発表年:1990年
ez的ジャンル:男性コンテンポラリーR&B
気分は... :Show Me・・・
Shalamar黄金期を支えた男性R&BシンガーHoward Hewettの3rdアルバム『Howard Hewett』(1990年)です。
Howard Hewettは1955年オハイオ州アクロン生まれ。
1977年にShalamarに加入し、Jody Watley、Jeffrey Danielと共に、Shalamar黄金期を支え、ダンス・クラシック「A Night to Remember」等のヒットを放ちました。
1983年のJody Watley、Jeffrey Daniel脱退後もShalamarでの活動を継続させますが、1986年にグループを脱退し、ソロ活動を開始します。
本作『Howard Hewett』(1990年)は、『I Commit to Love』(1986年)、『Forever and Ever』(1988年)に続くソロ第3作となります。
アルバムにはShalamarを手掛けたLeon Sylvers IIIをはじめ、Jon Nettlesbey/Terry Coffey、Barry Eastmond、元Scritti PolittiのDavid Gamson、大ヒット「Break My Stride」で知られるMatthew Wilder等がプロデュースを手掛けています。
また、Anita Bakerがデュエット参加したり、Gary Glenn、Alex Brown、姉妹ソウル・グループPerri等がバック・コーラスを務めています。
アルバム全体としては、全米R&Bチャート第2位のヒットとなった「Show Me」、同じくシングル曲の「If I Could Only Have That Day Back」や「Let Me Show You How To Fall In Love」、Anita Bakerとデュエット「When Will It Be」をはじめ、スロウ〜ミディアム系が充実したオトナR&B作品に仕上がっています。
また、ShalamarファンにはLeon Sylvers IIIプロデュースの「I Do」がおススメです。Scritti Politti好きの僕としてはDavid Gamson絡みのダンサブル・チューン「Let's Get Deeper」あたりにもグッときます。
久々に聴き直しましたが、Howard Hewettの魅力が伝わってくるオトナR&B作品だと思います。
全曲紹介しときやす。
「When Will It Be」
Barry Eastmondプロデュース。Anita Bakerとデュエットした話題曲がオープニング。クワイエットストームなオトナのR&Bデュエットがアルバムの全体像を象徴しています。AOR/クワイエットストーム好きから再評価の高い男性ソウル・シンガー/ソングライターGary Glennがバック・コーラスを務めています。
https://www.youtube.com/watch?v=rrkQ0YE8wGw
「Show Me」
Jon Nettlesbey/Terry Coffeyプロデュース。アルバムからの1stシングルとして全米R&Bチャート第2位のヒットとなりました。Howardの魅力を存分に堪能できる名バラードに仕上がっています。夏に聴くスロウとしてフィットするのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=hWEyLeOlLbg
Xscape「Just Kickin' It」、Fam Bam Clicc「Dam' Near to Oakland」、Shaquille O'Neal「Got to Let Me Know」、J Stalin「Show Me」、J Stalin feat. Joe Blow & Smiggz「Come Out to Play」のサンプリング・ソースになっています。
Xscape「Just Kickin' It」
https://www.youtube.com/watch?v=w_BTEFAVwjU
Fam Bam Clicc「Dam' Near to Oakland」
https://www.youtube.com/watch?v=aVYIJJsnu6I
Shaquille O'Neal「Got to Let Me Know」
https://www.youtube.com/watch?v=OASHoczI4zg
J Stalin「Show Me」
https://www.youtube.com/watch?v=53Ez1QhkiLU
「If I Could Only Have That Day Back」
大ヒット「Break My Stride」で知られるMatthew Wilderプロデュース。Paul Jackson Jr.(g)やTotoのJeffrey Porcaro(ds)がレコーディングに参加しています。さらにレア・グルーヴで再評価の高い女性ソウル・シンガーAlex Brownがバック・コーラスで参加しています。アルバムからの2ndシングルとして全米R&Bチャート第14位のヒットとなりました。Paul Jackson Jr.のギターが先導するアーバン・コンテンポラリーな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=LSPCTvPvB90
「Let Me Show You How To Fall In Love」
Howard Hewettプロデュース。姉妹ソウル・グループPerriの面々等がバック・コーラスを務めています。アルバムからの3rdシングル。Ray Fullerの素敵なギターと共に始まる感動的なラブ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=cX1Tx7cxBpI
「I Do」
Shalamarを手掛けたLeon Sylvers IIIプロデュース。80年代ブラコンの香りがするメロウ・ミディアムは僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=_g02ISoVhA8
「The More I Get (The More I Want)」
この曲もLeon Sylvers IIIプロデュース。プログラミングを駆使したアーバンなダンサブル・チューン。90年代好きの人は楽しめる1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=QOEJ6DI6LUA
「Let's Get Deeper」
元Scritti PolittiのDavid Gamsonによるトラック制作。また、NewbanやAtlantic Starrのメンバーとして活躍したPorter Carrollがバック・コーラスを務めています。Scritti Politti好きの僕としてはグッとくるダンサブル・チューンです。David Gamsonのセンスがハマった1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=2kY4ey5LW-U
「Shadow」
Attala Zane Gilesプロデュース。Gerald Albrightのサックス・ソロが印象的なアーバン・ミディアム。オトナの哀愁モードがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Tz3b0RE2-VU
「I Know You'll Be Comin' Back」
David Gamson参加曲の2曲目。NJS調の仕上がりですが、Howard Hewettらしいとは思いませんが、時代の流れでこのタイプが1曲必要だったのでしょうね。
https://www.youtube.com/watch?v=BCMiO7YMqG0
「Don't Give In」
David Gamson参加曲の3曲目。オーセンティックなバラードですが、Howardにフィットしたビューティフル・バラードです。Gerald Albrightのサックスが盛り上げてくれます。。
https://www.youtube.com/watch?v=HTE8DUjTqmo
「Jesus」
Howard Hewett/Monty Sewardプロデュース姉妹ソウル・グループPerriの面々等がバック・コーラスを務めています。ラストはゴスペル・モードのバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=9t4J-M3D3aU
Howard Hewettの他作品もチェックを!
『I Commit to Love』(1986年)
『Allegiance』(1992年)
『It's Time』(1994年)
『The Journey』(2001年)
『If Only』(2007年)