発表年:1978年
ez的ジャンル:女性フロント系ディスコ/ソウル
気分は... :今夜はブギ・ウギ・ウギ!
今回はA Taste of Honeyの大ヒット曲「Boogie Oogie Oogie」収録のデビュー・アルバム『A Taste Of Honey』(1978年)です。
少し前に紹介したイタリア人キーボード奏者/コンポーザー/アレンジャーPapikによるアーバン・ディスコ・プロジェクトThe Soultrend Orchestra『84 King Street』で「Boogie Oogie Oogie」をカヴァーしており、それを聴いているうちに本家も取り上げたくなりました。
A Taste of Honeyの紹介は、2ndアルバム『Another Taste』(1979年)、3rdアルバム『Twice As Sweet』(1980年)に続き3回目となります。
本作のハイライト「Boogie Oogie Oogie」は、全米チャート第1位、同R&Bチャート第1位となったグループの代表曲であり、ダンス・クラシックとしても大人気の1曲です。当時、洋楽を聴き始めたばかりであった中学生の僕に、ディスコ・サウンドを印象付けたのがChic「Le Freak」と「Boogie Oogie Oogie」でした。
その代表曲「Boogie Oogie Oogie」を収録したデビュー。アルバムが本作『A Taste Of Honey』です。
プロデュースはLarry Mizell & Fonce MizellのMizell BrothersのSky High Production。
メンバーはJanice Marie Johnson(vo、b)とHazel Payne(g、vo)という女性フロント2人、Perry Kibble(key)、Donald Johnson(ds)という男性メンバー2人の4名。
"女性版Brothers Johnson"とでも呼びたくなる女性フロント2人、人気プロデュース・チームMizell Brothersに注目の作品です。
ハイライトは、ダンス・クラシック「Boogie Oogie Oogie」ですが、それ以外であれば、アーバン・ダンサー「World Spin」、都会的ヘヴィ・ファンクの「Disco Dancin'」や「You」、爽快メロウ・グルーヴ「Sky High」、メロウ・バラード「If We Loved」、Sky Highらしいアレンジの「This Love of Ours」あたりがおススメです。
「Boogie Oogie Oogie」のみではない、このユニットの魅力を楽しみましょう!
全曲紹介しときやす。
「Boogie Oogie Oogie」
Janice Johnson/Perry Kibble作。全米チャート第1位、同R&Bチャート第1位となった大ヒット・デビュー・シングル。いつ聴いてもキャッチーなディスコ・ファンク!当時ロック少年であった僕に洗練されたアーバンなディスコ・チューンの格好良さ、面白さを教えてくれた1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=JYWkG_DI5OE
先に述べたThe Soultrend Orchestraをはじめ、
G.Q.、Caroline Henderson、Boogie Knights feat. Jeff Scott Soto等がカヴァーしています。
MC Lyte「Oogie Boogie」 、Jamiroquai「Little L (Wounded Buffalo Remix)」等のサンプリング・ソースとなっています。
The Soultrend Orchestra「Boogie Oogie Oogie」
https://www.youtube.com/watch?v=P2NG8pzyZVw
G.Q.「Boogie Oogie Oogie」
https://www.youtube.com/watch?v=DbWP7xZkHz4
Boogie Knights feat. Jeff Scott Soto「Boogie Oogie Oogie」
https://www.youtube.com/watch?v=QyH0XiRGPy4
「This Love of Ours」
Hazel Payne/Janice Johnson作。改めて聴き直すと、Sky High Productionらしいアレンジにニンマリしてしまうメロウ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=tT9ZAhAf0uw
「Distant」
Janice Johnson/Perry Kibble作。派手さはありませんが、都会的センスが冴えるミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=HFFqStYE48k
Ice Cube「Gangsta's Fairytale 2」のサンプリング・ソースとなっています。
Ice Cube「Gangsta's Fairytale 2」
https://www.youtube.com/watch?v=_yEc4UWPDTY
「World Spin」
Perry Kibble/Thurman Aldridge作。アーバン・ディスコ×Sky High Productionな雰囲気がグッドなアーバン・ダンサー。効果的なストリングスはさすがMizell兄弟ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=UaTFQ6FPOuI
「Disco Dancin'」
Allan Barnes/John Malone作。邦題「悪魔のディスコ・ダンス」。シングル・カットもされた楽曲です。ど派手なディスコ・チューンではありませんが、このグループの持つ都会的センスを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=rKZf2UE-uiM
「You」
Donald Johnson/Hazel Payne作。「Disco Dancin'」の続編的な雰囲気も持つ都会的ファンキー・チューン。ヘヴィ・グルーヴにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=itsm9f8RTfA
Souls of Mischief「Airborne Rangers」、Money Boss Players feat. Big Ah「Bronx Nigga」等のサンプリング・ソースとなっています。
Souls of Mischief「Airborne Rangers」
https://www.youtube.com/watch?v=Dq5HaHly8UU
Money Boss Players feat. Big Ah「Bronx Nigga」
https://www.youtube.com/watch?v=BQiyEpTdrB8
「If We Loved」
Perry Kibble/Thurman Aldridge作。このグループのメロウ・サイドの魅力を満喫できるバラード。Sky Highらしいサウンド・プロダクションも楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=U0Pdu6_7cKk
9th Wonder「Wow」のサンプリング・ソースとなっています。
9th Wonder「Wow」
https://www.youtube.com/watch?v=c0w9xcTHHlo
「Sky High」
Hazel Payne/Janice Johnson作。フリーソウル好きの人も気に入りそうな爽快メロウ・グルーヴ。女性フロント2人のキュートな魅力が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=_PQE5gTYAnM
9th Wonder「Jammin」のサンプリング・ソースとなっています。
9th Wonder「Jammin」
https://www.youtube.com/watch?v=jNxD3RyW1as
「You're in Good Hands」
Fonce Mizell作。ラストはオーセンティックなバラードでしっとりと締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=o_RFvf6SbL8
A Taste of Honeyの他作品もチェックを!
『Another Taste』(1979年)
『Twice As Sweet』(1980年)
『Ladies of the Eighties』(1982年)