2018年05月14日

Diana Ross『The Boss』

ダンス・チューンが充実!☆Diana Ross『The Boss』
ザ・ボス
発表年:1979年
ez的ジャンル:キュート・ソウル・ディーヴァ
気分は... :私がボスよ!

今回はキュートなソウル・ディーヴァDiana Ross『The Boss』(1979年)です。

The Supremesのリード・シンガーDiana Rossの紹介は、ChicNile Rodgersがプロデュースした大ヒット作『Diana』(1980年)、Ashford & Simpsonがプロデュースしたソロ第1弾アルバム『Diana Ross』(1970年)に続き3回目となります。

Diana Rossはもっと多く紹介してきたつもりだったのですが、まだ3回目でした。

ソロ通算10枚目となる本作『The Boss』(1979年)は、前作『Ross』(1978年)での不振を挽回し、ゴールド・ディスクに輝いたヒット・アルバムです。

プロデュースはDiana Rossとは何度も組んでいるAshford & Simpson(Nickolas Ashford & Valerie Simpson)。楽曲もすべてAshford & Simpsonです。

レコーディングにはValerie Simpson(p、back vo)、Nickolas Ashford(back vo)、Eric Gale(g)、Ray Chew(key)、Anthony Jackson(b)、Francisco Centeno(b)、John Sussewell(ds)、Errol Bennett(per)、Sammy Figueroa(per)、Michael Brecker(sax)、Julia Tillman Waters(back vo)、Maxine Willard Waters(back vo)、Stephanie Spruill(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

また、Rob MounseyPaul RiserJohn Davisがホーン&ストリングス・アレンジを手掛けています。

「The Boss」「No One Gets the Prize」「It's My House」というシングル3曲に象徴されるダンス・チューンが充実しているアルバムです。

メロウ・バラード「Sparkle」、ポップなダンサブル・チューン「I Ain't Been Licked」あたりも僕好みです。

ソロ・アーティストとして駆け抜けたDiana Rossの70年代の締め括りに相応しい1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「No One Gets the Prize」
アルバムからの2ndシングル。ガラージ好きの人は気に入るであろうなダンス・チューン。Rob Mounseyの華やかなホーン&ストリングス・アレンジが絶妙です。仰々しいイントロだけは好きになれませんが…
https://www.youtube.com/watch?v=gSwl28HiEeE

「I Ain't Been Licked」
Dianaのヴォーカルが躍動するポップなダンサブル・チューン。ソウル・ディーヴァとしての存在感があります。Waters姉妹らのバック・コーラスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=1zWvgTEkdDM

「All for One」
オーセンティックなバラードを透明感のあるヴォーカルで歌い上げます。個人的にはスルーしがちな1曲ですが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=XXDtr69paVM

「The Boss」
タイトル曲はアルバムからのリード・シングルであり、ガラージ・クラシックとしても人気の高いダンス・クラシック。John Davisのアレンジの華やかなディスコ・サウンドが魅力を際立てるキュートな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=NO0bwjkPdBk

当ブログでも紹介したThe Braxtonsヴァージョンをはじめ、Lindsay Custodio、Future Abstract Soul feat. M.A.R.A.、Chris Richardson、Kristine Wがカヴァーしています。
The Braxtons「The Boss」
 https://www.youtube.com/watch?v=mcji8GpT3eo

「Once in the Morning」
https://www.youtube.com/watch?v=a0P-Qe2P3mM

「It's My House」
アルバムからの3rdシングル。Ashford & Simpsonらしい良曲であり、Dianaのキュートなヴォーカルが映えるメロディアスなミディアム・グルーヴ。個人的には一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=QO93p3ZZ8Xw

Eddie Murphy「This Is My House」、Snoop Dogg「Da Boss Would Like to See You」、MCF「Fri Tajm」、Mejja feat. Bro「Niko Poa」、Fashawn feat. Boaz & GLC「Weed Nap」のサンプリング・ソースとなっています。
MCF「Fri Tajm」
 https://www.youtube.com/watch?v=PA-oElW_PSo
Mejja feat. Bro「Niko Poa」
 https://www.youtube.com/watch?v=5oV-FUuU4mM
Fashawn feat. Boaz & GLC「Weed Nap」
 https://www.youtube.com/watch?v=sNczB9AV6fk

「Sparkle」
夢の中を彷徨うようなイントロのスキャットが印象的なメロウ・バラード。シングル3曲以外であればコレが一番好き!Michael Breckerがサックス・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Q13Mirphw60

Three 6 Mafia feat. Lil Glock & S.O.G.「Mask and Da Glock」、Yung Simmie「Splak」、Evil Pimp, Killa Elite & Mr. Sawed Off「Victim of the Crew」、Ethereal feat. KCSB「Mask」、A.G. & Ray West feat. Roc Marciano「Red Apple Kings」のサンプリング・ソースとなっています。
Three 6 Mafia feat. Lil Glock & S.O.G.「Mask and Da Glock」
 https://www.youtube.com/watch?v=1joHLLmcvug
Yung Simmie「Splak」
 https://www.youtube.com/watch?v=_NR2JA0HVqE
Evil Pimp, Killa Elite & Mr. Sawed Off「Victim of the Crew」
 https://www.youtube.com/watch?v=CLVykmu34vc
A.G. & Ray West feat. Roc Marciano「Red Apple Kings」
 https://www.youtube.com/watch?v=ql1IXqq78Mk

「I'm in the World」
ラストは美しいバラードで感動的に締め括ってくれます。Julien Jabre「Sun Is Back」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=S8rcvC4cdLs

CDにはボーナス・トラックとして、「The Boss" (Original 12" Remix)」「It's My House" (Original Promotion-only 12" Remix) 」の2曲が追加収録されています。

Diana Rossの他の70年代アルバムもチェックを!

『Diana Ross』(1970年)
Diana Ross

『Everything Is Everything』(1970年)
Everything Is Everything

『Surrender』(1971年)
Surrender, Expanded Edition

『Lady Sings the Blues』(1972年)
ビリー・ホリデイ物語

『Touch Me in the Morning』(1973年)
Touch Me in the Morning, Expanded Edition

Diana Ross & Marvin Gaye『Diana & Marvin』(1973年)
Diana Ross and Marvin Gaye

『Last Time I Saw Him』(1973年)
Last Time I Saw Him

『Diana Ross』(1976年)
愛の流れに

『Baby It's Me』(1977年)
ベイビー・イッツ・ミー

『Ross』(1978年)
ロス(紙ジャケット仕様)

『Diana』(1980年)
ダイアナ
posted by ez at 00:04| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする