All」、「Feel Your Arms Around Me」、「Trippin On You」、「Tempt Me With You Love」といったブラコン・フィーリングを満喫できる楽曲が僕のおススメです。
また、ファンク好きの方には「Water Slide」、「I Want You Too」、90年代R&B好きの方には「Suite Luv」、「Tell Me Girl」あたりもおススメです。
ありそうでないレトロ&モダンなR&Bを満喫しましょう!
全曲紹介しときやす。
「Water Slide」
80年代モードのファンク・サウンドと90年代前半の男性R&Bのような甘く切ないハイ・トーン・ヴォーカルの組み合わせがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=0rLLliSv7wY
「Give My All」
アーバンなメロウ・ファンク。昨今のファンク・リヴァイバルをブラコン寄りにしたアプローチが成功しています。
https://www.youtube.com/watch?v=0FDrG6C1Atw
「Feel Your Arms Around Me」
甘く切ないメロウ・フィーリングにグッときます。霧の中のメロウ・サウンドといった趣がいいですね。楽曲、サウンド、ヴォーカルという彼のトータルなセンスを実感できる1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=uGyRalqgJU8
「Together」
切ないメロディを歌い上げるバラード。80年代フィーリングと90年代フィーリングの絶妙な配合がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=dM4Pm4fQig4
「Trippin On You」
甘く切ないメロディ・センスにヤラれてしまいます。彼のメロディ、サウンドを通して、80年代ブラコン、90年代R&Bの魅力を再認識できます。
https://www.youtube.com/watch?v=wGvo2gAh8RY
「I Want You Too」
ファンク・ネタのHip-Hopビートに、ブラコン調のエッセンスを重ねたような仕上がり。G-Funk好きの人は気に入るサウンドだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=8awIemUzmns
「Soon Never Comes」
前述のように『Sofie's SOS Tape』収録曲。彼を注目の存在へ押し上げた出世曲です。メロディアスなミディアムですが、80年代ブラコンと90年代前半の男性R&Bグループを融合させた雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=jxhL-_FUBII
「Need Your Body」
アルバムからのリード・シングル。僕の一番のお気に入り。80年代ブラコンと90年代ヒップホップ・ソウルをいいとこ取りしたような絶品ミディアム・グルーヴ。はじめて聴くのに、昔から聴いている名曲を愛聴している気分になります。
https://www.youtube.com/watch?v=MZKupBsK1NY
「Suite Luv」
90年代男性R&Bグループ調のセクシー・ミディアム。歌い回しも含めて彼の90年代R&B愛を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=dVaS18EhGpY
「Tell Me Girl」
前曲に続き、90年代男性R&Bモードのセクシー・ミディアム。彼のハイ・トーンの声質の良さが引き立ちます。
https://www.youtube.com/watch?v=xucTCX4TOSE
「Tempt Me With You Love」
ラストはブラコン・モードのサウンド・センスが冴えるメロウ・ミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=PeTuhY65HUA
聴いていたら、我が家のCDラックから80年代ブラコン、90年代R&Bを漁りたくなってきました。