発表年:1979年
ez的ジャンル:キュート・ソウル・ディーヴァ
気分は... :私がボスよ!
今回はキュートなソウル・ディーヴァDiana Rossの『The Boss』(1979年)です。
元The Supremesのリード・シンガーDiana Rossの紹介は、ChicのNile Rodgersがプロデュースした大ヒット作『Diana』(1980年)、Ashford & Simpsonがプロデュースしたソロ第1弾アルバム『Diana Ross』(1970年)に続き3回目となります。
Diana Rossはもっと多く紹介してきたつもりだったのですが、まだ3回目でした。
ソロ通算10枚目となる本作『The Boss』(1979年)は、前作『Ross』(1978年)での不振を挽回し、ゴールド・ディスクに輝いたヒット・アルバムです。
プロデュースはDiana Rossとは何度も組んでいるAshford & Simpson(Nickolas Ashford & Valerie Simpson)。楽曲もすべてAshford & Simpsonです。
レコーディングにはValerie Simpson(p、back vo)、Nickolas Ashford(back vo)、Eric Gale(g)、Ray Chew(key)、Anthony Jackson(b)、Francisco Centeno(b)、John Sussewell(ds)、Errol Bennett(per)、Sammy Figueroa(per)、Michael Brecker(sax)、Julia Tillman Waters(back vo)、Maxine Willard Waters(back vo)、Stephanie Spruill(back vo)等のミュージシャンが参加しています。
また、Rob Mounsey、Paul Riser、John Davisがホーン&ストリングス・アレンジを手掛けています。
「The Boss」、「No One Gets the Prize」、「It's My House」というシングル3曲に象徴されるダンス・チューンが充実しているアルバムです。
メロウ・バラード「Sparkle」、ポップなダンサブル・チューン「I Ain't Been Licked」あたりも僕好みです。
ソロ・アーティストとして駆け抜けたDiana Rossの70年代の締め括りに相応しい1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「No One Gets the Prize」
アルバムからの2ndシングル。ガラージ好きの人は気に入るであろうなダンス・チューン。Rob Mounseyの華やかなホーン&ストリングス・アレンジが絶妙です。仰々しいイントロだけは好きになれませんが…
https://www.youtube.com/watch?v=gSwl28HiEeE
「I Ain't Been Licked」
Dianaのヴォーカルが躍動するポップなダンサブル・チューン。ソウル・ディーヴァとしての存在感があります。Waters姉妹らのバック・コーラスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=1zWvgTEkdDM
「All for One」
オーセンティックなバラードを透明感のあるヴォーカルで歌い上げます。個人的にはスルーしがちな1曲ですが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=XXDtr69paVM
「The Boss」
タイトル曲はアルバムからのリード・シングルであり、ガラージ・クラシックとしても人気の高いダンス・クラシック。John Davisのアレンジの華やかなディスコ・サウンドが魅力を際立てるキュートな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=NO0bwjkPdBk
当ブログでも紹介したThe Braxtonsヴァージョンをはじめ、Lindsay Custodio、Future Abstract Soul feat. M.A.R.A.、Chris Richardson、Kristine Wがカヴァーしています。
The Braxtons「The Boss」
https://www.youtube.com/watch?v=mcji8GpT3eo
「Once in the Morning」
https://www.youtube.com/watch?v=a0P-Qe2P3mM
「It's My House」
アルバムからの3rdシングル。Ashford & Simpsonらしい良曲であり、Dianaのキュートなヴォーカルが映えるメロディアスなミディアム・グルーヴ。個人的には一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=QO93p3ZZ8Xw
Eddie Murphy「This Is My House」、Snoop Dogg「Da Boss Would Like to See You」、MCF「Fri Tajm」、Mejja feat. Bro「Niko Poa」、Fashawn feat. Boaz & GLC「Weed Nap」のサンプリング・ソースとなっています。
MCF「Fri Tajm」
https://www.youtube.com/watch?v=PA-oElW_PSo
Mejja feat. Bro「Niko Poa」
https://www.youtube.com/watch?v=5oV-FUuU4mM
Fashawn feat. Boaz & GLC「Weed Nap」
https://www.youtube.com/watch?v=sNczB9AV6fk
「Sparkle」
夢の中を彷徨うようなイントロのスキャットが印象的なメロウ・バラード。シングル3曲以外であればコレが一番好き!Michael Breckerがサックス・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Q13Mirphw60
Three 6 Mafia feat. Lil Glock & S.O.G.「Mask and Da Glock」、Yung Simmie「Splak」、Evil Pimp, Killa Elite & Mr. Sawed Off「Victim of the Crew」、Ethereal feat. KCSB「Mask」、A.G. & Ray West feat. Roc Marciano「Red Apple Kings」のサンプリング・ソースとなっています。
Three 6 Mafia feat. Lil Glock & S.O.G.「Mask and Da Glock」
https://www.youtube.com/watch?v=1joHLLmcvug
Yung Simmie「Splak」
https://www.youtube.com/watch?v=_NR2JA0HVqE
Evil Pimp, Killa Elite & Mr. Sawed Off「Victim of the Crew」
https://www.youtube.com/watch?v=CLVykmu34vc
A.G. & Ray West feat. Roc Marciano「Red Apple Kings」
https://www.youtube.com/watch?v=ql1IXqq78Mk
「I'm in the World」
ラストは美しいバラードで感動的に締め括ってくれます。Julien Jabre「Sun Is Back」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=S8rcvC4cdLs
CDにはボーナス・トラックとして、「The Boss" (Original 12" Remix)」、「It's My House" (Original Promotion-only 12" Remix) 」の2曲が追加収録されています。
Diana Rossの他の70年代アルバムもチェックを!
『Diana Ross』(1970年)
『Everything Is Everything』(1970年)
『Surrender』(1971年)
『Lady Sings the Blues』(1972年)
『Touch Me in the Morning』(1973年)
Diana Ross & Marvin Gaye『Diana & Marvin』(1973年)
『Last Time I Saw Him』(1973年)
『Diana Ross』(1976年)
『Baby It's Me』(1977年)
『Ross』(1978年)
『Diana』(1980年)