2018年08月31日

Baden Powell『Solitude On Guitar』

名ギタリストのサウダージな1枚☆Baden Powell『Solitude On Guitar』
孤独
録音年:1971年
ez的ジャンル:ブラジリアン・ギター名手
気分は... :夏の終わりに・・・

今回はブラジル音楽を代表するギタリスト/コンポーザーBaden Powellが1973年にリリースした『Solitude On Guitar』です。

偉大なブラジル人ギタリストBaden Powell(1937-2000年)の紹介は、Vinicius de Moraesと組んだアフロ・サンバ名盤『Os Afro Sambas』(1966年)、『Images on Guitar』(1972年)に続き3回目となります。

本作は1971年にドイツでレコーディングされ、1973年にリリースされました。

ジャケや『孤独』という邦題が象徴するように、サウダージ感覚の味わい深い哀愁ギターが印象的な1枚です。基本はBadenのソロ・ギターが中心であり、曲によりドラム、ベースのアクセントをつけています。

レコーディング・メンバーはBaden Powell(g)、Eberhard Weber(b)、Joaquim Paes Henriques(ds)。

哀愁モードの「Introducao Ao Poema Dos Olhos Da Amada」「Solitario」、サウダージな「Marcia, Eu Te Amo」「Por Causa De Voce」、ロマンティックな「Brasiliana」、軽やかな「Fim Da Linha」、ミステリアスな「Na Gafieira Do Vidigal」、スリリングな「Bassamba」、リズミックな「Chara」のように様々な表情のBadenのギターを楽しむことができます。

ジャケも含めて、夏の終わりモードにフィットする1枚なのでは?

全曲紹介しときやす。

「Introducao Ao Poema Dos Olhos Da Amada」
Baden Powell/Paulo Soledade/Vinicius de Moraes作。本作を象徴するような味わい深い哀愁ギターを聴くことができるオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=o8S00Gx9E74

「Chara」
Baden Powell作。ドラム、ベースが加わり、本作の中で比較的軽やかなでリズミックな演奏です。透明感のあるギターの軽やかな響きが心地好いです。

「Se Todos Fossem Iguais A Voce」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作。当ブログではLenita Brunoのカヴァーを紹介済みです。Badenの穏やかなギターの音色に心が安らぎます。

「Marcia, Eu Te Amo」
Baden Powell作。本作らしいサウダージな郷愁ギターが胸の奥まで沁みてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=S3q_sm7EyRg

「Na Gafieira Do Vidigal」
Baden Powell作。バイーア感覚のミステリアスな雰囲気にグッとくる1曲。刺激という意味ではアルバム随一だと思います。

「Kommt Ein Vogel Geflogen」
トラディショナルをBadenがアレンジ。情感たっぷりのBadenの美しいギターを満喫できます。

「Fim Da Linha」
Baden Powell作。聴きやすさ、軽やかさという点ではコレがおススメ。カフェでお茶でもしながら聴きたい音ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ntdbZkd3UHw

「The Shadow Of Your Smile」
アカデミー賞歌曲賞も受賞した映画『いそしぎ』の主題歌をカヴァー(Johnny Mandel作)。お馴染みのメロディを美しくも切ない音色のギターで、しっとりと聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=UUXBili2IsI

本曲について、当ブログではJohn PattonLou DonaldsonJohnny LytleThe Oscar Peterson Trio + The Singers UnlimitedAnn BurtonPucho & The Latin Soul BrothersAstrud GilbertoOs Tres BrasileirosPauline LondonClaude Ciari, Bernard Gerard And The Batucada's SevenChris Montez
のカヴァーを紹介済みです。ご興味のある方はそれらの記事もご参照下さい。

「Brasiliana」
Baden Powell作。ロマンティックなセレナーデを素敵な音色で奏でます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZFcL81WWVWc

「Bassamba」
Eberhard Weber作。アコギ、ベース、ドラムのみですがクロスオーヴァー感のあるスリリングなサウンドにグッときます。特に作者Eberhard Weberのベースが目立っています。
https://www.youtube.com/watch?v=kvnxFyvW0fw

「Por Causa De Voce」
Antonio Carlos Jobim/Dolores Duran作。美しいサウダージ・ギターが郷愁感を誘います。
https://www.youtube.com/watch?v=2wLmOZdiSu0

「Solitario」
Baden Powell作。ラストはしみじみとした哀愁ギターで静かに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=groJ1GEAVSw

ご興味がある方はBaden Powellの他作品もチェックを!

『Baden Powell Swings with Jimmy Pratt』(1963年)
ワン・ノート・サンバ(紙ジャケット仕様)

『A Vontade』(1964年)
Baden Powell a Vontade (1964)

『Le Monde Musical de Baden Powell, Vol. 1』(1964年)
モンド・ミュージカル VOL.1

Baden E Vinicius『Os Afro Sambas』(1966年)
アフロ・サンバ

『Tristeza on Guitar』(1966年)
Tristeza on Guitar

『Le Monde Musical de Baden Powell, Vol. 2』(1969年)
モンド・ミュージカル VOL.2

『Estudos』(1971年)
Estudos

『Images on Guitar』(1972年)
IMAGES ON GUITAR

『The Frankfurt Opera Concert 1975』(1975年)
Frankfurt Opera Concert 1975

『Serenata Brasileria』(1988年)
Serenata Brasileria
posted by ez at 01:41| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月30日

Tom Hooker『Only One』

US男性シンガーによるイタロ・ディスコ☆Tom Hooker『Only One』
tom hooker only one.jpg
発表年:1986年
ez的ジャンル:イタロ・ディスコ
気分は... :伊達男たちのディスコ・・・

今回はイタロ・ディスコ作品Tom Hooker『Only One』(1986年)です。

Tom Hookerは、1959年アメリカ、コネチカット州グリニッジ生まれ。ヨーロッパに渡り、イタリアで音楽キャリアを築き上げた男性シンガーです。

80年代からイタリアの音楽シーンで活躍するようになり、自身の名義で作品をリリースすると同時に、当時の人気アーティストDen Harrowのヴォーカル(本人ではなく実際は他アーティストが歌っているMilli Vanilliパターン)も務めていました。

また、Cool JackElastic Bandといったユニットのメンバーとしても作品をリリースしています。

本作『Only One』(1986年)は彼の1stアルバムであり、イタロ・ディスコの名プロデューサーClaudio Donatoがプロデュースを手掛けています。

盤によって収録曲が若干異なります。僕が所有するのは2008年リリースのイタリア盤輸入CDです。

オリジナル・アルバムというより、それまでリリースしてきたシングルを収録したベスト盤的な色合いが強い構成です。すべてがディスコ/ファンク調というわけではなく、ポップなバラード等も混在している点が多少ビミョーですが・・・

ユーロ・ディスコな「Only One (Disco Version)」、それに対してN.Y.ディスコ調の「Only One (Funky Version)」、都会的エレクトリック・ファンク「Come Back Home」、哀愁シンセが印象的な「Love Attack」、エレポップ調の「Talk With Your Body」あたりが僕のおススメです。

名プロデューサーClaudio Donatoの仕事ぶりを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Only One」
シングルにもなったタイトル曲(Disco Version)。シンセ・サウンドが妖しく響くユーロ・ディスコらしい1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=eVLgv6eqDoI

「Come Back Home」
1983年のシングル曲。USブラコン/ファンク好きも気に入るであろう80年代らしい都会的エレクトリック・ファンクです。
https://www.youtube.com/watch?v=SN8RtVU2gtY

「Love Attack」
1984年のシングル曲(「Indian Girl」とのカップリング)。哀愁シンセが印象的なポップ・ダンス調のミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=B7yESsKqWvg

「I Want To Love」
1981年のシングル曲。アコースティックな質感のポップ・バラード。

「Falling Into Love」
ポップでメロディアスなミディアム・チューン。彼のポップ・シンガーとしての側面に触れることができます。

「Indian Girl」
1984年のシングル曲(「Love Attack」とのカップリング)。妖しげなベースラインとカッティング・ギターに織り成すダンサブル・サウンドに、インディアン・モードのTomのヴォーカルが絡む少しキワモノ感のある仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=QNPLHFxhKOY

「We Can Start It All Over Again」
1980年のシングル「Flip Over」のB面曲。アコースティックなメロウ・バラード。悪くはないですが、イタロ・ディスコを期待する人には肩透かし気味かもしれません。

「Talk With Your Body」
1982年のシングル曲。当時らしいエレポップな雰囲気がミディアム・グルーヴ。80年代好きの人は気に入る曲調&サウンドだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=PfH702XfIcI

「Try Me Out」
シングル「Talk With Your Body」収録曲。メロディアスなポップ・グルーヴ。オーセンティックすぎて少し物足りなさも・・・
https://www.youtube.com/watch?v=2337EW1N6PY

「Only One (Funky Version)」
タイトル曲の別ヴァージョン。ユーロ・ディスコなDisco Versionに対して、こちらのFunky Versionはシンセ+カッティング・ギターによるN.Y.ディスコ調の仕上がりです。USディスコ/ファンク好きはコチラのヴァージョンの方が気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=BoBXor4jsZg

「Dove Andiamo」
「Talk With Your Body」のイタリア語ヴァージョン。巻き舌のイタリア語の語感を楽しみましょう(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=Se9gXxoUQKQ

ご興味がある方は、本作と同じClaudio Donatoがプロデュースしたイタロ・ディスコ名盤Selection『Selection』(1982年)あたりもチェックしてみては?

Selection『Selection』(1982年)
Selection
posted by ez at 00:32| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月28日

Snowboy & The Latin Section『Afro Cuban Jazz』

UKクラブジャズ仕様のアフロ・キューバン・ジャズ/ラテン・ジャズ☆Snowboy & The Latin Section『Afro Cuban Jazz』
snowboy & the latin section afro cuban jazz.jpg
発表年:2000年
ez的ジャンル:クラブジャズ系UKラテン・ジャズ
気分は... :突然の豪雨・・・

都内の突然の豪雨は凄かったですね。
嫌な予感がしたので早めに帰宅して正解でした。

UKのラテン・パーカッション奏者Snowboy『Afro Cuban Jazz』(2000年)です。

Acid Jazzを代表するラテン・パーカッション奏者Snowboyの紹介は、『Descarga Mambito』(1991年)、『New York Afternoon』(2016年)に続き3回目となります。

本作はAcid Jazz期を経て成熟したSnowboyと彼のバンドThe Latin Sectionの面々たちの絶好調のアフロ・キューバン・ジャズ/ラテン・ジャズを満喫できます。

レコーディング・メンバーはSnowboy(congas、back vo)以下、Dave Pattman(bongos、congas、per、back vo)、Davide Giovannini(ds、timbales、vo)、Paul Taylor(tb)、Nico Gomez(b)、Neil Angilley(org、el-p)、Sid Gauld(tp)、Gary Plumley(ts)という8名。

「Oya Ye Ye」「Aguacero」「El Campeon Del Mambo」「Blues Para T」「Straight From The Gate」などクラブジャズ仕様のスリリングでヒップなアフロ・キューバン・ジャズ/ラテン・ジャズが並びます。

実に洗練されているので、普段アフロ・キューバン・ジャズ/ラテン・ジャズを聴かない人も、入門編として聴くと良いのでは?

UKジャズ・ファンク/クラブジャズ×アフロ・キューバン・ジャズ/ラテン・ジャズな魅力に溢れた1枚をご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Oya Ye Ye」
Davide Giovannini作。軽快なラテン・パーカッション・シャワーと伸びやかなホーン・サウンドが心地好いクラブジャズ仕様のアフロ・キューバン・ジャズがオープニング。メロウ・エレピやグルーヴィーなハモンド・オルガンも効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=bc_o0M6P54E

「Aguacero」
Neil Angilley作。Sid Gauldのトランペット、Paul Taylorのトロンボーンが活躍する哀愁モードのグルーヴィー・ラテン・ジャズ。アフロ・トライバルなビートもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=ij0eOJpcGs0

「Interlude」
Snowboy作。Snowboyのコンガ・ソロによるインタールード。

「El Campeon Del Mambo」
Jimmy Le Messurier作。UKクラブジャズらしいヒップな感覚が格好良いラテン・ジャズ。アシッド・ジャズ経由のラテン・グルーヴですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tj3neKEsz40

「Blues Para T」
Snowboy作。グルーヴィーなハモンドの音色が格好良い軽快なラテン・ジャズ・ファンク。ダイナミックなホーン・サウンドの鮮やかさにも惹かれます。
https://www.youtube.com/watch?v=jLrtBMvzSew

「Straight From The Gate」
Alex Wilson作。Snowboyをはじめとする参加ミュージシャン達のヒップなセンスに溢れたアフロ・キューバン・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=Be4oMyA_WAs

「Ofrenda」
Dave Pattman作。ヴォーカル入りのエキサイティングなサルサ・グルーヴ鮮やかなホーン・アンサンブルが印象的です。

「Descarga Angixi」
Snowboy作。ラストはスリリングなデスカルガで締め括ってくれます。各プレイヤーのテンションの高さの熱が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=HsiEMf7Xnas

他のSnowboy作品もチェックを!

『Ritmo Snowbo』(1989年)
Ritmo Snowbo

『Descarga Mambito』(1991年)
Descarga Mambito

『Something's Coming』(1993年)
Something's Coming

『Pitbull Latin Jazz 』(1995年)
Pit Bull Latin Jazz

『M.F.O.S. - Many Faces of Snowboy』(1996年)
メニー・フェイシス・オブ・スノーボーイ

『Mambo Rage』(1998年)
Mambo Rage

『Para Puente』(2002年)
Para Puente

『New Beginnings』(2004年)
New Beginnings

『Communication』(2008年)
Communication

『New York Afternoon』(2016年)
New York Afternoon
posted by ez at 00:12| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月27日

Bootsy's Rubber Band『Stretchin' Out』

Bootsy Collinsの初リーダー作☆Bootsy's Rubber Band『Stretchin' Out』
STRETCHIN OUT IN(reissue) by BOOTSYS RUBBER BAND (2009-06-24)
発表年:1976年
ez的ジャンル:ウルトラ・ファンキー・べーシスト
気分は... :(☆_☆)!!!

今回はウルトラ・ファンキー・べーシストBootsy Collinsの初リーダー・アルバムBootsy's Rubber Band『Stretchin' Out』(1976年)です。

これまで当ブログで紹介したBootsy Collins作品は以下の6枚。

 『Bootsy? Player of the Year』(1978年)
 『This Boot Is Made For Fonk-N』(1979年)
 『Ultra Wave』(1980年)
 Sweat Band『Sweat Band』(1980年)
 『The One Giveth, The Count Taketh Away』(1982年)
 『World Wide Funk』(2017年)

James BrownのバックバンドJB'sを経て、George Clinton率いるP-Funk軍団に参加し、Funkadelic/Parliamentの主要メンバーとなったBootsy Collins

そして、P-Funkの活動で培った自身の個性・スタイルを発展させるために、P-Funk軍団での活動と並行してスタートさせたのがBootsy's Rubber Band名義のソロ活動であり、その第1弾アルバムが本作『Stretchin' Out』(1976年)です。

その後、Bootsy's Rubber Band名義で『Ahh…The Name Is Bootsy, Baby!』(1977年)、『Bootsy? Player of the Year』(1978年)、『This Boot Is Made For Fonk-N』(1979年)といったアルバムをリリースしています。

プロデュースはGeorge ClintonBootsy Collins自身。

レコーディングにはBootsy Collins(b、vo、g、ds、cowbell)以下、Catfish Collins(g)、Garry Shider(g)、Michael Hampton(g)、Gary Cooper(ds、vo、tambourine)、Cordell Mosson(ds)、 Frank Waddy(ds)、 Bernie Worrell(key、melodica)、Sonny Talbert(key)、Frederick Allen(key)、Maceo Parker(sax)、Fred Wesley(tb)、Rick Gardner(tp)、Michael Brecker(sx)、Randy Brecker(tp)、Leslyn Bailey(vo)、Robert Johnson(vo)等のミュージシャンが参加しています。

楽曲はすべてBootsy、Clinton、参加メンバーによるオリジナルです。

Bootsyならではのファンク・サウンドを楽しめる「Stretchin' Out (In A Rubber Band)」「Psychoticbumpschool」「Another Point Of View」、今日的に最も知名度の高い哀愁スロウ・ファンク「I'd Rather Be With You」、妖しげな哀愁ミディアム「Physical Love」あたりがおススメです。

現状では『Stretchin' Out』の単体CDは少し入手しづらいようですが、Bootsy's Rubber Band名義の4作品とソロ名義の『Ultra Wave』のCD5枚組ボックス・セットならば普通に入手できます。

『Bootsy's Rubber Band (Original Album Series)』 ※5CD Box Set
Bootsy's Rubber Band (Original Album Series)
※下記CD5枚のセット
 『Stretchin' Out』(1976年)
 『Ahh…The Name Is Bootsy, Baby!』(1977年)
 『Bootsy? Player of the Year』(1978年)
 『This Boot Is Made For Fonk-N』(1979年)
 『Ultra Wave』(1980年)

Funkadelic/Parliament作品とは一味異なるBootsyらしいファンク・ワールドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Stretchin' Out (In A Rubber Band)」
Bootsy印のファンク・グルーヴを満喫できるタイトル曲。アルバムからの1stシングルとして、全米R&Bシングル・チャート第18位になっています。P-Funk的ノリもありますが、Bootsyらしいダイナミックなファンクネスが炸裂します。Maceo、Wesleyらのファンキー・ホーン隊もグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=TJ0XolwVyz8

「Psychoticbumpschool」
Bootsyのヴォーカルが妖しげなヴォーカルとJB'sノリのホーン隊が印象的なP-Funkチューン。P-Funk好きは大満足なはず!アルバムからの3rdシングルになりました。
https://www.youtube.com/watch?v=QNgdqWpVDcI

「Another Point Of View」
Bootsyらしい曲調のファンク・グルーヴ。P-Funkノリと肉感的ファンクネスが一体化しているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=IdNGF_uMG2g

「I'd Rather Be With You」
今日的にアルバムで最も知名度の高い曲はコレ。哀愁モードのスロウ・ファンクであり、アルバムからの2ndシングルとして、全米R&Bシングル・チャート第25位になっています。
https://www.youtube.com/watch?v=0tgYr03o3dE

MtumeLeela Jamesがカヴァーしています。また、N.W.A「I'd Rather Fuck You」、Bone Thugs-N-Harmony「Mo Murda」、Adina Howard「Freak Like Me」、2Pac feat. Richie Rich「Ratha Be Ya Nigga」、Too Short「Gettin' It」、Ice-T feat. Big Rich & Mad Rome「How Does It Feel」、DJ Pooh feat. Threat & Tray Deee「Get Money」、Akinyele「Sista, Sista」、Fat Joe & Birdman feat. Scarface & Tony Sunshine「Bust at You」、Beyonce「Be With You」、Eamon「I'd Rather Fuck With You」、Tyga「Do It All」、Childish Gambino「Redbone」等のサンプリング・ソースとなっています。
Mtume「I'd Rather Be With You」
 https://www.youtube.com/watch?v=pEOwrGgt7Vc
Leela James「I'd Rather Be With You」
 https://www.youtube.com/watch?v=PgadMktGcdg
N.W.A「I'd Rather Fuck You」
 https://www.youtube.com/watch?v=k4LRDvfzSZw
2Pac feat. Richie Rich「Ratha Be Ya Nigga」
 https://www.youtube.com/watch?v=HvTLcDyjJgg
Too Short「Gettin' It」
 https://www.youtube.com/watch?v=UJGGzunxHmE
DJ Pooh feat. Threat & Tray Deee「Get Money」
 https://www.youtube.com/watch?v=F_YdV9P6N8Q
Akinyele「Sista, Sista」
 https://www.youtube.com/watch?v=0aoH7nI0E-k
Fat Joe & Birdman feat. Scarface & Tony Sunshine「Bust at You」
 Fat Joe & Birdman feat. Scarface & Tony Sunshine「Bust at You
Beyonce「Be With You」
 https://www.youtube.com/watch?v=wsvxMVKnlY4
Eamon「I'd Rather Fuck With You」
 https://www.youtube.com/watch?v=TxRY-lNrZsA
Childish Gambino「Redbone」
 https://www.youtube.com/watch?v=Kp7eSUU9oy8

「Love Vibes」
Leslyn Baileyがリード・ヴォーカルをとるミディアム・グルーヴ。オーセンティックな雰囲気も手伝ってBootsy度数はやや低め。
https://www.youtube.com/watch?v=SIUQy-Ven2w

Ghemon Scienz「Quando Tutto Cade」のサンプリング・ソースとなっています。
Ghemon Scienz「Quando Tutto Cade」
 https://www.youtube.com/watch?v=cjOzeO_8hbI

「Physical Love」
妖しげな雰囲気がたまらない哀愁ミディアム。唸りを上げるギター、Bootsyのファンキー・ベース、人を喰ったようなP-Funkモードのシンセの響きの組み合わせがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=I_NmgxrXufA

P-Funk軍団の同僚Eddie Hazelが『Game, Dames and Guitar Thangs』(1977年)でカヴァーしています。また、Rahsaan Patterson「The Moment」のサンプリング・ソースとなっています。
Eddie Hazel「Physical Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=4-tUEod2VI8
Rahsaan Patterson「The Moment」
 https://www.youtube.com/watch?v=Vv4L2ptEHZA

「Vanish In Our Sleep」
ラストはミディアム・バラードで締め括ってくれますが、確信犯的な大真面目モードが逆に笑えてくるのがBootsyらしいのでは?コズミックな効果音も印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=zAJsk19LhbY

Chicago Damn「If I Could」のサンプリング・ソースとなっています。
Chicago Damn「If I Could」
 https://www.youtube.com/watch?v=55GlIh-m8lI

Bootsy Collinsの過去記事もご参照下さい。

『Bootsy? Player of the Year』(1978年)
Player of the Year

『This Boot Is Made For Fonk-N』(1979年)
This Boot Is Made for Fonk-N

『Ultra Wave』(1980年)
Ultra Wave

Sweat Band『Sweat Band』(1980年)
SWEAT BAND

『The One Giveth, The Count Taketh Away』(1982年)
灼熱のP-ファンカー

『World Wide Funk』(2017年)
WORLD WIDE FUNK [CD]
posted by ez at 00:13| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月26日

Kiefer『Happysad』

次世代ジャズxHip-Hopなピアニスト☆Kiefer『Happysad』
HAPPY SAD
発表年:2018年
ez的ジャンル:Stones Throw系次世代ジャズxHip-Hop
気分は... :アトモスフィア/アンビエント…

新作アルバムからL.A.の次世代ジャズxHip-Hop作品Kiefer『Happysad』です。

Kiefer(本名Kiefer Shackelford)はサンディエゴ出身、現在はL.A.を拠点に活動するピアニスト/ビートメイカー。

幼少期からピアノを学び、ジャズ好きの父親の影響からジャズを聴き、12歳からHip-Hopのビートメイキングに取り組んだという流れで、ジャズ・ピアニスト×ビートメイカーの才を磨いてきたKiefer

Anderson .PaakKaytranadaといった西海岸の注目アーティストの楽曲に参加したり、MndsgnTerrace Martinのライブ・サポート・メンバーとして来日もしています。

2017年にStones Throw Records傘下のLeaving Recordsからリリースした1stアルバム『Kickinit Alone』も高い評価を得ました。

その勢いを買ってStones Throw Recordsからリリースされた2ndアルバムが本作『Happysad』です。

ジャズ・ピアニスト×ビートメイカーという個性を見事に反映した1枚に仕上がっています。

J Dillaの影響を感じるHip-Hopビート、簡素ながらも本格的なジャズ・ミュージシャンとしての才を感じるピアノ、さらにはL.A.シーンらしいアトモスフィア/アンビエントな雰囲気が加わったKieferならではの音世界に魅了されます。

収録曲を単発で聴くより、アルバム全体が生み出す音世界に浸るのがおススメです。アルバムを通しで聴いていると、最後の「AAAAA」の頃には不思議な余韻に包まれているはずです。

Stones Throwならではの次世代ジャズxHip-Hopを満喫しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Dope Nerd」
J Dilla的ビートと浮遊するローファイ・サウンドが生み出すアンビエントな音世界が印象的です。トロンボーンがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=s7LPVTJvHUA

「What A Day」
ジャズ・ピアニスト×ビートメイカーという二刀流の才を存分に発揮した新世代L.A.ジャズに仕上がっています。気負わず自然体でこういう音が創れてしまう感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=k53zeP4FVew

「Highway 46」
メロディアスなピアノの響きとクールなビートの組み合わせがいいですね。ジャジーHip-Hop好きの人であれば気に入る1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=3uW-nkORefk

「Highway 41」
J Dilla的ビートセンスを感じる1曲。ATCQ好きの人なんかも気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=XWmJ1IUohn4

「Magnetic」
エクスペリメンタルなビートと歌心のあるピアノのコントラストがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=Ggu7YHhipbE

「Socially Awkward」
小粋な鍵盤さばきにグッとくるジャジー&メロウHip-Hopに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=zAZ21xL8IJE

「Memories Of You」
予備知識がなけらば、ジャズ・ピアノ名盤をサンプリングしたトラックのように聴こえるのでは?ジャズ・ピアニストKieferを楽しめる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=ucemt_x8UQk

「Thinkin' Of」
これも素晴らしいピアノHip-Hop。小難しいことはやっていないのに、聴く者の涙腺に触れるのはKieferのプロデューサー的センスでしょうね。
https://www.youtube.com/watch?v=bPJ_FSSrkWU

「Agoraphobia」
ヒーリング的な魅力もあるアトモスフィアなビューティフル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=yPK_OB94iQY

「FOMO」
アンビエントなムードとジャズ・ピアノを巧みに組み合わせたサウンドが心に落ち着きを与えてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=fy1gscb8lT0

「Temper」
Kaytranada参加曲。Kaytranadaのビートメイキング、さらには外部ミュージシャンのギターも加わり、アルバムで最もカラフルなサウンドに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=EzyqNMw61TI

「Upwards」
軽くファンクネスの効いたメロウ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=GLS8WUHlzCk

「AAAAA」
アトモスフィアな雰囲気の中でKieferのピアノが幻想的に響きます。知らぬ間にKieferワールドに引きずり込まれています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZIAADH9Ee8s

1stアルバム『Kickinit Alone』(2017年)もセットでどうぞ!

『Kickinit Alone』(2017年)
Kickinit Alone (キッキンイット・アローン)
posted by ez at 01:23| Comment(4) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする