2018年07月04日

Laila Amezian『Initial』

Louis Philippeプロデュースによるベルギー人女性シンガー作品☆Laila Amezian『Initial』
Initial
発表年:1997年
ez的ジャンル:ラウンジ・ボッサ/ラウンジ・ジャズ
気分は... :惜しかった!でも足りなかった!

よくやった、惜しい、悔しい、誇らしい、虚しい等々さまざまな感情が湧き起こる日本対ベルギーでしたね。昨日の日中は放心状態で殆ど開店休業状態でした(泣)

世界を驚かせた日本代表、強豪国の底力を見せつけてくれたベルギー代表、見事な笛でクリーンで見応えのある試合を実現させたセネガル人主審と全てが噛み合った名勝負でした。

日本サッカーの素晴らしさと課題の両方を凝縮した一戦でしたね。

いつもW杯になると「日本らしいサッカーは何か」が議論されますが、今大会の代表は格上の対戦国に対して、決して弱者の守備的戦術をとらず、俊敏性、運動量、チームワークを武器に日本らしいサッカーを提示してくれた気がします。

ただし、惜しかったですが、ベルギーと日本の間には選手層の厚さ、試合運び、メンタル等の面で確実に差があった気がします。

とりあえず、おっさんジャパンと揶揄されながらも、大会前の低評価を覆した西野監督や代表メンバーに感謝ですね。

これで南アフリカW杯から始まった長谷部、本田、長友、川島らを中心とした大きなサイクルに区切りがつきました。カタールW杯に向けては、2〜3大会の主力を担うような若手を抜擢して欲しいですね。

森保監督の五輪代表からA代表入りメンバーが数多く生まれるような状況を期待しています。その意味では西野監督、手倉森・森保の両コーチ体制を継続するのもアリかなと・・・

一方、勝ち上がったベルギーは次戦ブラジル戦です。
日本戦で得た教訓を生かし、ブラジルに挑むベルギー代表が楽しみですね。

さて、今回はベルギー代表に敬意を表してベルギー人アーティストの作品を紹介したいと思います。

ということで、ベルギー人女性シンガーによるラウンジ・ボッサ/ラウンジ・ジャズ作品、Laila Amezian『Initial』(1997年)です。

Laila Amezianは1968年ベルギー、アントワープ生まれのモロッコ系の女性シンガー。

ソロ名義では本作『Initial』(1997年)と『Triode』(2012年)という2枚のアルバムをリリースしています。また、

今回紹介する『Initial』(1997年)はスペインのレーベルSiestaからのリリースです。

本作の話題は、人気フランス人アーティストLouis Philippeが全面プロデュースしている点です。

Louis Philippeは日本でも大人気であったelレーベルの看板アーティストとしてネオアコ・ファンにはお馴染みですね。おそらく多くの方はLouis Philippプロデュースという理由で本作を購入したのでは?

また、High LlamasSean O'Hagan、ブリティッシュ・レゲエの重要人物Dennis Bovell等が参加している点も注目です。

アルバム全体としては、Louis PhilippeがLaila Amezianという素材を見事に生かしたヨーロピアン・テイストに溢れたラウンジ・ボッサ/ラウンジ・ジャズといった仕上がりです。

カフェ・ミュージック的でありながら一筋縄ではいかぬポップ職人的センスが散りばめられているのがいいですね。

Louis Philipp好き、ラウンジ・ボッサ/フレンチ・ボッサ、ネオアコ好きの人はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Ouverture」
メロディカを用いらアルバムのプロローグ。

「Singapore」
カフェ・ミュージック好きの人は気に入るであろうラウンジ・ボッサ。本作の魅力がこの1曲に凝縮されています。
https://www.youtube.com/watch?v=1dHvXrJsKzs

「Eva」
美しいストリングスを配したフレンチ・モードの哀愁バラード。

「Initial Tribe」
ビューティフル・ポップな小曲。

「Vera Cruz」
ラテン/サンバ調の軽快なメロウ・グルーヴ。ヨーロピアン×ラテンな雰囲気がいいですね。

「Ulysses And The Siren」
派手さはありませんがLouis Philippeのアレンジ・センスが冴えるラウンジ・ボッサ。

「Eva」
3曲目の続きのインタールード的な小曲。

「Right Or Wrong」
フレンチ・ボッサ調のポップな仕上がり。アコーディオンがいいアクセントになっています。

「Our Boat Can't Wait」
シンプルさが魅力の1曲。少ない音がLailaの飾らないヴォーカルの魅力を際立てています。

「All Seasons」
ストリングスによるインタールード。

「La Pointe Du Jour」
艶めかしいフレンチ・ボッサ。ルパン三世の峰不二子に似合いそうな雰囲気です。

「Au Petit Bonheur La Chance」
Sean O'Haganが参加曲。Lailaのコケティッシュな魅力が映えるラウンジ・ボッサ。ネオアコ好きの人が気に入る1曲なのでは?

「Leila」
タイトル曲はシャンソン調の小曲。

「All Seasons」
10曲目の続きのインタールード。

「You Pick 'Em Up」
遊び心を感じるお茶目なフレンチ・ボッサ調の仕上がり。

「Viens」
独特の雰囲気を持った哀愁ボッサ。この感じはLouis Philippe?それともDennis Bovell?

「Tout Arrive A Qui S'En Va」
ラストは小粋なラウンジ・ジャズで締め括ってくれます。

国内盤にはさらに1曲、曲名不明のボーナス・トラックが収録されています。

『Triode』(2012年)
Triode
posted by ez at 02:25| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする