2018年06月17日

Bosq『Love and Resistance』

コロンビアを拠点とするDJ/プロデューサーのディープ・ディスコ☆Bosq『Love and Resistance』
Love And Resistance
発表年:2018年
ez的ジャンル:辺境系ディープ・ディスコ
気分は... :敵を知り、己を知れば百戦危うからず !

今日のW杯はグループリーグで唯一1日4試合の日、朝まで眠れません。

今観ている「ペルー対デンマーク」は、会場が「日本対コロンビア」と同じ。そのあたりにも注目したいですね。

新作アルバムから、コロンビア絡みの作品を紹介します。辺境系ディープ・ディスコ作品Bosq『Love and Resistance』です。

US西海岸の人気レーベルUbiquityからのリリースです。

Bosqはボストン出身、現在はコロンビア、メデシンを拠点とするDJ/プロデューサーBen Woodsのソロ・プロジェクト。

元々は2000年代後半からDJユニットWhiskey Baronsとして評価を高め、その後Bosq名義としての活動をスタートさせます。

これまでUbiquityから『Bosq Y Orchestra De Madera』(2013年)、『Celestial Strut』(2015年)という2枚のアルバムをリリースし、それ以外にプエルトリコのラテン・バンドLa Candela All Starsとの共演アルバム『San Jose 51』(2016年)をアナログ・リリースしています。

また、NitetimeBody Musicといったユニットでも作品をリリースしています。

さて、本作『Love and Resistance』ですが、 ファンク、ハウス、ジャズ、アフロ、ブラジル、ラテン、クンビアなど様々な音楽のエッセンスを飲み込んだディープ・ディスコ作品に仕上がっています。辺境系のスパイスが効いているのが、他のディスコ作品にはない魅力です。

アルバムには、サンパウロを拠点とするブラジル人男性シンガーBruno Morais、ベナン共和国出身のギタリストKaleta、US西海岸のソウル/ファンク・バンドSocial Loversの女性シンガーMegan Doherty、バークリー音楽大学出身でボストン在住の日本人マルチインストゥルメンタリストMonologこと
Yuki Kanesaka(金坂征広)、US西海岸のチカーノ・バンドBrownout、N.Y.のアフロビート・バンドKokolo Afrobeat OrchestraのリーダーRay Lugo、現行ファンク・シーンをリードする黒人女性シンガーNicole Willis、US西海岸のソウル・デュオMyron And Eのメンバー E Da Bossによる新プロジェクトLucid Paradise、マイアミ出身、現在はL.A.を拠点とするDJ/プロデューサー/シンガー/ソングライターInduceという気鋭アーティストたちがフィーチャリングされています。

アフロ/ブラジル/ラテン/クンビアなディスコ・ワールドはサッカーW杯モードにもフィットします。

全曲紹介しときやす。

「Com Forca」
Bruno Moraisをフィーチャー。サンバ・テイストの効いた辺境ディープ・ディスコがオープニング。軽やかな中にも一筋縄ではいかないクセが窺えます。Bruno MoraisのヴォーカルはJorge Benをイメージさせますね。
https://www.youtube.com/watch?v=vcJOqzPygC8

「Alode」
Kaletaをフィーチャー。Kaletaによる軽やかなアフロ・ギターが印象的なダンス・チューン。アフロ・ジャズ好きの人も楽しめるはず!

「Can't Seem To Hide」
Megan Dohertyをフィーチャー。Meganのキュートなヴォーカルが映える脱力系メロウ・ディスコ。爽やかなカッティング・ギターもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=e8nYJ0X8Hzs

「Feel It」
リズミックなディスコ・ハウスは実にキャッチーです。さまざまなジャンルの音楽のエッセンスをダンサブルに融合させてしまうBosqの才を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=i54D4YP3A5w

「In Orbit」
ボストン在住の日本人マルチインストゥルメンタリストMonolog(Yuki Kanesaka)をフィーチャーしたインスト。ここでYukiはヴァイヴ、シンセ、ローズ、サックスを演奏しています。メロウなヴァイヴの音色が心地好い演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=1r3WQ7i3s6M

「Pegate Pa Sa」
Brownout、Ray Lugoをフィーチャー。個人的には一番のお気に入り。ラテン・ファンク×アフロ・ファンクによる濃密なクロスオーヴァー・グルーヴが実に刺激的です。
https://www.youtube.com/watch?v=kXWdXspzySw

「Gatekeeper」
Kaletaをフィーチャー。辺境モードのディープなアフロ・サウンドが刺激的な1曲に仕上がっています。

「Take Me There」
現行ファンクのディーヴァNicole Willisをフィーチャー。Nicoleのソウルフル・ヴォーカルとBosqらしいディープ・ディスコ・ワールドを融合させています。
https://www.youtube.com/watch?v=fHPr9KlO-5w

「The Love」
Lucid Paradiseをフィーチャー。妖艶なブギー・ディスコは昨今のモダン・ディスコ/ブギー好きの人であれば気に入ると思います。

「Tonight」
Nicole Willisをフィーチャー。クールなディスコ・ファンク・サウンドに合わせてNicoleも少し抑えめのトーンです。

「Step Into Midnight」
ラストはInduceをフィーチャー。Bosqらしい個性はあまり感じませんが、ある意味アルバムで一番メロウ&キャッチーかも?メロウ・ディスコ好きの人であれば気に入るはず。
https://www.youtube.com/watch?v=N1Be5YiW7VI

Bosqの他作品もチェックを!

Bosq Of Whiskey『Bosq Y Orchestra De Madera』(2013年)
BOSQ Y ORQUESTA DE MADERA

『Celestial Strut』(2015年)
セレスシャル・ストラット
posted by ez at 01:11| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする